ガッシュペアの暗殺教室   作:シキガミ

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 学園祭の話です。よろしくお願いします。


LEVEL.67 学園祭の時間

 学園祭当日。本校舎では多くの客で盛り上がりを見せるがE組の出店での売り上げは芳しくない。裏山という立地のハンデは大きい。山のふもとではガッシュと矢田が客寄せを行うが現状2人は暇を持て余している。

 

「ウヌゥ。人が来ないのだ、桃花」

 

「まだまだこれからだよ、ガッシュ君。私達でいっぱいお客さんを呼ぼうね!」

 

「分かったのだ‼」

 

矢田は日々ビッチ先生から交渉術を学んでおり、それを活かして多くの客を集めようという寸法だ。それに加えてガッシュの愛嬌があれば鬼に金棒と思われたが、そもそも近くまで客が来ないのだからそれも振るわない。そんな時、学ランを着たガラの悪い5人組の高校生がふもとの方に来た。

 

「いらっしゃいませ!」

 

矢田が営業スマイルを見せながら高校生達に声をかけるが、ガッシュは彼等に敵意をむき出しにする。

 

「お主達‼何をしに来たのだ⁉」

 

その5人組は京都で茅野と神崎を拉致した不良達だった。ガッシュが目の敵にするのも無理はないが、今の彼等は大事な客である。矢田がその場をなだめようとするが、先に不良のリーダー格のリュウキが口を開く。

 

「フツーにメシ食いに来ただけだよ。触手でビンタされたり電撃浴びせられたりするのはゴメンだからな」

 

「お客さん、ヤンチャはしないで下さいね。さて、ご注文は何にしますか?」

 

彼等に暴れる気が無い事を察した矢田が改めて接客モードに入る。E組の店の特徴としてふもとで事前に客の注文を聞いておくのだが、これは客が店まで辿り着くのに時間がかかるのを逆手に取って、注文を聞いた後に山中の食材を採る事で、客が来るまでの時間に合わせて調理する事で新鮮な料理を提供出来るのだ。

 

「せいぜい美味いもん食わせてくれや」

 

注文を終えた不良達が嫌味ったらしい目つきをしながら山を登り始める。その後ろ姿をガッシュが睨み続けるが、そんな彼を落ち着かせるように矢田がガッシュの両肩に手を乗せる。

 

「ガッシュ君、そんなに怖い顔してるとお客さんが来てくれないよ」

 

「ウヌ、しかしだの……」

 

「大丈夫だって、お店には皆もいるし。それに……」

 

ガッシュは先程の不良達が何かしでかすのではないかと気が気で無い様子だが、矢田はそれを気にしていない。例え高校生達が悪い事をしてきたとしても、E組の皆ならそれを乗り越えられると彼女は確信している。そんな矢田がガッシュを諭していると、寺坂と吉田が2人の方に来た。

 

「ガッシュの怒鳴り声を聞いて来たんだが……」

 

「さっきの高校生達絡みだよな?何か企んでそーだったけどよ」

 

寺坂と吉田の役割は足腰の弱い客を人力車に乗せて、括り付けた自転車に乗って山の中腹まで運ぶ事だ。矢田とガッシュとは別の場所で待機していたが、2人の様子を見に来てくれた。彼等は何事かと考えていたが、矢田が事情を説明する。

 

「……んだよ、そういう訳か。何事かと思ったぜ」

 

「まあ問題ねーだろ。ガッシュ、あんま騒ぎ起こすなよ」

 

寺坂も吉田もそれに納得したような素振りを見せる。不良達の悪巧みなど、今のE組にとっては何ともないと言わんばかりだ。

 

「2人共わざわざ来てもらっちゃってごめんね。もう大丈夫だから」

 

「気にすんなよ。()()()()事が万が一起こった時のために俺等がここに配置されてるのもあんだからな」

 

「ヌゥ……」

 

寺坂が無愛想な喋り方をしながらガッシュの頭に手を乗せる。寺坂も吉田もE組内では力が強い方である為に人力車を引く係を引き受けているが、乱暴な客を抑える役割も彼等は担っている(ガッシュも然り)。そんな事態は起こらないに越した事は無いのだが、世の中には色々な人がいる。そんな客から店を守る使命を彼等はぶっきらぼうな素振りをしながらも引き受けてくれている。

