ガッシュペアの暗殺教室   作:シキガミ

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 遂にキャンチョメペアの出番です。あの話も出てきます。


LEVEL.49 スターの時間

 女性職員の言う通り、本当にフォルゴレはキャンチョメを連れてわかばパークまで来た。E組一同、世界的大スターがこの場にいる事を信じられないと言った様子である。女性職員に挨拶を済ませたフォルゴレは、早速子供達に囲まれていた。

 

「本物のフォルゴレだー!」

 

「カッコいいー!」

 

「ハッハッハー!皆、よろしくなー!」

 

そんな彼とガッシュペアの目が合った。しかしフォルゴレは子供達に囲まれており、身動きが取れない。そんな彼の状態を察したキャンチョメが、ガッシュペアの方に挨拶に来てくれた。

 

「やあガッシュ、清麿!久し振りだね、調子はどうだい?」

 

「ウヌ!特訓を重ねてもっと強くなっておるぞ、キャンチョメ!」

 

「そっちは元気そうだな」

 

元気そうなキャンチョメペアを見た2人は安心したと同時に、仲間との再会を嬉しく思っていた。その時、三村が彼等の方まで来た。彼は目を輝かせている。

 

「本物のパルコ・フォルゴレだ……サイン貰えるかな?」

 

テレビっ子である三村はフォルゴレのファンであり、彼を生で見れる事に喜びのあまり体を震わせている。しかしE組の生徒でフォルゴレを見てテンションが上がっているのは、彼だけでは無い。

 

「パルコ・フォルゴレって女子にモテモテなんだろ⁉俺もそーなりたいぜ‼」

 

「全くだぜ‼それに“チチをもげ!”は、特に名曲だからな‼」

 

女性への関心が特に強い岡島と前原にとっては、毎日女性ファンに囲まれているフォルゴレは憧れそのものだ。“絶世の美男子”を自称するフォルゴレだが、それは誇張表現などではない。

 

「君達、フォルゴレのサインが欲しいのかい?」

 

そんな彼等にキャンチョメが声をかけた。フォルゴレを好いてくれる前原達を見て、彼も嬉しそうである。

 

「「「欲しい‼」」」

 

「分かった!僕がフォルゴレに言ってきてあげるよ!」

 

3人は即答した。世界的大スターのサインが貰えるのだから、迷う必要性は無い。そしてキャンチョメがフォルゴレの方に向かおうとしたが、すでにフォルゴレは彼等の近くに来ていた。

 

「話は聞いたよ、キャンチョメ!はい、君達へのサインだ!」

 

「「「あ、ありがとうございます‼」」」

 

サービス精神旺盛のフォルゴレは、早速色紙に書いた3人分のサインを彼等に手渡してくれた。それを見た3人の目の色が変わる。その後、フォルゴレはガッシュペアの方を向いた。

 

「久し振りだな!清麿、ガッシュ!2人はクラスメイトとボランティアに来てるんだろ?」

 

「ウヌ!フォルゴレも元気そうだの!」

 

「ああ、事情は昨日電話で話した通りだ。今日はよろしくな」

 

「よろしく!お互いのやるべき事を、しっかりと果たそうじゃないか!」

 

ガッシュペアに挨拶を済ませたフォルゴレはキャンチョメと共に、今日のスケジュールを女性職員に確認する。フォルゴレの存在感に圧倒されながらも、E組一同は今日の仕事に取り掛かるのである。

 

 

 

 

 今は子供達が絵を描く時間で、皆は動物の絵を描いている。子供達に混ざってガッシュ・キャンチョメも絵を描いており、その様子を矢田と速水が見守る役割となった。

 

「皆、上手にかけてるね!」

 

「ちゃんと動物の特徴を捉えられている」

 

動物の特徴を上手くとらえた子供達の絵を見て、2人が感心した。

 

「ウヌ!私はブリを描いたのだ‼」

 

「それ、動物と言うよりガッシュの好きな食べ物の絵じゃないか」

 

ガッシュは相変わらずブリが好きである。そんな彼の絵を見たキャンチョメが呆れ混じりにツッコミを入れた。

 

