オレが目指した最強のゴンさん   作:pin

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小話10 エンドロールとそして

 

 

 ゴン・フリークス

 

 本人以外が認めた紛うことなき世界最強。

 

 ハンター協会会長職を正式にジンに引き継ぎ、協会の暴力装置として荒事等に呼ばれる以外は鍛錬を続けた修羅。

 成長してからは箱庭が狭くなってきたため暗黒大陸に行き、案内人から出禁を宣告されかけるなど元気一杯に筋トレを続けた。

 代名詞となった脳筋万歳(力こそパワー)に憧れて劣化能力者が大量に誕生するも、強化率100%を超えられる者はごくごく僅かで200%超えとなると一人も現れなかった。

 あまりの強さに恐れられることの方が多かったが、隣には大親友が、周りには最高の仲間達がいたため闇堕ちすることなく生涯を全うしたと思われる。

 

 その最期を確認したものはいない。

 

 

 

 

 

 キルア・ゾルディック

 

 ゴンの大親友にして唯一隣に立つ者。

 

 ゴンが会長を辞めるまで十二支んに所属し、その後も一緒に鍛錬を続けた修羅。

 全身雷化という人類を超越した一人として、変化系能力者からはゴンさん以上に神格化される。

 こちらも属性違い含めて模倣能力者が大量発生するも、身体の一部を変化させるのが限界で全身変化は頭がおかしいと再認識された。

 晩年ヒソカと同じく自身の限界に到達成功した世界のバグは、ゴンに刻むのではなく共に有ることを選択する。

 

 ゴンさんのオーラを媒体に隣に立つ者(スタンド)として人の身体を捨て、オーラ生命体となって最後の最後までゴンさんと並び立った。

 

 

 

 

 

 レオリオ・パラディナイト

 

 教科書にも載った医療の現人神。

 

 子供72人のビッグパパにして、外科治療において右に出る者はいないと言われた名医。

 長く十二支んに所属し続け特に人材育成の分野で大きく貢献し、一時期は会長になることを切望されるも医療に携わり続けるために断固受け入れなかった。

 長男に救えなかった親友から名前を貰い、偉大な父親の背を見せ続けた結果レオリオを超える内科の医療系能力者として大成する。

 晩年は末っ子が成人したのを機に十二支んを脱退して諸々の立場を長男に譲り、クラピカと遅いハネムーンと称してゴン達と旅をしたり恵まれない患者を辻治療して過ごす。

 

 お父さんにしたいハンター夫にしたいハンター部門で殿堂入りを果たすほどモテ散らかしたが、チンピラみたいな見た目に似合わず生涯クラピカ一筋を貫いたハンター界の聖人。

 

 

 

 

 

 クラピカ・クルタ・パラディナイト

 

 出産人数ギネス記録を更新したクルタの女帝。

 

 1年に2回の出産と平均三つ子という恐るべき速度でクルタ族の血を増やし続けた人妻好きハンター達の永遠の女神。

 子供の人数や教育方針は割と肝っ玉母ちゃんなのに、黙っていれば色香漂う年齢不詳美女であり公私共にレオリオを支え続けた良妻賢母。

 ゴン達の協力により同胞の目の供養を完遂すると、紅紫の眼から戻らないほど常に幸せの絶頂の中にいた。

 これ以上の妊娠は無理と診断されて産まれた末っ子の男の子にパイロと名付け、ゴンさんや聖騎士団の保護の下立派に子供全員を育てきる。

 

 子供と孫や曾孫に玄孫に囲まれながら息を引き取り、死後も紅紫の眼を宿し続けたが本人及び子供達の希望により保存せずにそのまま供養された。

 

 

 

 

 

 ギン

 

 本編で最も早く死亡フラグを圧し折った念能力獣。

 

 全クルタ族のベビーシッターにして友であり親であり兄弟も勤め上げた番キツネグマ。

 小さなマスコットとしての愛らしさと大きな包容力のある可愛さを併せ持ち、かわ美ハンターから可愛さ殿堂入りを言い渡されるほど子供はもちろん女性ハンターからも絶大な人気を誇った。

 聖騎士病院ではアニマルセラピー部門最終兵器の異名を持つほど人と寄り添ったが、定期的に森に消えたりくじら島に帰省するなど最後まで野生を捨てきらずに過ごす。

 キツネグマにしては長生きだが決して自然の摂理に反しない年齢で老衰を迎え、全クルタ族が緋の眼となりオーラの暴走から無理矢理死獣の念にされかけるも叩いて諭して無事天に召された。

