オトモの枠にウマ娘があるとしたら[凍結]   作:つヴぁるnet

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オトモガルクはフィールドを素早く駆けるよね?

駆けるって走るだよね?

走るってウマ娘だよね?

ウマ娘ってパートナーだよね?

パートナーってMHではオトモだよね?

オトモってなんか特別だよね?

それってRISEでウマ娘だよね?

うまぴょい!!←いまここ


どう言うことだってばよ…
ではどうぞ


第1話

 

皆は狩人である以上これは知っているだろう。

 

 

『オトモ』と言われる存在の事だ。

 

 

代表とされるのは『アイルー』と言われる猫型の獣人族であり、社交性が高く人間社会に紛れて共存をしている愛らしい存在。 知能は人間並みに高く、非常に器用であり、獣人だけあって一部の能力は人間を超えている。 また人の言葉で会話する個体も多く存在する。 そしてその能力を活かした"ネコタク"と言われる回収班として活躍している。 モンスターとの戦闘にて半殺しに会い、それでもまだ息が有るならばアイルー達が急いで回収してくれるからだ。 そうしてハンターの命を繋いでくれる勇猛な一族。

 

ちなみにアイルーは猫では無い。 猫の形をしただけの獣人族だ。 それでもマタタビが好きだったりと猫に近い存在でやはり愛らしいことには変わりない。 マスコットと言えばわかりやすいだろう。

 

そしてアイルーにはハンターを『オトモ』してサポートする『オトモアイルー』と言われる職業が存在している。 狩で命を賭けて戦うハンターを助けるためアイルーにしか出来ない特技で支えたりと狩では欠かせない存在だ。 無論、己の腕一本で戦うソロハンターも少数ながら存在するがオトモがいるだけでそれは劇的に狩りが変わるだろう。 それだけに『オトモ』は価値がある。 狩人賑わう街ミナガルデを始めとしてオトモアイルーは浸透してきた。

 

 

ちなみにオトモはアイルーだけでは無い。

 

 

かなりの希少数であるが、奇面族と言われる種族であり『チャチャブー』と言われる背丈の小さな人型をしている。 厳密にはチャチャブーの子供である『チャチャ』がハンター共にモンスターと戦ってくれる。 しかし実際のところチャチャにはオトモなんて概念は無く、物好きな少数な個体がオトモをしているだけ。

もしくは「お前を子分にしてやろう!」の目的でハンターに近づいただけでチャチャ自身はオトモのつもりが無いかもしれない。 しかしアイルーと同じで人の言葉を理解して喋ることが可能である。 ただアイルーとは違って気性が荒いものが多いが戦闘能力は高く、被る仮面によって多彩にハンターを手助けし、更に水中戦もこなしたりとオトモの中では攻撃寄りだ。

 

 

あと『ホルク』と言われるガブラス程度の大きさを持つ鷹の存在もいる。 ただしオトモに部類するのかは微妙で有るが、狩に出かけるハンターに随従して一緒にモンスターの攻撃してくれる。 名前も付けれる。 だがオトモ関連の話をするならばホルクについては省こう。 ホルクに関してはオトモと言うには違うからだ。

ただハンターの狩をサポートする存在は飛んでいる生物もいるということをちょっとした知識として深めてほしい。 それだけである。

 

 

 

さて、指で数えれる程度だがオトモにも複数の種類が存在すると言うことがわかっていただけただろう。

 

 

しかし、こうも思う。

 

 

……まだ他にもいるのでは?

 

 

 

 

それは 正解 で有る。

 

 

 

最近ではこんなオトモが現れた。

 

たたら製鉄が盛んな、山紫水明の里。

 

そこは『カムラの里』と言われており、地理的に近いユクモ村と雰囲気が似ているため紅葉彩られる豊かな和を感じさせている。 里の中ではそこそこ大きくギルドも存在する。 つまり狩人でそこそこ盛んな里なのでハンターライフを送るためのサポートはしっかりしている。 故にここでも『オトモ』の存在がハンターを助けている。

 

もちろんオトモアイルーは健在だが、本命はまた別。

 

それはカムラの里のみ生息する牙獣種の『ガルク』と言われる狼のようなオトモガルクだ。 アイルーや希少数であるチャチャとは違って牙獣種のガルクは移動能力が非常に高い。 それに伴ってガルクはハンターを背に乗せてその足となってくれる。 広大な大地を駆ける狼はこれまでと違うオトモだろう。 ただし人語を語ることはできない。 しかし人の言葉は理解できるようで、また口笛のなどで即座にハンターのオーダーに答えたりとアイルーに劣らずとても賢い。 長い狩の中で随従してくれる頼もしいオトモだ。

