地上最強現る!!!!!!   作:バイク

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できるのか?できないのか?それとも?


キングと異種格闘技と思い込み

 

 刃牙が目の前でファイティングポーズを取り、動き出した。パンチやキック、時々躱す動き、緊張状態に移行したとき見えない彼の脳が創り出した想像上の蟷螂に緊張しているのが目に見て分かる。

 

 

 

 顔の角度が徐々に上がっていき、見上げている。一体どんな怪物を見ているのか、大きな音が響き、空中で一回転、キングは思った。刃牙の言う通り、体重100キロの蟷螂は200キロ以上の虎やライオンより遙かに強い

 

 

 

 戦いの最中、動きが止まった。必死に抵抗している姿を、ひょっとして捕まっている、蟷螂に!!!膝蹴りがおそらく顎にヒット、しかし投げ飛ばされてしまう、この光景を見てキングは思った。

 

 

 

 弱くって、簡単に勝てるカマキリにしてしまえばいいのに、踏み潰してしまえばいいのに、なんて自分に厳しい人なんだと、この瞬間、彼の強さの秘訣はこれではないかと、自分にはなくて刃牙に持っているものを見つけた気がした。

 

 

 

 戦いは続き本物のカマキリに普通の格闘技は通用しない、彼の動きは徐々に格闘技ですらなくなっていった。

 

 

 

 薄暗い部屋の中、刃牙が動いている。何もない空間を攻撃し何もない空中から来る攻撃を防いでいる。それをずっとキングは見ていた。何一つ見逃すまいとッッッ、めまぐるしく刃牙の動きを追い続けた。みつめた。

 

 

 

 すると、ホルスターを見るとそこに入るモノの形がわかるように、本のケースを見るとそこに入る本の大きさがわかるように、こんなペンダントがあると、もう一つこんなペンダントを創造するように、見えてくる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何もない空間に少しずつ、あるハズのない姿が、少しずつ、少しずつではあるけど、確実に見えてくる!!!、刃牙が創り出したそれは、昆虫のくせに体重100キロ以上、実際に眼の前にすると、笑ってしまいたくなるほど絶望的なシロモノ、そんなものと刃牙は堂々と向き合っている。

 

 

 

 先ほどこの世である意味強いという刃牙の父親はどれほど強いのか、今目の前にいるこの生き物以上なのか、想像が全くつかなかった。それは突然きた。ハイキックがスピード、タイミング文句なしのジャストヒット、KOの予感、しかし天井に向かって投げ飛ばされ、激突した。

 

 

 

 刃牙は気がついた。蟷螂の頭部には脳がないに等しいことを、だから人間には必ず起こる脳震盪がない、頭部への攻撃が効かないッッ、背後に周り首をとった。しかし見られている。バックを捕ってもしっかり見られている。

 

 

 

 しかも恐ろしく器用、簡単に頭を掴まれ前に持って行かれる。く、喰われる!!

力が強い、昆虫との力比べ、刃牙の腕が血管を浮かべて筋肉が肥大化しあらわとなっている。

 

 

 

「なんて筋肉なの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 相手が、相手が誰であれ、人であれ猛獣であれ、昆虫であれ、やることは同じ、やれることは決まっている。普通に闘う、そう言っているようにキングには聞こえた。右のパンチがヒットする。蹴りもヒットするもまるで金属、それでも何が起こってもやる、急所や弱点もクソもない 

 

 

 

 そして刃牙は蟷螂相手に、蟷螂の逆関節、人間がかけている。そのまま折るのかと思いきや思いっきりぶん投げられた。格闘技が通用しない相手、全身に傷が増え、あまつさえ出血、そこまでやるのか

 

 

 

 こんなの普通じゃない、こうまでしてやることじゃない、いくらリアルに敵を想像することが効果的とはいえ、現実は目の前に誰もいないわけで、何もない空間に一生懸命思い描き、そこに幻影を造りだし、そいつと闘うわけでー、試合や決闘じゃあるまいしこうまでしてやることじゃないッッ

 

 

 

「刃牙さんもういいは、もう十分だから、それ以上は駄目よ!・・・ああ」

 

 

 

 もう聞いちゃいなかった。キングの心配をよそに対戦者はますます実物チックになりまるで体温まで感じるほどの、そこからは戦いが続き激しく動く、戦いの最中あることに刃牙は気がついた。首の下に感じた柔らかな感触、使った打撃は二本貫手!

