敵(ヴィラン)個性でもヒーローになってやる   作:マーボーDon

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第6話

ども、虚影です。

昨日は何故か相澤先生にボコボコにされてからの個性訓練になりました。

なんであんなにされたのか…

 

少々怪我をしたところはリカバリーガールに治してもらい疲労も特に蓄積することなく翌日。今日は一人での登校です。

というのも昨日相澤先生から渡されたトレーニングメニューが朝から行わないといけない、且つ量も相当いうことで先に登校してこなしてるようです。

 

体育祭が終わるまでは基本一人登校かなぁと思い今日はいつもより遅めに登校してみれば、

 

「虚影じゃん」

 

拳藤にばったり。いつもこの時間なんだと。

 

「何かと会いますなぁ」

 

「だね、なんでだろ」

 

そのままお互いのクラスでの近況なんかを話し合いながら登校。

今日はマスメディアはいないようだった。まぁ昨日の今日で不法侵入した学校に押し掛ける気概があったらもっとメディアはちゃんとしてるか。

 

拳藤とは途中で別れA組の教室へ。すでに何人か登校していてわいわい話をしてる。一時間目の準備をしてからその輪に加わったりなどして少し経てばHR。

 

「今日の午後はヒーロー基礎学だからな、午前でへばらず気合い入れとけよ」

 

特に連絡事項はなく激励されるだけで終わり通常授業。

まだ文系科目は行けるが、理数系はてんでだめだ。かえって復習とかしないと中間でこけるぞこりゃ…

英語はやってて損はないと義父さんに教えてもらってるから問題ないけど、プレゼントマイクが結構応用聞かせた問題とか作成するからちょこちょこ間違ってしまう。

最高峰の学校で学力もそこそこにないとだよなー。

 

と、そんな感じで午前が終了し昼を挟んで午後。

 

「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、もう一人の教師で見ることになった」

 

昼からのヒーロー基礎学。教室に現れたのはオールマイト先生ではなく相澤先生だった。

え、どゆこと? この授業のモチベーションの一つって№1ヒーローに教えてもらえるってところだったのに。

周りは露骨にがっかりしている奴が多い。

 

にしてもなんでだ? 基本授業ほっぽり出すような感じには思えないんだけどなぁ。

 

「今日は災害水難なんでもござれ、救出(レスキュー)訓練だ」

 

救出訓練か。ヒーローの活動で大きなものの一つだよな。災害時に出向いて救助を行う。敵確保がメインじゃない場合大体がこっちに分類されるからな。

戦闘服(コスチューム)でもそうでなくてもいいって話だが俺は戦闘服で向かうことにした。

個性的に火を使うのが轟しかいないからこいつの耐火性を確認できないんだよな。訓練なら火事を想定してるかもだしうってつけだ。

 

「訓練場は少し離れた場所にあるから、バスに乗っていく。以上、準備開始」

 

着替えを終えて校門近くへ。戦闘服じゃないのは緑谷だけだった。あ、轟もマスクしてないか。

飯田が張り切ってバスに先導したもの、バスは路線バスなどのタイプだった。

 

「緑谷ちゃんの個性ってオールマイトに似てるわよね」

 

「そっ、そんなことないよ!?」

 

バスでの移動中、蛙吹が緑谷に話しかけた。確かにパワーだけで言えば現行のヒーローで近いのはオールマイト先生か。だが切島の言う通り緑谷が怪我しまくりなのに対してオールマイトはそんなところ一切見ない。

近い増強系ってことになるんだと思うけど、なんか無茶苦茶どもってる緑谷が怪しい…

女子との距離感掴み損ねてる感じか?

 

「増強系は派手でいいよなぁ」

 

切島は自分の個性が地味だと悲観しているがそんなことはないだろう。あらゆる状況に対応できそうな個性だし、人気云々は個性だけで決まるものじゃない。相手への接し方とかが重要だ。

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそう」

 

「はぁ!? 出すわ!」

 

あんな風に。あれをファンにしてたら絶対だめだろうなぁ。ファンサも大事よ爆豪?

