後関係ないけど最近ブラボクリアできた!
ハロウィンそれはなんか物凄く楽しめる日であり、お化けやらの仮装をしてお菓子を貰う、配るなどの行事的な祭り的なものである。本日トレセン学園ではハロウィン使用になっており生徒たち皆が仮装して楽しんでいた。
「トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃいたずらするぞー!」
「いたじゅらでお願いします!!!!!!!!」
「デジタルさん!涎、涎!」
「なんでや!なんで配ってる側やのにみんなウチにお菓子をくれるんや!」
「…………タマの仮装が可愛いからじゃないか?」
「そ、そうか、ってオグリ!あんたはさっきから餌付けされすぎや!」
「ハロウィンはいいな、みんながお菓子をくれるんだ!」
「それにしても喰いすぎや!腹出てもうとるやないか!」
「モルモット君、君は私にお菓子を献上しささやかないたずらを受けてもらおう!」
「え、強制トリック? え、待ってなにその禍々しい色の薬品!!!!」
「なーに大丈夫、最近見たゾンビ映画の薬を真似てみたのさ」
「おい、ふざけんな!そのラベルの傘マーク! アンブレまがぁ!」
「くっくっくっ」
「おい誰かタキオンを止めろー!!!!」
「タキオンさん!!!!」
「おい、ここの廊下の仮装エリアは誰だ! ここを通った生徒が気絶して保健室に運ばれると苦情が来ているぞ!!!!」
「エアグルーヴさん、ゴールドシップです!」
「あ~い~つ~か~!!!!」
「いました! ヒッ!!!!」
謎の服装に巨大な頭、たくさんの目玉と発光する光、らんらんと声が聞こえながら廊下に置かれている障害物の隙間から姿を現す。
「うっ、何故か頭が!」
「ああ、あああ」
「らんらんらんら~~~ん」
「「「あああああああああああ!!!!!!!!」」」
「副会長~~!!!!!!!!」
騒がしいこともありながら問題も起きつつにぎやかであった。お菓子を配るトレーナーの中には同じように仮装するものもいる。仮装をしていないのは学内でただ一人
「と、トリックオアトリート!! お、お菓子をくれなきゃ、い、いたずらするぞー!」
「………………」
オーガであった。ハロウィンは彼にとっては関係もなく、そもそもどうでもいいことであった。
「………………ほらよ」
「あ、ありがとう、ございます」
何かしらの包みをかぼちゃの入れ物に入れるオーガ、貰った学生は恐る恐る受け取り速足で退散していく。その後も訪れる学生にぶっきら棒に渡していく。
「まさか、あのオーガがお菓子を配るとは」
「ふん!貴様も配っているだろう烈海王」
「あまりなじみのある文化ではないがこういった日常も悪くない、渡せるのは飴玉ぐらいだがね」
「けっ、ドリアンに与えすぎて飴しか選択肢がないのか」
「あまり菓子類はよくわからなくてね、オーガ、君こそ何を配っていたんだ」
「中身は知らん、徳川の爺からもらった物を配っただけだ」
廊下を歩きながら談話する二人、烈は仮装というにはあまりそれらしい格好ではないが母国の服装で参加をしている。おそらくオーガは中身は知らなくても高級なお菓子を配っているのだろう。この光景を息子の刃牙が見たら固まるだろう。
「それにしても騒がしい」
「無理もない、こういったイベントに子どもは参加するのが楽しいのだろう、私たちでいう闘技場のようなもの」
「燃えもしない、戦えもしない、退屈で仕方ねぇ」
「オーガにとってはそうかもしれないな ん?」
バタバタと騒がしい音がする。様子を見に行くと奇妙な姿の生徒とこれまた奇妙な恰好をした生徒が対峙していた。
「ゴールドシップ!これ以上被害を広げないため貴様を止める!!」
「お、やんのか?さっきは発狂して保健室送りになったみたいだけどな」
「五月蠅い!皆の者行くぞ!」
「「「はい!」」」
「おいおい、なんで女帝様が慈悲の刃と鴉の服持ってんだよ!」
「安心しろ、鳥葬の意味を込めて狩ってやる」
「つーかなんで他三人はヤーナムの格好で、回転ノコギリ、ローゲリウスの車輪、獣狩りの斧持ってんだよ!」
「知らない!」
「なんか目覚めたら!」
「変な骸骨に貰った!」
「ふざけんな!狩られてたまるか、悪夢にとらわれるじゃねーか、悪いが逃げるぜ、あばよう!」
持ち前の脚で逃げていくゴールドシップ、いったい何の仮装なのか、ボロボロの服に頭に変な被り物をしている。まるで自分の頭を閉じ込めているような檻の被り物だ。
「「………………」」
「まるで嵐だな」
「ま、まぁいいのではないか?」
流石に言葉が出てこない2人であった。その後オオカミのコスプレをしたウララに出会い、吸血鬼の姿をしたライスに遭遇しお菓子を配る。道中異様に巨大化し学内を徘徊する男に出会ったが、オーガにケンカを売ってしまい軽く叩きのめされた。
オーガと烈が分かれしばらくすると討伐されたゴールドシップの姿が見えたが興味もないので素通りして別の場所に向かった。
「アアアアアアアッ!」
「手間を掛けさせよって、たわけが!」
「ああ、これが目覚め、すべて忘れてしまうのか……」
「何を訳の分からんことを!」
「残念ながら忘れられないお説教が待っていると思います」
「そんな、ガクシ!」
時間もかなり経ち日が暮れてくる。配っていったお菓子も次第になくなっていき学園では後片付けがおこなわれている。片付けが終わるまで中庭で時間をつぶしていると先ほど討伐されたゴールドシップがマックイーンを抱きかかえながら涙を流している。
「くっ、なんでや! なんで マックイーンを見殺しにしたんや!」
「いや、マックイーンさん死んでませんよ!」
「マックちゃんは今日、どれだけ楽しみにしていたか!」
「そ、そういわれても」
「減量中だからってお菓子がもらえないのは可哀そうだろう!!」
「だからあげられないんじゃないんですか!」
「このままじゃあ、パクパクできませんわ、メジロとしてパクパクする所存でしたのに」
「ちょっと、ゴールドシップ、変なモノマネやめてくださいまし」
急激な綺麗な声でモノマネをするゴールドシップ、顔を赤くし止めるマックイーン、しかし彼女は声を荒げるとすぐに先ほどのようにしおらしくなった。トレーナーが詰められているのを見たオーガは余っていたお菓子を全てトレーナーに向かって投げつけた。
「うわ、なんだ?ってお菓子?」
「お、お菓子ですの!!」
「うお!マックちゃんが復活した!」
「いったい誰が?」
あたりを見渡すが投げ付けた者の姿は見えない、しかしラッキーに思ったのでそのお菓子をマックイーンに渡すトレーナー、投げた時にはその場から姿を消していたオーガは再び時間をつぶせる場所を求めてさまよい始めた。
生徒会室にて
「それにしてもオーガがハロウィンのお菓子を配るだなんておかしなこともあるんだな」
「カイチョー、またダジャレ~」
「おっと、すまないなテイオー」
ハロウィンでもダジャレを呟くルドルフであった。
二週目がクリアできない、ガスコイン神父めっちゃ強いんだけど