もしも「Fate」が大人気eスポーツだったら 作:ゼラチン@甘煮
本当は本編で紹介したかったのですが、その暇がなかったので、公人たちが通う高校の名前は「市立間桐高校」です。
『知ってのとおり今日は部活の定休日よ!間違って来ないように』
部長からのメッセージを眺める。どうやらこの学校の部活は水曜日が休みらしくいつもは様々な運動部で賑やかな校舎も今はすっかり鳴りを潜めて静かである。
そんな俺はそのメッセージを見ていなくてっきりあるものだと思い誰もいない部室に来てしまった。
「...帰ろ」
すっかり意気消沈してしまった。家帰ってもやることないんだよな、夏も用事があるって言ってたし。どうしたものか。
「あ、あの、FVW部は今日は休みなのですか」
帰ろうと玄関に向かった時、後ろから声がかけられる。なんか最近後ろから話しかけられることが多いな。
FVW部について聞いたってことは入部希望者だろうか。
「今日は部活動は全部休みの日らしいですよ──」
質問に答えようと振り向き、固まった。
「どうしたのですか?どこかに何かついてますか?」
サラサラの金髪に綺麗な青い目、人形のような白い肌、そしてこの高校とは違う真っ白な制服。まるでアニメの登場人物のような容姿に気圧されてしまったのだ。
「すみません、言うのを忘れてました。わたしはここの生徒ではありません、びっくりさせてしまいましたね」
部室は開いていなかったので自習室を使わせてもらった。顧問が彼女を見て目を丸くしていたのが少し気になったが、そんなにFVWでは有名人なのだろうか。それとも俺が知らないだけか。
「でも安心しました。間桐高校さんは部員が足りないと噂に聞いていましたから」
「それでも5人ですけどね、まだまだ足りないですよ」
他の高校はどうか知らないが少なくともうちの高校が一番部員数が少ないのはわかる。どうにかならないものか。それはおいといてこの人は誰なのか、どこかの家のお嬢様と言われても納得できるぞ。
「ああ、自己紹介がまだでしたね。わたしは
そんな俺の疑問を感じ取ったのかわざわざ椅子から立ち上がってそう自己紹介をする。
聖オルテンシア、学院?市内に確かそんなような名前のお嬢様学校があったようなないような。もしそうだとしてそんな学校にもFVW部があるのか、普通は認めてもらえなさそうだけども。
「藤平さんはどうしてこんな高校のFVW部を訪ねてきたんですか?」
部員数が少ないことを知っているのなら、それこそ荒耶高校にでも行けばいいのに。
「昨年の県大会でご縁がありまして、結城さんへと改めて挨拶したく伺いました」
「県大会?去年の県大会は荒耶高校が出場したんじゃ」
「あら、まだ話を聞いていなかったのですね。県大会に出場できるのは地区3位までなんです、地区優勝校のみが先へ進めるというわけではありません」
そうだったのか。じゃあ部長たちは県大会にも行ったってことなのか、てっきりあの話し方だと地区だけで終わったのかと思っていた。
「衛宮さんたちが思ってるよりも、結城さんと松下さんは凄い人ですよ。新人戦の時もあと少しで結城さんに負けてしまうところでした」
待てよ、じゃあ部長が新人戦初戦で負けた相手って藤平さんってことか。
「あの...来月の新人戦にこのままだと出ることになるんですけど、新人戦の雰囲気とかどんな感じなんですかね」
去年の部長の実力はわからないけど、あの部長に勝ったのならこの人の実力は確かだろう。聞く価値は充分にある。
「──境界線」
「え?」
見た目に似合わぬ低い冷えた声に思わず聞き返してしまう。
「新入生にとっては初めての大会です。同時に、普段の部活やオンラインでの練習とは違う緊張感のある本物の戦いを経験する場でもあるのです。当然入って1ヶ月での大会ですから、経験者や成長の速い人が勝ち進むでしょう。...問題は勝ち負けでなく、その雰囲気に耐えられるか、です」
「雰囲気...?」
「今までどこか遊び半分で、どうせゲームだ、と思っていた人のほとんどはその空気に飲み込まれます。毎年どの高校でも、新人戦が終わった直後は大量の部員が辞めることとなります。残るのは最初から本気で臨んでる人、そして飲み込まれることなく耐えきった人のみです」
どうせゲームだ、と思っている人。それは間違いなく今の俺のことだ。藤平さんにそのつもりはもちろんないだろうが、俺に向けての忠告にどうしても感じる、
「わたしのところの新入部員も、正直何人残るかわかりません。そうならないように色々教えていくつもりですが...。衛宮さんは辞めないでくださいね」
「──辞めないです。きっと」
俺の言葉を聞いて、藤平さんはようやく雰囲気を和らげて微笑んだ。
「今日はありがとうございました」
色々参考になった、感謝してもしきれないな。
「いえいえ、こちらこそありがとうございました。今度こちらの高校へも招待しますのでぜひいらっしゃってください」
聖オルテンシア学院に行くのかあ...。俺が行っても場違い感が凄いと思うんだが大丈夫なのか。
「あ、忘れるところでした」
可愛らしく手を叩いた後に、俺に手紙を渡してくる。
「では、また後日」
そう立ち去る彼女を見送った後、渡された手紙を開いて読んでみる。
『新人戦の前にお互いの緊張感を高めるために練習試合やりましょう』(要約)
「えええええ...」
どうしよう、これ。
「藤平様、申し訳ございません、伝えるのが遅くなりました。間宮高校は本日部活動休養日とのことです」
「もう解決したので大丈夫です。それに前から言っているじゃないですか、単にわたしとあなたは先輩と後輩の関係なのですからそんなに改まる必要はありませんよ」
わたしにはもったいない素晴らしい後輩なのだけれど、少々大げさなところがあるのですよね。
「藤平様、何か嬉しいことでもあったのですか?機嫌が良いようですが」
「はい。恥ずかしながら胸が躍ります、やはり嬉しいものですね。ライバルができるのは」
「ライバル、ですか」
「ええ、あなたのライバルになるかもしれないのですよ」
練習試合を楽しみにしていますよ、衛宮さん。
ステータスNO.5
【サーヴァント】クー・フーリン
【クラス】ランサー
【属性】秩序・中庸・天
【筋力】E【魔力】E
【耐久】E【幸運】E
【敏捷】E【宝具】E
【パッシブスキル】
・なし
【スキル】
・なし
【宝具】
『
ステータスNO.6
【サーヴァント】不明
【クラス】ルーラー
【属性】秩序・善・星
【筋力】?【魔力】?
【耐久】?【幸運】D
【敏捷】?【宝具】?
【パッシブスキル】
・不明
・不明
・不明
・不明
【スキル】
・不明
・不明
【宝具】
・不明