つか上鳴、クソを下水で煮込むってなによw むりw

 

「笑ってんじゃねぇぞ馬鹿面!!」

 

「いや、無理w」

 

やっべつぼったw 笑いが止まらんw

 

「もう着くぞ、いい加減にしとけ!」

 

相澤先生の言葉にほとんどが返事をして空気がしまる。

バスはドーム状の建物の前で停車。降りて移動すると、

 

「皆さん待ってましたよ」

 

スペースヒーローの13号が迎えてくれた。災害救助で活躍するヒーローで宇宙服の格好をしている。13号ってもしかして昔打ちあがったらしい月面探査用ロケットからとってんのかな?

 

周りで歓声が上がる中13号先生に案内され建物の中へ。内部は広く中に様々なエリアが存在するようUSJみてぇ。

 

「ここはあらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場、USJ(ウソの災害の事故ルーム)です」

 

『USJだった..』

 

 

「おい、13号」

 

おろ、先生方が何やら話してる。そういやオールマイトは?3人ってことだったけど、なんかあったのか?

 

「では皆さん、今からお小言を1つ2つ3つ4つ...」

 

いや増えてる。

お小言とは個性に関してだった。

13号先生の個性は『ブラックホール』 災害時にとても役立つ個性だが簡単に命を奪うことのできる個性だ。

自分の個性を人のために使うこと、けして悪意や敵意をもって使ってはならないという話だった。

 

この個性社会で人々が安心して暮らしているのはそういうルールの上だからってのはわかってる。超常黎明期は持ってる奴がやりたい放題、ひどい時代だったと聞く。

そうならないためのヒーローという仕事であることを胸に刻み邁進しなきゃならねぇ。

ルールを破ったらその時点で俺達も犯罪者になってしまう。

 

そんないい話を聞いた直後。

皮肉にも俺たちはその敵との差というものを肌で感じてしまう。

悪意をもって個性を振るう、その恐ろしさを、経験する。

 

 

****

 

 

「お前ら一塊になって動くな!!」

 

相澤先生の声が響く。

USJ中央の広場に黒い靄が広がりそこから多くの人が出てきた。周りは何かの突然だと思っているがそうじゃない。

あれは、

 

「あれは(ヴィラン)だ!」

 

全員に緊張が走る。なぜ、どうして、混乱が渦巻く中で相澤先生が前に出る。

13号先生は俺たちを守るようにしてくれる。

 

センサーも止まってる。時間割を把握しているような口ぶり。轟が解説してるが用意周到なのは事実。

相澤先生は13号先生に俺達の避難を指示。自分は足止めを行うつもりのようだ。

 

「先生は!? 一人であの数は!」

 

「緑谷、一芸だけでヒーローは務まらん」

 

そう言って敵の中に飛び込んでいく先生。複数人の敵を前に首に巻いた捕縛布を利用し多数との戦闘を始めていく。個性を消しながら相手をさばき、そのまま敵を戦闘不能にしていく。その手早さに他の皆は歓喜し安心している。

 

でも多分だめだ。あれだけの数を相手するのは無茶だろう、何より個性の持続時間が。

 

『俺はドライアイなんだ』

 

個性把握テストの際の先生の言葉だ。時間制限のある個性。複数対象ができるかはわからないができても効力は少なくなるはず。連携が取れてないうちは問題ないかもしれないが一瞬の隙をついてくりゃ、

 

「させませんよ」

 

こうなるよな!

避難を開始した俺たちの前に敵が立ちはだかる。

 

「初めまして、我々は(ヴィラン)連合。この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせてもらった」

 

敵連合?なんだそのダサいネーミング。読みならともかく漢字で書いたらそれっぽさのかけらもねぇぞ。

 

「平和の象徴、オールマイトに息絶えてもらいたいと思いまして。

本来ならここにいらっしゃるはずですが、なにか変更があったのでしょうか?」

 

狙いはオールマイト? しかもその命? 命を狙うためにこんなことしたのか?

