❀幼女は緑 姉は紅❀   作:ゆっくろ❀

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ホント懐かしいまである()


第十三話【うわぁぁぁやったぁいつものメブだ!?】

――何もかも懐かしい。

 目覚め、そして変身してヴァルゴ・スタークラスターを撃破した三好夏凜はそう感じていた。

 本来であれば懐かしさなどあるはずなかった。たった数時間の眠りから覚めただけなのだから、それが当然だ。だから夏凜は自分がおかしくなったのだと理解している。

 植え付けられた五年以上の記憶……あれから日を跨ぎ、東郷美森と二人だけでそのことを話していた。

 

 これは、夏凜の話を聞きながら東郷がまとめた未検閲の文章である。

 

 

 勇者御記・壱――。

 勇者・三好夏凜から得た情報の要点のみをまとめる。

 五年の記憶では、夏凜ちゃん以外の勇者部のみんなは全員『死亡』している。原因は天の神の祟りである。

 でも、記憶はその一つだけではなかった。他にも、私と友奈ちゃんがレオ・スタークラスターとの戦闘で命を落としてしまう未来や、風先輩が交通事故で亡くなってしまう未来、天の神と交戦して敗北する未来……様々な未来の記憶が夏凜ちゃんに植え付けられていた。

 残酷な未来ばかりで、夏凜ちゃんから聞いていた私の顔はきっと酷いことになっていただろう。

 ……思うに、これらの未来の記憶はこれから起こりうる話なのだ。

 

 

 勇者御記・弐――。

 防人・楠芽吹の記憶が正常化した。

 私達が帰還した後、幼くなっていた楠さんの記憶が元に戻っていた。幼女化時の記憶も残っているらしく、夏凜ちゃんと顔を合わせては頬を赤らめてそっぽを向いている。それでも、未だに体は幼いままだ。

 記憶が戻ってきたのは、恐らく例の強化個体……ヴァルゴ・スタークラスターの撃破によるものだろうと私は踏んでいる。この仮定が正しければ、残る黄道十二星座をモチーフとしたバーテックスを全て撃破すれば、夏凜ちゃんの記憶も元通りになって、二人の体も戻るはずだ。

 ……でも、そう上手くいくだろうか。胸騒ぎがする。

 

 

 * * *

 

 

「芽吹ぃ? ほらほらどうなのよ、あの時作ったハンバーグの味は!」

 

「夏凜、とりあえず持ち上げながら聞くのやめなさい! 子供扱いしないで!」

 

「いや子供じゃないのよ」

 

「もう記憶は戻った! 体は……そうだけど、とにかく早く下ろさないと風穴空けるわよ!」

 

 背が高くなった夏凜と背が低くなった芽吹……その身長差はもはや親子と言われても不自然ではないほどで、夏凜に軽々しく持ち上げられた芽吹は羞恥なのか怒りなのかわからない赤面を披露していた。

 

「メブと夏凜さん、なんだか前より距離が近くなった気がするね?」

 

 

「雀、今からグラウンド三十周でもしてきなさい」

 

「うわぁぁぁやったぁいつものメブだ!? うれしい! でもグラウンド三十周はごめんなさい!!」

 

「雀さんあなた……噛みつかれるとわかっているでしょう。あなたともあろう者が自ら肉食動物の縄張りに足を踏み入れるなんて……」

 

「いやいや弥勒さん。こんなの見せられたら言いたくもなるよぉ……」

 

 夕海子は雀の視線の先を追う。芽吹がというより、夏凜の方がボディータッチが激しくなっている気がする。

 

「ああ、完全にベタ惚れですわね」

 

「ほ、惚れてないわっ!」

 

「これは失礼。ですが楠さんを見る目といい、その高頻度のボディータッチといい……『ロリコン』などと呼ばれてもおかしくない光景をわたくし達は見ているのですが……」

 

「えぇっ!? そ、そんなに? おかしいわね……これでも自重していると思ってたんだけど……凄く懐かしいし、なんかこう、守ってあげたくなるというか、そんな感じがするのよ」

 

 ある種の母性なのか、それとも植え付けられた未来の記憶が作用しているのか、夏凜は前よりも人と触れ合いたいという気持ちが強くなっていた。

 

「今の私では力不足とでも言いたいのかしら? 鍛錬を重ねれば、この子供の体でも二刀流くらいわけないわ」

 

「もう少し自分の体を労りなさいよ……。ほら、前みたいに言ってみなさいよ、『夏凜お姉ちゃん』って。そしたら私の完成型膝枕でお昼寝させてあげてもいいわ!」

 

「はぁ…………こほん。夏凜お姉ちゃん、だいすき♪」

 

「あ、ホントにやるのね」

 

 

「………………」

 

 攻めに出れば夏凜を痛い目にあわせられるだろうと思っていた芽吹だったが、見事に自滅した。

 赤くなった顔を隠すように両手で覆い、座り込んで小さい体をさらに縮こませる。

 半ば強引に膝枕させられた芽吹は、尚も両手で顔を隠しながら寝ていた。記憶も子供だった時なら、きっと笑顔を綻ばせて大いに喜びを口にしていただろう。

 

(寝心地いいと思ってしまった自分を殴りたい……)

 

 雀と夕海子が横で面白がっているのを聞きながら、芽吹は早く元の体に戻りたいと……そして、あとで二人にはグラウンド百周させようと……そう強く思うのだった。




 ゆ ゆ ゆ い が 終 わ っ て し ま う !
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――そんなこんなでクソ久しぶりに急いで書いた十三話。急にサ終するやん……あ、URちゅん助とシズ先輩をお迎えしましたぴーすぴーす!((殴

 あぁそうそう、オッティモさんのしょうゆ豆ジェラート買わせていただきましたよ。そして食べましたよ。ホント美味いんだこれが。でも業務用2Lはさすがに多かった……家族みんなで分けて完食しました。
 大変美味しゅうございました。銀ちゃんがしょうゆ豆ジェラートが好きなのも、しょうゆうことかと理解出来ましたよ! ……おっと、アイスを食べたからか寒気が……。

 こほん、いや本当に美味しくて買ってよかった。聖地巡礼したら絶対食べたいやつですね……他の種類も食べてみたい。皆さんも是非買ってみてはいかがでしょうか!(量かなりあるのでその辺はお覚悟)
 あなたの胃袋に勇者パンチ! ……つってね。アイスの食べ過ぎにはご注意ください奈。
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