 

「にしても客が来ねーな。結構ヤベーんじゃねーのか?」

 

吉田が頭をかきながら不安気な顔をする。リュウキ達以降の客足が無い。このまま人が寄り付かなければ、A組との対決はまるで勝負にならない。しかも向こうには恵とフォルゴレも参戦する。彼がそんな事を考えていると、老夫婦2人とその娘と思われる3人組が彼等の方に来てくれた。

 

「皆、こんにちはある!」

 

客はリィエンとその両親だった。学園祭の事をビッチ先生から聞いた彼女が両親を連れて日本まで来てくれたのだ。ちなみに実家の農作業は他の村人にお願いしている。そしてリィエンはガッシュを抱き上げる。

 

「リィエン、来てくれたのだな!」

 

「私は皆の助っ人だからどこでも駆け付けるあるよ」

 

「ありがとう、リィエンさん!」

 

リィエンとその両親が注文を選ぶ。そして彼女達がメニューを決めると、リィエンの両親は寺坂と吉田に人力車に乗せてもらい、そのまま山の中腹まで向かった。リィエンはそれに乗らなかったが、彼女の身体能力なら裏山を登る事は苦では無い。

 

「色々工夫が凝らされている店あるね」

 

「ウヌ!クラスの皆で頑張っているのだ!」

 

「じゃあ私も行くある。ガッシュ、桃花、お疲れ様ある」

 

「ご家族と一緒にゆっくりしていってね!」

 

リィエンが2人と雑談をかわした後に山を登ろうとするが、先程の不良達が眼にハートマークを浮かべながら山を下ってくるのが見えた。彼等は走りながら“お金降ろさなきゃ!”と叫んでいる。

 

「桃花……今のって、イリーナさんの仕業あるよね?」

 

「うん、先生が彼等をたらし込んだと思うよ」

 

「ビッチ先生、凄いのだ!」

 

店に着いた高校生達はE組の営業妨害の為に嫌がらせをしようとしたが、ビッチ先生のお色気攻撃によってそれは阻まれた。そして彼等は先生にたぶらかされて、より多くの料理を注文する為に駅前のATMに向かったのだ。そんな彼等を見たリィエンは呆れ顔をしながらも山を登る。

 

 

 

 

 一方で清麿は店のホールを務める。彼には厨房に立つという選択肢は無く、また端正な顔立ちを活かす為にこの役割を果たす事になった。そして彼は食事を終えたリィエンとその両親の分の会計を行う。

 

「ありがとうございました、またお越しくださいませ」

 

「「こちらこそありがとう」」

 

リィエンの両親が穏やかな口調でお礼を述べてくれた。2人はここの料理を気に入ってくれたようだ。

 

「リィエン、中国から来てくれてありがとう」

 

「清麿、料理すごく美味しかったある!」

 

「あらリィエン、気に入ってくれたかしら?」

 

清麿が接客をしていると、ビッチ先生が彼女に声をかける。

 

「はいある、イリーナさん……」

 

リィエンはビッチ先生と会話を交わした後に山を降りていく。一通り接客を清麿が終えると、その斜め後ろで口元をニヤケさせる中村がこちらを見ている事に気付いた。そして清麿は怪訝そうな顔をしながら彼女に声をかける。

 

「中村、一体どうしたんだ?」

 

「いやぁ、高嶺の接客も様になってると思ってさ。アンタが誰かに頭を下げてる光景って、あんまり想像出来んかったのよね」

 

「俺だってそうする時くらいあるぞ……ったく」

 

中村は相手に対して下手に出ている清麿をイメージし辛かった様だ。あらゆる逆境に対しても我を突き通す彼の様子を見て来た彼女にとっては無理もないだろう。しかし清麿も、かつて前の学校でテスト範囲を教えて貰う事をクラスメイトに懇願した経験がある。かつては周りを見下してきた彼も変わる事が出来たのだ。

 

「それもそうだ。高嶺って顔も悪くないし、案外接客業とかも向いてたりしてね」

 

