仮面ライダーアルパ   作:ぜんそく0088

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週一くらいのペースで投稿したいなぁって思ってます



5月16日追記

二週間か三週間くらいのペースで投稿したいなぁって思ってます。








恐怖鬼男 前編

 

 

 

 

 

 仮面ライダーは今日も何処かで戦っている。

 異形の姿を隠すことなく、人類の平和と自由を勝ち取るために。

 

 

 

 

 

 

時代が望む時、仮面ライダーは必ず甦る  (石ノ森章太郎)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______

 

 

 

 

 

 

 

 

: Situation

 

 

城南市奥玉湖内同沖に「栄光丸」と思われるプレジャーボートが漂流。一般人に発見及び公的機関への通報を防ぐため機関により速やかに回収作業開始。状況の確認と漂流の原因究明に努める。

 

 

 

 

 

: conversation

 

栄光丸船内

 

 

 

 

 

 

調査員A『ーーーー船体の損傷は認められません。しかし………ええ、はい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同B『おーい、誰かいるか?』

 

同C『フライングデッキに人はいません』

 

同D『船内は無人…何があったんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記録『船内は無人の模様。遺留物あり。

 

 対象は確認できないが、争った形跡はなし。

 

 事件性はなさそうだが、登録番号A15041は脱走したとみられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーやはり無人だ。曳航準備に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 うおっ』

 

 

 

 

 

 

 

《ALERT》

 

 

3s

 

2s

 

1s

 

 

………

 

DETECT

 

violent shaking of the hull

(船体の激しい揺れ)

 

………

 

 

…………

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

 

正義とは何か?

 

悪とは何か?

 

自由とは何か?

 

平和とはどんな状態のことを指すのか、戦争とはどんなに悲惨なものなのか。

 

答えはわからない。

 

戦ったものにしかその答えは、わからない。

 

 

 

20XX年、日本が戦争によって受けた傷は風化し、終戦は終わりを告げ、もはや敗戦国ではない、人々は新たな時代の節目を迎えつつあった。

 

かつて朝鮮戦争やオリンピックの特需により歪な高度経済成長を経た日本はやがて公害の脅威に見舞われる。

 

自然に癒えることのない生々しい傷を与えてしまった人々は、そのせめてもの償いとして自然の再生に努め、今や自然環境は一応の回復の兆しを見せ始めていた。

 

もっとも、生命には元に戻ろうとする力、復元力がある。人が滅びても太陽と地球がある限り、生命はまた元の美しい姿を取り戻していただろう。

 

兎にも角にも傷は治った。

 

そして傷はより強靭に回復する。

 

人々も学んだ。

 

きっともう大丈夫だ。みんなそう思った。

 

しかし人類は、背後に忍び寄る新たな影に全く気が付いていなかった。

 

人々は長い平穏を経て何度も忘れてしまうのだ、自分達の持つ力の恐ろしさを、その力が自らをも滅ぼしかねないということを。

 

しかしそれも仕方のないことだろう。この俺、矢田章太郎のようなありふれた学生たちを筆頭とした所謂普通の人々にとって専ら関心のあることは、人間が如何に自然に対して冒涜的な破壊行動をとっているか、などというネガティブな話題ではなく、漫画やゲームなどの娯楽、センセーショナルなニュース、健康。等々だ。

 

人類滅亡が実しやかに噂されていたのはもう何年の前の話で、今時の高校生たちの心配事は概して人間関係か進学先、そうでなきゃよく知りもしない国際問題。

 

何も知らない。何もかもが満ち足りていると思う生活を送り続けている。だから恐怖など覚えないし、過ちを正そうともしない。

 

………。

 

自分が同じ高校生だからって弁明するわけではないけれど、彼らは決して呑気で生きているわけではない。

 

人付き合いに気に病み、趣味に没頭し、部活動に心身を注ぎ、将来を憂いている。もちろん人によって必死に取り組んでいるものが違ったりもする。必死に孤独を耐えていたり、人に無関心であろうとしたり、無気力だったり、不安で塞ぎ込んでいたりするのだ。

 

一所懸命に生きていない高校生などいないし、なんなら高校生に限らずとも、主婦やサラリーマン、社長、お笑い芸能人、アイドル、政治家、皆がそうだ。

 

人はどこにいたって、いつだって、何者であったって等しく苦労する。

 

俺もそうだ。

 

毎日必死にしがみついて生きている。

 

周りからはそうは思われていないようだがな。まあそんなもんだろう、人生なんて。

 

理解されないのが苦しくないとは言わない。でも苦しくても生きてはいける。それに自分が特別に不幸というわけでもない。

 

程度の差はあれど、人の世は誰にとっても兎角に住みにくい。だからといって何処かに引っ越すあてもないので、やはり今いる所をどれほどか寛げる場所にして、束の間の命を束の間だけでも楽しめるようになっていかなければならないのだ。

 