 

 念能力に目覚めた理由は最後まで判明せず、多くある念七不思議の一つとして後世まで語られた念界隈一有名なキツネグマ。

 

 

 

 

 

 アイザック・ネテロ

 

 観音を捨て修羅に戻り若返り武に邁進した爺。

 

 鍛錬を続け日に日に強くなっていった化け物爺だが、ゴンさんとヒソカはもちろんついにキルアにも負け越したことで一時期荒れる。

 心機一転息子のビヨンドと共に暗黒大陸へと渡り、鬱憤を晴らすように開拓スピードを爆上げさせながら暴れまわった。

 暗黒大陸から戻り組手ながらゴンとヒソカとキルアに土をつけると、勝ち逃げを宣言して暗黒大陸開拓に本腰を入れるハンターとなった。

 

 その最後は誰も確認できておらず、ビヨンドと共に暗黒大陸の奥地に消えたことのみ記録に残る。

 

 

 

 

 

 ビスケット・クルーガー

 

 ハンター協会の母ちゃんにして心源流そのものとなった女傑。

 

 ネテロから心源流総師範の座を引き継いだ後、念の秘匿が緩くなり増える犯罪を防ぐべく支部を更に増やして対応した。

 それだけでなく子供形態でロリ好きを、真の姿で筋肉フェチを、強化した姿で普通の人を虜にしたことで入門者を激増させる。

 ネテロ以上に心源流を修め発展させたことで人類の平均レベルは間違いなく上昇し、万人の為の武術を育んだその功績は修羅達にはない偉業として末永く語られた。

 

 いつの間にか一人息子を出産しており、その子は才能に溢れなおかつ特徴的な耳たぶをしていた。

 

 

 

 

 

 ジン・フリークス

 

 最終的に歴代最高の会長として歴史に名を刻んだ問題児。

 

 ゴンさんの強制により会長代理をしている間、仕事を減らすため様々な画期的政策を打ち出し実行させた名政治家。

 数年の激務を終えた段階で割と自由の身となり、グリードアイランドに散歩に行くなど放浪癖が再発しかける。

 それが面白くないパリストンやチードルからの要望によりゴンが会長選挙を開催し、真っ当に票が集まってハンター協会会長に正式に就任してしまった。

 面倒くさがるも我慢できるレベルまで改革を行っていたこともあり、日々暴力の増す怖い息子を上手く使いながらハンター協会を纏め上げた。

 

 定期的に絶対するわけがないポカをやらかしてゴンさんに折檻されるが、その度にしぶとく生き残る永遠不滅の馬鹿野郎。

 

 

 

 

 

 パリストン・ヒル

 

 誰よりもゴンさんの暴力に怯えながらも五体満足で生き残った腹黒。

 

 レオリオへの襲撃が多かった時期はろくに睡眠も取れず、十円ハゲを量産しながら不穏分子の特定に追われた被害者。

 一度襲撃犯特定が間に合わずゴンさんに殴られそうになるも、間にジンが入って一緒に殴られることで何とか致命傷を逃れる。

 ジンのことはずっと嫌いだったしネテロもかまってくれないしでストレスが溜まるも、落ち着いてゴンと交流してみれば割と仲良くなることに成功する。

 共にジンを嵌める計画をねったりとそこそこ楽しみを得るも、変態ピエロという新たな火種に悩まされ十円ハゲが再発した。

 

 色々周りに迷惑をかけまくったが、最終的に貢献度の方が高いという評価すら面倒臭い迷参謀。

 

 

 

 

 

 チードル・ヨークシャー

 

 馬鹿二人に振り回され続けた憐れな常識人。

 

 それでも馬鹿二人が優秀なため、最終的には馬鹿を咎める以外の仕事がなくなり逆に困惑した。

 医療関係者ということもあり交流の多さから割とレオリオに好意を持ったが、それとなくクラピカに一夫多妻制について意見を求めた際死の恐怖を味わう。

 しかし女性プロハンターは上にいくほど仲が良く、集まれる者だけで行う女子会は毎週レベルで開催されていた。

 

 馬鹿二人のお守りで婚期を逃すも、案外普通に結婚して普通に幸せになった。

 

