ウマ娘×仮面ライダーアマゾンズ コラボダービー 作:アマゾントレーナー
互いの進退を賭けたレース…勝ったのは終と紫麻が無能と呼んでいたウマ娘ハルウララだった。
だが終が勝手に抱いた「理想」への代償は非常に大きい物となる。
「理想」…それを抱いて良いのはヒトとヒトに認められしモノのみ。
それ以外が理想を抱いた時、どんな愚かな末路を辿るのか古今東西の歴史や創作上の物語が証明しているのは言うまでもない。
そうそれがヒトが定めし世界のルールであり…ヒトが望む絶対の結末なのだから。
「そんな…トレーナーが…化け物?」
『ヘッタァ…ハラガ…ヘッタァァァ!!』
キングヘイローの声に反応し滝さんが襲い掛かるが寸前で飛び掛かりなんとか抑えようとする。
「滝さんしっかりして!!、元に戻ってください!!!」
「今だ…今だ逃げるぞ!!」
その間にヒシアマゾンが声を掛けてみんなを逃がそうとするが紫麻トレーナーは腰を抜かして動けずにいた。
『ジャマスルナァァァ!!』
滝さんからまた蒸気が噴き出し僕は引き剝がされて殴り飛ばされてしまい柱にぶつかりそのまま地面に叩き付けられる。
「シュウ!?、しっかりしろ!!大丈夫か!?」
「そっそうだ…そうだやれ!!、そのど素人をぶっ殺せ!!」
みんなを逃がしてこちらに気付いたヒシアマゾンが僕に駆け寄り自分に危害を加えないと思ったのか紫麻トレーナーは立ち上がりそう言って滝さんを焚き付けようとする。
だがもう理性の欠片もない滝さんは紫麻トレーナーににじり寄り…
「何したんだ?、早くそいつを【グシャッ!!】えっ?」
紫麻トレーナーの腹を貫きそのまま喰らいつく。
「死に…シニタク…」【クチャッ…クチャッ…】
「ダメだ滝さん…そんな事をしたらもう…僕は!!」
一心不乱に紫麻トレーナーを喰らいヒシアマゾンはあの時の事を思い出して右脚を抑えながら後退る。
『マダダ…オマエヲ…クワセロォォォォォ‼』
その足音で次の標的をヒシアマゾンに定めて飛び掛かる!
「ヤメロォォォォォォ!!」
だけど僕が滝さんの顔面を殴り飛ばしすぐに立ち上がる滝さん。
「ウゥゥゥ…モウヤメテ…タキサァン!!」
滝さんはまるで怯えた様子で飛び去っていき僕がお腹に手を伸ばそうしたところヒシアマゾンが止める。
「シュウ、もう良いだろう?、あとは駆除班っていう連中に任せておけ」
「でも…」
「お前はもうトレ公なんだぞ奴らに構っている時間はない!、それに滝原のトレ公を…知り合いを殺せるのか?」
僕はヒシアマゾンの問いに答えられずその場に蹲るしかなかった。
#####
レース場から逃げた5人のウマ娘。
「ハァ…ハァ…ここまで逃げれば」
「でも…あれ、本当にヒト喰いがいたなんて」
「ただの噂に過ぎないと思っていましたが、それがまさか」
自分を見ていたトレーナーの予想だにしない事実に顔が真っ青なキングヘイロー。
「キングちゃん…大丈夫?」
「えっ?えぇ…」
生返事しか出来ないキングヘイローの前にヒト喰いになった滝原が飛んできた。
『ミツケタァ…』
「どうしてここが!?」
「まさか匂いでも追ってきたの!?」
ウマ娘に迫るヒト喰いだが後ろから発砲音が聞こえ滝原に電流を纏った弾丸が撃ち込まれる。
「えっ?、志田さん!」
「他の警備のお兄ちゃんお姉ちゃんも!?」
銃を撃っていたのは志田たちトレセン学園の警備員たちでありその1人高杉が滝原に向かって走りニーキックを浴びせる。
「話は後だ!、フク・和也5人を退避させろ!」
「了解!、お嬢様方お久しぶり~今はおじさんに付いてきてね~」
「えっ!?、ですが!?」
「ここにいられても邪魔なだけだ!、さっさと逃げろ!」
