超次元ライダーディケイド   作:神崎ナツヤ

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孤高の物語

前回の超次元ライダーディケイドは

「私本当にお姉ちゃんみたいに強くなれるのかなぁ……」

 

「やれやれ全く……ネプテューヌさんは人を見る目はあるんですから……」

 

「ネプギアに稽古をつけて欲しいんだよね!」

 

「あくまで稽古は自分が行使する力が身につくだけだ、それだけじゃ本当の強さとは言えない、俺も先輩たちから教わったのは、強さとは人に教えてもらうものではないということだ」

 

「私…もっと強くなれますか?お姉ちゃんや、ナツヤさんみたいに強くなれますか?」

 

 

 

「人は誰のためなら何にだってなれる、それは女神だろうと女神候補生でも変わらないと俺は思う」

 

 

 

▪️

 

 

 

現在ネプテューヌとネプギアはラステイションを訪れていた。その理由は数時間前まで遡る

 

_数時間前 プラネテューヌ_

 

「ネプテューヌさん…友好条約から1ヶ月過ぎました……なのに……どうしてまだ遊んでばかりなんですか!」

 

「ほら、働いたら」

 

「働いたら負けかなじゃないんです!!」

 

「ねぷ!?」

 

今日のイストワールはいつにも増して怒っていた、それもそうだろう、何かと理由をつけて仕事をしないネプテューヌを1ヶ月も見過ごしていたのだからだ

 

ネプテューヌは考える、またこの前みたいに臨界点が突破し鬼神が宿れば今度こそ再起不能になるまで叩きのめされるだろうと、そうなる前に打開策を考える

 

「ネプテューヌさぁぁん……!!」

 

「えと、えと……あ、そうだ!」

 

天啓がおりたのか、ネプテューヌは立ち上がる

 

「私、ノワールのところ行って女神の心得を聞きに行ってくるよ!」

 

「は、はぁ……?」

 

怒りを露わにしていたイストワールもこれには素っ頓狂な声をあげざるを得なかった

 

「じゃあ早速行ってくるね!行こネプギア!」

 

「え、あ、お姉ちゃん!?」

 

「……あ、ネプテューヌさん!?」

 

あまりにも唐突なのでフリーズしおり、イストワールがフリーズから解除された時にはネプテューヌはラステイションへと飛び立った後だった

 

_現在時刻 ラステイション_

 

そうして今にいたる、ノワールはネプテューヌに愚痴を零す

 

「だからってなんで私のところなのよ」

 

「えー、だってノワールが寂しそうだからさ」

 

「ちょ、寂しそうってどういうことよ!?」

 

ノワールは驚愕するが、ネプテューヌは続ける

 

「そのままの意味だよぉ!ほら、ノワールって友達いないでしょ?」

 

「いるわよ!私にだって友達の1人や2人_」

 

ノワールとネプテューヌが言い争っているところに、ノワールの妹である【ユニ】が書類を持って来た

 

「お、お姉ちゃん…言われてた書類終わったよ」

 

「ああそう、書類は机の上に置いておいて」

 

言われた通り机に書類を置くユニ

 

「………あ、あの…お姉ちゃん」

 

「ん?なに?」

 

「あっ………な、なんでもない」

 

「そう」

 

ユニは寂しげな顔をしながら、部屋を後にする

「あ、ユニちゃん」

 

ユニが心配なネプギアは後を追う

 

「……あ!まさかユニちゃんを友達として!」

 

「違うわよ!」

 

ノワールはそんなこと露知らず、ネプテューヌとコントを繰り広げるのだった

 

 

 

▪️

 

 

 

「………はぁ」

 

敷地内にある池にて、ユニは暗い顔をしていた

 

「あ、ユニちゃん!」

 

そこに後を追っていたネプギアも駆け付ける

 

「ネプギア…」

 

「大丈夫?」

 

「……うん」

 

ネプギアもユニの隣に座る

 

「…私…お姉ちゃんにどう思われてるのかな…」

 

「え?」

 

ユニもネプギア同様悩みを抱えていた。それはネプギアによく似た悩みで、自分は姉をサポートできているのかどうかという悩みであった

 

「……」

 

「あ……えっと……」

 

ネプギアは少し言葉につまる

 

「私たち女神候補生はまだ女神化出来ないから…お姉ちゃんたちの力にもなれない……」

 

「っ……」

 

ユニの言葉にネプギアは自身の抱えていた悩みを思い出す。しかしそれと同時にナツヤに言われた言葉を思い出す

 

「……ユニちゃん、人は誰のためなら何にだってなれる、それは女神だろうと女神候補生でも変わらないと思うって私教わったの」

 

