ウマ娘×仮面ライダーアマゾンズ コラボダービー   作:アマゾントレーナー

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トレセン学園で働く終の日常は彼が記憶喪失の事以外ありふれた日常に思えた。

だが街にはヒトに似た…いやヒトを皮を被った怪物が人間やウマ娘を襲いその怪物を別の怪物が狩る事件も噂が飛び交う程に数多く行なわれていた。

かつてその事件の1つに巻き込まれたとあるウマ娘は終の正体を知るがその事実を逆に終に口止めをさせ学園にバレないようサポートをしていた。

しかし奇妙なバランスで保たれていた偽りの平和はある日を境に音を立てて崩れていった。



2ndRACE (アマゾン)が信じるトレーナーの姿 ~BEAST's Nonsense~

ヒト喰いが現れた次の日、僕は変わらずに働いていた。

 

「う~ん…やっぱり広いな~」

 

そういえばトレセン学園に暮らしてもう2年になるんだ~…2年だよね?、この前に2回目の誕生日があってみんなに祝ってもらったって事はそう言う事だし。

 

「シュウく~ん、今日はこちらの廻りですか?」

 

「はい、校舎の方は志田さんが…たづなさんが来たって事はまた理事長さんが?」

 

「はい…「不屈ッ!、引き受けるまでは絶対に諦めぬ!」と伝言を…」

 

良いタイミングでたづなさんが来てくれた、昨日本を読みながら書いた辞表を取り出す。

 

「シュウくんそれは…!?、冗談ですよね?」

 

「冗談ではありません、志田さんにももう1つ渡しました。今月末で辞めます」

 

全く予想していなかったのかたづなさんの表情は真っ青になっていて僕は持っていた辞表をたづなさんに握らせる。

 

「すいませんシュウさん!」

 

僕が心の中でたづなさんと理事長さんに謝っている時、ウマ娘のスペシャルウィークがすごく慌てた様子で駆け寄ってきた。

 

「あれ?、スぺどうしたの」

 

「そのウララちゃんたちのチームが…とにかく一緒に来てください!」

 

「分かった、たづなさん行きましょう!」

 

「えっ?、はっはい!」

 

物凄く汗をかいていたスぺを見て僕とたづなさんはハルウララの元に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

数分後、寮の前で座っていたハルウララを見つけた。

 

でもいつも元気な彼女の様子ではなく落ち込み今にも泣きそうになっていた。

 

「ウララ、寮の前でどうしたの?、もしかしてまた紫麻トレーナーに怒られた?」

 

「シュウちゃん…うん、シュウちゃんのアドバイスでまた速くなれたのにそれはいけない事だって怒られちゃった」

 

「端から聞いていたんですが、それ以外にもシュウさんの悪口もチームのみんなに言ってそれでウララちゃん以外のメンバーと紫麻トレーナーさんが言い合いになってしまって…」

 

紫麻トレーナーが僕の事を良く思っていないのは前から知っていた、いや素人の僕が自分勝手にウララたちにアドバイスをしているんだ、良く思われなくて当然だ。

 

「みんなもシュウちゃんのおかげで速くなって喜んでたのに…本当は速くなったらいけなかったの?」

 

「そんなこと!「いけないな、こういうのは」…紫麻トレーナー」

 

たづなさんが言いかけた時、ウララがいるチームを担当する紫麻 淳トレーナーが割って言い僕たちを睨んでいた。

 

「おいハルウララ、他の奴らも罰としてコース10周走ってる、お前もこんな所で油を売ってないでコースに行け‼」

 

「紫麻トレーナー、いくらなんでも無茶苦茶すぎます!、今から10周なんてそんな」

 

「駿川秘書、これはチームの問題なんです、口出しは勘弁してほしいですね」

 

僕にも分かる程の無理難題にいつも温厚なたづなさんも紫麻さんに怒っていてウィークもウララを庇う様に立っていた。

 

「ウララ、今日は寮でゆっくり休んで。みんなもすぐに帰すから」

 

「お前!、ただの警備員の素人がトレーナーを真似事をする…ヒィ!?」

 

僕は内に沸き上がりそうな感情の渦を抑えながら紫麻さんを睨む。

 

「紫麻トレーナー、こんな無茶なトレーニングばかりでレースの結果が揮わないのは当然だって素人の僕でも分かります、なんでこんな事ばかり続けさせるんですか?」

 