5人は三守に連れられて近くに停めていた白色のバンの車に乗り込み福井の運転でその場から離れる。
「よし!、オメガが来る前に狩るぞ!」
「というか珍しいですね、何時もは必ずオメガがいるのに…」
保護対象がいなくなり心置きなく殴り・蹴り・撃つ志田たち3人、その1人水嶋はオメガがいない事を疑問に思っていた。
「どっかで道草でも食ってんじゃないの?」
「かもな!、取り敢えずこのヒト喰いを狩るぞ!!」
「確かに狩らないと1円にもなりませんからね!」
しかしヒト喰いは全く志田たちには興味がないのか電流を帯びたナイフで切り掛かる高杉を突き飛ばした後、白いバンを追いかけるように飛んで行った。
「クソッ!、追いかけるぞ!」
「やっぱ人間よりウマ娘の方が美味しく見えんのか?」
「さぁどうでしょうか?」
その頃、ヒト喰いから逃げていた福井・三守と5人のウマ娘。
「どうして三守さんたちがヒト喰いと戦っていらっしゃるのかしら?」
「まぁ詳しい説明は出来ないけど、どっちかっていうとおじさんたちはこっちが本業だったりするんだよね」
「もしかして…シュウちゃんも?」
「シュウは違う」
ウララからの質問に福井が食い気味に答え三守は苦笑いを浮かべる。
「シュウちゃんはこうやって狩りをしている事も知らないから、それにおじさんたちはトレセンの警備員だけど雇い主はトレセンじゃないからね」
「雇い主?」
「確か…天城財閥の天城生物学研究所でしたわね」
「おっ流石はメジロ家のお嬢様、大正解!」
その時、乗っているバンに大きな衝撃が走り横転しそうになるが福井の運転で何とか持ち直す。
「三守!、あのヒト喰いだ!」
「えー、追いかけてきたの!?」
そして次に襲った衝撃でバンは横転する。
「いったぁ~、お嬢様方大丈夫?」
「なんとか…」
横転したバンからなんとか這い出て既に福井は追いかけてきたヒト喰いにむかってライフルを向けて発砲する。
「まさか…トレーナーがまた私たちを」
「気に入られちゃったみたいだね…うん?、トレーナーって?」
「三守!、先に行け‼」
「OK、皆さんこっちに逃げるぞ!!」
福井が必死にヒト喰いを牽制する中、三守とウマ娘の5人は近くにあった廃工場に向かって走るがキングヘイローは頻りにヒト喰いの方を見ていた。
#####
「シュウ、水飲むか?」
「うん、ありがとう」
柱にもたれ掛かる様に座っていた僕は同じく隣に座ってペットボトルの水を飲んでいたヒシアマゾンからペットボトルをもらい入っている水を飲む。
「もう大丈夫か?」
「うん、もう落ち着いた。ごめんねヒシアマゾン面倒掛けちゃって」
「まっ!?、まぁお前の中のお前を知ってんのなアタシだけだからな!」
何故か照れていたヒシアマゾンはそっぽを向いて立ち上がり僕に手を差し伸べる。
「落ちついたならみんなの所に帰るぞ、お前がいなくてあいつらも心配してるだろうし」
僕はその手を掴もうする…だけど。
『クイタイ…ウマソウ…ウマムスメヲ!!』
頭の中に滝さんの声が頭の中に響き滝さんの見ている景色がイメージとして見えていた。
「ダメだ!…滝さん、もうやめて!!」
「どうしたシュウ!?、もしかして滝原のトレ公が…」
頭を抱えて膝を着いて蹲る僕は必死に逃げるみんなとみんなを逃がそうとする三守さんと福井さんの姿が滝さんを通じて見えていた。
「シュウ、あれだけにはなるな!!、もうお前はトレ公なんだからな!!」
「ヒシアマゾン…ハッ!」
『クイタイ…クイタイ…』
必死に僕の中の僕を抑えようとする僕に声を掛けてくれるヒシアマゾン。
でも滝さんは三守さんを飛び越えてみんなの行く手を阻み本能のままみんなに迫る。
『トレーナー…』