 

 

 

 

 アルカとナニカ

 

 箱庭と暗黒大陸を繋いだ架け橋にしてみんなの妹。

 

 最初はキルアにべったりだったが、クラピカの子供が増えるにつれてお姉ちゃんとして自立していく。

 常にツボネといっしょに行動し、大和撫子七変化(ライダーズハイ)を完璧以上に乗りこなして世界各地を飛び回った。

 心身共に成長して完全に分離することすら可能になったが、最後の最後まで二人で一人のままであることを選択する。

 

 ゴンとキルアについていって暗黒大陸へと渡り、ナニカの里帰りを果たすとヌシとして君臨した。

 

 

 

 

 

 モラウとノヴ

 

 ゴンさんと関わり進化しながらも人間で有り続けた大人。

 

 モラウは広すぎる応用力、ノヴは唯一無二の特異性で誰もが知るトップハンターとして尊敬される。

 弟子の数はそこまで多くないがしっかりと大成させ、十二支んや清凛隊以外の一般ハンター代表のように認識されていた。

 性格も酒の好みも違いすぎる二人だがその友情に変化はなく、ゴンさんの被害者達から最も相談を受けることになった苦労人コンビ。

 

 晩年はネテロの要請で暗黒大陸開拓に手を貸し、開拓スピードを爆上げさせる要因にもなった。

 

 

 

 

 

 ナックルとシュート

 

 ゴンさんと関わり進化しながらも人間卒業を拒否した名コンビ。

 

 2人揃ってその才能を開花させ、発の特異性も含めて2人がかりなら修羅一歩手前の実力を得る。

 しかしそこで満足したというよりはその先に行くことを魂が拒否し、戦闘訓練からハンターとして様々な技能を習得する方向に舵を切った。

 モラウが何処に出しても恥ずかしくないトップハンターに成長し、やがて揃って二つ星の称号を獲得することになる。

 

 修羅達とは別の道を歩んだが、レオクラ夫妻含め別れがくるまで仲が良かった。

 

 

 

 

 

 ミトさん

 

 母の死を契機にくじら島を離れ、多忙を極めるジンの家政婦としてそのズボラな生活を支える。

 ジンと夫婦の関係になることは最期までなかったが、ゴン含めて本当の家族のように過ごす彼女は笑顔を絶やさなかった。

 

 

 

 

 

 船長と謎掛けババアと魔獣凶狸狐

 

 ゴンさんを試験会場までナビゲートしたことを他のナビゲーターから心底羨ましがられ、それを原動力にその後も良質なナビゲートを続けた。

 凶狸狐はゴンさんを運べるように鍛え直してマッチョになった(なお運べない模様)。

 

 

 

 

 

 サトツとメンチとブハラとリッポー

 

 ゴンさんの試験を担当したことで他のハンターから一目置かれる存在となる。

 各々が試験後鍛え直したこともあり、サトツは遺跡ハンターとして、メンチとブハラは美食ハンターとして、リッポーは監獄ハンターとしてダブルの称号を得た。

 

 

 

 

 

 ゾルディック家

 

 キルアの修羅化に意気消沈するも、安全になったアルカとナニカを連れてちょくちょく里帰りするので気を持ち直す。

 次期当主は裏方に回ることでミルキが就任し、イルミやカルトを上手く使ってゼノやシルバの代よりも真っ当に稼いだ。

 ゴンさんやヒソカに折られかけた執事達も気合を入れて奮起し、暗殺一家の従僕として恥ずかしくない実力者が多く増える。

 

 金さえ払えばどんな依頼も受けていたゾルディック家だが、修羅達に関する依頼のみ決して受けることはなかった。

 

 

 

 

 

 天空闘技場

 

 ツインタワーが完成しても割と足りず、根本の土地を買い取っていくつもの野ざらしリングを増設する。

 有名闘士の追っかけはもちろん、無名を発掘したい者もいたため上層階も下層階も多くの観客がいた。

 ある時期からは念の登竜門として裏表関係なく周知されだし、世界一念能力者の多い都市にもなった。

 

 

 

 

 

 カストロとゴードン

 

 分身したり合体したりする双虎のカストロと、空気そのものを掴んで触れずに相手を投げ飛ばすキング投げのゴードン。

 それぞれがツインタワーの最上階に居座り、下手なプロハンターではまるで及ばない高みまで武を練り上げる。

 5年間フロアマスターを維持したことで殿堂入りを果たし、揃って道場を立ち上げると多くの門下生が押しかけた。

 

