俺は海にあるジュエルシードを回収する為に岩場に来ていた。
「ここから探すか」
俺はそう言って4つのスイッチと赤い4つのレバーが付いた蒼い色をしたドライバーを取り出し、それを自分の腰に当てた。
まず左手で右側の2つの赤いレバーを下ろして、次に右手で左側の2つの赤いレバーを下ろした後右手をドライバーの右側に付いてある黒いレバーを掴み、ベルトから機械的な音声によるカウントダウンが聞こえてきた。
《3》
《2》
《1》
「変身!」
その言葉を俺は言い、レバーを引く。
そしたら、俺の頭上から二本の輪っかが現れて、そこから光が照射され、俺の身体が光に包まれる。
包まれていた光が消えると、そこには仮面ライダーフォーゼに変身した千景がいた。
「宇宙キターー!って言いたい所だけど、今回は抑えて」
フォーゼに変身した千景は腰に手を当てて言う。
「宇宙よりも先に海キターー!ってなるとはな」
俺は少し苦笑する。
「まぁさておき、ジュエルシードを探すとするか」
俺はドライバーに付いているロケットとドリルのスイッチを外して、ロケットの位置にフラッシュをドリルの位置にスクリューのスイッチを付け替える。
『フラッシュ』
『スクリュー』
「やるか‼️」
俺はフラッシュ、スクリュー、レーダーのスイッチを押し、起動させた。
『フラッシュON』
『スクリューON』
『レーダーON』
右腕の○の所にクリームイエローのフラッシュが、左腕の□にブラックのレーダーが、左脚の△にウォームレッドのスクリューが装着した。
「た、体勢がキツいな」
右腕と左腕の方は問題が一切ないが左脚だけはバランスが悪い感じになってしまった。
だが、その問題も海に潜ってしまえば特に問題もないけどな。
「行くか」
俺は海に潜り、ジュエルシードを探す。
左にあるレーダーを使って魔力の塊であるジュエルシードの魔力をサーチしている。
『ピー!ピー!』
探しはじめて少ししたら、レーダーに反応があり、俺はその周辺をフラッシュの灯りで探す。
「あれか?」
俺はゆっくりとフラッシュの灯りが反射した場所に近付く。
近くで見るとジュエルシードを発見した。
「まずは1つ目、ナンバーはⅧ」
ジュエルシードによる魔力の暴走を起こさないようにする為に千景はある瓶らしき物を取り出した。
「海中でも、ちゃんと使えるか心配だが」
この瓶はロックフルボトルの力を擬似的に再現した物だ。この中に入れた物は力を一時的に封印され、また開けるまで力を解放出来なくする。
「まぁ、この小さい瓶サイズでしか再現は出来なかったし、数も10も作れなかったな」
俺は最初のジュエルシードを回収した。
「この調子で次のも回収していくか」
そのまま、次のジュエルシードが落ちている場所に俺は移動をする。
それから1時間程の時間が経過し、俺は海に落ちた6個のジュエルシードを全て回収し終えた。
最初に海に潜った岩場に戻り、俺は変身を解除した。
「これで、もしもの時にプレシアと簡単に接触が出来るようになったな」
このジュエルシードを使って実験するも良し、これを交渉材料にして後々の利点を考えて使うの良しって感じだからな。
「後は時が来るまで、ゆっくりと待たせてもらうだけだ」
俺は腹が減ったなと感じて、そこから離れて移動することにした。
そうして俺は空を見上げながら言う。
「なのはとユーノにフェイトはどう動くかな」
今日の俺のやるべき事は終わった事だし、俺は翠屋で気分転換をして休みながら帰るかと考える。
◇
◇
僕は先日のユーノの念話を関知してからジュエルシードを探しに外へと繰り出していた。
「あれから探してるけど、なかなか見つからないよ」
実際に海鳴市周辺に集中して落ちているとはいえ、探す範囲が広すぎるっていうのもある。
「どうかしたかい、少年?」
そう言って僕の目の前にアロハシャツに革ジャンを羽織っていてグラサンをかけた九条貴利矢さんのような男の人がいた。
「……貴利矢さん」
「ん?自分のこと知ってんの少年?」
「あっ⁉️いや」
僕は仮面ライダーエグゼイドを知っているから、あまりにも似ている為に呟いてしまった。
「知り合いに似ていたので」
「お?自分と同じような名前もしてるとはな」
これで完全に誤魔化せたかは分からない。僕が見たままの子供って事を考えるなら、これで大丈夫だと思う。
でも、まさか姿だけでなくて名前まで同じだと何かの前ぶれの可能性を考えてしまう。
「それで何か困り事か少年?」
「え、何で⁉️」
「さっきから下を向いて、キョロキョロとしてたら自分じゃなくても分かるぞ」
僕の些細な行動から、こっちに話しかけてきたって所かな。本当の彼のように鋭い洞察力だ。
「大丈夫です。ちょっとした趣味のようなものです」
僕は貴利矢さんに当たり障りのない答えを言った。
「そうか。まぁ、あんまりキョロキョロし過ぎて怪我するなよ」
「分かりました」
「それじゃあな、少年」
「はい。それでは」
僕は貴利矢さんに別れの挨拶をして、その場から離れた。
彼が本来の貴利矢さんのような人かは分からないけれど出会えた嬉しさがあった。
「へぇ、あいつがヒロマサか」
だから……僕は自分を見ている視線に気付くことが出来なかった。
この先からは、まだ構成中なので時間は必要ですけど頑張ります!