がっこうぐらし!RTA 知力極振り称号「みんなで、ここまでこれたよ」獲得√ 作:消火酵素
貧弱主人公で行くRTAはーじまーるよー。
前回はアウトブレイクイベを全員健在のまま乗り越えることができました。まありーさんの正気度は危険値ですが...たぶん大丈夫やろ(慢心)
今回は2日目の朝から始めて行きます。
現在ゲーム内の時計は7時ぴったりを指していますがもう既に胡桃ちゃんとりーさんは起きてますね。おはよう!
「あ、ああ。おはよう」
「...」
胡桃ちゃんはちょっと躊躇いながらも挨拶を返してくれましたね。やっぱり覚醒済みは違うな!対してりーさんはグラウンドを見て絶望の表情を浮かべてますね。いい表情だ...(恍惚)まあ大方昨日の出来事が夢であってくれと思ったらやっぱり現実だったことに絶望してるんでしょうけど。
ゆきちゃんとめぐねえは初日は8時頃まで何やっても起きてこないのでその間は胡桃ちゃんとコミュりましょう。今のりーさんは下手にコミュれば即発狂なので一旦放置だ。ちなみにこれ信頼度イベです。
オッス胡桃ちゃん!気分はどうだい?
「...最悪だよ」
まあ、そりゃ(好きな先輩頃せば)そうよ。でもその程度で収まってるとは流石シャベルゴリラ。覚醒済みは違いますねぇ!
「...なんで私が先輩のこと好きだったって知ってるんだ?」
いや、だって有名な話じゃん。たぶんめぐねえだって知ってたぞ。
「マジか...竜胆にまで知られてるとは流石に思ってなかったわ...」
というかなんで胡桃ちゃんこそ都ちゃんのこと知ってるんですかね。交流は無かった筈なんですが。
「いや、お前こそ有名人だぞ。ウチの生徒なら全員知ってるって」
ええ...都ちゃん何やったんですか...
とまあ、あとしばらくはただ会話するだけの画が続きます。後々のフラグのために短縮もできませんし。
そこで。
み な さ ま の た め に ~
都ちゃんでプレイしていくうえでのデメリットその一について解説していきたいと思います。
この「がっこうぐらし!」というゲーム、実はキャラによってステータスのうち一つに補正が掛かります。例えば都ちゃんの場合知力にかなりの補正が掛かっており、カタログスペックでは思いつけないようなヒントも思いつけたりする、といった恩恵があります。
ここだけ聞くとメリットしかないように感じますが、この補正が掛かるステータスによって、時間経過でデバフが発生します。
都ちゃんは知力にかなり強力な補正が掛かりますが、一定時間「甘味」カテゴリに属するものを摂取していないといくつかのスキルに制限が掛かったり、ステータスが減少したりしてしまうのです。その減少率はなんと12時間につき驚異の25パーセント。これは全キャラ最大の減少率です。勿論「甘味」を入手すれば回復はできますが、購買に行けるようになるまでの最初の数日間は非常に辛いものとなります。今はまだそこまでではありませんが、これからは注意が必要になってきます。
ちなみに筋力や持久力に補正が掛かっている場合、食料の消費が増加しますし、直感に補正が掛かっているとなぜか「水分」カテゴリの消費が加速します。たぶん開発側が何減らせばいいかわかんなかったんでしょうね。
ちなみに原作キャラにはデメリットがありません。ずるいぞ!
解説してたらいつの間にかめぐねえとゆきちゃんが起きてました。二人とも雰囲気がお通夜ですね。ただ若干めぐねえの目が...?
まあボーってされてもロスなのでさっさと朝ご飯に誘いましょう。
優雅にブレックファーストと行きたいところですが...水と生野菜しかないので食事による正気度回復はあんまり望めません。たまに物置に園芸部の人がお菓子を隠してたりするんですが今回はありませんでした。
ちなみに屋上家庭菜園の野菜は一般的によく流通している野菜から3~6種ランダムで選出されます。試走ではこんにゃくいもとかレンコンを栽培してたこともありましたね。こんにゃくいもは百歩譲ってもレンコンとかどうやって屋上まで大量の水引いてたんだよ。T○KIOかな?あとこんにゃくいもマジで使い道無いんだよなあ...