「さあ、どうだろうな」

 

口を開けば清麿や渚をイジる事の多い中村だが、今回は好意的な事を言ってくれた。彼女の予想外の言動に、清麿は少し顔を赤くする。

 

「ま、変な客が来て鬼にならなけりゃだけどね。接客中に鬼麿になっちゃダメだよ~」

 

「鬼麿言うな……ってあの人達は?」

 

結局中村にからかわれてしまった清麿である。そんな2人は見覚えのある集団が来ているのが見えた。そして彼等の接客は渚が行う。

 

「渚、来てやったぞー‼」

 

「さくらちゃん、松方さんに園の皆‼」

 

渚はわかばパークでのボランティアが終わった後も、時々さくらに教えに足を運んでいる。その時に彼女達に学園祭について話した様だ。A組には遠く及ばないにしても、少しずつ客数を増やす事が出来ている。

 

「渚、やるねー」

 

「ああ、俺達もやるべき事を成そう」

 

そんな様子を見た中村と清麿は再び仕事に取り組んでいく。

 

 わかばパークの皆に料理が行き渡り、彼等が渚と話している一方で、3人組の女子高生の客が来た。しかしそのうちの1人はE組の良く知る人物であり、清麿が挨拶に向かう。そして彼等は店の端にて会話を始めた。

 

「清麿君こんにちは!他の皆も元気そうだね、ガッシュ君も下で頑張ってたし」

 

「しおりさん、来てくれてありがとう!」

 

女子高生の1人はしおりである。清麿はしおりにクリアとの戦いの事を連絡したついでに、学園祭の事を彼女に伝えていた。またしおりもE組とは面識があった為に、友達を連れて山を登ってまで来てくれたのだ。ちなみに彼等の連絡先はわかばパークでのボランティアの時に交換しておいた。清麿が礼を述べると、しおりの友達が彼女に声をかける。

 

「しおりの知り合いなんだ、だったら話していきなよ」

 

そう言って彼女達は先に席に着く。そして少しの沈黙の後、しおりが口を開く。

 

「清麿君。魔界を守る為の戦い、本当にお疲れ様。勝ってくれてありがとう、改めてお礼を言わせてね。ガッシュ君にも伝えといたから」

 

「こっちこそ応援してくれてありがとう。その戦いでは、コルルも力を貸してくれた」

 

彼女は直接ガッシュペアに感謝の気持ちを伝える為に来てくれたのだ。そして清麿はコルルが来てくれた事を話すと、彼女の目が潤み始める。

 

「……そっか、コルルも頑張ったんだね」

 

「ああ、彼女の性格通りの優しい術を提供してくれた。本当に助かった」

 

コルルのシンの術が無ければ、ガッシュペアは宇宙へクリアを倒しに行く事は出来なかった。彼女が2人の生命を守ってくれたからこそ魔界の滅亡が防がれたと言っても過言ではない。清麿の話を聞き終えた時、しおりの目には涙は無くなっていた。

 

「話を聞かせてくれてありがとう。じゃあ私も行くね!」

 

「待った、しおりさん」

 

彼女が友人のいるテーブルに向かおうとするが、清麿がそれを止める。

 

「今、わかばパークの皆も来てるんだ。もし良かったら顔を出しといて欲しい。子供達もしおりさんには懐いていた様だから」

 

「分かったよ、挨拶しとくね!」

 

しおりはわかばパークへ職場体験に来ていたが、3日間と言う短い期間で見事に多くの子供達と心を通い合わせる事が出来ていた。そんな彼女は友人の元に戻る前に松方さん達の席に向かうが、子供達はとても喜んでいる。彼女は再び暖かく迎え入れられた様だ。そんな様子を清麿は嬉しそうに眺めるのだった。

 

 

 

 

 その頃ガッシュは矢田と共に客寄せを行うが、少しずつ人が集まる様になっていた。

 

「わかばパークの皆もしおりちゃんも元気そうだったのだ!」

 

「そうだね、こうやって色んな人が来てくれている。それはとてもありがたい事だよ」

 