というわけで俺は毎日飽きもせず学校に通っている。

 

「おい、矢田。これから昼飯やっちゅーのにそないな辛気臭い顔しとんなや。飯は学校生活最大の楽しみやろうが」

 

「よせって、章太郎は元がこういう顔なんだよ」

 

俺にはそこそこ仲の良い友人が二人いる。本堂武と一之瀬海。二人とも気の置けないいいやつらだ。一年の時たまたま座席の位置が近かったのが幸いだった。もし彼らと並んで昼食を共にしていなければ、一年の間は寂しい思いをしていたかも知れない。

 

「それより見たかよ、あのニュース」

 

「あのニュース?」

 

本堂が今し方卵焼きをつかんでいた箸の先端を俺の方へ向けた。本堂がよくする仕草なのだが、俺はどうも箸を向けられるのがあまり好きではない。俺に限らずとも、先の尖ったものを向けられたら不快に感じるやつは多いだろう。何度か指摘してはいるが本堂のこの悪癖は全く治らない。

 

「ハサミ男やハサミ男。赤ん坊の手首とか、女の人のオッパイ刃物で切り落として回ってたサイコ野郎やで。前に噂になっとったやろ。ちょっと落ち着いたかと思ったらまた出たんや」

 

「え、あいつまた出たの?」

 

一之瀬が掴みかけていたタコさんウインナーをぽろりと落とした。

 

「そそ、しかも割と近所やで、現場は」

 

「うわぁ、気をつけないとな」

 

そのニュースなら俺も一週間ほど前からテレビで見ていた。というかこの事件は全国区で放送されているかなりホットな話題なため、大抵の人なら知っているはずなのだが、一ノ瀬は今日日珍しいニュースを徹底して見ないタイプの人種なのだ。スマホもほとんど使わないためネットニュースにも触れない。

 

理由は聞いていない。別に聞く必要もない。だが何度かスマホを買うように催促はしている。今時の高校生が持たないのは色々と不都合なのだ。

 

それにしても、ハサミ男か。

頭のおかしい奴はこの世に一定数存在する。

 

「まあ、狙われてるのは小さい子供か女性がほとんどだし………」

 

「その話、私も聞いたよ。やっぱり怖いよね」

 

真後ろから声が聞こえてきた。

 

それはおおよそ覇気の感じられない男子三人組の会話からは聞こえるはずのない、澄み切った鈴のような音だった。

 

「………緑川か」

 

緑川ルリ。

 

城南高等学校2年A組の女子生徒で、テニス部に所属しているエースだ。

そして、こういう言い方は少々古臭いのだが、所謂クラスのマドンナというやつなのだろう。今日日男子生徒の間では流行らない恋愛トークだが、稀に話題がソッチの方向へ向かうと必ず名前が上がる学園屈指の美女だ。

 

まだ幼さが抜けきっていない同級生と比べて、彼女はどこか雰囲気が大人びていた。

別に出てるところが出てるとか、ムチムチだとか、そういうわけではないのだが、なんとなくそんな雰囲気なのだ。と、男子の間ではそういうことになっている。

 

だが彼女の魅力はそれだけに留まらない。

大人としての成熟を見せつつも、少女の姿を完全に捨てきってはいない、そんなアンバランスな状態が彼女の魅力をいっそう引き立てるのだ。

 

と、本堂が言ってた。

 

「あのさ……俺らじゃなくて他の同性の奴らと連んだ方がいいんじゃないか」

 

「別に照れなくてもいいじゃない」

 

「照れてるわけじゃないんだけど。俺らといると退屈だろ」

 

「そんなことないよ?」

 

「いや、絶対そうだ。お前とじゃ共通の話題もないし」

 

「私はそれでも平気よ」

 

なんで冷たくあしらってるのに、ここまでしつこく構ってくるんだ。

 

俺は始終緑川と目を合わせなかったので、彼女がどんな顔で俺に話しかけているのかは分からなかったが、何となく笑っている顔を想像した。

 

これ以上無碍に接するのも気が引ける。

 

「……飯まだだろ。友達も待ってるみたいだし、早く行った方がいいんじゃないか」

 

俺は教室の奥の方で此方の様子を伺っては談笑している女子のグループに目を向けた。その際に目の合った何人かの女子が意味ありげにクスクスと笑う。なんなんだ全く。

 

「……わかったよ。席に戻る」

 

不貞腐れたようにそういって友達の待つ席にせっせと戻る緑川ルリ。

 

うん。

 

それでだ。

 

どうしてそんなクラスのマドンナ緑川ルリがクラスで対して目立ってもいない俺に話しかけてくるのか。

 

緑川が席に戻ったのを確認して視線を戻すと、本堂がうっとりとした表情で彼方を見つめていた。

 

「いやどうした?」

 

「ルリちゃん、かわいいよなぁ。いいよなぁ矢田は、あんな娘が幼馴染やなんて」

 

本堂の言う通り、俺と緑川は幼馴染なのだ。

 