 晩年も二人の交流は続き、いつも楽しそうに武について語る姿が目撃されていた。

 

 

 

 

 

 ズシ

 

 真っ当に成長し真っ当に強者となった貴重な年下。

 

 天空闘技場で実力を磨き続けたが、カストロとゴードンの殿堂入りを機にウイングと心源流総本山に本拠地を移す。

 ウイングとビスケという最高の師によりメキメキと実力を伸ばし、ハンターにこそならなかったが心源流師範の強さを手に入れた。

 発による変幻自在な戦いを売りとしながらも、ウイング仕込の真っ当な心源流も強みとして相手に恐れられた。

 

 絶対に追い付けない修羅達がいたせいで最後まで憧れが憧れのままだったが、そのことにむしろ喜びを感じていた生真面目すぎる良い子。

 

 

 

 

 

 ウイング

 

 ゴン達の最初の師匠として計らずも歴史に名を刻んでしまった普通の強者。

 

 総本山に戻るとビスケから師範にされてしまうが、それでも自分の鍛錬も含めて手を抜かずにやり遂げた真面目人。

 純粋な強さの点では超一流には及ばずズシにも追い抜かれたが、教えることや道場の経営など全てを合わせたトータルバランスがめっぽう高い実力者となった。

 私生活がズボラなのは変わらなかったが、おかげで世話好きで芯の強い女性と交際の末に結ばれる。

 

 心源流の良心と多くの門下生から慕われるも、怒らせると一番面倒くさくて怖いと畏怖された。

 

 

 

 

 

 ギド

 

 リアルベイブレードにしてタカラ◯ミーの救世主。

 

 アニメや映画が成功しすぎて大規模な世界大会が開催される。

 最後ご本人登場により会場のボルテージが天元突破し、精孔が開いて念に目覚めるものが続出した。

 結果その後の世界大会は能力者達による人外魔境に突入し、タカラ◯ミーは売れ過ぎて倒産しかけるも何とか耐える。

 見た目は危険だがベイブレードにしか作用しないため驚くほど安全な念能力者が大量に生まれ、ついにはギドを破る者まで出始めて熱狂の渦は加速していく。

 

 天空闘技場闘士人気投票で圧倒的大差をつけた1位に輝き、今日も元気に回りながら多くの人々に笑顔を届ける。

 

 

 

 

 

 ネオン・ノストラード

 

 世界一有名な占い師にして暴力と対等な関係を築いた非戦闘員。

 

 当たりすぎる上に回避可能な占いというチートを持ち、表裏関係なくその命を守護られた箱庭単位の箱入り娘。

 その唯一性から数少ないゴンさんを呼び寄せることが可能な存在で、クルタ族の血が増えてからは聖騎士病院のある街を拠点にして活動した。

 ゴン達と仲は良かったが色恋沙汰になることはまったくなく、いつまでも軽口を言い合う対等な友人であり続ける。

 クラピカの紅紫の眼を独占できなくなったことを悔しがったが、それ以上に生の緋の眼や紅紫の眼が増えたことを我が事のように喜んだ。

 

 結婚はおろか誰かと付き合う事にすら一切興味を示さなかった占い師は間違いなく壊れていたが、それでも世界と友に愛され全力で笑いながら人生を謳歌した。

 

 

 

 

 

 ノストラードファミリー

 

 ネオンの功績によりファミリーとしては破格の財を得たが、根が小心者の大ボスの方針により規模としては中堅マフィアに収まる。

 それでも構成員の質は非常に高く、一部は陰獣クラスと言われるほど周りから一目置かれていた。

 しっかり目上を立て下には寛容なスタイルを確立し、世界的に唯一と言って良い敵対派閥のいないマフィアとして名を轟かせた。

 

 

 

 

 

 ノストラードファミリー護衛隊

 

 心源流の指導の元とんでもなくパワーアップするが、素材が素材なのでそこそこ止まりだった。

 戦闘力以上にセンリツの索敵やヴェーゼの尋問などが重宝され、陰獣から依頼が来るほどその能力を高めている。

 定期的に現れる修羅達に白目をむくも、働きやすい環境とべらぼうな給料から退職者が出ることはなかった。

 