 

 

さて、ここまであらゆる個性的なオトモの話をさせてもらった。

 

 

限定された地域にしか存在しない奇面族のチャチャはおまけとしても、オトモアイルーとオトモガルクの存在は今の環境下で親しまれている。 厳しい狩には欠かせないその心強さは、いつまでも頼もしい存在。

 

この二つのオトモを知っていればオトモの存在は認知したことになるだろう。

 

 

 

 

 

さて、ここで一つ、こんな話を。

 

 

オトモとは、人間じゃ無いことが条件だ。

 

 

人間に対してオトモとは言わないからだ。

 

 

またそこに随従する力を持つ事で成立する。

 

 

つまり、獣人族や奇面族や牙獣種のように人外がその条件下をクリアしたときにその名を評することが可能である。

 

いや、評するというのは少々差別的な言葉かもしれない。

 

 

まず「オトモ」の名前で縛るのは強制では無い。

 

中にはオトモアイルーやオトモガルクに対して「パートナー」や「仲間」に「相棒」などの言葉で共にするハンターもいるのだ。 それは間違いではなく、正しくともある。

 

もちろん「オトモ」でも構わない。 個人それぞれの捉え方の話であり、オトモはオトモでも間違いではない。

 

どうであれ狩で命を共にすることは間違いでは無いからだ。

 

 

 

 

さて、ここまでやや遠回しな話をした。

 

 

 

本題はここからで有る。

 

 

 

アイルー、チャチャ、ガルク、これらの他にもう一つだけハンターに随従してサポートする生き物が存在がする。

 

 

しかしそれは比較的に形が " 人間 " である。

 

竜人族のように人間にとても近しい姿形をしているが、オーダーまたはトレーナー(指導者)がいることでそれは"彼女"達に存在意義がもたらされる。

 

そんな彼女達をオトモでは無く…

 

付き従う意味で『お伴(おとも)』と言われた。

 

 

 

馬人族の【ダービー】と言われる女子たち。

 

 

 

それはまるで…

 

絵に描いたような美しき、絵馬(えま)の娘。

 

 

故に、彼女達の存在をこう名付けた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウマ娘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カムラの里にて彼女達はその足を駆ける…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♢ ♢ ♢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおお! 気焔万丈ォォ!!」

 

「逃げながら言っても少しダサいかなぁ?」

 

「うるさい! 後方に全速前進なんだよ!」

 

 

 

 

俺たちは今、逃げている。

 

 

 

「いやいや、しかし、まさかここまで盛大に見つかるとはね〜」

 

「お前本当に余裕そうだな」

 

「逃げるのは得意だからね〜」

 

「そりゃお前適正『逃げ』だもんな」

 

「うんうん、だから先に行ってるよー」

 

「あ、ひどい!」

 

 

なんで大社跡にラングロトラがいるのか不思議で仕方ない。 でも雑食のラングロトラは虫を食べるから虫の豊富なこの場所まで来たとかなら話はわかる。 まぁ、大方は百竜夜行の余韻が原因だと思われるけどこんなところに残ってないでさっさと火山か砂漠に帰ってくれるとありがたい。

 

ちなみに見つかった原因は普通にコイツが転がってきて急停止すると四足歩行に形態を変えて俺の目の前に立つ。 俺とラングロトラの顔がぶつかる30センチくらいのあたりで目が合わさり、互いに接敵したことを悟った、そんな流れ。 あと危うくファーストキスが虫食い野郎になりそうだったから、その顔を盾で殴ったらものすごい怒られた。 もしかして野郎じゃなくて女の子だった感じ? 女は顔命だもんね。 悪いことした。

 

 

 

「流石に武器二つ抱えて翔蟲はしんどいな。 これ一旦置くか? いや、このまま坂を利用して逃げよう」

 

 

 

武器二つとは剣と盾では無い。

 

一つは俺は自分が使う片手剣。

 

もう一つは半刻前にネコタクで連れてこられたハンターがモンスターに討たれたときに紛失した武器である。 こちらは大剣で非常に重たい限りだ。 機動力が申し分無いハンマーならともかくアオアシラ相手に大剣は頑張りすぎだろう新人ハンターめ。 それで俺はこうして『回収(ハン)ター』として立ち回っている訳だ。

 

ちなみに「(ハン)ター」は俺が勝手に言っている。

 

 

 

あ、そうだ。

 

大剣を坂に滑らせば良いのでは?