そんだけ。

 

そんだけなのに、なぜが緑川は俺に構ってくる。それもかなり親密に。

 

不可解な行動だった。少なくとも俺と、大多数のクラスメイトにとっては。

 

「おいコラ、あんまりルリちゃんを邪険に扱うなや、かわいそうやろが。後、話しかけられるの羨ましい」

 

「昔遊んでただけだって」

 

「だっから、それが羨ましいってゆーとるんや!」

 

あまりの嫉妬に体をくねらせる本堂。こういう話をするときのコイツは最高に気持ちが悪い。

 

「そんないいもんじゃないって」

 

俺は何も心の底から緑川のことが嫌いなわけでは無いが、かと言って緑川と連むのがいいもんだとも思っていない。どちらかと言うと彼女の態度への困惑の方が大きかった。

 

「まあいいことばかりじゃないのは確かだよな」

 

一ノ瀬はすでに食べ終わった弁当を片付け始めていた。どうでもいいけどこいつの弁当には、偶にものすごい量の肉が入ってたりする。ちょっと譲ってくれたりして、それがめちゃくちゃうまい。なんでも親父さんがマタギなんだそうだ。

 

「みろよ向こうの席のやつ。こっち睨んでるぜ」

 

一ノ瀬が控えめに指差したクラスメイトは、太田という男子だった。俺はそっちの方を見ずに、一之瀬の方に目を向ける。

 

「なんで?」

 

「そりゃあ緑川のことが好きだから、気軽に話してるお前に嫉妬してるんだろうさ」

 

「………なんじゃそりゃ」

 

好き…か。

 

好きねぇ。

 

俺は人を本当に好きになったことがない、と思う。芸能人や女優にも興味がなかった。美人だなぁとかかわいいと感じたりはするが、それが恋愛に結びつくのかと言われると首を捻らざるを得ない。

 

そういうわけで俺は恋愛に疎い。大多数の男子が緑川に抱いている恋というものに、俺はどうにも食指が働かないのだ。

 

まあ、異性に全く興味がないのかというとそういうわけでもない。むしろ性欲は人並みにはあるほうだと思っている。ただ、それでもやはり人と付き合いたいとは思わないのだ。

 

そんなことを思いながら俺は、目の前の友人二人から目を離して、それから(妙なことを考えていたせいだろう)どういうわけか緑川に目線をよこしてしまった。

 

全く無意識だった。

 

これで俺が緑川に好意を持っているだとか、或いは邪な考えがあってのぞいたとかなら話は単純だったのだがしかし、俺は緑川のことを不思議とそういう対象として見たことがなかったのだがら話はそうすっきりしたものでもない。

 

何故かはわからないが俺はそういう奴だったのだ。

 

そして俺がこんな風に緑川を見るのはこれが初めてだった。

 

そんでもって間の悪いことに、緑川もそのときなぜか顔を俺の方へ向けていて、結果として俺と緑川はものの見事に見つめ合ってしまった。ほんの一瞬のことだ。

 

俺は慌てて目を逸らした。

目が合うのは非常にきまりが悪い。久しぶりにまともに見た緑川は意表を突かれるくらいには綺麗になっていた。

 

子供の時と比べて長くなった髪には艶があったし、前髪を留めていた今時珍しい黄色のカチューシャは相変わらず似合っていたし、黒檀のような瞳はよく濡れていて、こういう言い方もなんだが色っぽい。

 

なんだかそんなことを考えるのは緑川に対して失礼な気がして、言いようもない不快感に襲われた俺は軽く頭を振ってなんとか平静を保った。

 

そんな折にチャイムがなって先生が教室に入ってきたのは幸いだったのだろうか。

 

先生が入り口から教壇に上がるまでに、席を発っていた全員が速やかに着席する。

 

先生は手に持っている紙袋を置くと、開口一番にこう言った。

 

「あー、早速だが先週行った数学の実力テストを返却するぞ〜。授業で解説する暇はないから、各々家でしっかり見直しておくように」

 

教室中から不満げな声が漏れる。俺は声を出さなかったが、それは別にテストの結果に自信があるわけではない。むしろその逆だ。

 

「あー、では一番から取りに来て」

 

数学は特に自信がなかった。見直しも全くできなかったし、そもそも回答を出せていない問題もあったから。

 

「次、28番」

 

受け取った答案用紙は机に戻るまで中身を見ない。嫌なことを先延ばしにしてしまうのは俺の悪い癖だ。

俺は早足で自分の席に戻った。

周りで点数の批評をしあうクラスメイトの声が気がかりでしょうがない。ただし、聞く限り今回のテストは難易度が高かったようだし、もしかしたら皆んな俺と同じくらいできていなかったかもしれない。うん、そうだ、そうに違いない。

 

気持ちに区切りをつけて、いざ点数を確認した俺は流石に目を見開いて卒倒しかけた。

 

 

 

27点。

 

