火埜翔織という異物によるHEROACADEMYだ 作:完全怠惰宣言
この作者スタミナ切れである。
「ほら火埜、スポドリ飲めそうか?」
「心操、流石に“この状態”の火埜に直飲みは無理だよ。はい、ストロー」
「柳、有り難い、有り難いんだけどまずは“この阿保”退かして」
「はいはいはいはい、細身ですけどかなり筋肉質ですね。じっくり後から見させていただきましたけど天候の焔で覆われた箇所の肉体は天候の焔にコンバートされるようですねその為にオーラに触れれるような方でなければトリ君は掴めないとなるほどなるほど」
「発目、抱きつくな。てかなんで限りなく弱めた雪の焔使ってるのに抱きついてくるのさ」
「良いじゃないですか減るもんじゃないですし。トリ君今冷たくて気持ちいいですよ?それに、私の身体は男子的には欲情する体つきをしていると自負しておりますのでトリ君にとってもWinWinではないですか?」
「発目、女の子はそんなことしちゃいけない」
「イコさんも中々に素敵な体つきしてらっしゃるようですしどうですか?トリ君今冷たくて気持ちいいですよ?」
「・・・・、うらめしぃ」
「何がうらめしいの!?柳も抱きつくな!!助けて、心操!!」
「オレ、フツウカ。ヒーローカ、ハタタナイ」
「見捨てられた!?」
1位入賞をはたし、未だに全員の再起待ちの最中の光景。
それはもちろん、敗退した1年生も見てるわけで。
「「「「火埜!!てめぇ、そこ変われや!!」」」」
思春期男子の魂の叫びが響くが、その魂の叫びを発した生徒は例外なく女子生徒からの冷たい視線がプレゼントされた。
『いやぁ、しかし心操の奴スゲェな』
『トーナメントの都合で深くは言えないが、“洗脳”という悪く取られがちな個性なのに真っ直ぐに育ってくれたようだな』
『そんなことより、おい1位通過の阿保共。コントしてないでさっさとそこ退け』
「教師にも見捨てられた!!」
会場的にはそのやり取り全てがコントのようであったためか、爆笑の渦に飲まれていた。
「クソがーーーーー!!」
「うぉーーーー、オレが油断しなければ!!」
「クソーーー、オレは最硬のヒーローになるんじゃなかったのかーーーー!!」
「いや、あんなん完全な初見殺しだろ」
円場が偶然とはいえ意識を取り戻し、残り全員を起こせたことで2位通過した爆豪チーム。
立役者の円場を置いてきぼりに、他3人が心情的なバーニングを引き起こしておりかなり五月蝿い。
「トー君の個性に目を向けさせ終始最下位にい続けることで自分に注目を集めることで3人が騎手であることを気づかせないようにしていたのか。それに僕らの中にあった心操君への僅かな油断とあの時の苛立ちを利用して嵌めてくるあたり本当に性格悪いな。というかそもそも発目さんがサポート科であることを考えれなかったところにも問題があるわけだし柳さんの個性が誰に働いているかを考えれば良かったわけで」
「おぉ、これが噂の高速ブツブツ」
「緑谷氏戻ってきてくだされ、しかし運よく全員で転べたことで意識を取り戻せましたな」
「宍田君の加速のタイミングでかかったからゆっくりと前に転がっていったもんね。静空ちゃんそろそろ帰ってきて」
宍田が再加速をした瞬間に全員が洗脳にかかってしまった緑谷チーム。
加速した瞬間にかかったことで、前傾姿勢から緩やかに転んだので直に頭ぶつけた円場よりも覚醒が遅くなってしまい3位となった。
「・・・・・・・あぁん」
「い、痛い。葉隠君、頭から手を放してくれたまえ」
「うお、葉隠の目から光が消えてる!?」
「頭しか見えないからもう一種のホラーだよな」
うまい具合に洗脳が解けた葉隠チーム。
心操チームの未だ続く寸劇をゴール後に確認した葉隠はその瞳から光が消え去り、先頭の騎馬である飯田の頭に置いた手に力を込めていった。
予想外のパワーに飯田も自身の軋む頭部の音と確実に痛む頭に悲鳴を上げていた。
そんな美少女の頭部が宙に浮き、その美少女の瞳から光が消えている光景に回原と鎌切は何とも言えない恐怖を味わっていた。
「・・・・・・・・チッ」
