GATE 地球連邦軍 彼の地で 斯く戦えり   作:急行根府川(青い鳥)

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キャラ紹介などは今日の都合が悪いため明日投稿します。スマソ


第6話 03部隊、労働 後編

イタミ達を乗せたホバートラックとエレトラが縦に横に隊列を変えながら難民キャンプへと向かう。

地球連邦軍が中世日本に飛ばされたり、はたまた違う銀河にある帝国の反乱軍に飛ばされるといったトリップものは今の時代ではごく当たり前になっている。最近はMSの出現もあり、より盛んに作られている気がする。

「話によると、連邦海軍なんかは『合戦よぉ〜い』とか言ってるらしいぜ?」

イタミの一言で場の空気がヘンテコになる

「それの元ネタむしろアニメの方でしょう…」

後ろから呆れられた声がする

「まっ、まあとにかく、基地を出たら危険地帯だってことになってる。それなりに気を張ってくれ。」

イタミがキャンプに到着するとレレイや子供たちが迎えてくれる。とは言ってもクロカワが出ると子供はみんなそっちに行ってしまう訳だが。

難民キャンプの現在の住人は48人である。

数値はコダ村出身者が45名、エルフの村落出身者が1名、途中から紛れ込んできた黒ゴスの神官少女と和服に似た服を着た女商人が1名である。

建物自体は前々回の通りコンテナ住居であるが、後に増加する可能性があるため70人ほどまでは入れるようにしてある。ただし一部を除いて家族や親戚の関係性はない、しかし、同じ村の出身者のためか老人や大人が子供の面倒を見ているという形になっている。ここには電気や水道は無いが、この世界では当たり前なので誰も気にしてはいない。食事は昼と夕方の2回を03部隊が供給している。朝食は前日の夕方に食材を届ければ自分たちで調理している、しかし、それでは不足するので、子供や老人が水を汲みに行っている。昼食については色々論争があり、艦内飯(クソマズプレート)もしくはハンバーガーで言い争いになり収拾がつかなくなってしまったため、最近開発されたという超長期保存できるAE社製お弁当や普通の缶系の食べ物が配給されることになった。

夕方はキャンプ内に設えた竈で古田ら隊員達と子供たちがワイワイ言い合いながら作っている。やろうと思えば3食ぜんぶ連邦軍で用意することも可能だが、彼らの自立心を損なう可能性がある。連邦軍ではもしも統治などする場合だいたいその担当の部隊があれこれ決めることになる。イタミ達はならば最初はこのくらい、そして、彼らの共同生活の運営が良好ならば、食事なども全て自炊にする。あとは何かしら職業を得て、住はとにかく衣食については自分たちでできるようにする事を理想に据えたものである。

とは言ってもそこまで無理強いをすることは出来ない。現在の年齢比率は老人が9人、働ける年代が14人、そして子供が25人である。大人でも3人は大怪我をしていて、残りの10人も何らかの怪我をしている。ここまでは多いとは思うかもしれない、しかしこの10人の半分は主婦であるし、男性でもどちらかと言うと病弱な人もいるため、実質的に労働が出来そうなのは3人程度なのだ。

ところが、1番早く意思疎通ができるようになったレレイという少女から聞き取ると、黒ゴスの神官少女とエルフの少女は子供ではないらしい。そしてレレイは間もなく成人するとのこと。

そのため実際に子供なのは23人となり、直ぐに22人になるであろうということになる。

それぞれ何歳なのか聞いてみる。まず、レレイは現在14歳であり、もうすぐ15歳になるらしい。この世界では15歳で人間は成人することになるらしい。次に黒ゴス神官少女の事をきいてみるが

「子供、違う。年上、年上の年上、そのもっと年上」という。

そして具体的な年齢を確認しようとしてみるがいつも無表情のレレイが顔を引きつらせて嫌がったのでこれ以上は詮索しない方がいいとして、黒ゴス少女の年齢は棚上げとなった。

エルフは長命種族なのはファンタジーではありがちであり、実際、この世界でも同じらしい。テュカは165という数字を自ら示してくれた。

最後に女商人(名前はリコらしい)に年齢を質問してみたが、教えてくれない。レレイに頼んで聞き出してもらおうとしても、全く言ってくれないという。そのためタカモトがテキトーに500という数字を出すと彼女は怒って381という数字を示すそしてタカモトはポコポコ殴られた。

このように見れば簡単にわかったように見えるがそうではない。レレイと03部隊がひねり出して考えた方法である。相手が指で示した数字をレレイが変換して紙に書かれた数字を示す。それでやっと分かるのだ。

その日、イタミとタカモトはレレイとテュカ、リコ、そしてMSの手の上に乗りたい子ども達を連れて戦場の跡地に向かった。現在跡地は腐りかけの小さな竜の死骸が脇に集められていた。カトー先生によると、竜の鱗は高く売れるらしい、そのことを本部に伝え、是非を聞くと、「別にあんたらが炎竜の腕持ってきてくれたから好きに扱ってえーよ」との事だったので、難民キャンプの人達の自助を促すために鱗を渡すことにしたのだ。