 

 

ぶっちぎりで過去最低の点数だった。赤点じゃねぇかこら。

 

目の前が真っ暗になる、とまでは言わないが、それくらいのショックだ。それこそ緑川のことなんてすっかり頭から抜け落ちるくらいに………

 

まあ、別にテストの点数が赤点だったからといって今すぐにどうにかなってしまうわけでもない。焦る必要はないのだ。これから改善していけばいいのだ。

 

学校が終わって家に帰ってベットに寝っ転がっていた俺はある程度気を持ち直していた。と言っても根本的に何かか改善したわけではないのであって、一時的に発作が止まったという具合で漠然とした不安感は常に背後に付き纏っていた。

 

「………はぁぁ」

 

先生は家に帰ったらテストの復習をしろと言っていた。

 

だから俺は机に向かわなくてはならない。机に座って筆記用具を広げて、それから27点のテストを広げて、間違えた問題をもう一度解き直して………。

 

でも、机に座ると力が抜けるのだ。やる気が椅子を伝って流れ落ちてしまうのだ。ペンを握る力さえ手元には残されていない。いわゆる無気力の状態に陥ってしまう。

 

今日は一段と酷い。午後の授業は全く身が入ってなかったし、学校から帰るのだってひどく億劫だった。家に帰ってからも、着替えてベットに横になったっきり一歩も動いていない。動く気にならない。

 

どうして俺はこうも怠惰なのだろうか。本堂は元気発剌だし、一之瀬は自分の趣味に邁進しているし、緑川も毎日が楽しそうだ。いや、緑川のことはよく知らんけど多分そう。

 

俺は自分が嫌いだ。自分の行動には筋が通っていないし、信念もない。何かやりたいこともないし、だからといってやらなければならないことには逃げてばかりだ。学校に行くのは別段苦にはならないけど、楽しいわけではない。

気の合う友人はいるけど、真に打ち解けることはなく、たまに会話するのさえ億劫になる。自分からは何もしないが、言われたことを素直に取り組むほど素直なわけでもない。何もないのに何もしない。

こんな俺が嫌いなのに、極端に嫌ってもいないので変わろうと言う気にすらならない。

 

俺は何のために生きているのだろうか。

 

俺がある日突然消えたって、ちょっとした話題にはなるだろうが、きっとそれだけだ。緩やかに元の生活に戻るのに数日もかかるまい。家族にはちょっとした迷惑をかけるかもしれないが、逆にいえばそれ以外には大した迷惑はかからないだろう。

 

俺はいてもいなくても何ら変わりはない。つまりそれは俺が不必要な人間であると言うことの確かな証拠だ。俺以外に必要な人間はこの世にたくさんいる。

 

とはいえこの世には俺と同じ不必要な人間が、必要な人間と同じくらいたくさんいるようにも思える。そんな気がするので不必要だと言うことが大した苦痛にはならない。多少の不安感とやるせなさがあるだけだ。

 

だけどそのちっぽけな不安感とやるせなさが重くのしかかって、俺はベットの上から動くことができない。

 

そして、いつまでもつまらないことを延々と考え込んでいる。考えたことは大体が脳に保存されずに消えてしまう。蓄積されないものを生み出しては消している。

 

それが無駄だと思う。生産的な活動をしたいと願う。

 

でもできない。だからできることを無限に続けるしかない。

 

だって俺には、何もないのだから………

 

 

………

 

……

 

 

 

 

「…………はぁ」

 

やはりうまく思考がまとまらない。考えがループしてしまう。巨大な不安感に常に脳をジャミングされているようだ。

 

今日はいつにもましてひどく憂鬱だな。

 

「こう言う時はあれに限る」

 

俺はハンガーに掛けてある、年季の入った黒色のトレンチコートを乱暴に掴み取って羽織った。

 

そう、あれに限るのだ。

 

バイクに乗ろう。

 

 

 

______________

 

 

 

 

 

バイクは俺の数少ない趣味の一つである。

 

母の静止をやんわりと振り切って外へ出た。多分俺は飯は帰ったら食べるから置いといてだとかそんなことを母にいったと思う。母は夕飯のことじゃなくてちゃんと勉強をするように俺に言ったのかもわからないが、俺はよく聞いてもいなかったので好き勝手に食事のことだと思い込んだ。

 

車庫を開いて、父の乗るワンボックスカーの脇にちんまりと立てかけてある古めかしいバイクのハンドルをしっかりと握って、外に車体を出す。

 

このバイクは元々は父の知り合いが持っていたものらしい。

それを譲り受けた父が数回乗って飽きてしまったのを、たまたま普通二輪免許を意味もなく取得していた俺にくれたのだ。

まだ俺が生まれてくるずっと前に流行ったふるものらしく、正直機能性は微妙だが、まあ高校生が持つには妥当といったところだった。全く使用されていなかったため少し手入れしてやれば新品同様に走らせることができたので、かれこれ半年は愛用している。何より俺はコレが気に入っている。一応スズキのバイクだし。

