地上最強現る!!!!!!   作:バイク

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ちょっと無理やり感凄いんですけど一気に話し進めました。あ、皆さん無料10連でキタちゃん来ました?僕は天上でした。


前日

 

 

 あれからしばらく時が経ち、菊花賞に向けての最終トレーニングがおこなわれていた。クラシック三冠目、京都でのレースを控える中、ひたすら長距離になれる練習とスタミナアップの練習、脱力、シャオリーの取得に向け日々精進していた。

 

 

 

 多くのライバルが出走する中、メジロマックイーンとゴールドシップと共に併走を行い仕掛けるタイミング、息を入れるタイミング、勝つために必要なことを身に付け、万全の準備を進めていた。

 

 

 

「それにしてもテイオーは脱力のおかげで速くなったよな~スズカがもう一人増えたみたいだぜ」

 

 

 

「ええ、ですがシャオリーの習得はできていないそうですは」

 

 

 

「ま、なんとかなるだろう、要するに衝撃を分散させる。水の上を走るようなもんだろ」

 

 

 

「あえて何も言いませんが似た感じでしょう」

 

 

 

 ツッコムことを放棄しストレッチしているテイオーを眺める2人、時間がなく焦るような表情を時々見せるテイオーにマックイーンは心配をしていた。閉じ込められた事件以来、時々相談ごとに乗り話を聞く中で弱気な部分を見せることもあった。

 

 

 

 しかしレース当日ならいつものような笑顔を浮かべ走り、勝つ、そう信じている。彼女はトウカイテイオー、誰よりも速く、誰よりも楽しく走る最高のライバルである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ゴルシちゃんもそろそろ行かねーと」

 

 

 

「あら?どこへ?」

 

 

 

「ちょっとアメリカの地下の岩塩層にな!」

 

 

 

「まったく貴方は、今度は何をするつもりですの」

 

 

 

「あん?古代人の発掘か、もしかしたら恐竜かもしれねーな」

 

 

 

 じゃあちょっと行ってくると言い、走ってどこかに行ったゴールドシップ、あきれた表情でため息をつくマックイーンであった。

 

 

 

 その日の晩はとても長く感じた。今日寝て朝起きれば本番、なのにまだまだ時間が足りない、修得することもできていない、できたのは脱力、スズカと同じ舞台に立っただけである。

 

 

 

 ひどく疲れた身体を解すために全身を湯船に着けリラックスする。悩み始めるときりがなく逆に疲れてくる気がしたので何も考えずただ今この瞬間、じわじわと体が温まってくるこの感覚に集中していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 身体が温まると同時に疲労のせいか眠たくなってくる。もしかするとお腹いっぱいご飯を食べたからかもしれない、いや、全部かもしれない。次第に考えることができなくなり視界がブラックアウトした。

 

 

 

 あれ?なんだろう、とても心地いい気分、まるで暖かい日に外でお昼寝をしているときのような気分、それよりもっと気持ちいい、まるで全身が湯と一体化しているような

 

 

 

 湯船に浸かったままのテイオー、身体がまるで溶けていくかのような感覚、溶けて溶けて水のような、身体だけでなく思考までドロドロに溶けていくような感覚、そしてついには意識すら完全に水と一体化、湯船と一体化した。

 

 

 

 ああ、とても気持ちいい、何も考えなくていい、ただ自然と、まるで最初からこうであったような、溶けて溶けて~そして蒸発していくような

 

 

 

 自然と液体から気化するようになっていくテイオー、そこには意識することもなく自然とそうなっていた。そして誰かに名前を呼ばれている。このままの気分でいたいのに呼ばれると現実に意識が持っていかれる。まだ覚めたくない。このままでいたい。

 

 

 

 しかし身体を揺さぶられ、名前を呼ばれている。あの感覚はどんどんなくなっていきそして目を覚ますことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?…………マヤノ?」

 

 

 

「あ、やっと起きた!風邪ひいちゃうよテイオーちゃん!」

 

 

 

「うん、寝てたの?」

 

 

 

「そうだよ、何度も呼び掛けても反応しないから焦ったよ!」

 

 

 