 

 

 

 

 スクワラ

 

 地味にテレビにも出られる程名が売れた探偵もとい何でも屋。

 

 犬を使った探偵というには推理力がお粗末だったため、人並みに賢く融通の利く犬を使役する何でも屋として活躍する。

 尾行などの探偵業から犬のトップブリーダーはもちろん、災害現場で救助活動を行ったりと幅広く活動した。

 ノストラードファミリーとの縁も切れることはなく、忙しいながら充実した日々を最愛のエリザと共に過ごす。

 

 晩年にチワワがオーラに目覚め念犬として覚醒し、そのノウハウを記すことでヒソカの念大全に追記するという偉業を成した。

 

 

 

 

 

 十老頭と陰獣

 

 マッチョだったり狐耳だったり鎖とかシルバー巻いてたりする十老頭と、マフィアのくせにやたら爽やかな陽の集団となった陰獣。

 十老頭の縄張りではドラッグよりもプロテインの方が飛ぶように売れ、非合法ギリギリのブツにはプレミアがついてかなりの高額で取引されていた。

 非合法プロテインに手を出したものは粛清対象にされ、歪なマッチョときれいなマッチョ達が日々鎬を削る時代が到来する。

 筋肉達と共闘した陰獣は裏社会でも伝説的な扱いをされ、リーダーの強さはハンターの中でもかなり上位と認知されていた。

 

 定期的に集まって最強談義に勤しむ十老頭と陰獣は、いつしか街の守り神的扱いを受ける色物集団として地位を築いた。

 

 

 

 

 

 幻影旅団

 

 流星街の元締めにしてそのあり方を変えた盗賊団改め首脳陣。

 

 呼んでもないのに突然ふらりとやってくる筋肉達に怯えながらも、最後まで心折れずに挑み続けた生粋の凶人集団。

 流石に非戦闘員組は早々に諦めて流星街の運営に注力し、戦闘員組もペナルティを恐れて鍛錬しながらもしっかりと協力していた。

 間違いなく個としての実力も集団としての実力も箱庭トップクラスだったが、相手が相手のため晩年ついに諦めるまで白星が付くことはなかった。

 なんだかんだ略奪や虐殺は流星街の中でも日常茶飯事だったし、欲しかったモノは案外簡単に手に入ってしまった。

 

 裁定者が幸せの絶頂を更新し続けたせいで蜘蛛への興味をなくし、そのおかげで悪くない余生を送れたこともあって聖人に足を向けて寝られない。

 

 

 

 

 

 ツェズゲラ

 

 ハンターとしての実力は間違いなく上がったが戦いの実力は言うほど伸びなかった永遠の一つ星。

 

 マネーハンターとして報酬さえあれば何でもするため、新体制になったハンター協会で死ぬほどこき使われた可哀想な人。

 人脈や資金繰りなど裏方としての実力はすこぶる有能で、もう少し狂ってたら腹黒から後継者にされていたという善性の人。

 戦闘力と指導力はたいしたことがなかったため二つ星になることはなかったが、多くのハンターから尊敬されるトップハンターの一人として有名だった。

 

 グリードアイランド所有数から一時期ゲームハンターとして認知されかけるもなんとか乗り切り、戦闘力の少ないハンター達最後の希望として頑張った。

 

 

 

 

 

 ボマーズ

 

 天空闘技場でヒールとして不動の地位を築いたが、引退すると道場も建てずに山奥で隠遁生活をおくる。

 グリードアイランドで殺害した人々を想いながら、死の間際まで仏像制作に身を費やした。

 

 爆破加工された仏像や普通に出来の良い仏像が予想外に売れ、彫刻家界隈でも有名になりなんとも言えない表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 バッテラとオボロ

 

 知識層的ハンターの1期組としてゴンに推薦されると二人揃って見事合格し、ハンター協会ひいてはゴンのために身を粉にして働く。

 静かな余生とは決して言えなかったが、若返ったこともあり忙しいながら充実した日々を過ごす。

 

 ハンターベストカップル賞においてレオクラ夫妻に続いて殿堂入りを果たし、子宝にも恵まれて誰もが羨む人生を送った。

 

 

 

 

 

 グリードアイランド運営陣

 

 世界一有名で夢と希望しか詰まっていないゲームの神運営。

 