『キングゥ…クイタイ!!…イチバン…クイタイ!!』
「っ!?、ア"ア"ア"ア"ア"!!!」
その声を聞きもう抑えも効かなくなり僕もまた「
「ベルト!?、ヤメロシュウ!!、こんなもん外して…」
「ウァァァァァ!!!」
ヒシアマゾンは僕の腰に現れたベルトを外そうとするけど全くビクともせず僕はヒシアマゾンを突き飛ばし右手側のグリップを捻る。
【O・ME・GA】
ベルトから音声が流れバックルの目のような所が充血したように赤く光り…
【EVOLU E EVOLUTION!】「ア"ア"ア"ア"ア"ア"マ"ゾ"ン"」
僕の身体から滝さんの時と似て強烈な衝撃波と緑色の高熱を発して凄まじい力が全身を覆う。
そして僕はヒシアマゾン以外誰もいないはずのレース場から跳躍しビルからビルを伝っていく。
ただひたすら獲物の気配に向かって…
「シュウ…そんな…あたしじゃ止められなかった…」
置き去りにしてしまったヒシアマゾンはそう呟き物影から僕を観察していたある人もまたこう言って去っていった。
「やっぱり抑え付ける事なんて出来ねえよな」
#####
ヒト喰いを追いかけてきた志田たち3人はやっと追い付き5人のウマ娘たちににじり寄るヒト喰いに向かって発砲する。
「クソッ!、全然効かねぇぞ!」
「まさかもう人を喰った後なんじゃ」
「縁起でもない事言ってんな!」
しかし全く効き目がなく少し気にする素振りを見せるだけですぐに獲物に向く。
「マコさん!、このヒト喰いお嬢ちゃんたちに!!」
「あぁ夢中みたいだな!」
「あの子たちも腰を抜かしている、マズいですよ!」
あと1歩まで迫りキングヘイローに喰らいつこうするのに気付いたウララがキングヘイローに覆い被さり守ろうとする。
そしてヒト喰いが喰らおうとしウマ娘たちは死を覚悟し目を瞑った…その時!!
【ヒュ~ン…グシャッ!!】
何処からか飛んできた謎の生物がヒト喰いに頭に体当たりをして転倒させそれでもウマ娘を喰おうとするヒト喰いをサッカーボールのように蹴り飛ばす。
「あれ?…ウララさん大丈夫!?」
「うんなんともないよ…でも?」
「あれは…」
「またヒト喰い!?」
「待って下さい!、腰にベルトを巻いている…まさかあの緑色の方は?」
新たに現れた緑色のヒト喰い?に志田たちは少し安心し2体を迂回してウマ娘たちに駆け寄り保護する。
その間にもヒト喰いは地面を叩いた反動で飛び掛かろうとするが緑色の方が張り手の要領でヒト喰いを叩き飛ばす。
「志田さん、まさかあの緑色の方は?」
「あぁあいつがもう1つの噂になっている奴、ヒト喰い狩りのオメガだ」
「えっ?、あれが!?」
「あのヒト喰いと大して変わらないような?」
緑色の方オメガも唸りながらヒト喰いを睨み今にも飛び掛かりそうで全く理性を感じないその様子にスペシャルウィークやトウカイテイオー・メジロマックイーンも不安を感じる。
しかしハルウララとキングヘイローは自分たちを守ろうと意志を背中越しに感じてある人物を連想する。
「「シュウちゃん(さん)?」」
その声にオメガが反応して首を向けようとするも涎を垂らしまだウマ娘たちを喰らおうとするヒト喰いにオメガの中の堪忍袋の緒が切れてしまう。
『ウァァァァァァ!!!』
憤怒の雄叫びと共にヒト喰いに殴り掛かりヒト喰いも抵抗するが足払いをされ宙に浮いた所に渾身の拳打を受けて殴り飛ばされて近くの廃工場の壁を突き破る。
『ウゥゥゥゥゥ!!』
立ち上がるヒト喰いに向かってオメガが飛び掛かりマウントを取って執拗に頭部に殴り一瞬構えを取った瞬間に背中を蹴られて態勢が崩れ転がり互いに立ち上がって殴り合うもオメガのパワーが圧倒的なのか一方的に吹き飛ばしてしまう。
「なんて強さなの」