「あはは、ごめんごめん」

 

 

 

 同室のマヤノトップガンに起こされ、寝ていた事を指摘された。心配されながらも風呂から一緒に上がると少しのぼせたのかクラクラした。

 

 

 

 少し風にあたろうと寮から出る。火照っている身体に丁度いい風、少し肌寒いが心地よくも感じた。立って目を閉じ風を感じる。木々と草の揺れる音、自然の匂い、風呂場とはまた違った一体感もあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試しに先ほど湯船での一体化をやってみよう。心地よさに身を任せ、ゆらゆらと脱力していく、身体だけでなく思考すら緩めていく…………ああけれどあまり長いすると風邪をひいてしまう。部屋に戻ってやろう。緩める思考を停止する。

 

 

 

「止めるな!」

 

 

 

「!!!!!!!」

 

 

 

「緩めて、緩めて、思考すら緩めろ!」

 

 

 

 なぜここにオーガがいるのか普通に女子寮の敷地内侵入で問題になるだろう。しかし緩めるなと怒られた。先ほど停止しようとしたことを再開する。

 

 

 

「そうだ、それでいい」

 

 

 

 緩めて、緩めて、思考すら緩めて、液体にまで志向を緩める。そして液体から気化へと自然と行う。

 

 

 

「そのままだ、そのまま俺にぶつけてこい」

 

 

 

 脚を開き、肩より高く腕を構え、まるで大型の猛獣が威嚇するようなポーズをとる。ゆらゆらと髪が揺れ、おもちゃを見つけたような笑みでこちらを見つめるオーガ

 

 

 

 そして発動!あの生物のみに許された初速最高スピード!踏み込んだ足場はコンクリが抉れ、圧倒的なスピードでオーガへ突っ込んでいくテイオー、オーガは優しく抱き留める。そう思っていたが高く構えた腕が握り拳を作り、突っ込んでくるテイオーの頭を目掛けて振り下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 直感、当たれば確実に大怪我をするだろう。脱力から一気に緊張へと転じ、初速最高スピードでオーガへ突っ込んでいくテイオーは直感で回避すことにした。考える時間がない、考えていたら間に合わない。

 

 

 

 振り下ろされた拳は突っ込んでいくテイオーの頭にタイミングを合わせて振り下ろされていた。ただ突っ込んでいくテイオーは回避することができない。

 

 

 

 拳が脳天を捕えた。当たるその瞬間、機器察知能力が全開に察したのか、それとも本能か、極限にまで集中力を高めているテイオーの全身がビリビリと震えダメージを最小限にしようと身体が無意識に動いた。

 

 

 

 まさに直感、頭に触れる振り下ろされた拳、ダメージを最小限にしようとする身体、テイオーは頭に拳が触れたまま重力に逆らうことをせず拳と共に地面へと頭を下げる。それと同時に下半身は地面を蹴り上げ重力に逆らう。

 

 

 

 拳を頭に乗せたまま前方宙返りを披露するテイオー、一回転するとオーガの拳はテイオーの頭からコンクリへ、テイオーはオーガの後ろに立っていた。

 

 

 

「見事!」

 

 

 

「え!」

 

 

 

「シャオリー修得したり、トウカイテイオー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 振り下ろされた拳はコンクリを粉砕し、穴をあける。拳を引き抜くとオーガは振り返り見事と褒める。

 

 

 

「嘘!本当に!」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

「……………やった!!!!!!!」

 

 

 

 嬉しそうにピョンピョンと飛び跳ねるテイオー、ようやく身に付けることのできた極意、実感より嬉しさがこみ上げってくる。

 

 

 

「シャオリーとはダメージを最小限に抑える技術、極めると最小限どころかゼロにすることも可能、トウカイテイオー、貴様は最小限どころかゼロにすることに成功した。脱力も意識レベルまで液体化に成功、自然に気化へと転ずるのも実にいい」

 

 

 

「えへへ~そうかな」

 

 

 

「だが!」

 

 

 

「貴様が明日のレースに勝てる保証は一切ない!」

 

 

 

「え、なんでええ!!!!」

 

 

 

「レース中に周りの敵は待ってくれるのか」

 