今回はじゃがいも、きゅうり、トマト、トウモロコシでした。トウモロコシとじゃがいもはかなり当たりです。二つとも焼くだけで料理として成立しますしね。
ちなみになんですが、たまにキャベツが選ばれることがあるんですけど、外葉を剥いた状態の明らかに収穫後の形で植えられてるんですよね、他のモデリングは完璧なのに。ゲーム版「がっこうぐらし!」の七不思議の一つです。
味気ない朝ご飯(キュウリ一本だけ)を終えたところで胡桃ちゃんが「食料と寝床の確保のために3階に降りてみないか?」という提案をしてきました。はい、これがさっき胡桃ちゃんと会話をした理由です。
この三階制圧フラグなんですが本当はプレイヤー側から提案するしかありません。というのも、この時点では学園生活部(予定)の面々の正気度はかなり低迷しており、とてもこのあとのことについて考える余裕なんて無いからです。そのくせこちらが提案すればなんだかんだ理由をつけて反対してくるので説得の必要が出てきてロスです。
ですが、朝ご飯の前に会話(誰でもいい)をしておくことで正気度が回復し、これからについて考える余裕を持つことができます。今回はちょっと自信がなかったのでりーさんはスルーしましたが、人によってはりーさんとコミュってもいいです。大体発狂しますが。そういった点でいくらか精神に余裕があって覚醒済みの胡桃ちゃんはオススメです。
原作キャラからの提案は大体通ります。めぐねえも三階に降りる決意を決めたようですのでとりあえずモップを渡しておきましょう。もちろん優しいめぐねえはモップを渡された意味を理解して持つことを躊躇いますが「自衛のため」といったら渋々ですが装備してくれます。胡桃ちゃんの武装は毎度おなじみ「くるみのスコップ」。不壊属性付きのチートアイテムです。ゆきちゃんとりーさんは非戦闘員なので前衛都ちゃん胡桃ちゃん後衛めぐねえで挟んで守ります。実際戦うのは胡桃ちゃんと都ちゃんだけなんですけどね。めぐねえを後ろに置いとかないと大人の使命感ででしゃばられて氏なれます(3敗)
別に胡桃ちゃんと都ちゃんだけで行っても良かったんですけど少しでも物資を回収したかったのでみんな連れて行くことにしました。
みんな浮かない顔をしてますが正気度も一人二人「かれら」を頃したところでそう減りやしません。大量虐札でもしてたら話は別ですが。
というわけで準備も整ったし、三階にイクゾー(デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!)
早速屋上のドアを開けて階段へ。
ん?屋上階段?大量虐札?
...あっ(察し)
◇◇◇◇◇
目が、覚めた。私は家のベットで寝ている。昨日の惨状は悪い夢だった。...そうだったならどれほど良かっただろうか。隣を見れば丈槍さんが寝ている。屋上のコンクリートの上で寝たからか身体中が軋みを上げていた。
痛みと、この状況が否応なく現実を叩きつけてくる。体が震えた。思い出すのは飛び散った鮮やかなアカイロと昏く濁った瞳。吐き気がこみ上げる。事態が収拾するまでどれほどかかるのかもわからない。
もう、全てを忘れて、投げ出してしまいたかった。けれど、それは決して許されない。穏やかに寝息を立てている丈槍さんを見下ろす。そうだ、私は彼女たちのために逃げ出すわけにはいかない。丈槍さんに若狭さん、思い人を手に掛けることになってしまった恵飛須沢さん。それに、おそらく誰よりも生徒たちを─「かれら」を...斃した都さん。その精神状態がどうなっているかは考えずとも分かる。このままではいつ爆発して破綻するかも分からない。
だから、私が唯一の「大人」として、いや「教師」として彼女たちの寄る辺にならなければ。
そんな、もはや強迫観念とも、使命感とも言える考え。だけど、私にはそれが必要だった。そうでも無ければ私は立ち上がれなくなる。「大人」でいられなくなる。そうなったら、私は...