 フルダイブな上にデスゲームでもあるため人を選んたが、念能力者が増えた箱庭ではバッテラに買い占められていた時よりもプレミアがついた。

 ゴンの修行のためというジンのコンセプトから脱却したことでエンタメ性が増し、戦闘などの危険度が下がる代わりにゲームとして難易度が上がった。

 結果的にどんどん面白くなる内容にジンは悔しいやら楽しいやら複雑な心境になり、筋肉達もたまにリフレッシュとして遊びに来ていた。

 最終的には島そのものが倍以上に大きくなり普通に発見されるが、G.I.Sにより現実とは切り離された異空間化していたため手出しはできなかった。

 

 とあるプレーヤーの功績によりゲーム内にいたGM達は最期はオーラ生命体となり、プレーヤーが存在する限り何時までもアップデートされ続けた。

 

 

 

 

 

 モタリケ

 

 グリードアイランド運営陣に気付かれた時には半人半念の存在だったが、そのままシステムに拒絶されることなく完全にオーラ生命体となることに成功する。

 ジンですらその結果に驚愕し原因を突き止めようとしたが、結局よくわからないままグリードアイランドの仕様として後にGM達に利用された。

 本物の人間を取り込んだことでシステムは爆発的に進化し、NPCは本当の人間のように活動しそして死んでいった。

 

 底辺能力者は得られないはずだった本当の子供すら授かり、グリードアイランドを心ゆくまで満喫してその身をシステムと一体化させた。

 

 

 

 

 

 NGL残留組キメラアント

 

 NGLの裏の顔のドラッグ業が衰退し、より一層自然と共にある理念を体現して異形のキメラアントも人々と普通に生活する。

 種として子を授かることこそなかったが、だからこそ一日一日を大事に真剣に過ごした彼等は満足していた。

 たまにメルエムに付いて行ったキメラアントが訪れることもあり、見た目はバラバラでも強固な絆で結ばれ続けた。

 

 全てのキメラアントが死に絶えた後、蟻塚の中の慰霊碑の隣には人間が作った彼等の慰霊碑が建てられていた。

 

 

 

 

 

 メルエム付キメラアント

 

 メルエム統治の下他国の軍隊に引けを取らないどころか凌駕する力と統制を持ち、メンフィス国民から見た目など関係なく多大な信頼と敬意を受けた。

 情勢が落ち着いてからは軍を辞めて普通の仕事に就くキメラアントも現れ、特に首都はいたるところで普通に生活する彼等の姿が多く見られた。

 

 人間と亜人が共存できる最高の実例となったため、後に増える暗黒大陸からの亜人も友好的に受け入れられた。

 

 

 

 

 

 王直属護衛軍

 

 全員弱体化したもののメルエムが自身の特性である成長を付与したことで元の実力にかなり近づく。

 

 シャウアプフはメルエムの秘書として公務から私生活まで幅広く支え、その多彩すぎる能力により一人軍隊や一人省庁と言われた。

 モントゥトゥユピーはその能力により大規模工事や開拓などで大活躍し、人前に多く出ることもあって護衛軍の中では最も国民に慕われた。

 ネフェルピトーは姿と思考力がほぼ普通の猫になるもその戦闘力は高く、宮殿の守護者というよりはコムギの守護者としてその膝の上をよく定位置としていた。

 

 最後の最後までメルエム至上主義が変わることはなかったが、彼等なくしてメンフィスの発展はなく多くの人から慕われていた。

 

 

 

 

 

 コムギ

 

 軍儀しか能が無いにもかかわらずこの世の真理に最も近づいた異端児。

 

 念に覚醒してからは軍儀が更に頭のおかしいレベルに高まり、しばらくの間メルエムと実力が離れすぎて少し落ち込んだ。

 その特異性しかない発により本人は無自覚ながら様々な分野で多大な貢献を果たし、メンフィスが巨大国家になる上で大き過ぎる働きをした。

 生涯のほぼ全てをメルエムと軍儀を打つことに費やし、種族こそ違えどお互い全てを知り尽くしたと言えるほどの繋がりを持つ。

 

 人生でただ一度だけメルエムに敗北しその身の全てを捧げるも、対局していたメルエムは嬉しいような悔しいような複雑な表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 メルエム

 

 箱庭と暗黒大陸を繋げた亜人にしてパーフェクト王。

 