「おっと、お絵かきの時間かい?」

 

彼等が絵を完成させた後に、フォルゴレが輪の中に入ってきた。彼は子供達の絵を嬉しそうに見ている。

 

「上手じゃないか。ところでキャンチョメは、ライオンを描いたのか?」

 

「そうだよ。僕の一番好きな動物さ!ライオンは強くてカッコいいからね。フォルゴレもそう思うだろ?」

 

キャンチョメが得意げにそう尋ねたが、フォルゴレは首を縦には振らなかった。そして彼は少し遠い目をして、自分が最も好む動物の名前を口にした。

 

「私の一番好きな動物は、カバさんだ」

 

フォルゴレが意外な動物の名前を出すと、キャンチョメは首をかしげる。フォルゴレがカバをライオンよりも好きだと言う事を、信じられない様子だ。

 

「カバさんより、ライオンの方がカッコいいフォルゴレらしいのに。皆もライオンの方が良いと思うだろ?」

 

キャンチョメはそこにいる全員に尋ねた。その事について子供達は考える。そして少しの沈黙の後、彼等は口を開いた。

 

「やっぱライオンは強くてカッコいいよなー!」

 

「僕もライオンの方が好きだよ!」

 

数人の男の子達はライオンの方が良いと主張した。キャンチョメがそれを聞いて嬉しそうにするが、そうは思わない子供達もいるようだ。

 

「でも、ライオンって何か怖いよね……」

 

「うん。カバさんの方が、のんびりしていて可愛いと思う」

 

女の子を中心に、ライオンよりもカバが好きな子もいる。ライオンは確かに強くてカッコいいが、怖いと思う子供達も多いようだ。

 

「そうかなぁ。ガッシュはどう思う?」

 

「ウヌ……私はライオンもカバさんも好きなのだ!」

 

「そう言うと思ったよ……」

 

ガッシュの返答を聞いて、キャンチョメは肩を落とす。しかし彼は、ガッシュの答えをある程度予想していた。ガッシュなら、ライオンとカバの優劣を付けようとはしないだろうと。

 

「桃花と凛香はどっちかの?」

 

そんなガッシュは、矢田と速水に話を振る。

 

「私はどっちが良いかなぁ?強くてカッコいいライオンか、可愛げのあるカバさんか……凛香はどう思う?」

 

矢田はどちらかを決めかねていた。そんな彼女は、同じく考える素振りを見せる速水の方を向く。

 

「いざ言われると悩むね。でもフォルゴレさんのイメージは、ライオンよりカバさんの方が合っていると思う」

 

「ええ~、そうなのかい?」

 

「確かにフォルゴレは、ライオンみたいに怖くはないのだ!」

 

キャンチョメは速水の言う事に納得していない様子だったが、ガッシュは同意した。普段のフォルゴレのイメージでは、怖くて凶暴なライオンは似合わないと言うのが、速水とガッシュの考えである。そんな時、

 

「おっと君、嬉しい事を言ってくれるじゃないか」

 

「え、カバさんが似合うって嬉しいの?」

 

フォルゴレが速水を見て微笑んだ。そして彼は、それが信じられないと言った表情をしているキャンチョメの頭に手を置いた。

 

「嬉しいことだよ。何たって……カバさんの牙には小鳥が止まるんだ。ライオンだとそうはいかない」

 

フォルゴレはそう言うが、それを聞いた皆はあまりしっくり来ていない様子だ。フォルゴレのこの発言の意味が分かるのは、まだ先の話である。そして先程まで遠い目をしていたフォルゴレが、いつも通りの表情に戻った。

 

「ところで今日は私が皆の前で歌ったり踊ったりするんだが、E組の誰かにバックダンサーをお願いしたいんだ。良いかな?勿論キャンチョメとガッシュは参加決定さ!」

 

フォルゴレから意外な依頼が来た。確かにフォルゴレ1人だけよりも、何人かが前に踊ってくれた方が盛り上がる。ちなみにキャンチョメとガッシュには、断る選択肢すら無かった。

