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ウイニングライブ、それはレースに出場したウマ娘が応援してくれたファンに向けてアイドルのように歌って踊ってするファンサービス的なものだ。日ごろからレースに向けての練習だけでなくライブの練習もしている。
「はい、ワンツーワンツー」
「~女神が~」
「チュウする~」
「そこ、ワンテンポ遅い」
エアグルーヴの指導の下、数名が放課後にレッスンを受けているがなかなか上達しない子もいる。厳しい指導の下に最高のパフォーマンスをファンに届けるため、鬼のように練習で指導するエアグルーヴ、そんな練習風景をなぜか見せられているオーガであった。
「たわけ、集中力が落ちているぞ!」
「え~、疲れたよ~」
「う~厳しい」
「ウララさん、しっかり身体に刻み込んで踊れるようにならなくては一流になれませんわよ」
「くだらん、俺は帰るぞ」
「あ、おい、待て」
これ以上みてられないと、興味もないので帰ろうとする。エアグルーヴが止めようとするが無視する。だがそこにウララが立ちはだかった。
「ねーねー、一緒に踊ろうよ~」
「…………」
「いいでしょ~、うっらら~な気持ちになれるよ~」
「…………踊らん」
「え~少しだけ踊ろうよ~」
いやいやいや、誘う相手間違えている。全員が見事にシンクロして思ったことだ。けれど少し興味がある。あのオーガが踊る姿を、好奇心は猫を殺すやらなんやら言うが、正直物凄く見たい
「知らん、貴様等だけでやってろ」
「やろーよー」
「…………」
帰ろうとするのを阻まれ尚且つ踊ろうと、ここで無理に引き離し帰ることもできるが後々がめんどくさそうである。
「……見るだけだ、そもそも貴様らがする練習だろ、俺には関係ない」
「わーい、やったー」
ウララ頼むから、これ以上ひやひやさせないでと、目の前で友人の死を拝みたくないと心の中でウララに念を伝える一同。
その後も練習するがウララだけが上達しない、それを流石に見飽きたオーガは帰ろうとするがここでウララが先ほど同様に爆弾発言をする。一緒に踊ってほしいと
オーガは踊りに興味もなくやる気もないが嫌と言うほど踊りを見せられているので踊れると言えば踊れるが、ウララが踊れるまで帰えることができないので、仕方なく一緒に踊ることにした。
「おい、これ絶対やばいって」
「に、逃げた方がいいような気が」
「ああ、ウララさんが」
青い顔をする生徒が数名、エアグルーヴはなぜか恐怖で体が震えだしている。
そしてウマぴょい伝説が流れ始める。
「うまぴょいうまぴょい」
ウララがとても可愛らしくやっている横でオーガも踊る
「うっ、気分が」
「ああ、だめ」
「…………」
「鬼ぴょいだ」
「あたしだけにチュウする~」
ウララがキスをする、ああ可愛らしい、そしてやらなくていいのにやるオーガ
「ゆ、夢に出る」
「………吐きそう」
「おい、しっかりしろ!意識を保て!」
「エアグルーヴ先輩、遺言を頼みます」
「あああああああ!!!!」
「はは、地獄だ」
「……鬼のキス……うえ」
吐き気を催すもの数名、泣くもの発狂するもの数名、今日確実に寝れないもの数名
カオスだ。
「ずきゅんどきゅん走り出し~」
「君の愛バが!」
天使の笑顔のウララ、この世のものとは思えないオーガ
「衛生兵~!!!!」
「誰か、すぐにAEDを持ってこい!心臓が止まっている!」
「メディック~!!!!」
「スネーク!!!!」
「鬼だ、悪魔だ、踊りだけで私たちを殺せる……」
「ダンボールで身を隠すぜ!」
「ああ、オロロロロ~~!!」
「ああ、発狂ゲージが!」
心臓が止まるものまで出た。
「うーーfight!!」
「楽しかったー」
「…………そうか」
踊り終えるとそこは地獄のようになっており、誰一人意識を保つ者がおらず、地に伏せていた。一人だけ意識はあり、中には地文字でオーガと書く者もおれば、泡を吹くもの、電気ショックを受ける物、溶接でシェルターを作るものまでいた。
これを機にルドルフはオーガに踊ることを禁止、各トレーナーは担当ウマ娘のメンタルケアなどに追われることとなった。
最強って恐ろしいですね、違う意味で……何かいてるんだろう