レイナ様に願いを~No time to wait a carriage!~   作:汐留ライス

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エブリスタ移植編
下剋上アイドル


『下剋上アイドル』

 

 

 事務所の前で、黙々と穴を掘ってるアイドルがひとり。

 

小関麗奈「アタシはトップに立つためなら手段を選ばない! たとえ仲間のアイドルでも蹴落としてやるわ!」

 

 高らかに宣言しながら、ただひたすら落とし穴を掘る。

 

小関麗奈「アーッハッハッハ! だいぶ掘ったわね。これだけ深ければ、一度落ちたら……」

 

 ここで気付いた。

 

小関麗奈「出られない……」

 

 

 † † †

 

 

『地下アイドル』

 

 

 穴の中でずっと出られずにいた麗奈、地上の気配に気付く。

 

小関麗奈「そこにいるのはプロデューサーね? 今すぐここからアタシを出しなさい! ……え、反省したかですって?」

 

 地中でドヤ顔の麗奈。プロデューサーから見えてないのに。

 

小関麗奈「そんなのアタシがするワケないじゃない! なぜならこのレイナ様こそ悪の頂点! 悪いコトって分かってやったんだから、後悔も反省もないわ!」

 

 地上の気配が遠ざかる。

 

小関麗奈「ああっウソですウソです反省してますからごーめーんーなーさーいー! だからここから出ーしーてー!」

 

 叫び声は穴の中で寂しく響いた。

 

 

 † † †

 

 

『日頃の行い』

 

 

 事務所の中。麗奈はテーブル席で何やらレポート用紙に書きこんでる。

 

小関麗奈「う~、せっかく掘った穴を全部埋めさせられたし、その上反省文まで書かされるなんてどういうことよ」

 

 そこへ他のアイドルがやって来た。

 

赤城みりあ「あれー、麗奈ちゃん何書いてるの? 宿題?」

 

小関麗奈「違うわよ。反省文よ」

 

赤城みりあ「あ~、こないだの蛍光灯割っちゃったやつ?」

 

小関麗奈「アレはアタシじゃないわよ。珠美が事務所で竹刀振っててすっぽ抜けたせいでしょ」

 

片桐早苗「じゃあ、寮の談話室にある時計が止まってて、みんな遅刻して大騒ぎになったやつ?」

 

小関麗奈「あれは電池が切れてただけでしょ。アタシ関係ないわよ」

 

 言ってる間にも、どんどん人が増えていく。

 

日野茜「食堂のごはんが少なかったのは……」

 

白坂小梅「人形の髪が勝手に伸びるのは……」

 

赤西瑛梨華「カレーが辛いのは……」

 

小関麗奈「アンタたち、アタシを何だと思ってるのよ!?」

 

 

 † † †

 

 

『続・地下アイドル』

 

 

 そんなこんなで反省文を書いてる麗奈のところにやってきたプロデューサー。

 

 どうやら埋めた穴が、また掘り返されてたらしい。

 

小関麗奈「アタシ知らないわよ。埋めた後はここにずっといたし」

 

赤城みりあ「うん、私も一緒にいたからホントだよ」

 

 何気に失礼なみりあはさておき、掘り返した犯人は意外な場所で見つかった。

 

森久保乃々「いえ、ちょうどよさげな感じの穴があったから、ちょっと掘って入ってみたらすごく落ち着いたので。もりくぼ的にはこのまま2、3日は大丈夫なんですけど……。え、出なきゃダメなんですか? むーりぃー」

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