「おっと、轟が末っ子モードになってるぞ」
「ふてくされんなよ轟。オイ
「これがA組の末っ子オーラ持ちかい、予想以上の破壊力じゃない」
洗脳の影響が解けず、出遅れた轟チーム。
騎馬リレーという形をとっていたことから鉢巻ポイントが加算され5位となった。
ただし、轟が最近会得した末っ子オーラ全開で拗ねてしまい、瀬呂と上鳴がそれを嗜めている。
その光景を取蔭が小型犬を見るかのような目で見ているが。
「・・・・・・・・なんかねぇ」
「・・・・・・・・ですわねぇ」
「ふ、2人とも目が、目が笑ってないよ!?」
「おぉ神よ、罪深き鳥の化身をお許しください」
7位通過ながら鉢巻加点で6位に繰り上がった芦戸チーム。
4人で喜んでいたところ、心操チームの寸劇が目に留まり、笑顔のまま瞳から光が消えた芦戸と八百万。
そんな2人から発せられる只ならぬ気配に逃げ腰の拳藤。
そして、その原因をいち早く見つけていつも通り祈りを捧げる塩崎。
「峰田、お前だけが悪いわけじゃないから気にすんな」
「ノコ、私たちもパニックになって役立たずになってたし」
「然り、これはチーム全体の結果なればこそ」
「うぐぅ、くそぉぉぉぉ。優しくすんなよ、甘やかしてくれよ!!」
「「「“それ”と“これ”は別!!」」」
心操チームの作戦にまんまと嵌りパニックになった峰田がモギモギを投げまくった結果、そこに障子が転んでしまい結果モギモギの餌食となってしまい、救出されるまで動けずリタイアとなった。
原因の大半ともいえる峰田だったが、慰められている最中に『あれ、小森って意外とすごい体つきじゃね』と要らんことに気が付いて色欲スイッチが入ってしまい小森の胸部に顔をうずめようとした。
しかし、庄田の個性で吹き飛ばされ障子により地面に頭部を押し付けられた結果逆さで動けなくなるという醜態をさらしていた。
「・・・・・・ぐすん、あれだけカッコつけたのに」
「Oh、耳郎さん泣かないでください!!」
「まさか、轟の氷がここまでの硬度を持っているとは」
『皆ゴメン、オレガモットガンバレタラ』
「そう、オレ達の活躍はこれからだ。今回はそういった運命だったというところだ」
轟の氷結攻撃をモロに受け鉢巻も取られてしまい氷から抜け出せずリタイアとなった耳郎チーム。
競技前密かに特定の人物に啖呵を切っていた耳郎は散々な結果に涙をにじませていた。
そんな耳郎を抱きしめ頭を優しく撫でる角取。
常闇とダークシャドウは自身の成長に奢っていたことを真摯に受け止めていた。
黒色は活躍の場を得たと張り切っていたが自身の想像以上の実力者ぞろいだったA組に圧倒されてしまい個性を生かそうとすることも出来なかった事実に歯がゆんでいた。
「(むっっっっっっっっっっっすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ)」
「けろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「(オロオロオロオロオロオロオロオロオロオロ)」
「まぁ、こんな時もあるって。取り合えず若の性格の悪さを知ってて読み切れなかったオレにも責任あるし」
全ての妨害に見事にはまった結果、完走こそしたが最下位だったうえに鉢巻を心操チームに取られてしまい敗退となった小大チーム。
普段の無表情からは想像できないほどに、頬を膨らませ拗ねていることをアピールしている小大。
周囲が氷漬けになった結果、冬眠しそうになりながらも走っていたが、それにより催眠の影響を最も受けたことで誰よりも復帰が遅れた蛙吹。
そんな女子二人をどう慰めていいか解らずオロオロするばかりの口田、よく見ると自分のふがいなさに目に涙を浮かべている。
そして両親の仕事の関係上、実はキャマバッカ事務所と幼いころから交友があり火埜とも顔見知りだった骨抜は火埜の腹黒さを見抜けなかったことの後悔を押し殺し、3人に奮起の言葉を掛けていた。
『さてと、勝ち残った奴らは午後の本選出場確定おめでとう。敗退した奴らも今回が終わりじゃねえぞ』
