バカと理性が蒸発中っ!   作:あん

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君の胸は。

「大丈夫かの?アストルフォよ」

 

「うん……なんとかね」

 

 心配するように声を掛けてくる秀吉に苦笑して返す。

 

 ボクの右腕を心配してくれるなんて秀吉は優しいなぁ。思わず涙が零れてしまうよ。雄二の「唾かけときゃ治る」とは大違いだ。流石僕の将来のお嫁さんなだけはあるね!

 

 まったく、美波ときたら……。ボクじゃなかったら死んでたぞ。アニメで見ている側だったから面白かったけど当事者になったらたまったもんじゃないということが分かった。後で絶対やり返してやる。覚えてろよ。あの胸元水平線め。

 

「不思議ね。まだ殴り足りないわ」

 

「美波、暴力的な女の子は嫌われるよ?」

 

「か弱い女の子の胸を触るアンタの方が嫌われるわよ」

 

「うわ、自分で自分のコトか弱いって言っちゃうんだ。ボクドン引き。それとボクの方が嫌われるだって?ははは、冗談は胸だけにしといてくれよ。彼女にしたくない女子ランキング連続一位の美波様に言われたくないなぁ」

 

「……離しなさい雄二。コイツには地獄を見せないといけないのよ」

 

「落ち着け美波。コイツを死なすのはここじゃなくていい」

 

 おやおや?下から敗北者の戯言が聞こえますねぇ。まあ、何言ってるのか分からんけど。死人に口なしってか。美波に胸なしってか。イエーイ、ベロベロバァー。

 

「くっ、殺す!」

 

 くっころの使い方間違えてると思う。

 

「……まあいいわ。坂本にも何か考えがあるようだし、殺すのはもう少し後にするわ」

 

「ふぅ、これが負け犬の遠吠えってやつかな」

 

「……今殺しても良いのよ?」

 

「それはこちらのセリフだよ美波」

 

 お互いに激しく睨み合う。いくら体術に長けた美波とはいえ英雄であるアストルフォの身体能力に勝てるわけがない。そう、さっきだって美波がボクの腕を明後日の方向に折り曲げて……折り曲げて。

 

「アストルフォ、島田さん。そんなに怒らなくてもいいじゃないか。ほら、一緒にお昼ご飯でも食べて気をまぎわらせよう?」

 

 そもそもこの事態の発端は貴様だがな明久。貴様さえボクのことを押していなければ美波が死ぬなんてことにはならなかったんだ。うん、そうに決まっている。さっきのは偶然だったに違いない。

 

「アンタお弁当なの?」

 

「うん。いつもは塩に水をかけた塩水に水に塩をかけた水塩のフルコースなんだけどね。今日は気分が違ったんだ」

 

「ふーん。ボクも興味あるな、見せてくれない?明久の弁当」

 

「良いよ」

 

 明久が弁当を取り出し、蓋を開ける。中には明久の言う通り少量の塩が入っていた。

 

「朝食べ過ぎたからお昼はちょっと少なめにしといたんだ」

 

「ふーん。美味しそうだね」

 

「………塩」

 

「塩じゃな」

 

「塩だな」

 

「現実を突きつけないで!」

 

 涙目で嘆く明久。そんな思いするぐらいだったら生活費をゲームに溶かさなきゃいいのに。自業自得だよ。

 

 雄二が息を大きく吸い込む音が微かに聞こえたけど、気にせずムッツリーニに話しかける。どうしても聞きたいことがあったんだ。

 

 ムッツリーニはその名に恥じぬムッツリで、彼のムッツリ商店を築いた立役者だ。アニメでも彼はキャッキャウフフな展開と赤色の花火でボクら視聴者を大いに沸かしてくれた。個人的にも好きである。

 

「そういえばムッツリーニ。秀吉の写真ってある?」

 

「一枚五百円」

 

「おけ」

 

「あ、僕も欲しい――――――ってああ!」

 

 明久が何かに気づいたかのように声を荒げる。

 

「どしたの明久」

 

「僕の……昼食がない……」

 

 手から弁当箱が転げ落ち、ボクの足元で止まる。ふむ、確かに先程あった塩が消えてるな。………犯人は雄二だな。隣にいたボクなら分かる。明久の隙を見て全力で息を吹きかけてた。

 

 ドンマイ明久、さようならソルト。

 

「そ、そんな……僕の生命線が………」

 

「よし。明久の昼食が酸素と水に決定した所で、試召戦争について話すぞ」

 

 項垂れる明久を他所に雄二が本題を切り出す。何も知らないような顔をしやがって……やったの雄二でしょーが。明久には今度コーラでも恵んであげよう。全力で振った後のモノを。

