敵(ヴィラン)個性でもヒーローになってやる   作:マーボーDon

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皆さんこんばんは!
活動報告にヒロインに関する投票結果をまとめました!
では、楽しんでいってください!


第12話

雄英体育祭、一年ステージ第一種目は障害物競走。

妨害ありのサバイバルレース、スタートダッシュを決めたのは1-Aの轟、入り口を凍結させるなど妨害を行うもヒーロー科を中心とした面々は難なく突破。

 

続く第一関門、仮想(ヴィラン)だらけのロボ・インフェルノ。これも轟は難なく突破、さらには巨大なロボの体制を崩すという妨害もやってのけた。

しかしこれにピッタリマークするのは同じく1-Aの虚影。

 

『以上が大まかな現状だ!!』

 

『誰に説明してんだ』

 

『ここから中継見てるオーディエンスだよ!!

さぁ大半はロボ・インフェルノを攻略中だが先頭二人はどうなっ…ておい!

さっきまで轟と同列だった虚影がペースダウン!どうなってやがる!?』

 

「どういうつもりだ?」

 

「いやなに、ここで無理にいかなくてもいいかなってな」

 

轟から一人分ほどの間を開け走る俺。一位をとるのは最後になってからでいい。

 

『この先に何が待ち構えているかわからない以上、先頭争いで体力を削るよりも様子見をしながらタイミングを計ってんだろ』

 

『なるほどなぁ!! 頭も体も使ってんだな!

言ってる傍から第二関門!!

落ちればアウト! それが嫌なら這いずりな! ザ・フォール!!!』

 

「こいつはやりすぎだろ」

 

目の前に現れたのは大きく隔たれたコース、その間を円柱状に相場が形成され、その間をロープが繋がれている断崖絶壁。こいつを渡れってことか。

 

「そんなに苦でもねぇな」

 

轟はロープを凍らせスキーやスノボーの要領で滑っていく。

俺もここは助走をつけてっ!!

 

『轟とは異なり虚影はなんだっ!?

飛んだー!! ロープを使わない大ジャンプで半分まで行ったぞ!』

 

『ただあの方法はもう使えないぞ。一回に相当な助走距離がいる。

今立ってる場所じゃそんなスペース確保できねぇからな!』

 

『おっと、解説の通りその先は綱渡りしてるー、ウケるー!!』

 

こっからはゆっくりかな。後続も結構ロボ・インフェルノを超えてきたろうからな。

 

『他の奴らも早くいけよ!! 先頭は難なく通過してんぞ!』

 

『何足止めてんだ、馬鹿ども』

 

なんとか綱渡りを終えて第二関門クリアっと。って結構後続続いてんな。見た感じは大体ヒーロー科、一部普通科、サポート科って感じか。

 

「くそがぁ!!」

 

後ろから爆発音と共に爆豪が追ってきている。あの移動方法ずるだろ、ほんと。この競技にうってつけだな!

 

『先頭は頭一つ抜けて下は団子状態! 上位何名が通過するかは公表してないから安心せずに突き進め!』

 

 

そんなプレゼント・マイク先生の実況が耳に入る。何名かわかんないけど少なくともトップテンに入ってりゃ大体なんとかなんだろ。

そう思いながらも爆豪にも抜かれないようペースを上げて前に進めば、第三関門が待っていた。

 

『さぁてやってきた最終関門、果たしてその実態は?

一面地雷原!! よく見りゃ地雷はわかるようになってっから目と足酷使しろ!!

因みに地雷は競技用で威力は大したことねぇが、音と見た目が派手だから失禁必至だぜぇ!!』

 

『「そりゃ人に寄りだろ」』

 

あ、相澤先生と被った。って轟は先に行ってる、俺も続かねぇと。

 

地雷原にはわかりやすく丸が書かれており、確かに地雷の位置がわかる設計になっている。それでもやっぱり歩き辛いな。

 

轟もゆっくり動いてるようだし徐々に差を詰め目ればいい。周りをよく見ろ、思い出せ通形先輩との巡回を!

 

『周りを見ながらも前方への意識はしっかりね。パトロール中に一般市民とぶつかって怪我させた、なんて笑えないからね!』

 

意識するのは足元だけじゃなくその先、次どこに足を置くか、地雷と地雷の間を見極めて進め!

 

『おっと! 轟との差が開いてた虚影がペース上げてきた!!