 

「ダンスなら経験ありますよ!私達で良ければ……」

 

「私も大丈夫です」

 

「ウヌ!2人ともそうだったのか!」

 

奇しくもここにいた矢田と速水はダンスの経験者だ。それを聞いたフォルゴレはさらにテンションを上げる。

 

「こんなに可愛いバンビーナ達に踊ってもらえるなんて光栄だ‼早速ダンスの動画を見てくれ‼」

 

フォルゴレは自分のスマホで、これから踊るダンスの振り付けの動画を矢田と速水に見せた。しばらく2人はそれを真剣な表情で見続けるが、“チチをもげ!”のそれを見た彼女達の顔が真っ青になる。

 

「すみません、これはちょっと……」

 

「男子にお願いしても良いですか?」

 

矢田と速水はバックダンサーの依頼を断ってしまった。

 

「……そうか、ならば仕方ない。やれる子が見つかったら教えてくれ、ハッハッハ!」

 

依頼を断られたのにも関わらず、フォルゴレはいつも通りのテンションでその場を離れる。それを見た矢田と速水は、罪悪感に苛まれながら代役の男子を探すのだった。

 

 一方さくらは、自分の描いた絵を渚に見せていた。

 

「さくらちゃん、凄い上手だよ!」

 

「へへ、どんなもんよ‼」

 

彼女は渚に対しては、満面の笑みを見せる。

 

「さくら姐さんがあんなに笑っている!」

 

「渚って人、やるな!」

 

さくらに懐かれた渚に対して、子供達が尊敬のまなざしを向けていた。

 

 

 

 

 フォルゴレ達が子供の相手をする中、清麿は外での力仕事に励む。とは言え施設の改修自体はほぼ終了しており、残りは最終チェックや施設内で不足している物品の運搬等だけで、山場は過ぎている。そんな彼が一息付いていると、カルマが話しかけて来た。

 

「高嶺君。フォルゴレさんと一緒にいたキャンチョメ君、彼は魔物だよね?」

 

「ああ、そうだ。あいつ等も共に厳しい戦いを乗り越えて来た仲間だ」

 

「成程ね。だったら彼等の事を殆ど知らない俺がこう言うのは良くないかもだけど、話を聞いてくれるかな?」

 

「随分かしこまっているな。一体どうしたんだ?」

 

カルマはキャンチョメを一目見ただけで、彼を魔物だと決め打った。そんなカルマは、キャンチョメを見て思うところがある様だ。

 

「キャンチョメ君の目ってさ、凄く自信に溢れているように見えたんだよね。けど何だか危なっかしいと言うか……まるで今回の事故を起こす前のクラスの皆と、似たような目をしてる」

 

弱者だったE組は力を持つ事で弱い物の目線で考える事を忘れた結果、松方さんを怪我させてしまった。そんな彼等のような目を、キャンチョメがしているとカルマは考えていた。確かにキャンチョメも最初は弱かったが、今は強力な術を手に入れて、練習試合でガッシュペアを負かせる程に成長した。そんなキャンチョメの境遇は、E組に似通う所もあるかもしれない。かつて力に溺れて期末試験で失敗したカルマだからこそ、キャンチョメの事に気付き、失礼を承知でそれを清麿に伝えたのだ。

 

「……赤羽もそう思うか」

 

「何だ、気付いてたんだ」

 

カルマと同じことを清麿も考えていた。彼はキャンチョメが力を持つことによる変化を内心危惧している。キャンチョメが力に溺れて、大切な物を見失ったりしないかと。

 

「フォルゴレが一緒だから滅多な事は無いとは思うが、警戒するに越した事はない。大切な仲間が間違った方向に行くのは、もう見たくないからな」

 

「高嶺君、今回の件はかなり堪えたみたいだね」

 

自惚れた結果、思いやりを欠いた行動をする事は許されない。今は引きずってないが、事故が発覚した時の清麿はかなり激怒した。そんな彼の前で、別の仲間が同じ失敗をする事は何としても避けたい。カルマは清麿が考えている事をすぐに察した。そして2人がそんな話をしていると、

