ぶっ飛んだヤンデレウマ娘たちが見たくて書き起こした物体 作:妖魔夜行@
なんか一瞬ランキングに入ってたりして嬉しかったです。あと感想と評価ありがとうございます。
あなた方の感想に返信するのが楽しみなんや。
あとあと、UA50000突破してました。芝生える。
バブみ、という言葉がある。何でもそのバブみにやられてしまった者は包容力のある女性に母性を感じ、甘えてしまうらしい。
PCにトレーニングメニューを打ち込んでいる手を止めて肩を解すために立ち上がって軽く回す。するとスーパークリークがおしゃぶりとよだれかけ、ガラガラを持ってやってきた。
「トレーナーさ〜ん。お疲れ様です。ちょっと休憩にしてそろそろおぎゃりませんか?」
「まるで俺がいつもおぎゃっているみたいな言い方辞めてくれない?」
「ほらエナちゃん、ママでちゅよ〜!」
「俺のお袋は1人だけだ。数ある問題ウマ娘を担当してきたけどぶっちぎりでお前が1番頭おかしいよ」
グイグイと押し付けられるおしゃぶりとガラガラを払い除けスーパークリークから距離をとる鳥恵。彼は知っている、彼女の餌食となりバブみに犯されたウマ娘を……。
スーパークリークは悲しそうに眉をひそめてポツリと呟いた。
「タマちゃんは喜んでくれたのに……」
「あれを喜んでいると思っているのならお前の認識はゴルシの常識くらいねじ曲がっているよ*1」
そう、その被害者とはタマモクロスのことだ。鳥恵を甘やかすことが出来ず発散しきれない母性が限界に達してしまった*2スーパークリークは普段から親交のあるタマモクロスに目をつけた。
タマモクロスの抵抗虚しく……よだれかけ、ガラガラ、おしゃぶりを装備され丸一日ひたすら甘やかされた。解放されたタマモクロスの目は虚ろで、生気が戻るまで1ヶ月はかかった。ちなみにその次の犠牲者はナリタタイシンだった。
「でも〜タイシンちゃんも喜んでくれてましたよ〜?」
「死んだ目しながら幼児退行する程ショック受けてたぞ。クール系にあるまじき光景にビワハヤヒデのやつ卒倒したんだぞ」
「あらあら、なら甘やかしに行かないといけませんね」
「お前の存在の方がいけねぇよ。辻斬りみたいに甘やかしに行くのやめろ。拷問より苦しいから」
「苦しいんでちゅか〜? ならママがなでなでしてあげまちゅね〜」
「会話することすらままならないんだが」
話しながらも片手にガラガラとおしゃぶり、片手によだれかけを持ちながらジリジリと距離を詰めてくるスーパークリーク。鳥恵の顔にも嫌な汗が伝う。
スーパークリークは入口を背に位置取りをしているので脱出するにはどうしても彼女の手をすり抜ける必要がある。
「さあ、エナちゃ〜ん……ママの胸に飛び込んで来ていいんでちゅよ〜」
「進んで深淵に飛び込むやつはいねーよ」
「赤ちゃんはそんなこと言いません!!!」
「情緒不安定すぎるだろ。仮に母親だとしたら子供泣いちゃうよ」
「子供は泣くのが仕事ですからね。トレーナーさんも泣いていいんですよ」
「この歳になって子供扱いされることに泣きてぇよ」
執拗に撫でようとするスーパークリークの手を躱し一定の距離を保つ鳥恵。ガラガラとおしゃぶりを持っているとは思えない俊敏な動きに流石の鳥恵も焦りが募り始める。
と、鳥恵が諦めかけたその時、ミーティングルームの扉が勢いよく蹴り開かれた。腰まで伸びた長い芦毛を靡かせて意気揚々と部屋に乗り込んで来たのはゴールドシップ。虫取り網を片手に、浮き輪をつけているゴールドシップはいつもの様に鳥恵に話しかけた。
「おうトレエナ! ゴルシちゃん巻き込むなって言っただろー! 罰として海水浴場で森林浴しに行くぞ!」
「スーパークリーク、ゴールドシップが遊びたいらしいぞ」
「あら? あらあらあら? ゴールドシップちゃんじゃない! 久しぶりでちゅね〜!」
「ゲェ!? バブみの邪神!? 謀ったな鳥恵!」
スーパークリークはゴールドシップの姿を確認すると瞬間移動かと思うほどの速度でゴールドシップの隣に移動した。ゴールドシップは彼女を見てとても苦々しげな顔で悲鳴をあげた。
