「きゅ…9998…9999…10000!ど、どうでらっしゃい!やってやったぞ!腹筋1万に腕立て1万!」
「わ、私も今終わりましたよ…あ、案外キツイですね…これ…」
「よぉ。お前ら随分ギリギリだったじゃねぇか。俺はもう四時間前に終わったぞ。」
死にそうになっているパーシアとウィルの隣でユミヒデが元気そうに笑う。
「お、俺、も、もうかなりきついぞ」
「わ、私も…」
ウィルとパーシアが息をゼーハーと切らす。
「も、もう駄目だ!…腹と腕の感覚が全然ねぇ!」
パーシアがちらと他の受験者の方を見る。目に入ったうちのおよそ半数は腹や腕を押さえながら悶え苦しんでいた。
「は~い!じゃあ、終了よん!」
マッツルの声が空間内に響き渡る。
「今回の合格者は42名ね!良く頑張ったわん!じゃあん、合格者の番号を今から読み上げるわね!」
マッツルが次々と番号を読み上げる。その中には最初にウィル達が気にかけていた包帯人間の番号もあった。
「210番、211番、212番!以上よ!今呼ばれた受験者は左奥にあるドア前に集合して頂戴!」
「お、呼ばれたぜ。」
「い、行くか…」
「え、えぇ…」
パーシアとウィルが何の疲れも見せていないユミヒデの後を這いつくばるようにして追いかける。
ドアの前に着くと、既にそこには合格した受験者全員とマッツルの姿があった。
「とりあえず、一次試験合格おめでとん!じゃあん、これから一人ずつ番号順にこの部屋に入って貰うわん。そこで二次試験の説明があると思うから、後は試験官の言うことをちゃんと聞いてねん。」
「一人ずつ…番号順…なのか…」
「さ、最後の方で良かった…す、少しは休めますね…」
「そうだな…」
「はぁ~ぁ、君たちこんなので疲れるなんて。なんていうか、試験を受けに来たって自覚あるのかなぁ」
35番の番号札を付けた生意気そうな男がウィルとパーシアの方を見ながら煽るようにまくし立てる。
「…ウィル、相手にするだけ…」
「分かってるよ…」
「プッ、喋る元気も無いのかい。そんなんじゃ今回の試験は無理そうだね。おっと、僕の番だ。まぁ、せいぜい君たちも頑張りなよ。じゃあねぇ~」
「何だあいつ…」
次々と番号順に受験者が部屋の中に入っていき、おおよそ40分が経った。
「大分疲れもとれてきましたね。」
「まぁ、さっきよりはな…」
「じゃあん、次は210番ね。」
「俺だ。じゃあな。先行って待ってるぜ。」
こう言い残し、最初に渡していた靴をマッツルから受け取り、ウィルはドアを開け中に入った。部屋の中は、第一次試験場に辿り着く為に乗ったエレベーターと同じ構造になっていた。
「ってことは…」
ウィルの予想通り、大きい衝撃音と共に今度は上へと部屋全体が動き始めた。
「今度は何階までいくんだ…。」
階数の表記が1000になったところで部屋全体が止まった。
「着いた…のか…」
「もたもたするな!早く出ろ!」
ドアを開くと、壁一面ガラス張りの広い部屋に出た。ガラスの向こうには青々とした空が広がっている。その中央で、全身緑色の軍服のようなものを身に着け、星印の付いた緑の軍帽から長い金髪を垂らした女が手を後ろに組み、堂々とした様子でたたずんでいた。
「私は二次試験を務めるロケロ=ラミウスだ!早速だが、これより二次試験を始める!では、まず、これを付けて貰うぞ。」
ロケロがウィルにパラシュート入りのバッグを渡した。
「パラ…シュート…?」
ロケロに言われた通りウィルはそのバッグを身に着けた。
「着けたか。よし、後は分かるな。では、飛んでもらおう。詳しい試験内容はまた後で話す。では、検討を祈る!」
「へ?」
ウィルが立っていた箇所の床が突然開いた。その次の瞬間にはウィルは青々とした空の真ん中に放り投げだされていた。
船員「あれ、今回も何か短いような…」
船長「これねぇ、三次試験と四次試験は結構考え付いていたんだけどさ、一次試験と二次試験ってマジで何も思いつかなくてさ。今、超行き当たりばったりで書いてるのよ…だから、つまり、なんていうか、許して」
船長「まぁさ、本編なんて後書きに比べたらおまけみたいなもんだし。というワケで次回からは「船長~漢の涙と潮干狩り~」が本編で、ウィルとか出てくる方がおまけってことで」
船員「いや、頑張れよ」
船長「すいませんでした…まぁ、次回からかな。内容が少しずつ色ついてくるの。今回のは自分で書いてて思ったけど、先週のとセットで良くね?って思ったくらい内容無いし。」
船員「てなワケで次回は、サバイバル×デ×デスゲーム!」
船長「絶対読んでくよな!」