レイナ様に願いを~No time to wait a carriage!~ 作:汐留ライス
バンビのきもち
『バンビのきもち』
市原仁奈「仁奈ははんぐりーばんびでごぜーますよ。がおー」
声をあげながら、仁奈が事務所を歩き回る。鹿が吠えるかどうかはさておき。
依田芳乃「おやー、はんぐりーですかー。それならばー、ちょうどこんびにでおせんべいを買ってきたところでしてー」
マイバッグ代わりの巾着袋から、せんべいを取り出す。
市原仁奈「くれるでごぜーますか!? やったー」
するとそこへ、仁奈と同じユニットのメンバーたちも寄ってくる。
龍崎薫「あーっ、薫もおせんべい食べたーい!」
遊佐こずえ「こずえも、たべるー」
佐々木千枝「ち……、千枝もほしいです」
依田芳乃「これー、おせんべいはそなたらの分もあるのでしてー」
せんべいを持ったまま囲まれる芳乃を見て、歌鈴は思う。
道明寺歌鈴(奈良公園みたい……)
† † †
『かなしーさー』
イベントで沖縄を訪れた幸子たち。当日まで沖縄を満喫することになったのだが、何やら様子がおかしい。
森久保乃々「あの~、幸子さん」
輿水幸子「はい?」
森久保乃々「沖縄に着いてから、ずっと様子が変なんですけどぉ。いつもソワソワして」
水本ゆかり「そうですよ、心ここにあらずといった様子で」
藤原肇「何か心配なことでも?」
口々に尋ねられて、幸子は心情を明かす。
輿水幸子「いえ、沖縄まで来て、何も起こらないのは逆に落ちつかなくて」
多田李衣菜「あ~、幸子ちゃんバラエティで色々やってるから」
輿水幸子「そうなんですよ!」
ずい、と身を乗り出す。
輿水幸子「ボクが沖縄に来る時は、毎回スカイダイビングやバンジージャンプで落とされたり、ジェットスキーで引きずり回されたり、マングースと戦わされたり散々な目に遭ってますから! 今回も何か大きいサプライズが用意されてるんじゃないかって思うと、不安でしょうがないんですよ!」
森久保乃々「うわぁ……」
多田李衣菜「ロックだ……」
幸子の訴えというか、バラエティの経歴を知ってドン引きする一同。
水本ゆかり「職業病、でしょうか……」
藤原肇「あの、私たち同業者ですよ?」
† † †
『ごあいさつ』
龍崎薫「えっと、ハーメルン? のみなさんこんにちはー! 龍崎薫でー♪」
赤城みりあ「前回までのお話は、エブリスタに掲載されたものを移したものなんだけど、今回からはハーメルンのために書き下ろしたお話で――」
小関麗奈「ちょっと待ちなさいよアンタたち!」
龍崎薫「あ、麗奈ちゃん」
小関麗奈「あ、じゃないわよ! なんでアンタたちが仕切ってんのよ! タイトル読めないの?」
赤城みりあ「だってプロデューサーが、麗奈ちゃんだけだと心配だから、お手伝いしてあげてって」
小関麗奈「手伝いの範囲を超えてるわよ! それに上の話って、アタシ全然出てないじゃない? アタシが主役なのに!」
池袋晶葉「確かに麗奈の言う通りだ。麗奈が主役のはずなのに、出ていないのはおかしい」
小関麗奈「でしょ、でしょ?」
池袋晶葉「そこでここは現状に即して、主役とタイトルを改めるべきだ」
小関麗奈「とんだ藪蛇!」
池袋晶葉「私の考えるタイトル案は、『アキハ様のすばらしいロボット大戦』! 略して――」
小関麗奈「ナニ勝手にクロスオーバーしようとしてるのよ! アッチの世界と関わるのは、きらりんロボだけで充分よ!」
諸星きらり「呼んだぁ?」
小関麗奈「まためんどくさいのが来たー!」
諸星きらり「きらりんはねぇ、『きらりんのはぴはぴ☆SHOWたいむ』がいいと思うにぃ」
小関麗奈「アンタまで乗っ取ろうとしてるんじゃないわよ!」
ライラ「ライラさんはですねー」
小関麗奈「勝手に入ってこないでって!」
大原みちる「フゴフゴー!」
小関麗奈「アンタは何しに来たのよ!?」
龍崎薫「なんか、しゅーしゅーがつかなくなってきたね」
赤城みりあ「でも、みんなにちゃんとツッコミ入れられる麗奈ちゃんって、やっぱりすごいね」
池袋晶葉「うむ、こうして見るとやはり、麗奈が主役にふさわしいようだな」
小関麗奈「ぜえ、ぜえ……わかればいいのよ……ゲホゲホ」
龍崎薫「それじゃあ主役の麗奈ちゃん、最後にシメの一言をお願いしまー♪」
小関麗奈「それじゃあハーメルンの読者たち、これからも――」
神崎蘭子「闇に飲まれよ(訳:よろしくお願いします)!」
小関麗奈「オチまで取られたー!?」