 

 

 

「お、おお、おおお!」

 

 

 

そう思って試したら鉄で滑りやすいから坂道は滑らかである。

 

それでも剣は側面が脆いからあまり雑に扱えないが…でもそれはまぁ良いでしょう。

 

俺の仕事は回収できたら、だけの話だし。

 

絶対果たさなければならない訳じゃ無い。

 

そもそもモンスターに討たれても命があるなら武器なんか無くても安い話だ。

 

生きてるならどうとでもなる。

 

集会所で紅葉を眺めるのが好きなナルガ装備のお姉さん方もライトボウガンで戦線復帰目指しているんだから命あるだけマシ。

 

しかしそれでもハンターの仕事を継続して狩を続けるならやはり武器を必要とする。

 

それこそ手に馴染んで使い慣れたモノなら惨めに討たれたとしても取り返したいモノだろう。

 

だから俺が居る。

 

武器が綺麗に返ってくる補償は無いが。

 

やるだけやってやろう。

 

 

「キェ!キェ!?」

「キョェ!?」

 

 

そして驚くブンブジナ。

 

それもそうだ。

 

なんせ大剣の上で正座して滑ってくる男と、顔面殴られて大怒りの球体な女の子が転がって追ってくるんだもん。

 

俺がブンブジナなら「ぶんぶじなぁ!?」って悲鳴をあげるはずだ。

 

わからないこともない。

 

 

「アマグモ! 雷光虫をそっちに誘導したよ!」

 

「!」

 

 

俺は視界を確保しながら投げナイフを投げて雷光虫を刺激する。 すると強烈な光が発生してラングロトラは驚いて体勢を崩し、壁にぶつかって止まった。 ブンブジナも閃光に目が眩んでそこらへんをワチャワチャしている。

 

 

 

「ナイスカイ」

 

「ええー? ナイスとスカイを合わせたナイスカイだと言うならイマイチだよ?」

 

「あ、だめ?」

 

「くもだけに、(うん)だよ」

 

「あ、それ昨日使ったからダメー」

 

「えー、そのくらい、いいじゃん」

 

「ダメー」

 

「ぶー」

 

 

 

互いにスキルの渾身がないからギャグも渾身にならないらしい。

 

まぁ俺たちはそんなハンターじゃないから攻撃スキルは必要ない。

 

そんなことを考えながら大剣を回収してベースキャンプに逃げ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クエスト終了して報告を済ませた後、帰り道にヨモギちゃんからお団子のお土産を買ってからブラブラと喋りながら帰宅中だ。

 

 

「なぁ、さっきのラングロトラは女の子だったのかな?」

 

「え? もしかして惚れたの?」

 

「いや、なんというかラングロトラって真正面からよく見たら少しイケメンだったもん。 虫食い野郎なのに悔しい」

 

「女の子なのか野郎なのかハッキリしなよ」

 

「じゃあ今日は女の子で」

 

「日替わりで性別変わるとかなにそれ怖い…」

 

 

 

俺の隣を歩くオトモ…と、言う表現は嫌だな。

 

強いて言うなら「パートナー」がしっくりくる。

 

なのでパートナーである"彼女"は首の後ろに腕を組み、帰ってから食べるだろうお団子を楽しみにしながら夕焼けの中を歩く。

 

 

「ご機嫌だな」

 

「お空がオレンジで綺麗だからね」

 

 

緑色と白色で塗装されているジャギィ系の素材を使った運動性の高い装備を揺らしながら、鼻歌を歌っては街歩く人たちとすれ違いながら挨拶している。

 

彼女はとても親しみやすい性格をしてるからカムラの里では可愛がられていて、ちょっとした人気者。 それはどのオトモよりも人の形をしていて、彼女の特徴的な部分を隠せば竜人族とはそう変わらない人。

 

よく笑い、よく食べて、よく走る。

 

でもそれを後押しするように目を引くのは彼女が特別な"娘"である。

 

何せ彼女は数少ない馬人族の【ウマ娘】だから。

 

 

 

「ねー、アマグモ」

 

「んー?」

 

「今日の夜ご飯はなにかなー」

 

「ゲンコツ米一粒にまるまるサシミウオのたたきを練り込んだおにぎりにする予定」

 