 

「お前等、丁度良かった!手が空いてそーだな!」

 

「悪いがこれを運んどいてくれねーか?」

 

岡島と前原が施設に運ぼうとしていた何冊かの本を、清麿とカルマの前に差し出した。施設改修の際に図書室を作り、そこに置くための本である。

 

「別に構わないが、別の仕事でも入ったのか?」

 

「実は、俺等が急遽フォルゴレさんのショーのバックダンサーを務める事になってさ!その練習をしなくちゃならねーんだ!」

 

「最初はダンス経験者の矢田と速水がやる予定だったんだがな。俺達に代わってくれって頼まれたんだよ!そういう訳だ、じゃあな!」

 

そう言い残して前原と岡島は去って行った。矢田と速水の代役は、この2人に決まった様だ。

 

「まあ、あの振り付けを女子がやるのは抵抗があるな……」

 

「“チチをもげ!”は、結構アレな歌だからね」

 

この曲の歌詞及び振り付けは中々な物であり、女子2人が断るのは仕方ないと清麿とカルマは考えていた。

 

 

 

 

 そしてダンス本番、フォルゴレが中心になってガッシュ・キャンチョメ・前原・岡島が後ろに立つ。まずは“無敵フォルゴレ”の曲が流れ、フォルゴレが歌いながら、ガッシュ達は踊り始めた。それを見た子供達も一緒に踊っていた。さくらは恥ずかしそうにしている。そんな様子を後ろからE組一同と女性職員は楽しそうに眺めていた。

 

「皆、ダンス上手いな……」

 

「前原と岡島、フォルゴレさんの動画でかなり勉強してたよ」

 

清麿とカルマを始め、彼等のダンスの技術に感心していた。

 

 しかし、場の雰囲気は“チチをもげ!”が流れ出した時に変わり始める。

 

「あ、あれはちょっと……」

 

片岡を始め、女生徒の大半がフォルゴレ達から目を逸らす。子供達は相変わらず踊っていたが、さくらはそれを見て愕然とする。ちなみに茅野がその曲を聞いて、とてつもない殺気を出していたが、渚と奥田になだめられていた。

 

 

 

 

 今日の仕事が終わり、ガッシュペアはキャンチョメペアと帰り道を歩く。

 

「フォルゴレ、キャンチョメ、ガッシュ、お疲れ様」

 

清麿以外が前に出ていたメンバーであり、彼は3人に労いの言葉をかけた。

 

「ハハハ、私はスターとして当然の事をしたまでさ」

 

「2人と踊れて、楽しかったのだ!」

 

「今日一日、楽しかったよ。次会う時は、クリアと戦う時かな」

 

キャンチョメが早々にクリアの話題を出した。それを聞いた一同の緊張感は高まったが、清麿はキャンチョメに対する不安感をぬぐえずにいた。

 

「そうだな。ところでキャンチョメ、何か変わった事はあるか?」

 

「え?特にないけど……」

 

そんな清麿はキャンチョメに尋ねたが、キャンチョメは心当たりが無い様だ。しかし清麿が考えている事を、フォルゴレは察した。

 

「心配はいらないよ、清麿。キャンチョメの事は私に任せてくれ」

 

「フォルゴレ、僕だっていつまでも守られているだけじゃないぞ!」

 

「ハハハ、それもそうだな!」

 

キャンチョメは強気な口調でそう言ったが、フォルゴレは笑いながら聞き流した。笑みを見せるが、彼は心の中で力を手に入れたキャンチョメの事を案じている。そしてフォルゴレは、これまでとは比べ物にならない程の真面目な表情で口を開いた。

 

「とにかく、私達は負ける訳には行かない。お互い全力を尽くして戦おう!」

 

「当然だ!俺達は勝たなくちゃいけないんだ、魔界を滅ぼさせないように!」

 

「どんな相手でも、僕の呪文があれば大丈夫さ!」

 

「私もさらに特訓を重ねておるぞ!」

 

一同がクリアとの戦いに向けて気合を入れ直す。敗北イコール魔界の滅亡、それは何としても防がなくてはならない。

 