 本人があり得ないほど有能なのが一番の理由だが、臣下達も優秀すぎたためにほんの数年で世界有数の国家を誕生させる。

 ゴンさんには敗北したがぶっちゃけ箱庭でほぼ敵なしなのは変わらず、最終的にはヒソカとキルアに負けたくらいで強さは最上級。

 コムギが欲しいが一度くらい勝てないと格好悪いと悶々としていたのを本人に悟られ、気付かないレベルの手加減で勝ったのを生涯の恥としたがそれはそれとしてありがたくいただいた。

 種族的には昆虫に近いながら様々な手を使って寿命を伸ばし、メンフィスを発展させ続け自分が必要なくなるとコムギや護衛軍と隠遁生活を送る。

 

 種族特性の壁と何よりコムギの母体としての弱さから子供こそ得られなかったが、それ以外望むモノは全て得たと豪語した。

 

 

 

 

 

 ヒソカ・モロウ

 

 人類の到達点にして念の真理を解き明かした紛うことなき変態。

 

 ヒソカ著の念大全はスクワラのようによほどの専門分野でなければ追記すらされず、ほんの少し改訂されるまで100年以上の時がかかった正しくオーバーテクノロジー。

 シンプルな暴力なのに理解不能なゴンさんと同様に、たどり着けるはずなのに結局は理解不能なため一部の能力者からは神格化された。

 ゴンと出会ってからの印象が強すぎたせいでそれ以前の所業が有耶無耶になり、念大全の功績から普通に三つ星認定を受けて良い知名度の方が増える。

 最後まで壊れていたがその想いは間違いなく純粋で、満足して逝ったが心残りがないわけではなかった。

 

 ゴンに遺したモノ、それこそがヒソカの念の集大成。

 

 

 

 

 

 ―――の書

 

 ヒソカが死者の念となって具現化し、死後の念で狂化された念本。

 その異質さからその場にいたゴンとキルアとレオリオとメルエム、そしてジンとクロロのみでその存在を秘匿する。

 ゴン達は手に持てるしページも開けるが、メルエムとジンは視界に入れただけで発狂しかける。

 ページを開くと望んだ念の知識が直接脳内に叩きつけられ、同時にヒソカの笑顔や姿が思い浮かぶ。

 同じく念の本を具現化するクロロに危険性の解析を依頼するも、一目見るなり断固拒否の上コピーしたパクノダの発で自ら記憶を飛ばした。

 

 とりあえず危険なのは間違いないということでゴンとヒソカの決戦のせいで更に荒れたメンフィスの荒野をゴンさんが掘り進み、出てくるまでに悠久の時が必要な深さに封印した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダイヤモンドが生成されるほど圧力のかかった土の中、ジンがゴンさんのオーラを借り神字も用いて強化した箱の中に念本が収められていた。

 超一流でさえ視認しただけで発狂しかける禍々しいオーラを纏うその本は、それでも何かを待つように、ただただ静かに箱の中に鎮座する。

 時の止まったような土の中、地上で決して短くない時が過ぎ、修羅達を直接知る者もいなくなって久しい頃。

 

 箱の中の念本が仄かに光を放ち、そのページがひとりでに捲られ始めた。

 

 捲られ続け最後のページが開かれると、白紙のページがドス黒く染まるほど文字が書き殴られていく。

 

 ページは闇より黒を纏い終わると念本から切り離され、ゴンさんでも苦労する封印をすり抜けて消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある国の首都に隣接するスラム街、世界のどこにでもある無法地帯に一人の少年がいた。

 

 少年はまだ10代になったばかりにも関わらず頼れる大人も仲間もおらず、しかしスラム街では誰よりも恐れられる存在だった。

 

 殺しも盗みも少年にとっては呼吸と同じように行え、つまりは一切の情動が動くことなくその心に波が立つことはない。

 

 名前がなければ生きる意味も死ぬ意味もなくただただ無為の時を過ごす少年は、がらんどうの魂を重そうに引き摺りながら全てが億劫そうに歩いていた。

 

 

 少年がふと見上げた先、何もない空から黒い紙が舞い落ちてきた。

 

 

 その紙はふわりふわりと、何故か風を無視しながら少年に向かって落ちてくる。

 

 見るからに異常なナニか、オーラが物心ついた頃から見えている少年は経験から決して触れてはいけないモノだと直感した。

 

 

