レイナ様に願いを~No time to wait a carriage!~   作:汐留ライス

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イケナイFRY AWAY

『荒ぶるホーリーガール』

 

 

 事務所のクリスマスパーティーで、アイドルたちがプレゼントを持ち寄って交換し合うことに。

 

イヴ・サンタクロース「プレゼントはこの袋に入れてくださいね~♪」

 

ライラ「アイスはだめでございますかー」

 

神谷奈緒「いや、溶けるだろ……」

 

小関麗奈「クックック、誰に当たるか楽しみね。開けた瞬間に驚く顔が見ものだわ」

 

三好紗南「レイナちゃん、自分に当たる可能性も考えなよ?」

 

 思い思いのプレゼントをイヴの持った袋に入れる中、幸子だけなぜか手ぶら。

 

イヴ・サンタクロース「幸子さん、どうしました~? プレゼント、忘れちゃいました?」

 

輿水幸子「フフーン、プレゼントはボク自身! カワイイこのボクが当たるんですから、これ以上の喜びはありませんよね!」

 

 渾身のドヤ顔。

 

 麗奈たちが「うわあ……」「リアルにあんなこと言う人いるんだ……」とドン引きする一方、イヴは全く動じない。

 

イヴ・サンタクロース「わかりました~。ではこの袋に入ってくださいね~♪」

 

輿水幸子「え」

 

 トナカイのブリッツェンも加勢して、幸子を袋に押しこむ。

 

輿水幸子「うわちょっと、ボクがプレゼントっていうのはそういう意味ではうひゃあ」

 

イヴ・サンタクロース「暴れないでくださいね~、他のプレゼントが壊れちゃいますから♪」

 

麗奈・奈緒・紗南「うわあ……」

 

 天然を通り越したイヴの暴挙に、別の意味でドン引きする麗奈たちだった。

 

 

 

 

 ちなみに幸子が袋に入った結果、アイドルの人数に対してプレゼントが1つ余ることになり、麗奈の仕掛けたプレゼントは不発に終わったのだった。めでたしめでたし。

 

 

 † † †

 

 

『イソノ時空』

 

 

小関麗奈「さあ愚民ども、祝いなさい、讃えなさい! 今日3月5日はこのアタシ、レイナサマの生誕祭よ!」

 

 事務所で高らかに宣言するけど、当然ながら周りの反応は鈍い。

 

荒木比奈「そうは言っても、この事務所にいたら1年の半分くらいは誰かの誕生日ッスからねえ」

 

神谷奈緒「今さら感慨はないよな」

 

南条光「それで麗奈は何歳になったんだ?」

 

小関麗奈「13歳よ。すぐにアンタに追いついて、追い抜いてやるんだから!」

 

神谷奈緒「イヤ追い抜くのは無理だろ……」

 

 なんて話してたら、みくが首をかしげる。

 

前川みく「麗奈チャン、去年も13歳じゃなかった?」

 

小関麗奈「ハア? 何を言ってるのよみく、そんなはずが……」

 

 言いかけて、ふと気付く。

 

小関麗奈「言われてみると、そんな気もするわね……」

 

神谷奈緒「なんかあたしまで、年を取ってない気がしてきたぞ」

 

荒木比奈「時空がループしてるってことッスか?」

 

 みんなが動揺してるところに、なぜかドヤ顔で菜々登場。

 

安部菜々「話はまるっと聞かせてもらいました。つまり、ナナは永遠の17歳ってことで間違いありませんね! キャハ☆」

 

全員「そういうことじゃない」

 

 

 † † †

 

 

『イケナイFRY AWAY』

 

 

 レッスンを終えて、帰り支度をする巴たち。

 

村上巴「このまま帰ってもええが、ちいと小腹が減ったのう」

 

櫻井桃華「どこかでお茶でもしていきます?」

 

 そこへ割って入るありす。

 

橘ありす「それでしたら、名案があります」

 

 そう言って2人を連れてきたのは寮の食堂。

 

村上巴「すまんのう、ありすも疲れとるじゃろうに」

 

橘ありす「気にしないでください。私も感想が聞きたいので」

 

 テーブルにピンク色の物体が置かれる。

 

櫻井桃華「……何ですの、これは?」

 

橘ありす「橘流いちごパスタです」

 

 なぜかドヤ顔。

 

 皿の中は確かにパスタ。しかしその上にはカットしたいちごがこれでもかってくらいトッピングされて、さらにいちごジャムのような赤いソースまでかかってる。

 

櫻井桃華「あの……ありすさん? こういうことを申すのは失礼かもしれませんけれど、パスタにいちごは合わないのではないかと……」

 

村上巴「いや、うまい」

 

櫻井桃華「え?」

 

 見れば巴が、パスタをもっしゃもっしゃ食べてる。

 

村上巴「こりゃあ新感覚っちゅうやつじゃのう。いちごの甘さがパスタの食感に絶妙のアクセントを与えちょる」

 

櫻井桃華「そ、そうですの?」

 

 大丈夫なのかもと一瞬思ったが、よく見ると巴の様子がおかしい。

 

村上巴「甘くてすっぱくて弾けちょる、まさに味覚の火薬庫じゃあ!」

 

 目がヤバいし、よくわからないことを言いだした。

 

櫻井桃華「ありすさん、何を入れたんですの!?」

 

橘ありす「いちごです」

 

櫻井桃華「いちごにこんな効果はありませんわ!」

 

橘ありす「いちごは万能ですから」

 

 こっちも目がヤバい。

 

 それに万能だからって、普通こんな使い方はしない。

 

村上巴「桃華も食うてみい、飛ぶぞ」

 

櫻井桃華「飛んではいけませんわ! どなたか、プロデューサーちゃまを呼んでくださいまし! あとお医者様も!」

 

 後で晶葉が分析ロボを使って調べてみたが、本当に違法な物質は含まれてなかった。まさにいちごは万能。

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