だめだ、情報がなさすぎる。こいつらの根拠となるのはなんだ。

自分の目的を高らかに話す黒いモヤのような敵。

 

それに向かい突撃する影が二つ。切島と爆豪!

 

「お前ら! そこじゃ13号先生の射線上だ!」

 

俺が叫んだのに反応する二人。しまったという顔をするがすでに手遅れだった。

 

「流石金の卵。勇ましい。私の目的は貴方たちを散らして、嬲り殺す!」

 

そういった直後、敵のモヤが広がりクラス全体を覆い始める、なんだこれ!?

その場でこらえているがいつのまにか浮遊感に襲われる。

 

 

****

 

 

「うぉぉぉ!?」

 

気が付けば上空に放り出されていた。ってどういう状況だよ!?

とりあえず着地! 周りは岩肌になってるみたいだからそれに沿うように体を低くし滑り落ちるようにして何とか地面につく。

 

「どこだよここ」

 

モヤに包まれて気がついたらここ。どうも山岳ゾーンって感じだな。

にしてもどういうことだ。俺達をばらけさせる理由はいったい、

 

「きたぜ、おい」

「ガキ一人かよ」

 

「あぁ、そーいうこと」

 

状況整理の暇もなく目の前には10人程度の敵。見た目はチンピラのそれだ。既にここにいたってことは敵は各所に人員を配置済み。そこに生徒を送り込めば終了ってことか。

 

「いいように痛ぶってやるからな」

 

数の暴力が可能だからか強気な敵たち。はぁ、このレベルかよ。

 

「なら、やってみろや!」

 

楽しそうに笑ってる奴の顔面に膝蹴りを叩きつけてやる。俺の姿を見失ったような奴らはその場で動けずにいる。膝蹴りを喰らったやつはそのまま顔から血を流し気を失う。

よし、まず一人。

 

気を失った仲間を見てそのまま俺を殴ろうと数人が殴りかかってくる。それを最小限の動きで避け、すれ違いざまに胸部に掌底を決める。虚化させた掌での一撃。手加減はしたが恐らくあばらにヒビくらいは入っただろう。

 

「このガキ!」

 

異形型、肉体が岩でできている奴が腕を振り上げ落としてくる。それを腕をクロスさせ受け止める。少し前までなら苦戦していただろう。が、俺もPulsUltra(プルスウルトラ)してるんでね!!

 

「両腕(ホロウ)化、実践での初投入と行こうか!」

 

受け止めた両腕を振るい敵を弾く。前回の奴との戦闘を終え、俺の制御域は拡大した。二ヶ所同時での発動の場合なら上半身なら肘から先、下半身なら膝から下に。一か所に限定するなら腕一本、脚一本を変化させることが可能になった。

今までの同時使用から考えても格段に使い勝手がよくなった。こうして防御や攻撃で肘から先なら色々と使えるからな。

 

「こいつ、俺の身体を!?」

 

「重いだけの攻撃なんて、喰らい慣れてんだよ!」

 

弾いた勢いで脚が浮いたやつの水月に深く蹴りを入れる。発動箇所の即時変化が出来るわけじゃないから素のままだが、戦闘服付きで重さは増してる。十分相手を気絶させられる。

二人!

 

そのままの勢いで油断している敵に肉薄、腕をつかみ投げ飛ばす。方向としては先ほど掌底を食らわせたやつらに向かってだ。いまだに痛みで動きが鈍いので格好の的だ。一旦時間を稼げればいい。

 

「次!」

 

「なめんなや!」

 

今度は個性を利用して攻めてきた。周囲の岩を操作するようで周囲の岩を俺に飛ばしてくる。飛んでくる岩を殴り飛ばし砕きながら前に進む。その隙に俺を取り囲む。そうするのが普通だよな。でも!

