最強の姉と人間兵器~結ばれるまでの物語~   作:Scotchs

1 / 1
作品を停止した「千冬姉と結婚する」を再構成、執筆し書き上げたのが今回の作品となっています。
どうぞ、誤字・脱字等あるかと思いますが温かい目でご覧ください。


一話 入学と再会

皆さんは、誰かの

 

笑顔を

生きがいを

生活を

人生を

 

奪ったことがありますか?

 

俺は、大切な人のすべてを奪った。

その罪は、永遠に消えない。

全てを奪ったあの日を、一度たりとも忘れはしない。

いや、違う。

きっと、

 

―忘れることができないのだろう―

 

だって、俺の・・・

 

 

2017年4月

ある学園へと入学した。

その名は

 

“IS学園”

 

アラスカ条約の基に日本が設立した、IS操縦者専用育成を専門とする特殊国立高等学校。

とするも、この学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる組織・国家であろうと

学園の関係者に一切の干渉を許されてはいない。

その上、ここで扱われる情報はすべてが特定秘密指定されており、学歴等は違う名前に変更されるほど厳重に守られている。

 

そして、俺

 

“織斑 一夏(おりむら いちか)”

は、簡潔にこの学校の説明を目の前に立っている。

 

“山田 摩耶(やまだ まや)”

 

元IS競技日本代表

学生時代じゃ「銃央予塵(キリング・シールド)」の異名を持つ

 

という、副担任から受け今は自己紹介の真っ最中である。

 

―織斑くん、織斑くん―

 

そう言っていると、俺の番がきた。

 

「はい」

「ごめんなさい、大声で呼んでしまって。“あ”から始まって今“お”なんだよね。

自己紹介してほしいんだけど、だめかな?」

「そんなに謝らなくとも大丈夫ですよ」

そういって、立ち上がる織斑。

織斑へと一瞬にして注目が集まる、それもなぜか目がキラキラと輝いている。

「自分の名前は織斑一夏です。趣味とかは特にありません。好きな食べ物は酢豚で、好きなスポーツはバスケです。よろしくお願いします!」

静寂がその場を包み込む

 

“あれ?ミスった?これでいけると教えてもらったんだが、駄目だったか?”

 

しばらくすると、教室がざわつく

そのざわつきは段々と大きくなる。

 

その時、

 

「騒がしい、静かにしろ!」

 

と、怒鳴る声がその場を包み込み一瞬にして教室内が静まり返ってしまった。

 

「ち、千冬姉?!」

思わず、叫んでしまった。

その瞬間、ゴツッと拳で頭を殴られる

「織斑先生と呼べ」

 

そう、この強面の女性こそ俺の姉

 

“織斑 千冬”

 

元IS競技日本代表選手

当時は「ブリュンヒルデ」の異名を持つ

公式戦での無敗記録保持者

元IS世界大会 総合・格闘部門 優勝

ドイツ軍で一時期IS戦・格闘の教官として勤務経験あり

 

という、すごい経歴を持つ。

 

「諸君、私が担任の“織斑千冬”だ。お前らを半年で使い物にすることが仕事だ」

先ほど以上の歓声。

「まぁ毎年これほどのバカ者が集まる者だ。わざと私のクラスに集中させているのか?」

さらに、騒がしくなる教室。

 

「騒がしくするな、この馬鹿者」

「騒がしくさせているのは、千冬姉も同じじゃないか」

「おい、織斑先生と呼べと言っているだろ!」

 

とは、叱られながらも山田先生の話が始まる。

 

その内容は、要するにIS・インフィニット・ストラトスというものの根源は

宇宙で使用されていたパワードスーツであること。

それが、兵器転用されたものがISであり初めて製造されたのは日本であること。

今では、アラスカ条約により軍事的利用が禁止され競技としてのみ使用されていること。

 

という、基礎的な知識。

 

その他に、学園で学ぶ目的やその操縦者は、

 

“女性のみしかなれない”

 

などであった。

 

と、待て。

 

 

―ならなぜ、織斑一夏こと俺は操縦車になれているのか?―

 

 

という疑問を持つものも多いだろう。

それは簡単だ。

 

“ISが扱えるようにさせられた”

 

からだ。

だから、ISを操縦できるのだ。

 

 

そして、その後も一夏は授業を受けあっという間に昼休みになる。

昼休みになると、話は一夏のことで持ち切りとなり廊下に人だかりができるほど一躍有名人となってしまった。

その光景を目のあたりにした織斑一夏、戸惑わないわけがない。

それにこうなった時の対処を知らない。

誰か、ヘルプを求めるべく幼馴染の箒へと目線を向ける

 

“篠ノ之 箒”

 

小さいころからの幼馴染

剣道を習っていた時、同じ道場で切磋琢磨仲でもある。

 

 

だが、期待とは裏腹に目線を合わせてはくれない。

だが、ヘルプを向けられるのは箒しかいないので向け続けていると、席から立ち上がり

こちらへと向かってくると、

 

「ちょっといいか」

 

とだけ言われ、箒はそのまま廊下へと出て行ってしまった。

一夏はその後を急いで追った。

 

 

屋上

 

 

箒は手すりから外を見るようにもたれ掛かり何も話そうとしない

一夏はそんな箒を見かね

「どうしたんだ?六年間ぶりだ、何か話でもあるんじゃないの?」

と、問いかけるも反応はない

よって話題を変え

「そういえば、去年に開催された剣道の全国大会優勝したんだよな。おめでとう」

「なんでしっている!」

勢いよく振り向く箒

「新聞に大々的に乗っていたから。それに、六年ぶりにあったがすぐにわかったぞ」

「よくも覚えているな」

「当たり前だろ、幼馴染なんだし」

そういうと、箒は一夏から顔をそむける。

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

と、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。