 

 

「あ!」

 

 

 

「貴様は動かない状態で脱力ができる。ゲートから出る瞬間だけ初速は問題はない、しかしレース中になれば話は別だ」

 

 

 

「ああ、そっかどうしよう」

 

 

 

「問題ない、きっかけはいくらでもある」

 

 

 

「え、なになに教えてよ」

 

 

 

「断る。明日自分で見つけろ」

 

 

 

「ええええええ!!!!」

 

 

 

「せいぜい頑張りな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗闇に姿を消すオーガ、その後何事かと騒ぎを聞きつけた他のウマ娘達に誤魔化しながら説明、その後部屋に戻り就寝することになった。

 

 

 

「…………明日か」

 

 

 

 不安が入り混じる中、これまでやってきたことを全て出し切る。そう決意し夢の世界へと旅立った。オーガが立ち去ってから道路である人物と鉢合わせした。いや、待ち構えていた。

 

 

 

「何の用だ烈海王」

 

 

 

「いやなに、まさかシャオリーを修得するとは思わなくてね」

 

 

 

「貴様と同じで、奴も天才であった。それだけだ」

 

 

 

「恐ろしいものだ」

 

 

 

「それだけなら帰るぞ」

 

 

 

「オーガ、君に聞きたいことがある」

 

 

 

「ほう」

 

 

 

「彼女は明日どこまでできる」

 

 

 

「……………なぜそれを聞く」

 

 

 

「レースには疎くてもシャオリーを修得した。そんな彼女がどのような結果を残せるのか純粋に興味がある」

 

 

 

「せいぜい、2、3着、悪くて最下位」

 

 

 

「なに?」

 

 

 

 オーガは数々の戦いを経験、数多の人体を破壊していた。そのおかげかオーガの目には人体の急所、病魔や怪我などが手に取るように見えていた。トウカイテイオーの治った脚はもう一度折れる可能性がある。しかしそんなことを伝えるつもりはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様が知る事ではない」

 

 

 

「待て!オーガ!!!!」

 

 

 

「知りたきゃ明日その眼で知れい!」

 

 

 

 貴様に興味はないと言わんばかりに立ち去るオーガ、緊迫した空気が流れ列の顔には一滴の汗が流れ落ちた。

 

 

 

「……………仕方ない、いざとなればこれを使うか」

 

 

 

 烈の手に握られているのは目覚まし時計であった。よくわからないが葦毛のはっちゃけたウマ娘から渡されたものである。意味はないのかもしれないが何故か得体のしれない不気味さもあった。もしかすると何かしらの力を持つのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アメリカ合衆国コロラド州某所、核廃棄物隔離施設、地下701メートル厚さ1000メートルに及ぶ岩塩層、1億9000万年前に形成された。透明な塩の壁。掘削作業員達は目の前の現実を受け止められず立ち尽くしていた。

 

 

「………………」

 

 

「………………」

 

 

「………………」

 

 

「………………」

 

 

 

 教科書と違うじゃん!

 

 

 

 

 

 そしてその場に、目の前の現実に受け止められず立ち尽くしている男たちを気にする様子はなく、葦毛の特徴的な帽子をかぶり、長身のスタイルのいいウマ娘がドリルを使って採掘をしていた。

 

 

 

「うっひょー!!!!世紀の大発見!まさにこのゴルシ様の冒険にふさわしいお宝だぜ!」

 

 

 

 しかし簡単には削れない、中の物を壊さないように慎重に削ってはいるが、お目当てである恐竜と人間が一向に触れることができない。

 

 

 

「仕方ねえ、少し別の場所を削るか」

 

 

 

 別の場所から削るゴールドシップ、かなり掘り進むと何か人のシルエットが浮かび上がってきた。

 

 

 

「おいおい、これって」

 

 

 

 特徴的な耳、尻尾、そして獰猛な目つきで何かを追いかけるウマ娘が岩塩層にいた。

 

 

 

 

 




岩塩層、アメリカ、発掘、今更だけど出して大丈夫なのか。ガイドライン引っかからないか?下手したらウマぴょい…………関係ないけど新シナリオ難しい
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