全力絶唱シンフォギア-キキカイカイッ!唄と機械がダイ合体ッ!-   作:メンツコアラ

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前回の…シンフォギアはぁッ!

仲間を募集する介人たちッ!
なかなか集まらない中、イジルデがノイズを引き連れて現れたっチュンッ!
介人たちのピンチに颯爽と現れたガオーンッ!
これでゼンカイジャーは三人になったチュンッ!


第4カイッ! デカい図体 大合体ッ!

『機界戦隊ゼンカイジャーッ!!』

 

 三人揃っての名乗り。それをビルの屋上から眺める、二人の少女がいた。内一人は装甲の付いたレオタードの様なスーツを纏っている。

 

「本当に介人だったのか…」

 

「うわぁ。あたしらが言えた事じゃ無いけど、派手な色してんな。どうする? 加戦するか?」

 

「そうね『ピピピピ』はい、翼です。叔父様? ……はい……分かりました」

 

「旦那はなんて?」

 

「待機、だそうよ。介人たちの力を試すらしいわ(…見定めてもらうぞ、介人)」

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞぉッ! 全力全開ッ!」

 

「おうッ!」「ああッ!」

 

「ノイズどもッ! 行けぇッ!」

 

 ゼンカイザーの声にゼンカイジュラン(以降『ジュラン』)、そして『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオキングを思わせる姿となったガオーン改め『ゼンカイガオーン』(以降『ガオーン』)がイジルデの操るノイズとぶつかる。

 体を伸ばして弾丸の如く飛んでくるノイズ。槍のように天から降り注ぐノイズなど、イジルデの指示で絶え間無く襲ってくるノイズたち。しかし、仲間が増えたことで戦力的にも心情的にも余裕が出来たゼンカイザーたちは次々とノイズを倒していく。

 特に注目すべきはガオーンだ。

 獣を思わせる身軽な身のこなしと跳躍力でノイズを巧みに避け、右腕に装備した『ガオーンクロー』で切り裂く。初めての戦闘だが、ガオーンの使うギアに込められたスーパー戦隊の力の影響か、彼の体には力が満ち溢れ、野性味を感じさせる戦闘を可能としていた。

 

「ガオォォンッ! ドンドンかかってこいッ!!」

 

「なんか怖いぞ、アイツ」

 

「ガオーン凄いッ! 俺たちも負けずに全開だッ!」

 

 5バーン!

  サァンバルゥゥカン!

 

 5の数字が刻まれたギアを使えば、『太陽戦隊サンバルカン』の姿が投影され、ゼンカイザーたち三人と一つになった時、何処から取り出したのか、ゼンカイザーの手には『バルカンボール』が握られていた。

 

「バルカンボールッ! ワンッ!」「ツーッ!」「スリーッ!」

 

「アタァァァックッ!」

 

 ゼンカイザーが蹴ったバルカンボールがジュラン、ガオーンと繋がり、最後にゼンカイザーがアタックした瞬間、真の威力が解放。一発の砲弾以上の勢いで繰り出されたバルカンボールはノイズに当たった瞬間、破壊と同時に跳弾を繰り返し、次々とノイズを撃破。あれだけいたノイズの約1/3が撃破された。

 

「何今のッ!? 体が勝手にッ!?」

 

「口が勝手にバルカンボールって言ったッ!?」

 

「セッちゃん、説明よろしこ」

 

『今のは太陽戦隊サンバルカンの技チュンッ!』

 

「今度は何ッ!?」

 

「今のはセッちゃん。介人の友達な」

 

「よぉしッ! 今度はこのギアだッ!」

 

 26バーン!

  ハァリケンジャー!

 

「超忍法・影の舞ッ!」

 

『今度は忍風戦隊ハリケンジャーの技チュンッ! ニンニンッ!』

 

 『忍風戦隊ハリケンジャー』の力が籠められたギア『ハリケンジャーギア』。それを使うことで、介人たちはハリケンジャーの技を繰り出す。手前に障子が現れ、その裏で影となり次々とノイズを討伐していくのだった。

 

「今度は忍法って言ったッ!」

 

「残りもちゃっちゃと片付けるかッ!」

 

「オジさんは黙ってて。後はボクと介人で決めるから。ここからが本番だよッ!」

 

「なんだとッ!?」

 

「二人とも落ち着いてッ! 三人で決めるよッ! 必殺全開ッ!」

 

 ヒーロー!

  スーパーゼンカイタイム!