「おおー! ……それでニンジンはある?」

 

「激辛ニンジンなら」

 

「ああー! それは却下!」

 

「冗談だよ。 俺も食べれない。 それで普通のニンジンなら細く切って塩に漬けてあるよ」

 

「!」

 

 

 

耳がピクピクと動いた。 すると常にホワホワしたような顔に活力が漲るとニンジンのワードをブーストにして彼女は「いえい!やった!」と軽い足取りで走り去る。 花より団子ではなく、団子よりニンジンな彼女は馬人族の足だから、軽い足取りでも既にこの場所からもう見えなくなった。 まぁ"逃げ"馬だから駆け出しが早いのは当たり前か。

 

 

 

「ウマ娘か……」

 

 

 

 

突如、どこから現れたのかわからない存在。

 

それがウマ娘。

 

それとは別でカムラの里で育てられている牙獣種のガルクに関してもはっきりとした生息地が明かされてない。 まぁこれは悪用されないようにするとかそう言った話で秘密にされている。 ガルクはアイルーよりも人間に気を許しすぎる生き物だからだ、その生息域などはあまり語られない。 けれどカムラの里からガルクが雇用できる事実は明かされているため、ガルクの秘密はカムラの里にあることがわかる。

 

 

しかし、だ。

 

 

馬人族のウマ娘に関しては全くと言って良いほど何も知らない。 誰も知らないのだ。 例えばユクモ村で奇跡的に凄腕と言えるレベルの龍暦院ハンターと出会い、ユクモ温泉でゆっくり会話させてもらった。 骨好きの悪趣味な大王イカの話は面白かったが、ウマ娘に関しての話はまったくと言って良いほど収穫はなかった。 凄腕と言われるレベルの龍暦院ハンターがわからないならもうそれ以上は求めても無いだろう。

 

ただ唯一わかることは、それは突如姿を現した事で、ユクモ村を含めたこの地域だけにウマ娘は出現した。

 

なら突如姿を現したウマ娘本人に聞けば良いのでは? と、思った…が、それを彼女達は話さない。

 

いや、話すことが許されていないのだ。

 

尋ねてもすごく困ったような顔をする。

 

今は俺のパートナーとなっている彼女の耳は酷く垂れ下がっていてそれはもうすごく複雑そうに笑っていた。

 

だからもう聞かなかったし、もう1年以上はその件について尋ねて無い。

 

ただ彼女からは「人間の助けになるために来た」と言われた。

 

「言ったら上から天罰が降ると怖いから…」

「教えれなくてごめんね…」と、いつもの彼女らしく無い雰囲気で告げられた時は、俺達人間が思う以上に深刻な事であり、また契約や条約のような類いで口から語られることが許されないのだと察せるほどに理解できた。

 

 

でも何故現れたのかは大凡憶測が付く。

 

それは"百竜夜行"が原因だと考えている。

 

百竜夜行が始まる一年前、カムラの里はその予兆にて混乱が起きた。

 

またあの悲劇が起こるのかと…

 

フゲンさんは顔を顰め、ハモンさんは傷口を押さえて気にしていた。

 

 

するとそのタイミングでウマ娘が現れた。

 

時が進むごとに次々とウマ娘は姿を見せる。

 

カムラの里を中心に、そしてユクモ村と言った狭い範囲に急遽現れた。

 

百獣夜行が始まった今も少しずつウマ娘は現れている。

 

どこまで現れ続けるのかは知らないが「人間の助けになるため」が百竜夜行に立ち向かう力無き人間達のことを示すなら、百竜夜行に夜明けが訪れるまで彼女たちは俺たち人間を助けてくれる。

 

それは非常にありがたい事だった。

 

俺もカムラの里を助けるため1年前にユクモ村から派遣された身だったが正直それでもこの里のハンターは人手不足。

 

そもそもハンター自体どこも人手不足であるが、ここは足りない分を民兵として里人が戦っている。

 

里人とは言え皆頼もしく、そして民兵として何百年と戦ってきた一族だからこそ百獣夜行でも勇猛に戦っている。 だからバリスタなどの設備兵器にどこよりも長けているのだろう。 あの峯山龍を迎撃するために撃龍船に搭載されたバリスタや龍撃砲なんかよりも充実された兵器が備わっているこそ、ハンターじゃない里人でも戦える。

 

 

けど違う。

 

そうじゃない。

 

本当は無理なことをしてほしくない。

 

消費者と生産者は戦ってはならない。

 