 少年の理性を壊し尽くし、がらんどうの魂から伸びた手が漆黒の紙を掴んだ。

 

 

 瞬間少年の魂に叩き付けられる、想像を絶する情報と想い。

 

 

 常人では刹那すら持たずに弾け飛ぶオーラをその身に受け、顔の穴という穴から流血する少年は理解した。

 

 

 オーラは巡る、人から空気に、空気から物や人に、そして魂に。

 

 

 遥か昔に消えたオーラは空気に溶け世界を巡り、今この瞬間遥か昔に遺したオーラと再び一つとなった。

 

 

「………あはっ♥」

 

 

 がらんどうだった魂に溢れて弾けんばかりの想いが詰まり、巡り巡った少年(変態)は満面の嗤みを浮かべる。

 

 

「あぁ、やっぱりだ、君はそこにいるんだね、ゴン♥」

 

 

 物理的距離を超えて感じる想い人のオーラに血まみれの顔を歪め、巡り巡ったことで人類を超越した変態(少年)は自己証明の血化粧を施す。

 

 

「キルアも約束を守ってくれたんだね♦うん、ちょっと時間がかかりそうだけど問題なく追い付ける♠」

 

 

 血でメイクをし、血をワックスに髪をかきあげたピエロは蕩けた表情で宣戦布告する。

 

 

「待っててね、今逢いに(壊しに)行くよ♥」

 

 

 その日スラム街から一人の少年が姿を消し、再誕したヒソカ・モロウが世界の闇へと舞い戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うっそだろおい」

 

 たった今現地民から雷狼竜と呼ばれ恐れられる竜、その亜種である本来青白いはずが赤黒い雷を纏った特異個体を感電死させたキルアが大量の冷や汗を流している。

 

「いや、いやいやいや、いやお前死んだだろおい!?」

 

 暗黒大陸の奥の奥、とある親子と再会した文明より更に奥へと進んでいたキルアはある方向、遥か昔に過ごした箱庭があると思われる空を見て絶叫した。

 

「おいゴン! 今のお前も気付いっ!?」

 

 我に返ったキルアが視線を向けた先、硬く赤熱して爆発する鱗を持つ竜の特異個体と、二本のねじれた角を持ち全てを轢殺する竜の特異個体を纏めて殴り潰したゴンが歯を剥き出しにして嗤っていた。

 

「本当に驚かせてくれる、凄いねキルア。世界は、念はまだまだ広くて深い!」

 

 箱庭の方向を向いていたゴンは満足したのか踵を返し、戻るのではなく前へと進むために歩き出す。

 

「いいのか? まぁアイツのことだから勝手に来るだろうし手伝いもいらないだろうけどよ」

 

 オーラ生命体のキルアは胡座をかいて浮かびながらゴンに続き、ここ100年はなかった親友の昂ぶりに嬉しさと悔しさを滲ませながら問いかけた。

 

「キルアの言う通り勝手に追い付いてくるよ。それよりも今は一角の古龍にそれを喰らう獅子、炎塵を纏う番の古龍、まだまだたくさん相手がいるんだから止まってなんていられない!」

 

 現地民で竜や古龍を狩る者達の総称、くしくも箱庭で名乗っていたのと同じハンターとして活動するゴンとキルアは、まだ見ぬ強敵に挑むため進み続ける。

 

 どこまでも最強(ゴンさん)を追い求めるゴンとその隣に立つことを選んだキルアは、後ろに多くのモノを置いてきたが決して歩みを止めることはない。

 

 それでもちらりと振り返ったゴンは見えないライバルを見据え、築き上げてきた暴力を誇るように宣戦布告する。

 

「早く追い付いて来いヒソカ。今度はお前が挑戦者だ」

 

 オレが目指した最強のゴンさんは、もう二度と敗北することはない。

 

 






 完!!


 というわけで作者です。これにてオレが目指した最強のゴンさんは完結となります。
 原作が進んだらそれに伴いちまちま書くかもしれませんが書きたい所は全て書いたので作者的には満足しています。
 多くの方に読んでいただき、誤字脱字報告に感想、評価をしてくれた読者様がいたからここまで書くことができました。

 改めてハーメルンとHUNTER×HUNTER、そして読者の皆様に深く深く感謝を。

 次回作が有るのかも不明ですがまたどこかで会えますことを祈って、したらな!! (⁠・⁠∀⁠・⁠)ノシ

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