 

『ゼンカイフィニッシュバスターッ!!』

 

 三人のギアトリンガーから放たれた必殺の銃撃がノイズを一掃し、オマケと言わんばかりにゼンカイジャーのシンボルマークがノイズの頭上から落ちていく。後に残ったのは炭素の塊だけだった。

 

「世界全開ッ! オールオ「まだだッ!」て、えッ!?」

 

「何言ってやがる。もうノイズは居ないぜ?」

 

「我々の戦力がノイズだけなわけ無いだろう。

 

 ──来いッ! クダイテストッ!!」

 

 イジルデが手を振り上げる。するとドシンッ…ドシンッ…と地面が揺れ、新たな敵が姿を現した。

 

「御呼びですか? クダイテストΑ(アルファ)ッ! 見参ッ!」

 

「同じくΒ(ベータ)ッ! 参上ッ!」

 

「同じくΓ(ガンマ)ッ! 推参ッ!」

 

「何あれッ!? デカさ全開ッ!?」

 

「クダイテストッ! トジテンドの強化兵だッ!」

 

「大変だよッ! あんなのが暴れたら人間ちゃんたちが…ッ!」

 

 クダイテストの全長は40m以上。そんな彼らにとって、周りの建物などは砂で出来た城も同然だろう。

 手持ちのギアで打開策を見つけ出すことは出来ないかと考えるゼンカイザーだったが、急ぐ彼らの元へセッちゃんからの通信が入った。

 

『ジュランッ! ガオーンッ! ギアを裏返して使ってみるチュッ!』

 

「裏返し? こうかッ!」

 

 ジュランは早速、ギアを裏返してセットし回し、クダイテストΑに向けて引金を引く。

 だが、ここで予想外の出来事が起こった。

 銃口から放たれたのはゼンカイジャーのロゴマーク。先程のように相手に突き刺さるかと思えば、ロゴマークはクダイテストたちではなくジュランの頭上に飛び、そのままジュランを押し潰すように落ちてきた。

 『ヤバいッ! 潰されるッ!?』とジュランは身構えたが、ロゴマークはジュランの体をスキャンするかのように素通り。すると不思議なことにジュランの体がドンドン巨大化。クダイテストと同等のサイズとなったのだった。

 

「な、なんじゃこりゃああああッ!!?」

 

「嘘でしょッ!?」

 

「スッゲえッ! ジュランもデカさ全開ッ!!」

 

 

 

「なんだとッ!? そのような技術がこの世界にあったと言うのかッ!?」

 

 

 

「……翼。あたしら、特撮でも見てんのか? ……翼?」

 

「───」

 

「あ、ダメだ。脳が処理しきれてねぇ」

 

 

 

「…なんかよくわかんねぇけど、これなら闘えるッ! 恐竜パワー、見せつけてやるぜッ!」

 

─機界変形ッ!

   ジュランティラノッ!!

 

 掛け声と共にジュランの体が変形し、ジュランソードとジュランシールドと合体。紅のティラノサウルス『ジュランティラノ』となった。

 

「ジュラン、カッコいいッ!」

 

「よしッ! ボクも行っくよォッ!」

 

─機界変形ッ!

   ガオーンライオンッ!!

 

 ガオーンも巨大化、変形し、黄色いライオン『ガオーンライオン』となり、クダイテストたちと対峙。

 ジュランは牙と尻尾の刃で、ガオーンは牙と爪で立ち向かった。クダイテスト三体に対して、ジュランとガオーンだけ。しかし、機動性や能力を見れば、さほど問題となる敵ではない。

 だが──

 

「あたッ!? ちょいちょいッ!? 周りをよく見ろッ!」

 

「うっさいよッ! オジさんこそ邪魔しないでよッ!」

 

「「「隙ありッ!」」」

 

「「ぎゃあああッ!?」」

 

「もうッ! 何やってんだよッ! こうなったら、俺もでっかくなってやるッ!」

 

『待つチュッ! 介人のギアは──』 

 

 セッちゃんの静止も間に合わず、ギアを裏返すゼンカイザー。

 トリガーを引き、彼も巨大化……かと思えば、何故か、無意識で、ジュランとガオーンがキスをした。

 

「うわ、何すんだッ!?」

 

「それはこっちのセリフだよッ!?」

 

 

─ゼンカーイ合体!

 

「「え──」」

 

 ジュランたちが驚く間も無く、二人の背景は球場へ変わる。

 

─ゼンカーイ!

 

「「あががッ!? あごあ゛ッ!?」」

 

─ガッシーン!

    ゼンカイジュラン!

    ゼンカイガオーン!

 

 二人の顎がガバッと開き、変形。ジュランが左半身、ガオーンが右半身となって合体。ゼンカイザーは二人の中にあるコクピットへと転送された。

 他の世界のスーパー戦隊。彼らがクダイテストのような巨大な敵と対峙した時、彼らも巨大な力で対抗した。その中には合体することで最大限の能力を発揮する物もある。

 この世界にも巨大な敵が現れた。それに対抗するために誕生した戦隊ロボ。

 その名も

 

─ゼンカイオー!ジュラガオーン!!