地雷原をスルスルと進んでいくぞぉ!?』

 

『前より周囲への意識が変わってる。何か掴んだみたいだな』

 

先頭ほど地雷を踏む率は高くなる、それでも一回も踏まなきゃ関係ねぇがな!

後方で爆発音が鳴り入り口付近で爆発が始まっているのがわかる。でも気にしてる場合じゃ、

 

「待ちやがれ半分野郎ォ、馬鹿面ぁ!!」

 

って聞こえたのこっちか!? 俺と轟の間に割り込むように爆豪が現れそのまま妨害を開始する。

 

「てめぇら! 戦線布告する相手、間違ってんじゃねぇよ!!」

 

やっぱ根に持ってた! 妨害を避けるために半歩引き下がる。くっそっ!?

 

『ここで先頭が変わったァ!! 喜べマスメディア! お前ら好みの展開だァァ!』

 

こいつ、この状況で仕掛けてくるのかよ!

 

「大人しくしといてくれよっ」

 

「うっせぇ! ならてめぇから死ねぇ!!」

 

妨害を気にした発言に喰いつかれこっちがロックされる。爆発を起こしながら振るってくる腕を受け流し、いなしながら先を急ぐ。

 

『さぁさぁ、後続もスパートかけてきた! だが足を引っ張り合いながらも先頭三人がリードか!?』

 

「しれっと行くなよ轟!」

 

「行かせねぇぞォ!」

 

「っち、行けると思ったんだがな」

 

俺と爆豪の争いから一歩抜けようとするのを声をかけることで止め、爆豪をけしかける。こうしておけばなんとかトップには出れないだろ。そんな中で、

 

BooooM!!!!

 

なんだこの音、風圧も、やべぇ!

 

『後方で大爆発!! なんだあの威力!?

偶然か故意か!? A組緑谷爆風で猛追!!!』

 

後ろを見えれば爆風に乗って緑谷が空を飛んでいたってなんだあれ!?

 

『つーか抜いたぁ!』

 

爆風に乗ってそのまま俺達三人を追い抜いていく緑谷。それを見て爆豪と轟は緑谷を追う。

 

『元先頭の二人、足の引っ張り合いをやめ緑谷を追う!

共通の敵が現れれば人は争いをやめる! 争いはなくならないがな!』

 

『何言ってんだお前』

 

『おっと、元先頭の虚影は緑谷を追ってスパートかけねぇぞ、どうした!?』

 

前に走っていった二人と緑谷、そして後方で団子状態のほかを見て考える。恐らくこのままいけば目標のトップテン入りは確実。ならここは何とか体力のこして次に活かす方がいい。

俺は急ぐことなく、轟が作った氷の上に移動、軽く走って後を追いかける。

 

そう思っていれば前方でさらに爆発。

 

『緑谷、間髪入れずに後続妨害!!』

 

緑谷か! でもこれで轟、爆豪も減速する。その間に追いつき、抜けそうな距離まで!

先頭は緑谷、その後ろを轟、爆豪、俺の順でのデッドヒート。

 

『イレイザーヘッドお前のクラスすげぇな!? どういう教育してんだぁ!?』

 

『俺は何もしてねぇよ。あいつらが勝手に火ぃつけ合ってるだけだ』

 

『雄英体育祭、一年ステージ!』

『無視か!?』

 

『序盤の展開から、誰がこの結末を予想できた!

今一番にスタジアムに戻ってきたその男! 緑谷出久の存在をぉ!!』

 

しかし結果は変わらず、そのまま緑谷が一位でフィニッシュ。二位は轟、三位が爆豪だった。

俺はそのまま四位。

 

「やるな緑谷」

 

「きょ、虚影君」

 

「泣いてんのか?」

 

「なんか、嬉しくて」

 

泣き虫かよ。もじゃもじゃ頭をわしゃわしゃと撫でてやり一位を喜ぶ。

 

『順位発表は後程、とりあえずお疲れ』

 

続々とゴールしていく中で人使を見つけ近づいて声をかけることにした。

 

「お疲れ人使」

 

「おう。やっぱ個性を使うの慣れてるな」

 

「まぁ俺たちは日頃から使ってるからな。そっちこそまさか上位とは思わなかったよ」

 

「お前に戦線布告しといてそこらで負けるかよ。次も勝つ、でもそこでお前の力は借りない」

 

そう言い残して向こうへといってしまう。またなんか拗らせちまったか…

 

「一年ステージ、第一種目も終了ね、それじゃあ順位発表よ!」

 

