レイナ様に願いを~No time to wait a carriage!~ 作:汐留ライス
『無観客シャトル』
姫川友紀「ついに開幕したプロ野球! なのに我らがキャッツは連戦連敗……」
右手の拳をグッと握りしめる友紀。ちなみに左手にはメガホン。
姫川友紀「ああ、球場に行きたい……」
赤城みりあ「どうして行かないのー?」
小関麗奈「行っても入れてもらえないのよ」
観客が入れるようになるのはもう少し先。
姫川友紀「テレビ観戦もいいけど、やっぱり観客席から直接選手に向かって……、ヤジ飛ばしながらビール飲みたい」
難波笑美「応援せえや!」
(※補足:2020年のプロ野球開幕直後に投稿したネタです)
† † †
『説明しよう! 戦いは続くのだ!』
ユニットを組んで曲を出すことになった麗奈と光。気になる曲名は――
小関麗奈「『ヒーローヴァーサス』――」
南条光「『レイナンジョー』!」
渾身のポーズとドヤ顔を決める二人。
片桐早苗「全く違う動きなのに、なぜか揃って見えるわ……」
龍崎薫「どーいう意味ー?」
小関麗奈「ヒーローヴァーサスっていうのは、アタシたちのユニット名よ」
南条光「ユニット名がタイトルに入るのって、テーマソングっぽくていいよな!」
荒木比奈「特ソンあるあるッスね」
難波笑美「ほな、レイナンジョーの方は?」
八神マキノ「この二人が、よくネットでそう呼ばれているのよ」
小関麗奈「麗奈と南条でレイナンジョーですって。センスはちょっとアレだけど、アタシが先だから許してあげるわ。アーッハッハッハ! ゲホゲホ」
豪快にむせる。
すると、横で聞いてた小梅が思わずキョトン。
白坂小梅「え……そういう意味なの?」
南条光「他に解釈があるのか?」
白坂小梅「私、霊と光ちゃんで『霊南条』だと思ってた……」
小関麗奈「それじゃアタシがいないじゃない!」
南条光「それはアタシもイヤだ」
白坂小梅「じゃあ麗奈ちゃんが霊で『霊南条』」
小関麗奈「アタシ死んでるじゃない!?」
南条光「それもイヤだ……」
片桐早苗(小梅ちゃん、ワザと言ってるわね)
早苗だけでなく比奈やマキノも気付いてたけれど、面白いので黙ってた。
† † †
『ヴィランじゃないと』
事務所へ来るなりプロデューサーに食って掛かる麗奈。
小関麗奈「どういうコトよ! 説明しなさい!」
相葉夕美「麗奈ちゃん、今打ち合わせ中……」
プロデューサーと一緒にいた面子を見回して、さらに続ける。
小関麗奈「アンタたちの曲のコトよ!」
宮本フレデリカ「フレちゃんたちの曲って、『THE VILLAIN'S NIGHT』のこと?」
小関麗奈「そうよ。ヴィランといえばワル、ワルといえばこのレイナサマでしょうが! アタシを入れないでどうするのよ!」
赤城みりな「でもユニットの曲だし、みりあたちだけじゃ決められないから……」
櫻井桃華「それに麗奈さん、この前『レイナンジョー』を出したばかりですわ」
小関麗奈「ソレはソレ、コレはコレよ!」
聞き入れる余地なし。
関裕美「あの、ワルの曲なのに麗奈ちゃんが入ってないのは、それだけ麗奈ちゃん以外のみんなにもワルの思想が浸透してるってことじゃないかな?」
小関麗奈「フム……、確かにそうね」
相葉夕美(信じた!)
赤城みりあ(信じた!)
櫻井桃華(信じましたわ!)
明らかにウソなのに。
小関麗奈「そういうコトなら納得してあげるわ。その曲で悪の道の普及につとめるがいいわ」
機嫌を直して部屋を出る麗奈。その様子を見て、フレデリカは一人思う。
宮本フレデリカ(フーン、こりゃ一番のワルはヒロミちゃんってコトだねえ)
一方その頃別室では、パンプキン鈴帆・エクセレントがすっかり出るタイミングを失ったまま立ち尽くすのだった。
上田鈴帆「どげんしたらよかね……」