「…ということなんだ」

 

『ほ、本当にこんな量…全て使ってもいいの?』

 

リコが驚いた顔をして言う。商人だからその価値はよく分かっているのだろう。

 

「ああ、全て、君たちのものだ。そういえば、リコさんにはこれ売れるの?」

 

『うーん、今、わっちそこまでお金もってないから無理かなぁ』

 

『なるほどなぁ、まあとりあえず、君たちがみている間はタカモトがMSのリハビリをしながら見てくれるから、君たちは好きなようにしてていい』

 

レレイ達は本当に驚いていた、翼竜はデナリ銀貨50〜70枚で取引されるが、その銀貨が1枚あれば最大5日は生活できるのである。つまり500日から700日…それが無数…と考えるともはや途方もなくなると考えレレイは少し考えるのをやめた。その後この日と次の日で翼竜2体分、200枚もの鱗を取る。これでも状態のよいものを集めただけであり、銃撃や砲撃で傷付いたりビームで焼け焦げた部分を除いたものであり、もし全てが綺麗なものであったらそれ以上であっただろう。しかもまだまだ死骸はあるのだ。

 

地球ではもう10月の終わりの日、03部隊は再始動する。

 

着々と準備を進めるイタミ達にニシナが資料を持ってやってくる。

 

「報告します。新型MSが配備されました」

 

「ふーん、どんなのなのかな?」

 

「はい、とりあえずどこも同じタイプのものとなっています。名前は陸戦型ガンダム2型となっております。」

 

「ほーん、ガンダムねぇ、とりあえず、1度本部まで戻る必要がありそうだ。『レレイ達は、早く、乗っちゃって』」

 

鱗の交換をしにレレイ、テュカ、リコが乗り込む、そしてロウリィという名の神官少女も何が目的か分からないが乗り込んで来る。いつもの黒ゴス神官服に重そうなハルバードを持っている。

本部に着くとタカモト達MS組が既にMSに乗って待っていた。

 

「おー、遅いっすよイタミ隊長、5分遅れです。」

 

「そー怒んなって〜、それで新型はどこに?」

 

「あそこに突っ立ってるっすよ、ホラ」

 

イタミかその方角を見るとガンダムがそこにあった。

陸戦型ガンダム2型はその名の通りガンダムの陸戦仕様であり、陸戦型ガンダムの後継機とも言えるものである。しかし、見た目は似ているものの設計などに関しては部品などがいろいろ変わっていることに気づくだろう。陸戦型ガンダム2型のベースは前期ジムの中でも特に初期に生産されたものであり、粗悪品と呼ばれたものばっかりである。その粗悪品の粗悪の部分にyokohama港に保管されていたガンダムのパーツの複製品を仕込むことで粗悪度の解消と性能強化を行ったような機体である。見た目はまんま陸戦型ガンダムでありコックピットハッチも胸上から入る構造になっている。胸部のガトリングは頭部に移植され排熱ダクトがふたつになり、マルチランチャーも武装に取りつける仕様に変更された。その他の部分は大体は同じ仕様だ。

ニシナがまた話す

「隊長のMSなんですけど、隊長のだけは試製陸戦型ガンダム2型となっております。普通のとの違いは本物のガンダムのパーツが使われているか否かのようです。」

 

「つ、つまりはガンダムとジムのハイブリッドってわけねぇ」

 

「そういうことになります。」

 

イタミ、クリバヤシ、トミタの3人がMSに乗り込み、起動する。

 

「よし、なんか燃えてきた!」

 

「クリちゃん、勢い余って壊すなよ〜?」

 

「分かってますから言わないでくださいよ!」

 

「だってこの前もさあ」

 

「あーはいはいわかりましたって!」

 

「よし、レレイ、もう一度聞くけど、そのリュドーって人はどこにお店を構えてるの?」

 

レレイは自分の師匠の友人、リュドーの所在を過不足なく教えてくれる。

 

「イタリカの街。テッサリア街道を西、ロマリア山麓」

 

「ありがとう。よし、第03部隊、出発だ!」

 




次回予告

皇帝の娘、ピニャは恐怖した、瞬く間に帝国軍を蹂躙した巨人達に。騎士達は驚愕した、古竜を倒した人々を。そしてピニャはアルヌスの丘への最後の分岐点、イタリカの町へと向かう。次回! GATE 地球連邦軍 彼の地にて、斯く戦えり 「薄茶色の軌跡」

おまけ
タカモト「やっぱ君って人間じゃないよね」

リコ「い、いえ、私は人間ですよ…汗」

タカモト「君に見える感情の型が人間のものと大幅に違うんだよ、つまり君はなにかが人間の姿をしてるってところじゃないの?ほら例えば化狐とか…化け狸とか…」

リコ「な、私が化け狸なわけないじゃないですかあはは」

タカモト「自分で答え言っちゃってるじゃん」

リコ「あ」
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