「これだから素人は…まさかウマ娘と人間の間に絆なんてものがあるって信じてるのか?、こいつらはただただ走り続けて観客を沸かせる為だけの家畜と変わらない、トレーナーの指示に従えない様じゃこいつらもそこまでだ」

 

「第1ウマ娘と人が同列な事自体気に入らないしな」

 

「家畜…!!」

 

僕はその一言に何故か聞き憶えがあってとても嫌な感じがする。

 

「貴方、本当にトレーナーなんですか!?」

 

「えぇそうですよ、人間の為のね、人間に尽し切れないんじゃ家畜以下の化け物だ」

 

あまりにも暴言にスぺやウララもショックを隠し切れず僕も怒りをこれ以上殺し切れない。

 

「紫麻さん、貴方はトレーナーなんかじゃない!!」

 

「素人の分際で名門の出の俺を侮辱するか!!」

 

「ならその素人が証明します!!、少なくとも貴方がウマ娘を担当してもいいトレーナーじゃないって事を!!」

 

「良いぜ、その延びた鼻っ柱をへし折ってやる!」

 

そう言い合った後、紫麻トレーナーは怒り物に八つ当たりしながら去っていく。

 

「たづなさん、今から理事長に会う事って出来ますか?」

 

「えっ?」

 

「短期間だけでもトレーナー資格を取得出来るか相談させてください」

 

「っ!?、そういう話なら喜んで!、また5分後に理事長室にいらしてください!」

 

たづなさんも慌てた様子で走っていった、ウマ娘と見劣りしない程のスピードで…

 

「スぺ、知らせてくれてありがとう」

 

「いえいえ!、でもさっきのはとってもカッコよかったです!」

 

「そうかな?、僕は言いたい事を言っただけただの自分勝手だよ」

 

目を輝かせて言うスペだけどただ本心をぶつけただけの僕からしたら何が良かったのかまるで分からない。

 

「ウララ、もし資格が取れたら君を担当させてもらっても良い?」

 

「シュウちゃんが私を?…っ!?、ホントにホントに!?」

 

「ほんとに本当、その時には悪いけどスぺにも協力してほしい」

 

「私でよければいくらでも手伝います!」

 

後は彼女にも頼んでみよう、かなり文句を言われそうだけど…

 

 

 

 

 

 

それから月日が経ち、3月末…僕は府中レース場にいた。

 

「遂に始まりますね…」

 

「うん、でも問題ないさ…あの2人なら必ず」

 

控え室で待っていた僕と今日走るハルウララ、それに今日までトレーニングに協力してもらったスペシャルウィークとヒシアマゾン。

 

今日行われるレースは理事長に無理を言って掛け合ってもらいウララと紫麻トレーナーが担当するウマ娘をねじ込んでもらった。

 

「ウララ、ちょっと緊張しちゃってる?」

 

「うん、だってレースで1着取れなかったらシュウちゃん…」

 

だけど今回のレース…僕と紫麻トレーナー自分が担当するウマ娘の順位で負けたトレーナーは辞める事が条件になっていてウララはそんな事を気にしていた。

 

「今はそんな事は考えないで、何時ものウララの走りをすれば良いんだ」

 

「随分トレ公らしいじゃないかシュウ、このレースが終わったらこのヒシアマ姐さんをスカウトしてくれるんだよな?」

 

「それは勿論!、ってヒシアマゾンはもうチームリギルに所属しているのに大丈夫なの?」

 

「あったりまえ!、もうおハナさんとは話をつけているからね!」

 

ビシッとヒシアマゾンがサムズアップをすると2回ノックが聞こえ…

 

「失礼する」

 

自信満々な紫麻トレーナーが担当しているウマ娘と一緒に入ってきた。

 

「紫麻トレーナー、一体何の御用でしょうか?」

 

「大した事ではないが今回のレースに負けて泣き喚く前の君たちの顔を見ておきたくてね」

 

「下らない…相変わらず性根の腐ったトレ公だ」

 

「ウララちゃんは絶対に負けません!」

 

2人がそう言い合う中、紫麻トレーナーが担当するウマ娘トウカイテイオーとメジロマックイーンの2人は気まずそうにしていた。

 