 

車庫を出ると、外はもう薄暗くなっていた。

俺は気にせずバイクにエンジンをかけて、人通りの少ない街路を走り始める。

 

夜の公道を走る恐怖は、何度も走っているうちにいつの間にか気にならなくなるほどに薄れていた。むしろこの闇夜が俺には心地よく感じる。夜が俺を隠してくれる。俺の嫌いな俺を。

 

 

 

俺はバイクを走らせた。夜はいよいよ深くなり、町の輪郭は消え始める。やがて街灯がつくだろう。そうなれば街は再び姿をとり戻す。俺の姿も照らす……。町の灯りから逃げるように、俺はバイクのギアを上げて加速した。

 

バイク乗りは孤独だ。この小さい車体には他人を乗せることは出来ない。その代わりに他人から傷つけられることもない。そして自分からも傷つけられない。風切り音と唸るようなエンジンが心の声を消してくれる。何も考える必要がないのは楽でいい。

 

「あとはちゃんと整備された道があれば完璧なんだけどな」

 

辺りの光がすっかり頼りなくなると、バイクのヘッドライトがバチリと点灯し、目の前が少しだけ照らされる。

 

徐々に光の灯る街を背景に、俺は山道に入っていった。この先にある、奥玉湖周辺を取り囲むように整備された道路はバイクを走らせるのにもってこいだ。そして光や人通りも少ない。

 

やがて完全に闇に包まれた夜に一陣の風が吹き、吹き散らされた雲の狭間から恐ろしく冴え渡る月が姿を見せた。

 

確か、明日は満月だったか。

 

凍えるような月光が、アスファルトの道を、霜が一面に降り注いだかのような白に染め上げる。俺はコートの襟を立てた。そうしなければ、自分の体も凍てついてしまうような気がしたのだ。

 

襟を立てると、ゆったりとした温かさが首から全身へと広がっていくのが心地良い。

バイク乗りにとって防寒具は必需品だ。これまた父のお古であるこのトレンチコートは中々の防寒性能を有している。これで色が小っ恥ずかしい黒じゃ無ければもう少し需要があったのだが………

 

右手前に奥玉湖が見えて来た所で、俺はバイクを減速させてゆったりとした走行に切り替える。

 

奥玉湖は月の光を目一杯浴びているにも関わらず、何処までも暗い深淵のような闇に覆われていた。大地に穿った深い穴のようでもあり、一度入ったら二度と戻ることはできないと思わせられるほどに暗い。

 

底知れない恐怖を覚えた俺は、湖から離れるように車体を軽く傾けた。

 

気分を変えるためバイクのライトを上に持ち上げる。前方が更に明るくなった代わりに、あたりがより暗くなる。

 

それで湖に対する恐怖は無くなったが、代わりに昼間の将来への不安が蘇ってしまった。なんてこったい。

 

…………。

 

「………こんなことしてる場合じゃないよな」

 

自然と口からそんな言葉が溢れた。風を切る音も今回ばかりはこの考えを消してはくれなかった。

 

んなことをしている場合じゃねえ。

そんなことは頭では理解しているのだ。テストの点数は下がる一方だし、まだ高校2年生で、受験まである程度期間があるとはいえ、このままではまずかろうが。

 

大学に入ることができない。かも知れない。杞憂なのかも知れない。漠然とした不安感が俺を支配している。

 

俺はまともな大学に進学することができるのか?いくら地元の進学校に入っているからって、成績は下から数えた方が早いし………

 

………

 

そもそも、

 

そもそも、なんで俺はこんなに大学に行きたいのだ?

 

友人が、親が、先生が、世間が、大学に行かなければならないといっている。行かなければいい職場に入れない。いい職につけなければ生きるためのお金を稼ぐことができない。もし進学できなければ働くしかない。進学できれば人生は豊かになり、そうで無ければひもじい思いをする。

 

わかりやすい理屈だ。

 

そして、進学しなければならない理由が盤石であればあるほど、俺の不安感は日に日に増してゆく。

 

だから俺は進学したいのだ。

 

 

でも、それは俺のしたいことじゃない。俺が本当にしたいことは………

 

俺は、自分がしたいことがわからない。

 

俺がやりたいこと。16年生きてそんなこともわからないだなんて。

 

俺は本当にこのままでいいのか?自らの意思も持たず、ただ周りの言うことに従って生きてゆく。そんな生き方が本当に正しいのだろうか。

 

………

 

………いや違う、これはただ単に勉強が嫌いで怠惰な俺の言い訳だ。うじうじ悩んでいるより少しでも行動した方がいいに決まっている。

 

地面の凹凸を踏んで車体が大きく揺れたのでそこで思考が途切れしまった。

 

それでも心に宿った感情は消えずにしこりとなって留まった。

 