「あっちのヒト喰いもまったく銃とかも効かなかったのに」
「ありゃ~こりゃあ耳が痛い」
ほぼ一方的にヒト喰いと闘うオメガに戦慄を憶えるウマ娘たち、志田たちもまた全く手が出せない状況に歯痒さを感じていた。
『ウァァァ…』
オメガは左腕のアームカッターに力を溜める様に構えベルトの右手側のグリップを握る。
「ヤメテ!、その方はヒト喰いじゃありませんわ!!、その方は…」【VIORENT PANISH!】
キングヘイローの呼び止めに全く耳も貸さずにグリップを捻り音声と共に左腕のアームカッターが大型化する。
「その方は私のトレーナーなの!!、だから!」
『キングゥ…ウガッ!!』
『ッ!、ウァ!!』
思わず駆け出すキングヘイローに飛び掛かるヒト喰いそしてヒト喰いに向かって跳躍するオメガ。
「ヤメテェェェェェ!!!」【ズシャァッ!】
(そうだったのか…だがもう)
キングヘイローの叫びが木霊する廃工場、ヒト喰いはキングヘイローの目の前に迫り手を伸ばしオメガも着地し2人の方に振り向く。
(一度目覚めてしまったら最後、もうヒトには戻れねえんだよ、死ぬ以外にはな)
「トレーナー…やっと正気に【グシャッ!…】えっ?」
【ドサッ…】
正気に戻ったと信じるキングヘイローや他のウマ娘たち、だが志田たちはやるせない様子で見届けキングヘイローの伸ばした手が届く直前で腰から横一線に切断されそのまま上半身が物のように落ちて転がる。
「トレーナー…イヤァ…そんなぁ…」
殆ど放心状態だが滝原だったヒト喰いの顔に触れようとした瞬間に死に絶えた肉体はドロドロの黒い液体に成り果て腕輪以外跡形もなくなってしまう。
「イヤァァァァァ!!!!」
絶叫と共に泣きじゃくるキングヘイロー、それに反応してまるで我に返ったオメガは震える自身の左腕と大粒の涙を流すキングヘイローに腰を抜かし逃げるように走り去っていった。
#####
「シューウ!!、何処だシューウ!!、確かこっちの方に飛んで行ったはず…」
アタシはもう1つの姿になったシュウを追いかけてレース場から離れた廃工場近くまで走ってきた。
「アタシ以外にシュウのもう1つの姿をまだ知られる訳には・・・あっ!?」
飛んで行った方向からなんとなくここに目星を付けて探していると建物の陰で蹲りガタガタと震えるシュウを見つけた。
「シュウ!、ったくやっと見つけたぞ」
『ッ!?、ウワッ!?、ボッボクハ?』
「どうした?、アタシだよヒシアマ姐さんだ!」
『ヒシアマゾン…ボッボク』
「もう全部終わったんだ、さっさと元に戻ってみんなの所に帰るよ」
『ウン…』
まだもう1つの姿のままだったシュウが付いているベルトの目の部分の光が消えるとシュウの身体はあっという間にヒトの姿に戻った。
「やっぱ冷た!」
「ごっごめん」
「いや別に良いんだけどよ」
なんでか分からないけどシュウが姿を変える時の熱気も今回の冷気もすっごく心地良いんだよな…
そんな事を考えているとシュウは立ち上がろうとするけど狩りで疲労がピークになったみたいでフラフラしていてアタシがシュウに肩を貸す。
「ったく、で、みんなはどっちにいるんだい?」
「あっちの方、志田さんたちと一緒にいる」
そう言われてアタシはシュウを支えながら向かう。
それから少し経ってシュウの言う通りウララたち4人と警備の志田さんたちを見つける。
「あっシュウちゃんとヒシアマおねえちゃんだ!」
「2人とも大丈夫だった!?」
「あぁ、シュウはここまで来るのにすっかりばててしまってな」
「それは仕方ありませんわね」
アタシらに気付いてウララたちと話していると志田さんたちも罰が悪そうに向かってくる。
「大丈夫そうだな」