 

「それが正解かどうかは違うだろ!」

 

周りに飛ぶ岩の破片を回し蹴りで周囲に飛ばす。使えるものは使う、相手の個性さえも。

 

「うぉ!」「早く個性でどけろ!」「うるせぇよ!」

 

そう、ただのチンピラ、チームワークのかけらもない。それっぽく集団でつぶそうとしているだけ。そんな集団なら簡単に足並みは崩れる。その瞬間がこっちの好機!

 

「ヒーローとやろうってんだから、もうちょい策は練ってこいや!」

 

視界を奪われ仲間を責めている間にすぐ眼前に。左フックで顎を狙う。手の虚化は外してだ。あの状態でやったら骨を砕くかもしれねぇし。

 

「がっ…」

 

「おい!」

 

「よそ見厳禁!」

 

顎先を拳でかすめ脳震盪を起こす。

三人。

簡単に倒れる姿を見てうろたえる奴に次の狙いを定め横腹を蹴りぬく。そのままぶっ飛び岩場に激突。

四人。

 

「よそ見はそっちだろ!」

 

声のほうを視線の端で笑う敵。その視線の先を見れば頭上。岩が複数浮遊しそのまま落下し俺のいた場所に。そのまま砂埃が舞う。

 

「なめやがってクソガキが。調子づくからそうなんだよ」

 

「へぇ、どうなるって?」

 

「…なっ!?」

 

ドヤ顔で言葉を吐く男の言葉に煽るように返す。足に回した強化で降ってきた岩を蹴り飛ばす。さっき砕くの見せたと思うんだけどな。驚く相手の首元に手刀を落とし、そうして意識を刈る。

五人。

 

「なんだよ、ただのガキだって言ったじゃねぇか! なんだこの化け物!?」

 

「化け物って、犯罪者に言われたかねぇよ!」

 

俺が五人をのしたことに怖気づく一人のそう返す。このレベルを集めてオールマイトを殺す? いやこうして散り散りにしたのは生徒を分散させるためだって言ってた。ならオールマイトを殺す算段はここじゃないってことか。

 

残り六人。そのうち四人は手傷を負わせてる。周囲に生徒もいないし、このまま殲滅だな。

 

「このやろぉ!」

「おらぁ!!」

 

二人がやけになって突っ込んでくる。それに合わせて残り四人も突っ込んでくる。

敵相手、試すにはちょうどいいか。

 

足裏に集中する。これも奴に勝つことのできたギフト。

 

『虚化の力は肉体強化だけじゃねぇ、特有のエネルギーを使えることにあんだよ。今回の勝ちで使えるようになってるだろ、精々使いこなしてみろや』

 

そのエネルギー、一応纏わせたりも可能なようだが俺はまだできてない。ただ、移動時などに使うと速度がダントツに代わってくる。

その力を使い俺は駆ける。そしてとびかかる全員の顔に拳を叩きつけ地面にキスさせてやる。

 

「『響転連拳(ソニード・コンフント)』」

 

新しい力。使い物になるのを確認して拳を握る。

 

「十一人、制圧完了!!」

 

誰に言うわけでもなく俺は声にした。

俺はこうして敵との初戦闘を勝利で終えたのだった。

 

 

 

 




読了ありがとうございます!
次は明日朝、お楽しみに!

ヒロインアンケート始めました。
とりあえず、今週末くらいまでやっときますので投票お願いします!

追記(修正)
最後の響転連拳の読みですが、ソニード・コンフントと変更しました。
ソニードの意味等教えていただき、その方に案を出していただいて採用としました。
皆様も今後もご指摘などありましたら、教えていただけるとありがたいです!

ヒロインは誰がいいですか?(その他はコメントください!)

  • 耳郎
  • 八百万
  • 拳藤
  • 塩崎
  • その他
  • え、ハーレムかけよ
  • いらない
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