万が一が起きたらそれでは里の衰退になる。

 

けど致し方ないを理由に里人は武器を握る。

 

正直見ていて心苦しかった。

 

中にはアオアシラの大腕で重傷を負って今も寝たきりの者もいれば、リオレイアの猛毒で解毒の手当が間に合わず亡くなってしまった若者もいる。 あのヨモギちゃんですら重たい銃を背負って戦線に立ち、イオリくんですらも戦線に赴いてハモンさんを心配させていた。

 

百竜夜行は全力で食いちぎろうとする。

 

強くても弱くても関係ない。

 

残酷な宴を皆で乗り切らなければならない。

 

そうやって全員が戦わなければならなかった。

 

 

 

 

けど、ウマ娘が現れて、それは変わった。

 

 

身体能力は訓練を積んだハンターと同じかそれ以上だから。

 

 

武器を扱う能力はあまり持たないが、後方支援に駆けるその脚はすごく頼もしかった。

 

 

重たい空気が舞う戦場でウマ娘は走り続ける。

 

 

バリスタの補充と装填が何倍にも捗った。

 

大砲の補給が早くなって火力は加速した。

 

足軽としての伝達が早く統率が保たれた。

 

回復薬や怪我人を運んで命を繋ぎ続けた。

 

耳の良さであらゆる危機を捉えて凌げた。

 

諦めを見せない健気は皆に希望を見せた。

 

 

あらゆることが百獣夜行の中で皆の平和を近づけてくれる。

 

カムラの里に集うウマ娘はそれほどに大きい存在と化していた。

 

 

 

「はちみー、はちみー、はちみー、はっちっみーをなめるとー」

 

 

「おや?」

 

 

「!!」

 

 

ご機嫌なその子は俺を見つけると耳がぴーんとなる。

 

するとブンブン、ブンブジナと、尻尾をご機嫌に振りながら軽い足取りで近づいてウマ娘の彼女はこう言う。

 

 

 

「はちみつください」

 

 

「なんかそれ嫌」

 

 

 

即座に断られたのが嫌だったのかはちみつを強請(ねだ)って来たウマ娘はつまんなそうにぶー垂れる。

 

 

 

「今日は採取クエストじゃないから、はちみつは無いよ、諦めて」

 

 

「ちぇー」

 

 

「そのかわり団子買ってるから家に来い、それで良いか?」

 

 

「本当!? うんうん!行く! 行こう!」

 

 

 

ラングロトラと玉転がしで疲れていたところだけどこれだけ元気を見せられると不思議とこちらも元気になれる気がする。 俺の家を知っているはちみつ好きの彼女を追いかけて夜ご飯の仕込みを考える。 そして俺の住まう家の前にたどり着つくと既に装備を外して日常的な格好に着替えた俺のパートナーのウマ娘が待っていた。

 

 

 

「先に帰ったわたしが言うのもなんだけどゆっくり帰って来すぎだよ」

 

 

「献立を激辛ニンジンにすればその足取りは重くなったかもな」

 

 

「うぇ…それはちょっと…」

 

 

「冗談だよ」

 

 

好物のニンジンだろうと猫舌関係なく辛いのはダメそうだな。

 

いつも助かってるからそんなことはしないが、たまには辛いのは食べたいものだ。

 

今度ヨモギちゃんに辛い団子でも提案しよう。

 

 

 

「やっほー! 遊びに来たよー!」

 

「おーと、私とは相対的に駆け足のお客様だね」

 

「むー、それどう言うこと?」

 

「いやいや、別に〜? まぁ、とりあえず…と、アマグモ」

 

 

「?」

 

 

 

彼女はこちらを見て軽く微笑む。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

「おかえり、アマグモ」

 

 

「ただいま、セイウンスカイ」

 

 

 

 

 

雨雲(アマグモ)青雲(セイウン) の 全く異なる二人の名前。

 

 

しかし二人のハンターライフは雲のようにゆっくりだ。

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




描き終えてまず最初にこう思った。


俺は何を思ってこれをコラボしたのだろうか。

コレガワカラナイ。


《逃げ》

追い、差し、先行、逃げ のスタイルが存在する。
名の通りに「逃げ」ることに特化している。
足が早く、生存率が高い。
先行のスタイルが得意なウマ娘に劣るが、エンエンクなどを使うことで、モンスターを陽動したり、その注意を引いたりと、モンスターから追われる囮になることも可能である。


ではまた
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