 

 

 

 構えが変わった。そのファイティングポーズは蟷螂を真似ているように見えた。キングは知らない、格闘技の世界が野蛮であることを、他の競技にはあり得ない考え方が存在する。格闘技にはあって他の競技には存在しないもの、それはどっちが強いかだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 野球とバスケットボールが闘う何で絶対にあり得ない、けれど格闘技は違う、同じ競技者同士はもちろんのこと異種競技とも闘える。異種生物とだってやる。人間の強さへの探究心はどこまでも深く、異種生物からついには想像上の巨大な昆虫へ、そしてとうとう刃牙は一周回って異種の世界から同種格闘技の世界に踏み込んだ。

 

 

 

 先ほどとは打って変わって攻防の競り合いがほぼなく、一方的に刃牙が攻めている。攻めて攻めて、幻影はこちらに飛んでくる。

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

 

「こいつらは同じ昆虫界に天敵がいない、こいつらは攻撃というものを受けたことがない、攻撃は強力で抜群に巧いが防御はからっきし」

 

 

 

 なんとなく終わりが近づいていると感じた。そして刃牙が勝つと感じた。そこからの戦いは一方的であった。蟷螂は防戦一方、刃牙の顔がなんか余裕に見える。動きも、蟷螂ではない別の何か、鳥VS昆虫を見ているようにキングは感じた。

 

 

 

 あんなに凶暴だった蟷螂も今は逃げてばっかりで刃牙さんは余裕で、あんなに見上げていた刃牙さんの顔がまっすぐよりも低く幻影の蟷螂を捕まえていた。

 

 

 

「キング、弱点が見えちまえば100キロも実物大も一緒だ」

 

 

 

「・・・・文句なしの完全勝利ね」

 

 

 

「さて、何か掴めたかな?」

 

 

 

「ええ、絶対に私が持っていないもの、その創造力」

 

 

 

「できそうかい?」

 

 

 

「・・・・わからない、少なくとも無理よ」

 

 

 

「そうか、じゃあ改めて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 左手を挙げ手のひらをこちらに見せてくる。その手のひらには一本の線が入り血が出た。それを見てキングが驚いた。先ほどとは違う光景、衝撃を受けた。

 

 

 

「え、なにが?」

 

 

 

「ある日を境に幼児は火バシが熱いことを知る。ふざけた大人が熱くない火バシを幼児に触れさせると火傷と勘違いした幼児はリアルに苦痛を感じるという、極端な例ではその幼児の手に火ぶくれが生じた記録すらある」

 

 

 

「・・・・・・・嘘!」

 

 

 

「思い込みの力だ、人間がリアルに、リアルに思い描くことは実現する」

 

 

 

 確かに思い込みの力、先ほどまでの光景と照らし合わせると否定は出来ない、しかしそれを出来るかと言われればほぼ皆無であろう。どれだけ思い描こうとも集中力がいずれ途切れ霧散する。鋭利な刃物で掌が切れたことを強烈にイメージしたと言うが、そこまでいくと一種の才能だ・・・・・・・強烈に?

 

 

 

「強烈にイメージした?」

 

 

 

「キング、君たちにそれが出来ないのは当然だ、思いが実現することなど頭から否定し不可能であるという思いの方がはるかに強烈だから」

 

 

 

 ウェイトトレーニングを一例に取っても目標とする体型をイメージするのとしないのでは全く同じ種目のトレーニングをしても結果に圧倒的差が生じることは実験データで明らかになっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このイメージトレーニングを繰り返すことでさっきのようなことが可能になる」

 

 

 

「・・・・・」

 

 

 

「ようするに練習すれば誰でも出来ることさ」

 

 

 

「貴方はこれをよくやってるの?」

 

 

 

「ん?ああ毎日ね」

 

 

 

「そう、ありがとう、いい物が見られたわ」

 

 

 

「どういたしまして」

 

 

 

 門限が近いので帰るため家を後にしたキング、その後寮に帰る道中でキングはとんでもないことに気がついた。

 

 

 

「毎日やってるって事は、何百、何千って闘ってるって事よね!」

 

 

 

 もし、もしこの創造力を手に入れられたら、ただ練習するだけより、併走するより、いいのではないのか、もちろん手を抜くつもりはないが本番さながらのレースを再現することが出来れば、G1級、それこそシンボリルドルフのような強者をイメージすれば、誰よりも強者と闘った経験が手に入る、練習中に採り入れながら走ることで更なるレベルアップが出来るのではないか、否定から始めるのではなく何事もやってみる。

 

 

 

 そうキングは決め、寮へと帰っていった。キングはこの日の出来事をきっかけに強くなっていくのであった。

 

 




魔改造が始まる予感!キャラが壊れないか、壊れるか

それ以上に文才が壊れているからどうしようもない
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