店が裏山にある事はE組にとって不利な条件であるが、一同は工夫を凝らしながら少しずつ客を集めていく。矢田の会話術やガッシュの愛嬌もその工夫の1つである。そんな時、1人の中学生くらいの帽子をかぶった少年が軽率な笑いを浮かべて近付いてきた。

 

「ここが渚ちゃんの店かー」

 

そこに現れたのは、離島のホテルで女装した渚に一目ぼれしたユウジだった。彼の顔を見たガッシュは目を輝かせる。

 

「おおっ、お主まで来てくれたのか⁉あの時はありがとうなのだ‼」

 

「やあ君か!お礼なんていいって‼それより、渚ちゃんは上にいるんだよね⁉」

 

彼のお陰でガッシュペアとカルマは離島のホテル6階を楽々突破出来た。ガッシュはその事のお礼を言えて嬉しそうだったが、ユウジの頭の中は渚でいっぱいだった。

 

「そうですけどお兄さん、何を注文しますか?」

 

「う~ん、そうだねぇ……」

 

ユウジは食べる物を決めた後に嬉しそうに山を登っていく。そして彼が店に着くと渚が中村に無理矢理女装をさせられ、渚は恥ずかしさあまりに他の客や生徒から見えない場所でユウジと一対一で接客を行う事となる。

 

 彼を2人が見送った少し後、強面の中年の外国人が2人に迫る。

 

「あの標的(タコ)に招かれたのだが、おススメの料理はあるかね?」

 

「ロ、ロヴロさん⁉」

 

「いきなり出て来たのでビックリしたのだ」

 

彼の気配のない接近には暗殺の訓練を経験してきたE組でも対処は困難だ。ロヴロは死神の襲撃を受けた時に死にかけていたが、どうにか一命を取り留める事が出来て今に至る。そんな彼は注文を終えた後に、満足気な顔でガッシュを見つめる。

 

「ガッシュ、君は顔を合わせる度に成長しているのだな。特に今はとても吹っ切れた顔をしている」

 

「魔物の戦いもあと少しで終わろうとしておるからの。しかし、まずは殺せんせー暗殺を成功させねばならぬ」

 

ロヴロは魔物の戦いについては詳しく知らないが、一目ガッシュを見ただけで彼が大きな戦い(クリア戦)を乗り越えた事を見抜く。多くの殺し屋の選別が今の彼の仕事であり、人の表情からその者の強さを見抜くうちに、顔から他人の心境等も分かる様になったのだ。

 

「ふむ、頑張りたまえ。大変な道になるだろうが、君ならどんな困難も乗り越えられるだろうな」

 

「ウヌ‼」

 

ロヴロはガッシュの頭に手を置きながら言い放つ。彼にもガッシュの強さが良く分かっている。それと同時に、ガッシュの目指す理想の大変さも。ガッシュは一度だけロヴロに自分の夢を話した事があるが、それを聞いた彼は難しい表情を浮かべていた。そして今も。彼は山道を進んでいく。

 

 

 

 

 その後はしばらく殺せんせー暗殺を狙ってきた暗殺者達ばかりが来て客数を稼ぐことが出来たが、やはりA組には及ばない。ガッシュと矢田がどうしたものかと考えていると、見覚えのある2人組が近付いてきた。

 

「あ……あなた達は⁉」

 

「こんにちは。ガッシュ君、桃花ちゃん」

 

「ここに清麿達がいるのか……っと、ガッシュは集客かい?」

 

「ウヌ‼」

 

恵とフォルゴレだった。2人が来てくれた事でガッシュと矢田は目を輝かせる。矢田もまた2人と顔を合わせており、彼等の来店を嬉しく思う。

 

「2人共、料理は何にしますか?おススメは……」

 

矢田は早速得意の会話術で恵とフォルゴレに料理を紹介していく。それを聞いた2人は興味津々といった表情でメニュー表を眺める。

 

「参ったなぁ、君のおススメがどれも良さそうで悩んじまうぜ‼」

 

「なら全部とかどうですか?フォルゴレさん」

 

「ハハハ、バンビーナがそう言うなら……」

 

(フォルゴレさんが桃花ちゃんに乗せられてる⁉)

 