また、都さんの昏い瞳と、飛び散るアカイロがまたフラッシュバックする。それを押さえ込むようにかぶりを振って、私は体を起こした。─これからどうするか考えなければ。
丈槍さんを起こして、私はこれからのことに思いを馳せる。未だに止まらない体の震えをロザリオを握りしめて無理矢理抑え込む。
空は私の心と、これからの展望とは正反対に晴れ渡っていた。
◇◇◇◇◇
─走るのは嫌いじゃない。でも部に入った動機はわりと不純だ。追いかけたい人がいたんだ。
あたしは、あの時も先輩と一緒にトラックにいたんだ。
「キャッ」
「何すんだ!」
─始まりは何だったのかよく覚えていない。突然動きがおかしくなった奴らが人を襲い始めたのは覚えてるけど。
「このっ、グゥッ、くるな!」
何が起こってるのか全然わかんなかった。さっきまで一緒に走って、しゃべって、笑ってたやつらが噛まれて、動かなくなって、また動き出す。所々赤い何かが吹き出していた。
このとき、あたしはただ突っ立ってることしかできなくて。もしあたしが動けてたら、もしかすると
「─恵飛須沢!」
─先輩を助けられたんじゃないかなって思うんだ。
「っつぁ...」
目が覚めた。身体中がギシギシいって痛い。とてもじゃないけどいい目覚めなんて言えるようなモノじゃなかった。辺りを見回すとコンクリートと花壇。どう見ても自分の家のベットと部屋じゃない。
「はぁ...夢じゃ、なかったんだな」
あの時の感触は未だに鮮明に思い出せる。突然動きがおかしくなった先輩。必死にドアを押さえる若狭と丈槍。へたり込んだめぐねえ。あたしに襲いかかってくる先輩。手元にはシャベル、手に持って突き出した。「なにか」を突き抜ける感触、生暖かい、飛び散った水滴の温度。そして視界いっぱいに広がる─
「うえっ」
思わず気分が悪くなってえづいた。もう、やめよう。こんな朝っぱらから思い出すことじゃない。それに、決めたじゃないか。先輩が死んだのを無駄にしないためにもなんとしても生き残るって。めげてる暇は、ない。
そうは言っても胸のつっかえはどうしようもなかった。気分転換にふらふらと柵まで歩いて行くと、若狭が一人で街の様子を見ていた。
「おはよう」
「...」
若狭は呆然と一つの方向をを見たまま、返事をしすらしない。一瞬、目が動いたのは見えたから、たぶんあたしが来たのは分かってるはずだ。そのまま若狭の隣まで来て話しかける。
「大変なことになっちまったな...」
「...」
「これ自衛隊とかいつ来るのかな。早くて三日ぐらいか?」
「...」
会話が続かない。いや、まず成立してねえな。それもそうか。むしろあんなことがあったのに割り切ってるあたしの方がおかしいのか。
その後は何をするでもなく、しばらくただぼんやりとしていた。
「おはよう」
突然声を掛けられてビックリした。隣の若狭もおんなじみたいだ。見ると、声の主は竜胆だった。
「あ、ああ。おはよう」
「...」
あたしはなんとか挨拶を返せた。若狭の方は相も変わらず無言だったけど。目の前に立ってる、ともすれば中学生にも見えるコイツはウチの生徒たちの中じゃあ相当な有名人だった。
竜胆都。巡ヶ丘学園の3年。絶対不動の学力一位。授業は基本全部ボイコットまたは爆睡。先生に注意されても逆にやり込めてしまうし、そんな授業態度なのに常にテストは満点。美術部所属で木彫がめちゃくちゃうまい。ただ性格と口は悪いらしくて友達だって言う人間はそんなにいない。気に入らない先生を追い出した。なんて噂がいっぱいある。もちろん大げさに言ってる奴もあるだろうけど。クラスが違うあたしでもこうなんだからその有名具合が分かるってもんだ。