「ネプギア…」

 

「だから、ユニちゃんはユニちゃんなりの…」

 

「何かいい事あったの?」

 

「…………へ?」

 

当然ユニからそんなことを言われ素っ頓狂な声をあげる、続けてユニが指摘する

 

「顔が赤いわよ?」

 

「あ……」

 

小川で反射する自分の顔を見ると、確かに赤かった。どうやら彼のことを思い浮かべて赤くなったらしい

 

「あ……ぅ……」

 

「やっぱりいい事あったんだ」

 

「そそそそそそ、そんなことないよ!!」

 

あまりにも苦しい言い訳だ、ユニはニヤニヤとしている

 

「ふぅ~ん?まぁおめでとうって言っておくわね」

 

「なんで!?」

 

ユニの悩みも一旦は晴れ、そんなやり取りをした数分後

 

「なんで私たちここにいるんだっけ」

 

ネプテューヌらは現在、ラステイションの平原に来ていた

 

「女神の心得を聞きに来たからこそ、あなた達の株をあげるところから始めるのよ」

 

ネプテューヌの疑問に、国民に尊厳を見せるためだけに女神化したノワールが答える

 

「それで私達も呼んだわけですね」

 

その横にいるのはアイエフとコンパ。彼女らも呼ばれたのはネプテューヌ1人ではネプギアに任せてサボる恐れがあったため(尚本人はこれを強く否定、しかし普段の行いから信用はなかった)

 

「それじゃあ行くよー!」

 

太刀を呼び出しスライヌの軍団に突撃するネプテューヌ

 

「あ、待ってよお姉ちゃん!」

 

「全く…張り切ってるわねネプ子」

 

「アイちゃん、私たちも行くですぅ」

 

それについて行くネプギアたち

 

「……ねぇお姉ちゃん…みんな苦戦してない…?」

 

「数が多いからね」

 

しかしものの数分後、スライヌの軍団に押され気味なネプテューヌらをユニは心配そうに見つめる

 

「ダメよ、ラステイションの貴方が行ったらネプテューヌたちの株は上がらないわ」

 

「っ……そう、だよね…」

 

ノワールの思惑は最もだ、今ここでラステイションの女神候補生であるユニが行けばネプテューヌらだけで解決した訳ではなくなるため意味が無くなってしまう。分かっているがやはりユニは心配だった

 

「ああ女神様、あの洞窟から何やら奇妙な声が…」

 

「奇妙な声……分かったわ、ユニ、ここは任せたわよ」

 

「う、うん」

 

民に言われ、声がする洞窟に向かうブラックハート

 

「……」

 

そしてそれを見ていたナツヤは、ノワールの後を追うのだった

 

 

 

▪️

 

 

 

「ここから奇妙な声が……っ!」

 

「グルォォォォォォ」

 

そこには傷ついたエンシェントドラゴンがいた、ノワールは構える

 

「なるほど…ここは後から来たエンシェントドラゴンの住処なわけね」

 

「グルォォォォォォァァァ!」

 

「くっ!」

 

それを躱しエンシェントドラゴンを見据える

 

「全く……痛い目見なきゃ分からないよう……っ!?」

 

しかし、突如としてノワールの力が抜け、女神化を維持できなくなる

 

「な、なんで……体に力が……」

 

「グルォォォ」

 

「っ……」

 

目の前のエンシェントドラゴンはのしかかろうとする。体に力が入らず、回避行動が取れないノワールは自分の運命を悟る

 

「諦めるな、俺がいる限り誰も死なせない」

 

しかしそれを見過ごすナツヤではなかった、彼はノワールを抱え安全な場所まで移動する

 

「なっ!あなた一体……っ!」

 

ノワールが見たのは黒コートに身を包んだ人物_神崎ナツヤであった

 

「あなた……まさか神崎ナツヤ?」

 

「なんで俺の名前を……ああネプテューヌか」

 

ノワールに名乗った覚えがなかったが、ネプテューヌが言ったのだろうと自己完結する

 

「……なんの用よ……こんな敵私1人で_」

 

「諦めてたのに?」

 

強がるノワールにナツヤは言葉を続ける

 

「他人を頼るのは弱さでは無い、それもまた強さだ。他人を頼らないといつか倒れてしまうよ」

 

「あなたに言われなくても……」

 

分かっている、そう言葉を続けようとしたが確かにナツヤの言う通りである。ノワールは一人で何とかなると、何とかしなければならないと思い込み孤独に戦っていたのだ

 