「まぁ良い、走る前から戦意喪失されたら潰しがいがないからな」

 

そう言って紫麻トレーナーは既に勝ちを確信した様子で出て行く。

 

「シュウ…ウララ、ごめんねボクだってあんな奴の為に走りたくないけど…」

 

「私たちのトレーナーさんが如何やらあの方に弱みを握られていたようで、私たちもトレーナーさんを見捨てる事は出来ませんから…」

 

「テイオー・マックイーン、今はそんな事は気にせずに全力で走って!、大丈夫今のウララは2人にも絶対に勝つから」

 

「テイオーちゃん・マックちゃん、私今日は絶対に1着取るよ!」

 

2人の事情を聞き僕とウララもそう宣言し2人は驚くけど…

 

「そうだね!、よーしボクも全力で行くからね!」

 

「分かりましたわ、メジロの淑女として今日のレース全力で挑みますわ!」

 

レースへの熱を取り戻した2人もレースに臨む為に部屋から出て行く。

 

そしてレース開始の時間が迫りウララはコースに僕たちは観客席に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

レース開始1分前、観客席には一般の方も見えその殆どが異例で出走する事になったテイオーとマックイーンのファンで次々と出走するウマ娘がゲートインしテイオーとマックイーンの姿に熱気が高まっていた。

 

「今回のレース、芝2500の長距離、君が担当するウマ娘の適性では全くの勝ち目はない」

 

「滝原トレーナー、確かにウララの脚質や適性には全く合っていません」

 

その時、今回のレースに出走する別のウマ娘を担当している左腕に巻いたスカーフがトレードマークの滝原竜二トレーナーが声を掛けてきた。

 

「そうは言っていますが随分自身がおありな佇まいですわね、ご自身の進退が掛かっていると言うのに」

 

「ここまできたら僕はウララを信じるだけ、今回のレースの人気じゃ最下位だけどね」

 

滝原トレーナーが担当しているもう1人のウマ娘キングヘイローも一緒に来ていた、キングヘイローはウララと同室で特に仲が良く今日はウララの応援に来たんだと思う。

 

「だが君がスカウトしたウマ娘だ侮っているつもりはない、寧ろ今日出ているウマ娘には徹底マークするように伝えてある」

 

「それでも勝ちますよウララは」

 

「それが全く根拠のない自信に思えないのが君いや君たちの恐ろしい所だ」

 

前から僕の事を良くしてくれていた滝さんは微笑して頷き僕やキングヘイローと一緒に静観し遂にウララもゲートインする。

 

それから程なくなくして選抜レースが始まった。

 

 

 

 

 

【さぁレースも終盤に差し掛かり先頭はトウカイテイオーそのすぐ後ろにメジロマックイーン‼】

 

レース終盤、おおよそこのレースを見ている誰もが予想した展開になり会場の熱気と応援も更に高まる。

 

ウララも健闘し10人中現在7着、だが本当の勝負はここからだ!

 

【おっとここで一気に見事なゴボウ抜きをみせるハルウララ!、先頭との差を一気に詰めていく!】

 

脚を溜めていたウララはここで一気に駆け抜けテイオーとマックイーンに迫る!

 

「いけーウララちゃん!」

 

「よしっ!、タイマンだ!そのまま差し抜け!!」

 

これまでウララと一緒にトレーニングした仲間。

 

「ウララさん!、最後まで全力で走り抜けなさい!」

 

ウララと寮で同室の友達。

 

「ウララちゃん、行けるぞー!!」

 

「頑張れー!!」

 

ウララが偶に手伝いに行っていた商店街の人達。

 

残り200で横一線の状況になり2人と違い明らかに疲れが見れるウララ。

 

しかしウララの為に送られた必死な声援が彼女を後押しして…

 

「ウララ、いッけぇぇぇぇぇ!!!」

 

【抜け出したハルウララ!、ハルウララそのままゴール!!】

 

【1着はハルウララ!、驚異的な末脚で見事勝利をもぎ取った‼】

 

【2着はメジロマックイーン!、3着はトウカイテイオー!】

 

今回のレース、おおよその観客の期待を裏切り勝利したのはハルウララだった。

 

 

 

 

 

 

レース終了後、満面の笑顔で観客席に帰ってきたウララをみんなで称えていた。

 

「おめでとうウララちゃん‼、やっと1着取れたね!」

 