でも、あたしにとっては命の恩人。先輩を背負って階段を駆け上がるあたしに追いつこうとしていた「やつら」を身を呈してかばってくれた人。評判がどうであったとして、できるなら仲良くはしたい、なんて考えていた。
「気分は、どうだい?」
「...最悪だよ」
最初っからわかりきったことを聞いてくる辺りやっぱり性格が悪いのかもしれない。さっそくだけどこいつと仲良くなれる気があんまりしなくなってきた。
「ふぅん。まあ、好きな人を殺せば誰でもそうなるよねぇ」
「...なんで私が先輩のこと好きだったって知ってるんだ?」
私はコイツ相手に先輩について話した記憶が無いんだけどな。
「まぁ有名な話だったし。”あの”恵飛須沢がOBの先輩に熱を上げてるってのはそれはまあ大きな話題だったよ」
”あの”ってなんだよ。
「マジか...竜胆にまで知られてるとは流石に思ってなかったわ...」
「私だって女子の端くれ。親しい人と恋バナの一つや二つ位するさ。まあ秋波を送る相手はいなかったけど」
「ふーん、意外だな」
「失敬な」
竜胆としばらく雑談をしていて、あたしはかなり気が楽になった気がする。この壊れてしまった世界の中で、日常を思い出させてくれる、貴重な時間だった。相手がこんなことにでもならなければ一生話さないようなやつだったのが皮肉だけど。
その後、起きてきた丈槍とめぐねえ、落ち込んだままの若狭と朝ご飯を食べた。ただ、キュウリ一本なのは流石に味気ない。それに、しばらくは持ってもいずれ精神的にも肉体的にもガタがくる。そういえば、ウチの購買はかなり品揃えが良かったな...たぶんそこに行ければ当面の食料はもつ。コンクリートの上で寝続けるのはきついから寝る場所も必要だ。なら、やることは一つだ。
「なあ、提案があるんだが」
四人の顔が一斉にこちらを向く。迫力なんて無いはずなのに少し気圧されながらも、あたしは続ける。
「みんな分かったと思うんだけどさ...このままここで生活し続けるのは難しいと思うんだ。食べ物は無いし、寝るときだってコンクリートの上だ。それに雨が降ったらもうどうしようもない。─だからさ、下の階に、降りてみないか?」
一息に言い切る。しばらくの沈黙があって、
「私は賛成。このままここに閉じこもっていては緩やかに破滅するだけだ」
竜胆が真っ先に賛成してくれた。
「...私もそれがいいと思います」
続いてめぐねえ。丈槍も同時に頷いた。ただ、めぐねえが少し躊躇っていたようにも見えた。
「若狭は、どう思う?」
さっきから黙ったままの若狭にも聞いておく。しばらく考え込んでいたけれど、意を決したように、
「...私も、下に行って生活基盤を整えた方がいいと思います」
そう、言ってくれた。
「なら決まり。善は急げだ。さっさと準備」
竜胆がそう言って立ち上がった。
その後、竜胆がめぐねえにモップを渡そうとして一悶着あったりしたが、大体準備は整った。
戦えそうに無い若狭と丈槍は真ん中に置いて、物資の調達要員に。一番戦力になるあたしと、昨日何人もの「やつら」を食い止めた実績のある竜胆を先頭に。めぐねえは後ろを警戒してもらう。
「んじゃあ、行くぞ」
みんなが頷いたのを確認してからドアを慎重に開ける。...良かった、「やつら」はいなさそうだ─
そう安心したのもつかの間、あたしの目の前に、大量のアカイロが広がっていた。
「ひっ」
誰が漏らした声かは分からなかった。いや、そんなことを気にする余裕が無かった。
ふと、隣に立っている、この状況を作り出したであろう人物を見た。気まずそうに顔を逸らしたのがなぜか印象的だった。
初夏の熱い風が、そのイメージとは微塵もかみ合わない、生臭い匂いを運んでいた。
感想、評価、誤字報告等よろしくお願いします
まだ何も考えてないので失踪します