 

「雄二よ。疑問なのじゃが何故Dクラスに宣戦布告したのじゃ?段階を踏むならEクラスが妥当じゃろうに」

 

「Eクラスの身体中が筋肉で出来てる奴らに宣戦布告をしても結果は見えてる。正直なところFクラスとEクラスの間には大した差はないし、Eクラスの連中はスポーツ系が多いから戦略もきっとお粗末なはずだ。脳筋ゴリラってわけだな」

 

「Eクラスよりもバカな連中が集まってるFクラスはどうなるの?」

 

「………まあ、他にも理由はある。Eクラスなんて戦うまでもない相手だからな」

 

「露骨に無視された。我、号泣。秀吉に頭なでなでしてもらわないと死んじゃう」

 

「よーしよーし、もう安心じゃぞー」

 

 ふわぁ……ここが天国やったんかぁ……(昇天)

 

「でも僕らFクラスにとっては格上だよ。振り分け試験のときの結果が反映されるんだし」

 

「明久。周りの面子を見てみろ」

 

「え?えーと……美少女三人にバカ二人にムッツリが一人いるね」

 

「「誰が美少女だと!?」」

 

「…………(ポッ)」

 

「アストルフォ以外合ってないよ!?というかなんで美少女に反応するの!?」

 

 あ、ボクは美少女でいいのね。

 

「俺が美少女なのは百歩譲ったとして……アストルフォが美少女?それは間違いだぞ明久」

 

「え?どうして?どこから見ても美少女じゃないか」

 

「コイツは秀吉に頭を撫でてもらっている間、密かに秀吉の胸に手を忍ばして有無の判断をしていたからな。ムッツリの枠に収まるべきだ」

 

 何をバカなことを。ボクがそんな悪徳満ちたことをするわけないじゃないか。どうやら雄二神は神といっても悪の神だったらしい。今度祈祷師を招いて退治してもらおう。悪霊退散。

 

「そ、そうじゃったのか!?」

 

「いや、違うんだ秀吉。信じてくれ。誤解なんだ」

 

「……本当かの?」

 

「本当だよ。雄二の命を賭けてもいい」

 

「おい待てアストルフォ!何故そこで俺の名前が出てくる!」

 

「……了解したのじゃ」

 

「了解するな秀吉ぃ!」

 

 む、ハエがうるさいな。ここは少し黙ってもらうことにしよう……いざ、伝家の宝刀を抜かん。

 

「霧島さん」

 

「俺が悪かった」

 

 よし、敵艦隊消沈確認成功。やはり坂本雄二特攻の霧島さんは強いなぁ。

 

「………アストルフォ(つんつん)」

 

「ん?何か用かなムッツリーニ」

 

「…………サイズは?」

 

「触った感じだとAとBの中間辺りってところかな」

 

「…………(グッ)」

 

「やはり嘘じゃったか!」

 

 ムッツリーニのグットサインにこちらもグットサインで応える。持つべきは変……友達だね。それと秀吉、ボクは嘘をついていないなんて一言も言ってないよ?勝手に信じる方がバカなのさ。それにボクが嘘をついたことを追求されても被害が及ぶのは雄二だけ。なんて素晴らしい社会体制なんだ。

 

「ま、まあ、美少女云々は置いといてだ。俺はこの面子ならEクラスに勝つことができると思っている」

 

「ぶっちゃけ姫路さんだけでも勝てそうな気はするしね……」

 

 確かに。アニメでは姫路さんは切り札として最後に戦闘に加わったけど、本当のところ一人だけでEクラスぐらいは倒せるんじゃないだろうか。

 

「さ、流石にそれは出来ないですよ」

 

「いいや姫路さん。君ならきっと出来るさ」

 

「でも……」

 

「想像して欲しい。Eクラスがクリボーだとしたら姫路さんは大型クッパ。Eクラスがゴミだったら姫路さんはゴミ収集車。EクラスがAカップだったら姫路さんはGカップ。分かった?」

 

「は、はい」

 

 

 洗脳完了。

 

 ゲヘヘ、Dクラスの連中……待ってろよ。最強の鬼(ボクではない)が地獄に招待してくれるぜ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、作戦についてなんだが………姫路は序盤温存することにする」

 

 

 楽させてよぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 なんか急にお気に入り増えたなと思ったらランキングに載ってました(笑)←凄く嬉しい

 …………さて、話は変わりますがバカテスト(話が変わる間に入る問題のこと)ってやった方がいいですかね。他の二次創作を見て「皆やってるなー」と思ったので。

バカテストは必要か?

  • やっておしまいなさい、ザーボンさん。
  • 早まるなベジータァァァァ!
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