矢田の説明を聞いたフォルゴレが今にも搾取されようとしている。そんな様子を見た恵は改めてE組の手強さを実感した。そして2人が料理を注文し終えると、ガッシュが彼等に声をかける。

 

「2人共、たくさん頼んでくれてありがとうなのだ‼」

 

「……そうね、ほぼフォルゴレさんの注文だけど」

 

「ガッシュ。私は無敵の英雄パルコ・フォルゴレだぜ⁉これくらい訳ないさ‼」

 

結局フォルゴレは矢田のおすすめを全て注文する事にしたのだ。フォルゴレの女好きと矢田の交渉術の相乗効果である。しかし彼には悔いはない。友が働く店なのだから、その売り上げに貢献するのも英雄の役割だと考えている。

 

「ありがとうございます、ごゆっくりどうぞ!」

 

矢田が声をかけると、恵とフォルゴレが山を登り始める。

 

 

 

 

 そして恵とフォルゴレが店の席に着くと清麿が彼等に料理を運ぶが、フォルゴレの注文が多くて大変そうだ。

 

「2人共、来てくれてありがとう。随分な量を頼んだな」

 

「バンビーナとガッシュが勧めてくれたからな!当然の事をしたまでさ!」

 

(ほとんど矢田のお陰だろうな……)

 

「清麿君もお疲れ様」

 

料理が机に並ぶと早速2人はそれを口にする。まず2人はどんぐりつけ麺を食べるが、その美味しさ故に彼等の箸は止まる気配が無い。

 

「美味しい!」

 

「これは凄いな!清麿も作ったりしたのか?」

 

「いや、俺は調理には手を出していない」

 

2人は料理を食べ進める。その間にも清麿は彼等が注文した料理を運び続けるが、完食するペースが予想以上に早い。それ程にE組の料理のクオリティが高いのだ。そしてフォルゴレが口を開く。

 

「そうだ清麿。恵もだけど、クリアとの戦いに勝ってくれてありがとう!これでキャンチョメや他の皆が消される事は無くなった」

 

彼は礼を述べてくれた。それを聞いた清麿の口角が上がる。

 

「魔界の皆が力を貸してくれたからな。それにキャンチョメがゴームと友達になってくれたのも大きい」

 

キャンチョメがゴームと仲良くなったお陰でクリアは自分が不利な状況を作り出す事になった。それが無ければ清麿達は負けていたかもしれない。この戦いでは誰が欠けていても勝つことは叶わなかったのだ。清麿がそんな事を考えていると、2人の元には何人かの生徒が挨拶に来た。

 

「「フォルゴレさん‼チワーッス‼」」

 

「お、君達か!元気そうじゃないか!」

 

まずは岡島と前原がフォルゴレに声をかける。彼等は共にわかばパークでダンスをした仲であり、2人はフォルゴレの大ファンでもある。またフォルゴレがわかばパークに来た事で、E組には彼のファンが増加した。

 

「「恵さん、こんにちは」」

 

「カエデちゃんと有希子ちゃん!」

 

恵の元には2人の女生徒が声をかける。ガッシュペアを介して彼女と接点を持つ生徒が多くなり、彼女のファンも増えている。

 

 

 

 

 2人は多くの料理を全て完食した。そして清麿が会計を済ますと恵がチケットの様なものを2枚彼に手渡してくれた。

 

「恵さん、これは?」

 

「A組の催しの入場券よ。私達は明日出るから、時間が合ったら顔を出して欲しいな」

 

「もちろん来てくれるよな?」

 

清麿も2人が出るのなら、是非とも見に行きたいと考えている。しかしA組はE組の商売敵。またクラス内での仕事もあるのでそちらに行って良いものかと悩んでいる。

 

「無理しなくても良いのよ。ただ来れたら、ね?」

 

「じゃあな、清麿!」

 

「あ、ああ」

 

そして2人は山を降りていく。清麿はどうするかを未だに決めかねている。そして彼はチケットを自分のポケットに隠すと、再び自分の仕事に戻るのだった。

 




 読んでいただき、ありがとうございました。果たしてガッシュペアは2人の共演を見に行けるかどうか……。
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