「さて、まずはザバン市行のバスを探しましょうか。」
出航からおよそ4時間。受験者達を乗せた船がドーレ港に着き、船長に合格を言い渡された三人は行動を共にしていた。
「いや、パーシア、ちょっと待て。俺らはこの先にある一本杉を目指すぞ」
バス停に向かおうとしたパーシアをウィルが呼び止めた。
「いやぁ、お前さん、ウィルとか言ったか?ここの地図見てみろよ。」
ユミヒデがドーレ港前広場にある地図看板を眺めながら話し始める。
「いいか、現在地はここでザバン市はこの位置からだと右に行ったところだ。そしてお前が言った一本杉はここから左の方に行った場所にあるじゃねか。いくらなんでもよぉ、遠回りなんてもんじゃねぇぞこりゃあ。」
「同感だな。寄り道などしている場合でない。」
パーシアが追い打ちをかけるようにユミヒデに続いた。
「まぁ、落ち着けよお前ら。実は、あの船長が一本杉を目指した方が良いと言ってたんだ。」
「だが、それだけでは…」
「おいおい、パーシア、良く考えろよ。いいか、あの船長は試験会場に辿り着けるかどうかの試験とか言っていたよな。つまり間違いなくあの船長は受験者を試験会場に導く案内人だったってことだろ?」
「その案内人が嘘を付いていたらどうする?もし、その嘘を見破れるかどうかという試験だったら?」
パーシアが冷たい目でウィルの方を見てから、およそ数秒間、無言の時が過ぎた。その後、ウィルがため息を付きながらやれやれといった表情で口を開き始めた。
「ハイハイ、わーたわーた。お前らが信用しないってならそれで良いよ。俺は船長を信じるけど。バスでも何でも乗っていけよ。それと、親友だが家族だが知らないが助かると良いな。ユミヒデもサカナだがなんだが知らんが頑張って見つけろよな。じゃーな!」
そう言うとウィルは後ろに手を振りながら左の方へと歩き始めた。
「いや、恐らくここはウィルに従った方が良いぞ。」
ユミヒデが唐突にウィルの肩を持つかのように話始めた。
「どうゆうことだ。」
「さっき、そこの物陰で誰かが話しているのを聞いたんだけどよ、どうやらさっきからザバン市に向かったバスの中で実際にザバン市まで辿りついたバスは一つもねぇらしいんだ。」
「私にはそんな話声聞こえなかったぞ。」
「おらぁ地獄耳なんだよ。つーワケで俺もウィルに付いていくぜぇ。おーい!ウィル待ってくれ!」
そう言うとユミヒデはウィルの方を追うようにして走り去っていった。
「ったく!これでもし会場に辿り着けなかったら、あなた方のことを永遠に恨みますからね!」
大きな声でそう言うとパーシアも二人の後を追うようにしてその場を去った。
船員「船長!情景描写少なすぎやしませんか!」
船長「いや、あの、職業物書きとかじゃないんで、本当にマジで勘弁してください。あの、こんな拙い文章でも二時間、三時間かかってるんで…あの、マジで勘弁してください…」
船員「誤字脱字もパナイっすよね!」
船長「うるせぇよ!集中力だって金魚が糞してるくらいの時間しか持たねぇんだよ!いちいち気に出来ないんだよ!」
船員「ボキャも少ないっすよね!」
船長「ほんと、あの、自分の脳メモリ3ビットしか無いんで…勘弁しろしてください」
船員「次回はドキドキ×ニタク×クイズ!絶対読んでくれよな!」
船長「いや、お前が言うんかい…」