ギアを上げる。少しでも気分を変えたい。バイクは加速した。車輪が地面に吸い付くような走行だった。今日は何だかコイツの調子がいい。だけど俺の心は優れない。

 

………

 

「………やっぱ、勉強に集中するためにもバイクに乗るのはやめた方がいいのかもな」

 

俺は全くぼやっとしていた。それこそ、ヘッドライトに照らされて目の前に浮かぶ、白い人影に気づかないほどに。

 

「………あっ」

 

慌ててハンドルを切ろうとした時にはもうはっきりと手遅れだった。加速したバイクは人影を避けきれずに、俺は正面からまともに白い影と衝突した。

音が消える。

かろうじて影が大きく揺れたのが見えた直後、俺は全身に想像を絶するほどの衝撃を受けた。

四肢が弾け飛ぶかのような衝撃。

法定速度は守っていたはずだし、影もそれほどの大きさではなかったにも関わらず、俺の体はあへなく宙を舞う。不思議と痛みは感じなかったが、視界が真っ白に染まった。もはやどっちが上でどっちが下かもわからない。

 

あらゆる感覚が消失してしまったかのようだ。気がつくと俺は地面に転がっていた。

 

やばい

 

何が起こったかなんて考えなくてもわかる。俺は人身事故をたった今起こしたのだ。

 

もう一度言おうか。

 

や、やばい……

 

こんな所で事故ったとか洒落にならない。

たまにニュースで俺と同じような年齢のやつが事故を起こしたというのを見かけたが、まさか自分がそれになってしまうとは。

 

いや、そうじゃなくて、そう言うことじゃない。

問題はそこじゃなくて俺が轢いてしまった人が無事かどうかを確かめなければ。もし洒落にならないような怪我を負っていたら………と考えるだけでも血の気が失せる。

 

慰謝料とか、親族や本人への謝罪とか。

 

最悪死んでいたら、受験どころの騒ぎではない。俺は一生人殺しの業を背負って生きていかなければならない。それだけは勘弁だ。いやいや、そもそも何でこんなところに人がいるんだ?おかしいだろ。しかもこんな時間に………こんな暗闇の中で。

 

兎にも角にも、まずは起き上がって状況を確認しなければ………と思って体を起こそうとして、ようやく自分の体がピクリとも動かないことに気が付いた。え、何これ?

 

すぐに脊椎損傷、植物人間と言うワードが連鎖的に脳裏に浮かぶ。慌てて否定しようとしたが、否定できる材料はどこにもなかった。

 

頭がどうにかしてしまいそうになったが、すぐにそんなことは気にならなくなる。

 

徐々に左側頭部が痛み出したのだ。だんだんと痛みが強く、激しくなっていく。腹部も痛みこそ感じないものの、強い熱を帯び始めた。

 

もしや頭を打った?それだけじゃなく、この腹部の熱は、もしかして俺流血している?もしかして死ぬ一歩手前?

 

だとしたら事後処理のあんなことやこんなことに頭を悩ませる必要がなくなるのでラッキーだ。そんなわけあるか。

 

死んだら終わりだぞ。

 

悩む必要がなくなる代わりに、楽しむこともできない。自分がやりたいこともできなくなる。一生動くことも、考えることもできなくなるのだ。

 

そんなのは、

 

そんなのは………

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間もなく、あらゆる苦痛が消えた。まだ体は動かない。

 

視界は暗いままだった。きっと目を閉じているのだろう。でも感覚が鈍くて確証は持てない。もしかしたら視力を失ったのかも。

 

命は助かったのだろうか、だとしてもここは人通りが少ないから人に見つかるまで時間がかかる。俺はともかく、俺が轢いてしまった人は無事だろうか。覚えている限りでは徒歩のようだったし、まず間違いなく俺より重症だろう。しかし俺では助けを呼ぶことができない。

 

何だか時間の流れが曖昧だ。何となく風の音が聞こえるので、もしかしたら聴覚は無事なのかも知れない。それ以外は何も感じない。

 

多分俺の体は今地面に横たわっているのだが、それすら確信が持てない。自分が思っているより自分は重症なのかも知れないな。一生このままなのだろうか、或いはこのまま意識が暗い闇の中に沈んで死んでしまうのか。

 

頭を抱えて叫ぶことすらできない状況に、俺はもはや冷静になるしかなかった。

 

そんな状態のままどれほど時間が経っただろうか。

 

人の声が聞こえてきた。

 

しかし、俺の意識はそれを歓喜するほどの力すら残されてはいない。力を抜けはすぐに気絶してしまいそうだ。

 

何はともあれ、よかった………

 

『…………だ、…………まだ、きてます  』

 

『   だな  まつしてしまいますか』

 

『いや、計画に無いことは    べき     記憶を   てどこかの   に         おけ』

 

『外傷は見当たりません』

 

『念のためこちらで    おくか。こ    にゆ   』

 

『て      に       アルパは回収しま       』

 

『           』

 

 

 

 

