【うたわれるもの】 Re:マシロ様は過去のトゥスクルに飛ばされた様です   作:黒鉄ナオト

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投稿がかなり長引いてしまい、申し訳ないです!!


11 過去のトゥスクルの人達とのご挨拶 part1

トゥスクル城内……

 

「——ということで、トゥスクルさんの過去の友人、マシロだ。 賓客として扱うため、 皆、粗相のないようにな。」

 

玉座の間でハクオロはそう言う。 賓客として扱われる事になった為、 今トゥスクル城内にいる人達の前で挨拶する事になった。

 

「おばあちゃんのゆうーじん?」

 

「そうよ、アルルゥ。 おばあちゃんのお友達。」

 

「おばあちゃんと、仲が良かったってこと?」

 

「そうよ。 そうですよね? マシロさん!」

 

「あ、あぁ。」

 

「(これが、クオンの保護者第一号のアルルゥか。 ……まだ小さいな、 子供じゃないか。 ……当たり前か。)」

 

「(ここは過去のトゥスクルなんだ。 小さいアルルゥが居ても不思議ではない。)」

 

「……よろしく頼む。 自分はマシロ。 其方は?」

 

「アルルゥ」

 

「あぁ、よろしく頼む。」

 

マシロが握手をしょうと、手を差し出す。

 

「?」

 

「握手だ。 これからお互いに迷惑をかけて、迷惑を掛けられる仲になろうって意味の握手だ。」

 

「……」

 

「……?」

 

「(なかなか握手してこないな? もしかして奥手なのか? それとも、子供特有の人見知りなのか?)」

 

マシロがそんなことを思っていると、

 

「プイ」

 

アルルゥはそっぽを向いてしまった。

 

「は?」

 

「え……?」

 

アルルゥの反応に一同驚いてしまった。 それもそうだ。 アルルゥは余程なことがない限り、人見知りはしないのだ。 ましては、マシロはアルルゥの慕うおやっさん事、 テオロを助けたのだから。

 

「ちょぅと、アルルゥ! マシロさんに失礼でしょ!? 謝りなさい!」

 

「嫌だ。」

 

アルルゥは断る。

 

「嫌だ。じゃないでしょ!? マシロさんに謝りなさい!」

 

「フルフル」

 

「アルルゥ!」

 

「だって、この人、アルルゥの大切な人。 取っていきそうなんだもん。 だから嫌い。」

 

「(うぐっ)」

 

獣の感ならぬ、乙女の感。 これは恐らく、 未来でクオンとハクがくっつく事を予知し、本能的に嫌がってるのだろう。

 

「(理由がわかってる時点で反論出来ない……!)」

 

「アルルゥ、 マシロと挨拶してくれないか? これから一緒に住むんだ、 ギクシャクしたのはやめておきたいんだ。」

 

「(おっと、 親父からの練撃。 アルルゥがこれに応じてくれたら丸く収まるんだが……!)」

 

「おとーさんのお願いでもヤダ。 アルルゥ、この人嫌い。」

 

「ぐはっ!?」

 

{(はっきり言ったぞ!? この子供……!!)」

 

マシロは顔には出さないが、 かなりの精神的なダメージを受けた。 これがゲームなら今すぐに巻き戻しを使いたいぐらいには。

 

「こーら! アルルゥ!!」

 

アルルゥはエルルゥの怒りの言葉を無視して、 この場から去ってしまった。

 

「もう、アルルゥったら! ……すみません、マシロさん。 アルルゥが大変失礼を……」

 

「い、いえ、気にしないでくれ。エルルゥ殿。 アルルゥ殿もまだ童…… 何か、許せないものが某に感じ取られてしまったのでしょう。 小さい子の扱いには慣れているつもりだったのですが……」

 

「こちらこそ、本当にごめんなさい! 後でちゃんとアルルゥに謝らせますから……」

 

「無理強いしても、余計に嫌われるだけだ。 それなら、アルルゥ殿が某と仲良くなりたいと思った時で、某は平気ですぞ。」

 

「本当に、本当にごめんなさい!」

 

エルルゥは何度も何度もマシロに謝り続ける。

 

後に、ハクオロが止まるまで、エルルゥは謝り続けたのだった。

 

**

 

 

「それでは、そろそろ、マシロ殿が住む部屋を案内しなくてはな。 ベナウィ!」

 

「ここに。」

 

ベナウィは通路の右側に座っていた為、すぐに現れた。 ぱっと見、マシロは自分が居た世界のベナウィより少し若いと感じた。

 

「(当たり前か。 数十年も経てば姿は変わるよな。 いくらデコイでも。)」

 

「この男はベナウィ。 私の仲間だ。」

 

「よろしくお願いします。 私はトゥスクルの侍大将を務めさせていただいています。 ベナウィと言います。」

 

「よろしく頼む、 ベナウィ殿。 某の名前はマシロだ。 出身国はヤマト…… の、辺境育ちだ。 よろしく頼む」

 

「(この頃にヤマトがあるかわからない以上。ぼやかして紹介した方が良いだろう……)」

 

「ヤマト。 ……聞き覚えない國名ですが、覚えておきましょう。 貴方を育てたその辺境の村とやらには謝礼を送らないといけませんからね。」

 

「謝礼!? いやいや、 それを送られるような事は……」

 

「いえ、貴方様が行った事は我々トゥスクル側から謝礼を払って然るべきなのです。 本当なら、賓客というあやふやな対応より、我が軍の…… ……そうですね、右近衛大将を任命してもおかしくはなかったでしょう。」

 

「(かなりベタ褒めするんだな。 ……ここまで言われると後が怖いぞ…… )」

 

「うぉっほん。 ……ベナウィ。そろそろ部屋を案内してくれないか? 」

 

「失礼いたしました。 聖上。 では、マシロ殿。 こちらに。」

 

ベナウィはそういうと、 トゥスクル城内を案内し始めた。

キャラのセリフは台本式か名前なしどっちがいい?

  • 台本式
  • 名前なし
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