スーパークリークはゴールドシップ唯一の天敵と言ってもいい存在だ。なんせ自身の攻撃をものともせず、突飛な行動にも先手を打たれて対応されるのだから。
彼女はゴールドシップのことを手のかかるやんちゃ盛りの子供と認識しているようで、ゴールドシップを見つけると他のことより優先してやたらと構いたがる。最もゴールドシップからしたらたまったものではない。
「じゃあゴールドシップ、あとはよろしく」
「おいふざけんなよ!! それが盟友に対する仕打ちかよ!!」
「誰が盟友だ、誰が。迷惑で有害な存在の略称か?」
「ゴルシちゃんとトレエナの関係は有名だろ。何言ってんだ?」
「お前が何言ってんだよ。お前関連で有名になったら幽冥に連れていかれそうで怖いわ」
話しつつも鳥恵はさりげなく入口に足を進める。ゴールドシップはスーパークリークに羽交い締めにされており満足に顔を動かすことが出来ない。
勝った、そう思った瞬間、鳥恵は捕獲されていた。
「あらあらトレーナーさん。私の目の届く範囲にいなきゃダメじゃないですか」
「ウマ娘ってたまに次元を超越した動きするよな」
「おおい!! 諦めんなトレエナ!! 念だ! 念を送って助けを呼べ!!」
「ところでどこに連れていくつもりだ?」
「スルー!?」
「うふふ、それはですね〜」
ゴソゴソと胸元から取り出したのは見覚えのある鍵。そう、鳥恵の部屋の合鍵だった。なんとなく察しが着いていた鳥恵は遠い目でため息をついた。
「ああ、うん。俺の部屋の鍵ね。なんでみんな持ってんだよ。俺の部屋の鍵は生活必需品じゃないんだけど」
「お? おっ、ぅオげぇ〜……けほっ、アタシも持ってるぞ?」
「何でだよ。どこにしまってんだよ」
人間ポンプの要領で口から鍵を吐き出したゴールドシップを見てドン引きする鳥恵。いつもは1人相手にするだけでも辛いのにそれが2人となれば純粋に疲労も2倍になる。いや、掛け合わさっているのがゴールドシップなのでもっと酷いかもしれない。
「アタシはそんなに酷くねぇだろ。周り見ろよ、まだ話通じるだけマシだろ」
「……言われてみればそうだわ。すまんかった」
「はぁい2人とも、お家に着きまちたよ〜」
「さっきから思ってたけど俺ら何歳の設定なんだよ。赤ん坊にしては厳つすぎるだろ」
「赤ちゃんはそんなこと言いませんよ〜」
「少なくとも俺が知ってる母親もそんなことは言わない」
「帰りたいでゴルシ……」
あのゴールドシップが意気消沈している。それだけでどれくらい辛い状況なのかということが分かる。スーパークリークはまるで自分の部屋を開けるかのように慣れた手つきで鳥恵の部屋に上がり込んだ。
「これからエナちゃんとゴルシちゃんの成長記録を綴っていきますからね〜」
「こんなおぞましい内容記憶に残したくないわ」
「……そんなに赤ちゃんになるのは嫌ですか?」
ふとスーパークリークが顔を俯かせながらそう話した。表情はよく見えないがどことなく声が震えている。どう答えたものか鳥恵が悩んでいるとゴールドシップが躊躇なく答えた。
「嫌に決まってんだろ」
「ゴールドシップお前バ鹿野郎。もっとオブラートに包め、俺らの前にいるのはバブみを強要してくるイカれた母性の塊なんだぞ」
「ばっかトレエナ! お前の方がキツい言い方してんだろ! いくら相手が史上最悪のオギャリスト*3だからってもっと違う言い方があるだろ!」
「……2人が私のことをどう思ってるのかはよ〜く分かりました」
震えた声でスーパークリークがそう話すとゴールドシップと鳥恵の両名は見合わせていた顔をスーパークリークの元へ向けた。彼女は手に持っていたガラガラを鳥恵に渡すとよだれかけを首元に巻き、おしゃぶりを装着した。
「そこまで言うのなら……私のことを満足させてください! そうしたらおふたりにおギャリを強要するのは止めます!」
「強要してた自覚はあったのか。というかなんだって? 私を満足させろ?」
「つまり……アタシたちが親になってアンタをあやせって言ってるのか……?」
「ばぶぅ!!」
「秒速でなりきるのやめろ。その成り代わりの早さはなんなんだよ、忍者か」
「患者だろ。頭の」
