敵(ヴィラン)個性でもヒーローになってやる 作:マーボーDon
雄英受かってました!
いきなりだけど受かってたみたい。
いやー、安心だね。これで目標の第一歩だ。
とはいっても手放しで喜べないんだよな。
結果発表は義父さんと一緒に見たんだけど、敵ポイントは35、救出ポイントが40だったそう。全体2位だってよ。ただ仮面使ったのが義父さんにバレて叱られ春休み残りは鍛錬三昧になってしまった。トホホ…
あと人使が不合格だった。ヒーロー科一緒に行きたかったけどしゃーない。
ただ普通科には進学出来てるみたいだから一応一緒は一緒だ。
まぁ正直ロボ相手じゃあいつの個性使えないし、体もそこまで鍛えてたわけじゃないからな。
でもヒーロー科諦めたわけじゃないっぽいから応援はした。
訓練三昧の春休みを終えて、やってきました雄英!
「なにはしゃいでんだよ行くぞ」
「自分は入れなかったからって辛辣じゃね人使?」
「いや、雄英には入学してる。目立って困るんだよ」
引きずられる形でそのまま校舎内へ。もうちょい浸らしてくれよー。
俺はA組、人使はC組なので途中で別れて教室に向かう。
つか遠くね?ヒーロー科と普通科でここまで距離あるのかよ。
これも秘密保持のためかねぇ。
「あ、あんた」
後ろから声をかけられて振り向けばサイドテールに髪をまとめた女子。ああ、試験の時のデカ手女子だ。
「いや事実だけど。私拳藤一佳」
「虚影白夜。よろしく拳藤」
口に出てたみたいでツッコミをくらい流れで自己紹介。お互い受かっててよかったな。
「あんた知ってたの救出ポイントこと」
「知らないっての。あの時の最善で動いただけ」
つっても建物ぶっ壊してポイント低かったけどな。制御も考えねぇと。
「そっか。ありがとね、あんたのお陰で私も合格できたようなもんだし」
「気にすんなよー。これからよろしくな」
と、拳を見せてみる。あ、人使とよくやるから癖で出しちまった。
でも拳藤はノリよく拳を合わせてくれた。
そのまま教室に向かいながら色々と聞いているが拳藤はB組だそうだ。クラスメイトだとよかったのに。話していてわかったが姉御肌だこいつ。いてくれると助かるんだけどなぁ。
その後すぐにB組の教室にたどり着いて拳藤と別れ俺はA組へ。
なんか部屋の外に聞こえるぐらい怒鳴り声響いてるんだが。
教室に入れば髪の毛の尖ったやつが眼鏡をかけたやつに絡んでやがる。
俺より
気にせず席についてみる。前は黄色い髪のわかりやすいちゃらそうなやつ。
「俺上鳴電気! よろしく!」
「虚影白夜だ。いきなりだけどあれなに?」
「あー、なんか来た時からやってる。注意したのが始まりみたいでよ」
注意されて食って掛かってか。それでいいのかヒーロー志望。
そのまま上鳴と話をして時間を潰していると気配がしたのでそちらに気をやる。そこには寝袋にくるまった人が一人。
不審者にしか見えないんだけどおい。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
という声で会話は中断させられる。
寝袋の中からぬるっと出てきたのは肩まで髪を伸ばし、無精ひげをはやした男だった。
「担任の相澤消太だ。よろしくね」
あれが担任かよ!? 見た目的にそんな雰囲気ない…、けど実力はやばそうだな。普段の義父さんみたいな感じか。
驚いている俺たちをよそに男―相澤さんは自分の入っていた寝袋の中から服を取り出した。
「早速だが、体操服コレ着てグラウンドに出ろ」
あれ、今日って始業式だって拳藤から聞いたけど?
「早くしろ、時間は有限。合理的にな」
もたもたしてる暇もなさそうだし。とりあえず着替えていきますか。
****
『個性把握‥テストォ!?』
俺含めクラスの半分が驚きの声を上げた。
「ヒーローになるなら入学式に出るなんて悠長な時間はない。
雄英は『自由』な校風が売り文句。そしてそれは『先生側』もまた然り」
マジかよ。確かに自由って義父さんから聞いてたけども。教師にも適応されんのかよ。
「中学の頃からやってるだろ? 『個性』禁止の体力テスト」
そういって相澤さんは爆豪―さっきの不良にソフトボール投げをやらせた。
「死ねぇ!!」
え、死ねっておい。ボール投げる時の掛け声じゃねぇだろそれ。つかヒーロー志望。
「まずは自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
記録は705.2m。普通が67mと言ってたよな。爆発したから個性と相性よさそうな感じだよな。強個性かな?