『この悔しさを糧にさらなる高みを目指すも、ココで折れてダメになるのもお前ら次第だ』
『本選トーナメントは午後から執り行う、まずは10分間の休憩とオリエンテーションを行い、12時からは昼休憩だ』
『それじゃ、まずは10分間の休憩だ。休める時に休むのもヒーローの大事な仕事だぞ』
『しかし、今年は色々と濃いな』
『その原因の大半は
騎馬を組んだそれぞれが互いの健闘を称え、控室へと戻っていく。
そんな中。
「おい、峰田」
「任せろ、上鳴」
「泡瀬よ、本当に上手くいくと思うか?」
「円場も見てみたいだろう?」
AB組のお調子者が、何かを企んでいた。
「(あいつら、何かやらかす気だけどオレに被害がないならいいか)」
そして、その4人を眺める火埜はやっと解放された疲れから4人の不穏な動きを察知しながら休憩優先と控室に戻っていった。
『さて、会場のオーディエンス&生徒たち待たせたな。これからは楽しい楽しいオリエンテーションの時間だ』
『今回はオールマイトの伝手で全学年に本場のチアリーディングが見られる手筈になってたんだが』
『はぁ、何をしてるんだあいつらは』
会場では個性を利用した本場アメリカのチアチームによる応援パフォーマンスが行われていたが、それと同じだけ会場の視線を集めている場所が2ヶ所存在していた。
「「「「「「「峰田(ちゃん・さん・君)、上鳴(ちゃん・さん・君)だましたな!!」」」」」」」
「「「「「「「物間(さん)くたばれえぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」」」」
AB組女子全員がそこそこ際どいチアコスチュームで現れたのだった。
「おい爆豪の奴見たこともない健やかな笑み浮かべて気絶してるぞ!?」
「あぁ、気にしないで。流石にシズの
「A組もそうだけど
「おい、扇動した5人が吊るしあげられてるぞ」
AB組で何も知らされてなかった男子は固まってその姿を見ていた。
爆豪は今まで見せたことないような爽やかな笑みを浮かべて、それはそれは幸せそうに両手を組んで気絶していた。
「というより、何で誰も気が付かなかったんだ」
どこから持ってきたのかリンゴ飴を美味しそうに齧りながら轟が誰しもが思ってたのに敢えて言わなかったことを言ってしまった。
遡る事数十分前。
「オイオイ八百万、お前まだ準備してなかったのか?」
休憩時間を利用して出店の食べ物を粗方食べ歩いた八百万が一人廊下を歩いていると峰田が声を掛けてきた。
「はい?準備とは?」
「あれ?お前相澤先生か火埜に会わなかったのか?」
「えぇ、私今まで出店周りをしてまして皆さんより遅れて戻ってきたもので」
その言葉に峰田の目がキラリと光った。
「なんだぁ、じゃあぁ入れ違いかぁ。実はぁ、プロチアのお返しにこっちもAB男女別れて応援合戦することになってなぁ。男子は古き良き応援団をやるって張り切ってて」
「あら、でしたらなんで峰田さんはこちらにいらっしゃるのですか」
「オイラちょっとトイレ行ってて今から合流するんだけどぉ、衣装が手違いで届いてないみたいで八百万に女子全員分の衣装を頼みたいって先生達が言っててぇ。火埜が伝言係になってるはずだけどなぁ」
「もしかしたら行き違いになってしまったかもしれませんわね」
「だったらぁ、火埜にはぁ、オイラからもう伝えたって言っとくから準備頼むぜ」
「ハイ、解りましたわ」
「あ、デザインこれね」
峰田はそう言うとポケットから雑誌の切り抜きを八百万に渡した。
「こ、これは中々大胆ですわね」
「そおか?チアの衣装なんてこんなもんじゃね?」
峰田が暗躍しているころ上鳴は控室に集まっていた他の女子を見事にだまし、B組では泡瀬と円場に乗っかり物間が誘導した結果、AB組女子のそこそこ際どいチアが誕生したのだった。
「よく言えば純粋なんだけど、百はもう少し疑うことを覚えようね」
塩崎のツルにより緑の十字架に縛り付けられたアホ5人をバックにメンタルケアに励む火埜と轟と骨抜。
「うぅぅぅ、だって確かに火埜さんと相澤先生がお話しされているところ見た方がいらっしゃいましたし」