 

「合体したッ!? これって世界初じゃないッ!?」

 

『初じゃないチュン。でも、仲間の力を合わせて闘えるっチュンッ!』

 

「よしッ! みんな、行っくよッ!」

 

「「ええッ!? やだッ!」」

 

 ゼンカイザーの言葉に二人は拒絶。パッカリと左右に別れてコクピットが剥き出しとなってしまった。

 

「ああもうッ! 今は喧嘩する時じゃないでしょッ! 行くよッ!」

 

 ゼンカイザーの言葉に渋々ではあるが、二人は喧嘩を止めて再合体。巨大対戦が再開する。

 

 

 

BGM~全界合体!ジュラガオーン!~

 

 

 クダイテストΑ、Βが接近戦を仕掛け、Γは頭部から光線を発射する。それに対し、ジュラガオーンはシールドとソードで器用に捌き、反撃。ΑとΒを退け、一気にΓへと接近する。

 

「まずは一体ッ!」

 

 ジュランソードの強力な斬撃がクダイテストΓを撃破し、残るクダイテストは二体。

 

「Γァッ! オノレェッ!」

 

「ガオーンッ!」「オッケーッ!」

 

 敵討ちと言わんばかりに迫るΒ。それに対し、ジュラガオーンは武器をクローに変更。身軽な格闘術で応戦。隙を見てヘッドロックを仕掛け、動けない所にガオーンクロ-の鋭利な爪を振り下ろし、頭部を破壊、再起不能にして見せた。

 

「残りはアイツだけだッ!」

 

「介人ッ! 行くよッ!」

 

「えぇいッ! このまま負けてたまるかッ!」

 

 残ったクダイテストΑが突進してくる。

 

『介人ッ! 最後は必殺技で決めるっチュッ!』

 

「オッケーッ! 必殺全開ッ!」

 

『ジュランソード・円月クラッシュッ!』

 

 ジュラガオーンはソードにエネルギーを充電。刀身の間合いに入った瞬間、そのエネルギーを解放。必殺の一撃でΑを切り裂き、Αを撃破。全てのクダイテストが消滅し、街から驚異が去ったのだった。

 

「オノレェッ! きょ、今日の所はこの辺で勘弁してやるッ!」

 

 そう言って、イジルデは去っていった。

 

「世界全開ッ! オールオッケーッ!!」

 

 

 

 

 

「おおッ! 見事勝利か。なかなかド迫力なモンだったな」

 

「………そうね」

 

「お、起きたか。大丈夫か?」

 

「今日はもう帰りましょう……」

 

「大丈夫じゃねぇや。先生紹介しようか?」

 

 

 

 一方、二課本部では──

 

「ゼンカイジャー、か……」

 

「面白い方々ですね」

 

「気になるか、緒川? いや、()()()()()()()()()

 

「司令。今のMeは緒川慎次ですよ。まだ、その時じゃない」

 

 

 

 また、別の場所では──

 

「ゼンカイジャーか…面白い連中が現れたな」

 

『───』

 

「ああ。俺たちがこの世界に連れ込まれた理由が分かるかもな」

 

 

 

 

 

 

●●●●●●●●●

 

 

 

 

 

 

 無事にノイズ、トジテンドを撃退し、街を救った介人たちは新たな仲間、ガオーンを連れてカラフルに帰ってきた。

 

「初めまして。祖母のヤツデです」

 

「おばあさまッ!? こ、こちらこそ。綺麗な毛並みですね」

 

「オイラはセッちゃん。よろしくチュンッ!」

 

「あはいはい。よろしくね」

 

「……態度が違いすぎるチュン」

 

「だろだろ? ぶっちゃけマジムカつく」

 

「こんにちわッ! て、新しい人が増えてるッ!」

 

「もしかして、黄色いライオンの人ですか?」

 

「新しい人間ちゃんッ! 君たちはッ!?」

 

「響と未来。俺の大切な幼馴染みッ!」

 

「立花響ですッ!」

 

「小日向未来です。よろしくね」

 

「こっちこそ宜しくッ! そうだッ! 折角だからお話ししようよッ!」

 

「だったら、ヤツデスペシャルを作ってあげるよ。響ちゃんたちも食べていきな」

 

「ありがとうございますッ!」

 

 こうして、闘いを終えた彼らに平和な一時が訪れる。

 だが、この世界の驚異はまだ消えた訳じゃない。

 その時は着実に近づいて来ていたのだった。




次回のゼンカイジャーはッ!


「学校たいへん~…」

「これって…ノイズッ!?」

「響、先に行ってッ!」

「生きるのをッ! 諦めないでッ!」


第5カイッ! 始まり目覚めよ撃槍の歌ッ!

次は何が見たい?

  • ゲキゲキ!戦う意味!
  • 果て無き好奇心
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