「なんだこれすげー面白そう!」
「やりたいやりたい!」
クラスは一気にお祭り状態。周りから聞こえるのは今から楽しめそうといった声ばかり。でも相澤先生の雰囲気的にそれだけなのかねぇ。
「面白そう‥‥か」
他のやつがはしゃぐのを見て先生はボソッと呟いた。
「ヒーローになるための三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのか?」
纏うオーラってのが暗くなった気がした。
「よし。トータル成績で最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」
『はあああ!?』
聞かされたのは少なくとも一人は除籍になるという話。ほらねー、知ってた。
周りは信じられないという顔をするやつ、より一層のやる気に満ちているやつなどetc.
あ、緑の髪の奴はがくがく震えてる。緊張か?
「生徒の如何は先生俺たちの『自由』」
ちょ、先生。それは流石に権力行使が甚だしいのでは!?
「ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」
そうして俺たちにとっての初めての試練が始まった。
といっても行ったのはそのまま個性有りの体力テスト。
俺の結果なんてそんなにって感じだし。
50m走は4.86秒。踝から下を虚にして速度を上げた。本気出せばもうちょい行けたかもだけど。
トップは堅物っぽい眼鏡。
次に握力は両手とも200kg。まぁ筋力もあるからばらけるかと思ったけど同じで驚いた。
トップはポニーテールの女子。え、何したらあのでかい腕のやつ超えるの?
立ち幅跳び。54m。浮遊系だったりには勝てねぇよ。
爆発のやつが飛びまくってるのをみてずるいと思いました。
反復横跳び。130回。一回個性使ったら反動ヤバくてこけた。踏ん張りも要練習かぁ。
トップは紫の髪のちび。びょんびょん跳ねて笑ったw
で、ひと悶着あったボール投げ。俺自身は300mくらいだった。
緑髪が個性発動しようとしたら先生に止められ、その結果イレイザーヘッドであることがみんなに知れ渡り、その後もう一度投げたら指バッキバキに。
それでも705.3mを記録したという。こっわ、個性使うたびにあのけがはきつすぎるだろ。
因みにトップはほんわかした雰囲気の女子。なに
持久走。個性の特性的にまだ長時間持たないから個性なしでやって8分ほど。
トップは先ほど握力でトップだったポニーテール。どっから出したそのバイク。そういう個性かよ。
上体起こし。これも個性の使いどころがないので普通に実施。50回。
トップは尻尾もちのやつ。反動つけたみたいだった。
最後に長座体前屈。40cm。人体の構造的にそんなもんだと思っていた。
トップはケロケロと鳴いていた女子。カエルなんだろうか?舌を伸ばして15mくらい。カエルってそんな舌伸びましたっけ?
「んじゃパパッと結果発表」
全種目が終わり結果発表。最下位じゃないことを祈りつつ結果をみる。つーか競わせる癖にポイント教えないんじゃトップ目指すしかないよな。
「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。
あと除籍は噓な。君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」
『はーーーーーーーー!!??』
合理的虚偽ねぇ。あの目は本気だった気がするけどなぁ。
「あんなのウソに決まってるじゃない。
ちょっと考えたらわかりますわ…」
今となっちゃあの人だけが知る、だけどなぁ。
「そゆこと。これで終わりだ。教室にカリキュラムなどの書類があるから目ぇ通しとけ。
あと虚影、あとで職員室こい。着替えなくていいぞ」
そういって相澤先生は校舎のほうに帰っていった。
「なんかやらかしたかよ虚影!?」
「いや、そんなことないと思うけどよ」
俺だけ名指しで呼び出しを受けて注目された。その後何人かとは自己紹介を終え教室に戻る。
人の名前覚えるのがそこまで得意じゃないから相澤先生に名前一覧もらっとこ。
****
「失礼しまーす。相澤先生いますか?」
とりあえず教室に戻り机の上にあった資料に軽く目を通してから職員室へ。
中に入ればテレビで一度は見たことあるヒーローがずらりだ。オタクにはたまらん空間だな。
「来たか、ついてこい」
というので職員室をでて先生についていく。あれ、セメントスにミッドナイトも一緒?