『    』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと俺は見知らぬ公園のベンチで寝ていた。

 

慌てて起き上がってあたりを確認したが、誰もいない。服装に異常はなかった。ただ、コートに少し擦り傷が増えているような気がしないでもない。元々古いものだったので何ともいえないが。身体にもどこにも異常はない。少なくとも素人目にはそう思える。近くにはバイクが置いてあった。

 

全く今の状況が理解できない。俺はさっきまで奥玉湖にいたはずなのに、いつの間にか公園のベンチにいて、派手に事故ったはずなのにその形跡は無くなっている。バイクもぱっと見どこにも傷がない。

 

公園は何の変哲もない普通の公園のように見えた。当たり前だ。逆に普通じゃない公園があったら見てみたいわ。

空は先ほどと変わらない夜の色に、星が少々あるくらい。月はすっかり隠れてしまっていて、街灯の突き刺さるような光が目に執拗に入ってくる。つまり変わった様子はどこにもなかった。

 

俺はいろいろ考えた。

 

いろいろ考えた。

 

いろいろ考えて。

 

あれは全て夢だったのだ、よし家に帰ろうと言うしょーもない結論に至った。携帯も無事みたいで(どころか少し新しくなっているような気がするがそんなわけがないので気にしないことにする)時刻を確認すると親への言い訳が面倒なほど時間が経っていることがわかったので早く帰ることにする。

 

「ん、あれ」

 

バイクに跨ると妙な違和感があった。

 

「…………これ、俺のバイクだよな?」

 

形状も色も同じ。間違いなく俺のバイクのはずなのだが…………

 

………後ろに回ってナンバープレートを確認する。1971。うん、間違いない。

 

もう一度バイクに跨ってエンジンをかける。軽くハンドルを握り直していざ出発しようとして、ようやくヘルメットがどこにもないことに気がついた。

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

 

ノーヘルで家までバイクを走らせてから、かれこれ一時間。家族の追求をのらりくらりとかわし、風呂に入って、リビングに置いてあった夕飯を適当に腹につめてからさっさと自分の部屋に戻った俺は、ベットの上で横になってじっと天井を見つめていた。

 

………本当に夢だったのだろうか。

 

もしそうだとしたら、あまりにもリアルだ。人を轢いた時のあの感じは夢なんていうレベルじゃない圧倒的リアリティがあった。

肯定的に捉えれば稀有な体験をしたと喜ぶべきなのだが、いかんせん状況が不可解すぎてどうにも楽観的になれない。もし仮に先程の出来事が全部夢だったとして、なぜ公道を走っていた俺が見知らぬ公園のベンチで寝ていたんだ?

 

あまりにも不自然すぎる。

 

いくら俺が天然だと言っても、寝ぼけて公園までバイクを走らせてそのまま公園のベンチで寝ただなんて、どう考えてもありえない。

 

ただ、現実感がイマイチ足りないのも事実だ。というよりショックが抜けきっていないのかも知れない。何せ人を轢いたのだ。

 

もう勉強のこととか、テストの点数のこととか、将来への不安など吹っ飛んでしまったな。

 

それほど強烈な記憶だった。

 

………

 

むしろ夢だと思った方が俺にとっては都合がいいのかも知れない。全て夢だと思えば、貴重な体験をしたと思えるし、いいリフレッシュになったのは確かだ。

 

うん、そういうことにしよう。

 

そう結論づけた途端に急に眠気が襲ってきた。安心したら疲れが一気に寄せてきたようだ。

 

俺は大きな欠伸をすると、ベッドに大の字になって目を閉じた。今日は気持ちよく寝れそうだ。

 

 

なんだ?

 

妙な気配を感じる。

 

 

《ALERT》

 

 

何気なしに気になる方に目をやる。

 

それは随分遠くにいた。

 

 

《G appears》

 

 

黒い光沢。2本の触覚。

 

6本のギザギザの足。

 

害虫。

 

まあ、端的に言えばゴキブリがいた。

 

ところで俺は別にゴキブリが苦手というわけではない。別に昆虫がさわれないわけではないし、ゴキブリなら一度キャッチアンドリリースしたことがあるくらいだ。妹に急かされて。積極的にやりたいとは思わんけど。

 

「うぅっっ!!」

 

苦手とか平気だとか、そんな問題ではない。

 

あり得ないほどリアルにそいつの存在を感じた。触覚の揺れだとか、体の僅かな動きだとか。どこに行こうとしているのか、どこを見ているのか。直近でじっくり観察してもわからないようなことまではっきり認識できた。

 

爆発的なエネルギーを想起させる。

 

はっきりとわかる。

 

動く。

 

ものすごい瞬発力で動こうとしている。

 

はっきりとわかる。

 

奴が右前足を上げようとしているのがはっきりと感じられる。

 

来る!!!

