ガツガツ ガツガツ ガツガツ ガブ ミリッ モニュ モグ
パクパク パクパク パクパク ジュル ミリリ ガジュ!
「………今日の……中華……料理……」
「ああ………とても……美味い」
「この餃子、いつもより味が深くておいしいです!!!!」
パリッ! ジュルッ! ジュル! モニュ!
噛むたびに心地のいい音をパリパリと奏でる皮に濃厚な肉汁と野菜のうま味が溢れる。一口食べると止まらなく、中から溢れる肉汁に火傷しそうになるが、そんなの知るかと次々と口に放り込む。
「エビチリも甘辛く、優しい味……美味い」
あ~ん パクッ! モグ モグ
甘辛い味付けがより食欲をそそり、次々と皿から姿を消していくエビチリ
「麻婆豆腐も最高デース!このホットソースをかけるとより美味しくなり・・・・・・・あ!」
エルのかけたソースが隣にいたグラスの魚の刺身に降りかかる。
「エ~~ル~~??」
「ヒイッ!ごごごごごごめんなさいデス!」
「あら、別に怒っていませんよ?」
「でも、グラス、目が笑ってないデスよ・・・・」
「ふふふ」
「は、はは、は」
目が笑ってはいないがいつもの調子でエルを見つめるグラス、するとゆっくりと立ち上がり近くに置いていたナイフでエビの頭を落とす。
「・・・・・あの・・・・・グラス」
「なんでしょうか?」
「どうして・・・エビの頭を」
「ふふふ」
不気味な笑いをしながらどこからともなく取り出した薙刀
「あの・・・まさか・・」
急に嫌な予感がして震えが止まらなくなるエル
「なに、今からこのエビのようにエルの頭を落としてあげようかと」
「ケッ!」
「大丈夫ですよ、痛くありませんから、少しホットソースが溢れるだけですから」
「ノーー!!」
「安心してください介錯はしてあげますので」
カランとテーブルの上に投げ出されるナイフのようなもの
「ケッ!もしかして切腹するんですか!」
「苦しまないように一撃で落としてあげますからね逝きますよ、エル」
「た、助けて~、グラスにやられるデース!!!!」
食堂から引きずられ姿を消すエルとグラス、何故かセイウンスカイが「グラスちゃんを怒らせたらヤバイ」と呟いていたが、その呟きをかき消すような悲鳴が外から聞こえてきた。
そんな状況お構いなしに食べ続ける2人
「チャーハンも最高の塩加減!」
パク モグ カンカン! モグ ムグ!
「北京ダックも美味い!」
凄い食欲で姿を消す北京ダック
「春巻きもこのパリパリした音と食感がたまりません」
パリパリ パリッ! ミチッ モグ ゴクン
「子豚の丸焼き、ジュルリ」
ほんの数秒で姿を消した子豚
あらかた食べ終えると満足したのか、大きなお腹で椅子に座っている2人、とてつもない量がいったいどこに消えていくのか、不思議ではあるが2人だから仕方ない、それにしてもなぜここまで今日の中華は美味しかったのか疑問を持つ2人
ガヤガヤとしている厨房の方、何故かウマ娘だけでなくトレーナー達もいるので気になって中を覗きに行く、するとそこには青い衣装を着た長い三つ編みの男が必死に鍋をふるっていた。
「ふん!」
「おお、凄い鍋捌き」
「あんたやるじゃないか」
「いえ、これくらいなら」
「次はこっちを頼むよ」
「わかりました」
厳しそうな、少し厳つい顔をしている男、衣装から見て中国系の人物なのか、時々掛け声なのか、聞いたことのない言葉が出てくる。それよりも気になるのがその人の身体である。明らかに料理人の身体ではない、かといってアスリートレベルの身体ではない、まるで武術を習っている人の身体、時々学園に訪れる館長と呼ばれる人のような雰囲気を持っている。
「ほう、なぜここに貴様がいる、烈海王」
後ろから姿を現すオーガ、オーガを見て驚愕な表情を浮かべる烈海王と呼ばれる男
「なぜ、貴方がここに」
「質問を質問で返すか、まあいい、ただの気まぐれだ」
「気まぐれだと?」
「ああ、それでお前は」
「私は、ここの職員の1人が神心会の出身、怪我のため代わりとして料理を作りに来た」
「なるほど」
納得した表情で立ち去るオーガ、緊張から解放されたのか、息を吐き肩の力を抜く烈、2人の関係を知らない生徒にとってはどういう関係なのか気になるが、それ以上に気になるのが料理の方であった。
「ほら、さっさとしな、まだまだ作らないといかんからね」
「ハッ!失礼、すぐに!」
すぐに先ほどのように料理を作り出す烈、次々と出てくる料理に満足そうな表情を浮かべ食べ進めるウマ娘達、これも鍛錬の一環としておこなっている烈は苦でもないが流石に1人で何十人分を食べるウマ娘に出会った時はあのオーガの子を思い出したほどだった。
後日、改めて臨時料理人であり職員として頻繁に通うことになるとはまだ誰も知らなかった。
暴力シーンはないほうがいいんだろうけど、難しい、ジャックとタキオンを混ぜるとどうなるのかな?