「ナッちゃんの言う通りだよ!」

 

そこに、スライヌの軍団を片付けたネプテューヌが駆けつける

 

「ね、ネプテューヌ…」

 

「私は……」

 

「私たち、友達だよ!」

 

ネプテューヌのその言葉に、ノワールは涙を流しそうになるが堪える

 

「もちろんナッちゃんも!」

 

ネプテューヌはナツヤの方をむく、ナツヤは驚きながらも頷く

 

「ああ」

 

ベルトの横からカードを取り出す

 

【カメンライド セイバー】

 

ネプテューヌは女神化しパープルハートへ、ナツヤはドラゴンと炎が交わる戦士【仮面ライダーセイバー】に変身した

 

「物語の結末は、俺たちが決める」

 

「ええ、行きましょうナッちゃん!」

 

ネプテューヌと2度目の共闘でエンシェントドラゴンと対峙する

 

「前戦った時と同じように!」

 

「了解よ!」

 

パープルハートは飛翔して翻弄、ナツヤはエンシェントドラゴンの首元を狙う

 

「グルォォォォォォ!」

 

手負いのエンシェントドラゴンは最後の抵抗と言わんばかりに炎を吐く準備をする

 

「っ!」

 

「ネプテューヌ!ノワールを頼む!」

 

【ファイナルアタックライド】

【セセセセイバー!】

 

ナツヤの周囲を炎が包み、足に炎を纏わせて飛ぶ、エンシェントドラゴンの炎をくらうがそんなのはお構いなしだ

 

「ハァァ!」

 

そのままナツヤが蹴り飛ばすと、エンシェントドラゴンは咆哮を上げながら地に伏した

 

「ちょっとナッちゃん!無茶しすぎよ!」

 

「炎には炎だ、大したダメージじゃない」

 

そうしてエンシェントドラゴンを討伐したのもつかの間、先程の衝撃で洞窟が崩落しかけていた

 

「脱出しよう、ちょっと我慢してて」

 

そう言うとナツヤはノワールを抱き抱える

 

「ちょ!?」

 

「私もして欲しいのだけど?」

 

「ネプテューヌは飛べるでしょ…?ノワールは体力消耗してるから」

 

「もう、冷たいわねナッちゃん」

 

そんな軽口を言いながら、3人は洞窟から脱出する

 

 

 

▪️

 

 

 

「何とか脱出できたわね」

 

「ああ」

 

「ちょ、ちょっと…早く降ろして…」

 

抱き抱えられたままのノワールがナツヤにそういうと、ナツヤはノワールを降ろし変身を解除する

 

「あれあれ?ノワールってば顔赤くない?」

 

「赤くないわよ!急だったから驚いただけ!」

 

女神化を解除したネプテューヌにいじられるノワール、そこにネプギアたちが遠くから呼びかけてくる

 

「それじゃあそろそろ行くよ」

 

「えー?もう行っちゃうの?」

 

ネプテューヌが去ろうとするナツヤに文句を言うが、ナツヤはスルーする

 

「ああ、本来の任務も達成されたからな」

 

そう言って去ろうとするが、ノワールが呼び止める

 

「待って、あなたの任務っていうのは何なの?任務じゃないのに私を助けたのはなんで?」

 

ノワールの問いかけに、ナツヤは立ち止まる。そして振り向かず答える

 

「悪いけどその問いに答えることはできない、任務が何かも答えれないし、なぜ助けたのかも答えれない」

 

「……そう、分かったわ」

 

ノワールは何か納得した様子を見せる、今度こそナツヤはその場を去る

 

「……ネプテューヌ、あなたが彼のこと優しいって言ったの、なんか分かった気がするわ」

 

「やっと分かったの?最初から言ってたじゃん!」

 

喚くネプテューヌを軽くあしらいながら、ノワールらは帰路についたのだった

 

ネプテューヌらと別れ、小屋へと帰還したナツヤは一人呟く

 

「……なぜ助けたんだ俺は…だが」

 

あの時ノワールに言った言葉は紛れもなくナツヤの本心だった。ノワールを助けたのも、ネプテューヌの言葉を否定しなかったのも彼が心の奥底で何かを欲していたからだ

 

彼が本心を全面に出せるようになるのは、まだまだ先の話であった

 

 

 

▪️

 

 

 

次回、超次元ライダーディケイドは

「新しい執事の神崎ナツヤです」

 

「私以外で行ってちょうだい…!」

 

「私が…何とかしなきゃ…」

 

「その汚い手を離せよロリコン野郎!」

 

『雪国とプリンス』

 

全てを破壊し全てを繋げ

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