「違いない」
「ばっぶぅ!!」
目の前にある珍妙な光景についてゴールドシップと話していると、赤ちゃんと化したスーパークリークが訴えかけてきた。『はやくあやせ』、と。
2人は渋々、本当に嫌そうにスーパークリークをあやし始めた。引きつった笑みでガラガラを振ったり赤ちゃん言葉を使う鳥恵とゴールドシップの姿は傍から見れば恐怖物だろう。それよりもっと狂気に満ちた
それから5分ほど相手をしてやったのだが、鳥恵がいないいないばあをやろうとした途端に無表情になった。
「……やる気あるんですか」
「急に真顔に戻るなよ怖いだろ」
「私のことをあやすなら本気で取り組んでください。やらないようでしたら、私は攻めに回りますよ」
「甘やかすことを攻めって言わないでくれる?」
「保育って攻撃的な行為だったのか……ゴルシちゃんもビックリだぜ……」
鳥恵とゴールドシップは目を合わせ、ゆっくりと頷きあった。
「スーパークリーク〜! パパでちゅよ〜! ほぉら頭ナデナデしてあげまちゅよ〜!」
「あらクリークちゃん、嬉しいことでもあったの? よぉ〜しよしよし!」
「だぶ! あぁい!」
「死にたい」
「素に戻るなトレエナ! 気を強くもて! 無心になって親になり切ればこの地獄はそれだけ早く終わる!!」
それから30分間、鳥恵とゴールドシップは親になり切ってスーパークリークを精一杯あやした。時折目を暗くする鳥恵だったが、その度にゴールドシップが励まし支えた。スーパークリークが満足する頃には2人の間には強固な絆が出来ていた。
「満足しました……よく頑張りましたね、トレーナーさん。ゴールドシップさん」
「ゴルシ、俺もう疲れたよ」
「おおい寝るな! 隙を見せたら食われるぞ!*4」
「そんなことしませんよ〜。さて、と。じゃあ私は今日のところは帰りますね〜。トレーナーさん、また今度私のことあやしてくださいね〜」
「死んでもゴメンだ」
「あら〜? トレーナーさん辛そうですね……私が甘やかして上げましょうか〜?」
「何これ無限ループ?」
「誰のせいだと思ってんだ。さあ帰った帰った! あとの面倒はゴルシちゃんが見るから帰れ!」
「あら、あらあら。また明日です〜」
ゴールドシップに背中を押されてスーパークリークは鳥恵の家を出ていった。仕事を終わらせてゴールドシップは額の汗を拭いソファで脱力している鳥恵の横に座った。
放心していた鳥恵だったが、しばらくするとぽつりぽつりと話し始めた。
「……ありがとな、ゴルシ。正直1人だったらやばかった」
「いいってことよ。感謝の印なら今度メシにでも連れてってくれよ」
「任せろ、金なら有り余ってる」
「というかお前さ、もう少し担当ウマ娘のことを制御できるようにしたらどうよ? ほら、リギルのトレーナーなんか上手いこと成り立ってるんじゃんか」
「……確かに。言われてみればそうだな。今度食事にでも誘って秘訣でも聞いてみるか」
同時刻、リギルのトレーナーは背筋に悪寒が走った。とてつもなく嫌な予感がしたのだが、何が起こるのかは分かっていない。数日後に予感の正体が分かるのだが、それはまた別の話。
これもまた蛇足だが、翌日、鳥恵がミーティングルームに向かうとよだれかけにおしゃぶりを付けた担当ウマ娘が勢揃いしていたらしい。軽く目眩を覚えたと、後にゴールドシップにそう話した。
別に鳥恵が担当するウマ娘がぶっ飛んでるだけで他のトレーナーが担当するウマ娘は普通ですよ?
あとまあこういう(キャラ崩壊、イメージダウンさせかけない)作品だから好みが別れるのはしゃーないけど、低評価見ると悲しくなるんやなって……
ちなみに友人(元凶)にそのこと話したら「俺は好きだからもっと書け」って言われました。頑張る。
ま、ネタ切れかかってるんですけどね(手のひらグレンラガン)
アンケート付けました。期限は1週間から2週間くらいだと思います。
結果は以下の通りです。トウカイテイオー、君に決めた!
次の犠牲者(ヒロイン)は?
-
トウカイテイオー
-
メジロマックイーン
-
ウオッカ
-
オグリキャップ
-
グラスワンダー