 そして彼等は戦いについての話をしながら、それぞれの分かれ道まで来た。

 

「なあ2人共、本当に恵さん達やデュフォーに会わなくていいのか?」

 

「そうしたいのは山々だが、皆忙しいだろう。私達の特訓は早々に終わっているが、皆の時間を取らせる訳には行かない。まあ、よろしく伝えておいてくれ」

 

「忙しいのは、フォルゴレもじゃないか!明日も仕事なんだろ?」

 

フォルゴレは今日にでも帰国するようだ。恵達に気を使ったのもあるが、自分の仕事の忙しさもある。

 

「2人共、また会おうぞ!」

 

「元気でな!」

 

キャンチョメペアと挨拶を済ませた後、ガッシュペアは帰路に着いた。

 

 

 

 

 今日は松方さんの退院の日だ。殺せんせーに連れられた松方さんは、初めは生徒達を認めようとはしなかったが、改修された施設を見て驚愕する。千葉が設計図を鵜飼さんの指導の下で書き(律の計算込み)、施設は見事にリフォームされていた。

 

「何ということでしょう⁉」

 

古くなったそれは一新され、E組の裏山で手に入れた木材が使用された。それ以外にも多くの工夫が施されており、松方さんを驚かせる。しかし、

 

「ただし、お前達が子供達と心を通わせていないようなら働きは認められんな」

 

松方さんからの厳しい言葉である。E組一同緊張間が高まる。そんな中、

 

「おーい、渚―‼テストでクラス2番取ったよー‼」

 

さくらが学校から帰ってきた。彼女は学校にしばらく行ってなかったが、渚の言う通り数学のテストの時間だけ登校して、テストで高得点を取った。いじめっ子達も、テストの時間では手の出しようが無い。

 

「こうやって戦える武器を増やしていこうね、さくらちゃん!」

 

今は数学だけだが、少しづつ勉強を渚に教わっていけば、勉強の遅れを取り戻しつついじめっ子達を見返す事も可能になる。そんな戦い方を渚から教わったさくらは、彼と心を通わす事が出来ていた。

 

「ガキ共、やるじゃないか。お前等はさっさと学校に戻れ、やる事があるんだろ?」

 

松方さんはE組を許してくれた。生徒一同、事故の賠償責任を果たす事が出来た。しかし、翌日には中間テストが控えていた。

 

 

 

 

 テストの結果は、E組の大半はトップには入れずにA組の勝利に終わる。そして本校舎の敷地内にて浅野以外の5英傑が渚達に好き勝手言っていたが、カルマと清麿がそこに現れた。

 

「だったら、アンタ等は俺達に文句言えなくね?」

 

カルマは合計492点で学年3位だ。浅野を除くどのA組よりも点数が上である。

 

「ふぅ、ようやく浅野に並ぶ事が出来た。だが次は追い越して見せる!」

 

清麿は合計493点で、浅野と同率で学年1位だ。

 

「ねぇ、今回本気だったのは俺等だけなんだけど。でも次はそうはいかない、2学期の期末テストで決着を付けようよ」

 

「……いいだろう!」

 

結果はA組の勝利だったが、浅野は何処か悔しそうだ。清麿とカルマの点数を見て、自分達の完全勝利とは思えなかったのである。清麿もカルマも期末テストでは悔しい思いをしており、受験勉強も兼ねて勉強の予習を行っていた為、2週間のハンデはそれほど気にならなかったのだ。そして彼等の努力と成果は、他のE組をフォローする事にも繋がった。

 

(ヌルフフフ。あの2人にとっては、2週間のハンデなど、何てことなかったようですねぇ。そして敗北を知る者は、敗者を気遣う事が出来る。この事は、皆の成長の源となる)

 

その光景を、校舎の上から殺せんせーが見ていた。この件ですら、殺せんせーにとっては授業の一環なのである。

 




 読んでいただき、ありがとうございました。キャンチョメペアを登場させるタイミングは、暗殺教室の話においては、わかばパークの件しかないと考えてました。
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