どういうことか意味の分からないままついていけば体育館についた。
「ここは体育館γ
それにお前は見られるのが嫌だとあの人に聞いている」
なにすんだろと思えばセメントス先生(教員なんだしつけないとね)が個性を使って何かを作り始める。これは、グラウンドなんかのトラック?
「虚影、お前さっきのテストで手を抜いたな。言ったろ、個性把握だって。
たしかにある程度は出してるが、試験の時のあの速度、パワーは出しちゃいない」
あー、そういうこと。教員には見られていいかで仮面使ったなそういや。
「確認のため保護者に電話してみれば『使いたくない』ってことだろ?
使える力を使わないのは非合理的だし、ヒーローとしちゃ失格だ」
そう映るよな。たしかに制御秒数ならなんとかなるのは事実。その間で動けば関係ないこと。これが訓練じゃなく実際の現場なら俺は手を抜いていて、下手すりゃ死人が出る。
「お前は緑谷と違い個性をコントロールしてるんだ。使えないわけじゃないなら使え」
「すんません…」
お説教かぁ。でもそれなら教室でいいはず。
「…だが
はへー、喋ったのかよ
隣でミッドナイトは涙ぐんでるし、こりゃホントみたいだな。
「ということでここでなら俺たち以外には見られない。
お前の本気を俺達に見せてくれ。種目は50m走と持久走だ」
「え、待ってください!」
確かに50m走なら一瞬だろうが持久走は確実に10秒以上かかる。そうなりゃ。
「話は最後まで聞け。お前が暴走した際の有事に備えて俺達がいる。
知っての通り俺は個性を消せる。それに俺の反応速度を超えた場合でもミッドナイトさんの個性なら止められる。さらにセメントスの個性で防御は問題ない」
なるほど。そういうことですか。確かにミッドナイトの『眠り香』なら確実か。それに相澤先生の『抹消』もプラスと。完璧じゃん。
「お前は自分が敵に見える個性なのを気にしているがプロになりゃ珍しくもない。
あー、もう。初日から泣かせてくれんねぇ。ならやったりますか!
「わかりました、フォローはお願いします!」
そんなこんなで俺だけ補習の個性把握テストが開始。
50m走。スタート直前に仮面を着用、そのままダッシュを開始!
1.85秒、堅物を優に超える速度を出せた。しかし約2秒も使っちまった。
残り8秒でどこまでいけっかな。
そして持久走。開始と同時に仮面をつける。こうなりゃ8秒以内に決めるしかない!
全力で走り残り100m、行けると思ったその時に体の自由が利かなくなってきた。
まてよ、もうちょい、だか、らあぁぁぁぁぁ!!!!!
『Graaaaaaa!!!!』
「セメントス、ミッドナイトさん!」
「了解」「まかせて!」
俺の意識は水に落ちる。最後に見たのは先生たちだった。
「ぉぃ、おい起きろ」
「いてぇ!」
目が覚めれば体育館の真ん中で目が覚めた。そうか、暴走しちまったか。
「テストは終了。あのままの速度でいけばあと少しだったな」
「はぁ」
実感わかないから何とも。そのまま大の字に寝ころぶ。
個性の使い方、制御時間。やることは目白押しだな。
「相澤先生、放課後施設って借りれたりします?」
「時間に限りはあるがな。いつからだ?」
「早いうちからですね。まぁ他のやつらに放課後誘われるかもしれないんで、毎日かはわかりませんけど。
あと! ちゃんとこの個性とは向き合うつもりです。皆からなんて言われることになっても」
そうか、と呟き先生はその場を後にした。体育館はその後セメントス先生に任せ俺はミッドナイト先生と教室に戻った。
ミッドナイト先生に聞けばその日のうちなら放課後の施設申請はできるようだった。
こうして俺の雄英初登校は終了した。
余談だが名簿的なものをねだったら却下された。解せぬ。
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