破廉恥な妄想をしつつ
下着を買いに出かける。
買い物の最中、とある人物と出会う。
赤い髪。みつあみ。
アリスにそっくりな妹がそこにいた。
「半年ぶり…かな?妹ちゃん。」
少し控えめに話しかける。
妹ちゃんは姉とは違って少し怖い。
「…」
妹ちゃんはゆっくり歩み寄ってくる。
少し怖い雰囲気があった。
「妹…ちゃん?」
妹の目付きが次第に悪くなる。
その刹那だった。
「…!?」
私の頬から血が出る。
妹は不気味に笑いながら
小さいナイフを右手に持ち胸元まで
入り込んでくる。
『このままだと…殺られるっ!』
必死に身を捻り"その攻撃"を避けた。
…つもりだった。
直後廻し蹴りが躯に当たる。
「くっ…あっ…!!」
壁際に飛ばされる。
「…!?」
おかしい。
街中なのに急に周りに人がいなくなった。
「アイスお姉ちゃんタフだな」
妹が近付いてくる。
訳がわからないけど早く逃げなくては…!
逃げる体勢をした時だった。
…妹が銃をむける。
ヤスミノコフ9000M!?
街への持ち出しは禁止のはずなのに!?
驚くのはそれだけじゃなかった。
本来両手で持つハズのヤスミノコフは
片方…一挺しかなかったのである。
「違法改造…!?」
アリスはセーフティを外し
私に銃口をむける。
「逃げられないね…
アイスお姉ちゃん?」
本気でやばい。
目を瞑る。怖い。
『アリス…助けて!』
心で叫んだと同時に
銃声が鳴り響いた。
「…え?」
死んでない。痛くもない。
恐る恐る目を開く、
《……。》
白いキャスト?
白いボディの女性キャストがそこにいた。
「なんで、邪魔したのレギンレイヴ」
妹が鋭い目付きで
目の前の女性を見る。
《命令、されてないだろ。》
機械的な声で喋り始める。
《しかもここは第3帝都だ。
私達が来るとこじゃない。》
そう言うと私を見る。
意外と優しい表情をしていた。
《すまない。貴女を殺すつもりはなかった。》
いきなり何を言ってるのか。
わかるはずもなかった。
「あの…これはどういう…」
真実を聞こうとしたが遮られる。
《すまない、謝罪は後にさせてくれ。》
それだけ言い残すと
レギンレイヴと言う女性は
妹を引っ張り姿を消した。
去り際に妹が悲しげな顔をしたのを
私は見てしまった。
「いったいなんなの…」
2人が姿を消した瞬間
街中の活気が戻る。
…まるで今まで時が止まっていたかのように。
「あれ、体痛くない…」
傷も癒えていた。
勿論頬の傷も…。
"私はここであの子を見た"
"明日のデートで言うべきか"
"言わないべきか"
"これは本当の出来事なのか"
放心状態となりつつあった私を
時計塔の鐘が正気にさせる。
「帰らなきゃ…」
私は家へと急いだ。
後編へ続く
次回 デート×デート 後編