「はいはい、良い子イイ子。でもブラキン先生も相澤先生が言い逃すなんてありえないでしょ」
「「「「「「「「「「「「「「確かに」」」」」」」」」」」」」」
恥ずかしさで座り込む女子陣。
轟が氷で作った壁の後ろにいるので全国に流れることはなく、骨抜の説得でメンタルを持ち直し始めていた。
「若、若の感想はどうよ」
何かを閃いた骨抜が火埜に話しかけた。
「若言うなや、恥ずかしがってるとこ悪いけど皆可愛いよ」
「だな、轟はどうだ?」
「ん?似合ってると思うぞ?」
外見偏差値のバカ高い2人に褒められ、女子陣が照れていると何かを思い出したかのように火埜が注射器を取り出した。
「ここで豆知識、イワさんのサポートアイテムには遠投向けのホルモン注射器があってそれを使用してもイワさんの個性は効果を発揮します」
そう言うと何処からか注射器を4本取り出す火埜。
「柔造、B組はよろしく」
「あいよ若、さすがに今回はやり過ぎだな」
「百、あと5着もう少し際どいチアコス創造しておいて」
その言葉と共に氷の壁の向こうに消えていく火埜と骨抜。
数秒後。
「「「「「イダダダダダダダダダダダダダダダ」」」」」
普通に生活していたら決して聞こえてこない様な生々しい変形音が5つ流れた。
そして、今回の犯人たちは。
「ぐあぁぁぁぁぁ、全国放送で女装姿晒すことになるなんて。てかヤオモモ“コレ”は流石にどうなんだ」
あの日の美少女モードの上鳴がそれはそれは際どい、放送コードをギリギリ攻めたチアコスを着させられ衆人観衆の前に立たされていた。
「まだ、体が痛い」
「もう、二度といたしません」
「ハハハハハハハ、陰湿だねA組は」
「「物間黙れ!!」」
元々、中性的な顔立ちだった円場、物間は出るとこ出て雰囲気が女子になっており、泡瀬はボーイッシュな美少女と化していた。
そして、主犯の峰田はというと
「たぁすけてぇ~」
「あなたが若の学友の峰田ちゃんだな、あなたに会いに、脱獄成功♡」
「い゛や゛ぁ゛~、た゛す゛け゛て゛ぇ゛~」
筋骨隆々の肉体を持つ、一昔前の米国の刑務所で使われていたような白黒縞模様の囚人服を着て、右足首には鎖に繋がった鉄球を着けている。小ぶりな黒髪のアフロヘアで、青々とした髭剃りあとに立派なケツアゴと風貌はかなり厳つい大柄な男性に抱きしめられ頬ずりされていた。
『おい、なんであの人外がいるんだよ』
「聞こえているぞマイクちゃん、貴様にも突撃ラブラブしてやろうか」
『いやぁー、来ないでくださいプリさん』
キャマバッカ事務所最終兵器と名高いヒーローに捕まり更生させられていた。
「若からディープなチッスまでは許されているからな、覚悟したまえ」
「た゛す゛け゛て゛ぇ゛~」
「いや、誰もそこまで許してないけど」
脱獄ヒーロー『プリプリプリズナー』
元ネタ:ワンパンマン・プリプリプリズナー
ヒーローでありながら気に入った男性ヴィランを“ついつい”襲ってしまう悪癖から、キャマバッカ事務所最恐のヒーローでありながらその名の通りタルタロスに収容され服役中の囚人でもあるという(男にとっては)恐怖の対象であり危険人物。
しかし過去に捕まえたすべてのヴィランが好みの男達だったため、本人の希望でその男達と一緒にタルタロス特別収容階に収容され(本人的には)ハーレムを楽しんでいる。なお、同階に収容された全ヴィランが一年で別人のように姿になる間にプリズナーは
「一般男子を襲うのは許されないことだが(当たり前だろうが!!)ヴィラン男子だったら成敗も兼ねて一石二鳥。誰も文句を言わないしグッドだ!(大いなる勘違い)」
という結論を導き出す。
プリズナー収容階では毎日の日課でテレビで好みの男(ヴィラン)をチェックしては脱獄し、捕まえては監獄に戻るという行動を繰り返えしているがヴィランの捕縛率から公安部もヒーロー協会も多少の人的被害には目をつぶっている。
囚人たちからは非常に恐れられつつも、面倒見が良く、筋を通す頼れる兄貴分のような人柄から「ボス姐御」と呼ばれ慕われてもいる。