ミッドナイト先生の掛け声でスクリーンに順位が表示される。見事にヒーロー科ばっかりだな。でも人使がいるから全員ってわけでもないしな。っと考えてれば。

 

「予選通過は上位42名。残念ながら落ちちゃった人も安心なさい。まだ見せ場は用意されてるわ」

 

見せ場かぁ、予選落ちた後にってなると相当頑張んないとアピールできないよな。これはしょうがないことかも知んねぇけど。

 

「次からいよいよ本戦、取材陣も熱が入るから気合い入れなさい!」

 

その言葉に上位陣の空気が引き締まるように感じた。次はなんだろうな。

 

「さぁて第二種目! 私はもう知ってるけど、何かしら?

言ってる傍からこれよ!」

 

<騎馬戦>

 

騎馬戦、つまり団体戦か。ルールはっと、

 

「参加者は2~4人のチームになって騎馬を作ってもらうわ。基本は普通の騎馬戦と一緒。でも違うのは、先ほどのレースの結果に応じて各自にポイントが振り分けられること」

 

つまりは入試のときみたいなポイント争奪戦ってことか。最終的な順位はわかりやすくなるからいいな。

 

「つまり組み合わせによって騎馬のポイントが違ってくると」

 

「あぁ!」

 

「あんたら私がしゃべってるのにすぐ言うね!」

 

麗日の呟きを聞き逃さずにいたミッドナイト先生。まじかよ、まぁまぁ距離あんのにすげぇな。

 

「そうよ、ポイントは42位から5ポイントずつ。そして一位に与えられるポイントは

 

1000万!!!」

 

1000万って、小学生の最終問題かよ。でもこれで誰がどの順位からでも緑谷からタスキを奪えば通過は確実ってことだ。そんな状況になってどうすんだよ。

そこから細かいルールの説明となった。崩しにいく目的でなければ個性使用可能。さらにポイントを奪われても制限時間内はなんどもトライできる。

 

「チーム決めは今から15分! 急ぎなさい!」

 

そうなりチーム決めが始まった。どうすっかな、さっき人使には俺の力は借りねぇって言われたし。そうなると、緑谷とか? 1000万ってことで他から避けられちまってるし。

逆に爆豪なんかは無茶苦茶人気だ。ただあいつがあれだから誰と組むかはわかんねぇけど。

 

「虚影」

 

「お、轟」

 

そんな俺に声をかけてきたのは轟だった。俺に声掛けに来るのか、お前は別かと思ってたよ。

 

「組んでないなら俺と組め」

 

「いいのかよ№2、俺を倒すんじゃなかったのか?」

 

「ここで一位が決まるわけじゃねぇんだ。だったら少しでも強い奴がいい。

あと、俺を№2と呼ぶんじゃねぇ…!」

 

結構轟からの評価は高いみたいね、俺。あと地雷踏んだようだった。轟の目は何かを憎悪する目をしていた。

 

「おっけおっけ、すまなかったよ轟。いいぜ、組もう」

 

交渉成立、俺は轟のチームに入った。即席のチームアップ

 

「他に当てはあんのか?」

 

「八百万と飯田だな。機動力で飯田、汎用性で八百万だ」

 

「俺は?」

 

「…両方だ」

 

そういうこと。飯田の機動力は目を見張るものがあるけど、多分比較対象が俺の響転(ソニード)なんだろうな。俺を取れれば飯田たちを取れなくても何とかなると考えたか。本当、いつそんな評価がこいつの中で下ったのか。

 

その後八百万には声をかけてスカウト成功。次に飯田だな。

 

「飯田ちょっといいか」

 

「あぁ、誘ってくれるのかい?」

 

「飯田君!」

 

おっと、緑谷とバッティングしたか。どっちにすんのかな?

 

「すまない、緑谷君。入試の時から君には負けてばかり。

君をライバルとしてみるのは、爆豪君や轟君だけじゃないんだ。俺は君に挑戦する!」

 

そういってこちらに歩いてきてくれた飯田。なんとかスカウト成功、チームアップ完了だな。

そして周りもチーム決めを終えて15分後。

 

「行くぞ、お前ら」

 

「あぁ」「はい」「はいよ」

 

第二種目、騎馬戦のスタート合図を待つ。

 

 

 

 




読了ありがとうございます!
いつの間にかUA20000超えて驚いております。
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夏休み、映画の話をいれるか否か

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