 

瞬間、奴の体が膨張した。ような気がした。

 

俺の体は反射的に飛び上がり、

 

気づけば目と鼻の先に天井があった。

 

「えっ」

 

手を伸ばすと天井に触れることができる。それほどの圧倒的現実感で俺はジャンプしていた。3メートル近くを仰向けの状態で。

 

疑問に思う間もなく今度は落下が始まる。

 

本来の俺の運動能力では、空中では身動きすら取れないはずなのに、俺の体は半自動的に猫のように体を回転させて音もなく手足で着地した。

 

ゴキブリはもうすでにどこにもいない。ベッドはジャンプの衝撃で底が陥没しており、もはや従来の機能を失っているようだ。

 

「えっなに!!?地震!!??」

 

母が飛ぶように俺の部屋に入ってきた。

 

「にいちゃんうるさい!!!今何時だと思ってんの!!」

 

続いて中学に入ってからまともに口を聞いてくれなくなった妹がやってくる。

 

「…………」

 

最後に父がひょっこり顔を覗かせた。

 

「「…………………」」

 

暫く家族みんなで仲良くお見合いをした後、

 

「………何やってんの」

 

着地した姿勢のまま動かない俺を見て、妹がおそらく家族全員が思っていること(俺含め)を代弁した。

 

「いや、その」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………バク転の練習だよ」

 

「…………」

 

妹の冷たい視線を一身に浴びた俺は、言い訳が思いつかなかったにしてもこれは酷すぎたな、と思いました。

 

 

 

 

 

 

________

 

 

 

 

 

 

都市伝説について語る

 

 

投稿者 名無しの鳥人

 

 

1 名無しの鳥人

 

ねぇ、「スパゲッティマン」て言うの知ってる?

 

 

2 名無しの新参者

 

何それ、スパゲッティ食ってんのw

 

 

3 名無しの鳥人

 

絶対に姿を見たらダメなんだって。見た奴は漏れなく4ぬらしい

 

 

4 名無しの道化師

 

久しぶりに都市伝説らしいのキタコレ。

 

 

5 名無しの新参者

 

ちょっと調べてきた。

海外の都市伝説の輸入らしいな。でもそれくらいしかわかんねぇぞ情報をくれ。

 

 

6名無しの道化師

 

なんでスパゲッティマンなの?スパゲッティ食ってんの?それともスパゲッティみたいな見た目なの?

 

 

7 名無しの新参者

 

スパゲッティみたいな見た目ってどんなだよw

 

 

8 名無しの鳥人

 

いや

 

見た人がスパゲッティみたいになるの。

 

 

9 名無しの新参者

 

 

 

10 名無しの道化師

 

普通にホラーなんだが:(;゙゚'ω゚'):

ミンチになって4ぬってことでしょ?

 

 

11 名無しの方程式

 

ひき肉か………

 

 

12 名無しの新参者

 

見た人が例外なく4ぬんだったら、誰がスパゲッティマンの噂を広げたんだよ。

 

 

13 名無しの鳥人

 

さあ?

でも海外でスパゲッティマンに襲われたと思われる人の遺品は見つかってるみたいだよ。金属製のスプーンなんだけど、スパゲッティみたいに細く縮れて原型を留めてなかったらしい。

 

 

14 名無しの新参者

 

死体は?残らないの?

 

 

15 名無しの鳥人

 

ない。被害者は全員行方不明ってことになってる。

 

 

16 名無しの方程式

 

うーむ。色々検索エンジンにかけてみたが、確かにこのスパゲッティマンってのは怪しいな。

 

 

17 名無しの道化師

 

日本での被害はあんの?

 

 

18 名無しの鳥人

 

多分

 

 

19 名無しの新参者

 

スパゲッティマンに襲われたって言う証拠はその遺品だけ?信憑性薄くない?

 

 

20 名無しの鳥人

 

Twitterで被害者が「スパゲッティマンに襲われる」って感じの呟きを残してる。今はもう残ってないけど。

 

 

21 名無しの方程式

 

「スパゲッティマン」の単語を含む記事が極端に少ない。しかもそのどれもが都市伝説とは関係のないものばかり。仮に都市伝説がまやかしだったとしても流石におかしい。こりゃ隠蔽工作されてるな。

 

 

22 名無しの権兵衛

 

なんで襲った奴がスパゲッティマンだってわかるんだよ名無しの鳥人

 

 

23 名無しの方程式

 

ダークウェブにかろうじて情報の痕跡があるな……。Tor 入れといて良かったわ。ていうか、こんなこと知ってる名無しの鳥人って何者?

 

 

24 名無しの新参者

 

ダークウェブて……

 

 

25 名無しの方程式

 

情報元教えてくれー

 

 

26 名無しの道化師

 

おーい、鳥人?

 

 

27 名無しの新参者

 

抜けた?

 

 

28 名無しの方程式

 

………うーむ、スパゲッティマンねぇ。なんか久々にヤバそうなネタだなぁ。コレはスルーしたほうがいいかも

 

 

 

 

…………

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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