「よくやったなウララ!、なんだか私がウララとタイマン勝負したくなったぜ!!」

 

「えぇ、本当に素晴らしいレースでしたわウララさん、私もうかうかしてられませんわね!」

 

「ありがとうみんな!、みんなのおかげで最後まで頑張れたよ!!」

 

「う~良かった良かった、あとでお祝いにおじさんがにんじんをプレゼントするよ、勿論お友達の分もね」

 

「やったー!、ありがとうねおじちゃん!!」

 

涙ぐむ商店街の人達、その時レースで競り合ったテイオーとマックイーンもとても晴れやかな様子でやって来る。

 

「ウララ、今回は負けちゃったけど次は絶対に勝つからね!」

 

「私もですわウララさん、今度はその見事な末脚を打ち破ってみせますわ!」

 

「うん!、2人とも約束だよ!」

 

レースを更に絆を深める3人、だがそれを一切認めない人もいる。

 

「ふざけるな!、一体何故無能とど素人のコンビに負ける!?、お前たちわざと負けただろう!」

 

「お前!、そろそろいい加減に!!」

 

「紫麻、いい加減みっともない…名門の名が泣くぞ」

 

辺り散らすように言う紫麻トレーナーに対して滝原トレーナーが反論する。

 

「滝原!?、お前も見てただろう?、あんなインチキを許して良いのか!」

 

「インチキをしたのは君だろう紫麻、ハルウララの脚質に合わないレースに出させて自分には適正に合った優秀なウマ娘を2人も引き抜き、同じトレーナーとして私は恥ずかしくて仕方ない」

 

確かに今回のレース内容を決めたのは紫麻トレーナーでありウララの適性を知っているこの人なら不利なレースを選ぶ事は容易に予想出来ていた。

 

「それにひきかえ野狭間君は2週間もなかった期間で彼女の才を引き出し今回のレースに合わせた調整を済ませた、勿論彼女の健闘ありきだが並のトレーナーじゃこんな芸当は出来ない俺や紫麻お前でもな」

 

「黙れ!!」

 

怒り心頭で滝さんを突き飛ばす、すると苦しみだし必死に左腕を抑える。

 

「滝さん、どうしたんですか!?、早く病院へ!!」

 

「の…ざまくん、君なら…分かっているはずだ…ウグッ!?」

 

「まさか…滝さん」

 

僕はその様子から滝さんが左腕に巻いていたスカーフを外し隠していた銀色の腕輪からの光が赤くなっていて僕はこの赤い光の意味が分かっていた。

 

「おっおい滝原…お前顔が…」

 

段々と滝さんの顔が歪んでいき紫麻トレーナーの他みんなや異変に気付いた一般の方も怯える。

 

「どうしましたのトレーナー!?」

 

「滝さん気をしっかり持って!!」

 

「キングヘイロー…ごめんな俺は…もう…野狭間君、君が俺を…あとは頼んだ…よ」

 

僕と一緒にキングヘイローも駆け寄り肩を支えるが…

 

「ウガァァァァァ!!」

 

滝さんの身体から強烈な衝撃波と高熱を発せられて僕とキングヘイローは吹き飛ばされ滝さんの正体が明かされてしまう。

 

「嘘だろう?、滝原トレーナーが…」

 

「ヒト…喰い!?」

 

「ばっ化け物!?」

 

滝さんはトンボの姿をしたヒト喰いに成ってしまい周囲の人も悲鳴を上げながら逃げていく。

 

でも僕は信じていた、滝さんなら本能を乗り越えてヒトとして生きている。

 

そうなれば僕も僕の中の僕を信じる事が出来る、僕は「本能の赴くまますべてを狩り尽くそうとする獣」じゃないと…

 

 

 

 

 

 

                     ~NEXT RACE~

 

『ヘッタァ…ハラガ…ヘッタァァァ!!』

 

「死に…シニタク…」

 

「ウゥゥゥ…モウヤメテ…タキサァン!!」

 

「もう抑え付ける事なんて出来ねえよな」

 

3rdRACE ヒトに認められないモノたちの末路 ~RAGE Impulse~

 

ア"マ"ゾ"ン"

 




うわっ…このssのレース描写、少なすぎ…

ここまでトレーナーメインのssもありましたっけ?

次回はやっとの初変身!


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