「はい…あの志田さん、皆さんは?」
「まぁそれは後で、今日はもう帰ろう」
「そうそう、俺たちみんなもヘトヘトだしさ」
「それよりもシュウ、トレーナーなら体力を付けた方が良いぞ」
そう言い合っていると白いバンを運転してきた福井さんがアタシらの前に停める。
「よしっ、じゃあ全員帰るぞ」
「乗り心地は最悪ですけどね」
三守さんのジョークに高杉さんがどつきみんなはバンに乗り込んでいく。
「あれ?、キングちゃんは?」
そういえばウララたちと一緒に逃げたはずのキングヘイローの姿がなくシュウは慌てた様子でバンから降りる。
「あっおいシュウ!?」
「大丈夫、アタシに任せてください」
アタシもバンから降りてシュウを追いかけ廃工場に入る。
するとシュウはある一点を見て立ち竦しアタシもその方向を見る。
そこには生気が抜けて呆然としているキングヘイローがいた。
「キングヘイロー…ごめん」
シュウが呟くその言葉にどこか罪悪感に押し潰されそうになっているとアタシは確信した。
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選抜レースから数日後、僕は理事長室に向かい理事長にある物を渡した。
「困惑ッ!?、何故またこれを持ってきたのだ!?、シュウはトレーナーになる決心を固めたのではないのか!」
渡しのは辞表とトレーナーバッチだった。
「僕はそんな事一言も言ってません、「短期間だけトレーナー資格を取得したい」としか言っていなかったはずです」
「そんな事出来る訳がありません、一度でも資格を取ったらもう返還は出来ません。余程の理由がない限りには…」
「理由ならあります」
「いや、そんなものはない」
はっきりとそう言ったのはトレセン学園の生徒会長シンボリルドルフだった、ルドルフは理事長室に向かう僕を見かけて気になって来たらしい。
「先日の選抜レース、確かにヒト喰いが現れ滝原トレーナーと紫麻トレーナーが犠牲になられた、だがそれは決して君の責任ではない」
「肯定ッ!!、それにこの事件自体なかった事にされて滝原トレーナーも紫麻トレーナーも行方不明扱いになっておる、あれだけの目撃者がいたはずなのにな…」
またそういう事になっているのか…これまでのヒト喰いの事件は全て犠牲者が出ても行方不明事件としか発表されずヒト喰いの存在を誰かが徹底的に隠蔽していた。
「何よりも君がトレーナーになるのを心待ちにしていたウマ娘が非常に多い、かく言う私もその1人だからな」
「そうですよ、悲観的な事ばかり考えるのはシュウくんの悪い癖です、もっと前向きに考えていきましょう!」
僕を引き留めようと明るい話題に切り替えようとしてくれるのは本当は僕も嬉しい、でもこの場で話をしている・聞いているヒトたちみんなある事実をなかった事にしようとしていた。
「僕も…滝さんと同じなんです」
「うん?、一体滝原トレーナーと同じなんだ?」
「志田さんたちから聞いているはず、滝さんはヒト喰いだった、僕はずっと前からその事を知っていた」
「…どうして知っていたのですか?」
「僕にははっきりと分かるんです…僕も…ヒト喰いだから」
僕のその言葉にみんなは驚くけどルドルフは何処か心当たりのある素振りを見せていた。
「激怒ッ!、言って良い冗談と悪い冗談があるぞ!!」
「なら証拠をお見せします、扉の前で聞いているエアグルーヴ・ナリタブライアン・ヒシアマゾン・フジキセキも入って来てちゃんと見てほしい」
そう言って扉の前に聞き耳を立てていた4人のウマ娘も入ってくるけどヒシアマゾン以外は理事長と同じく悪い冗談だと思っているようだった。
「良いだろう、今回は貴様の冗談に付き合ってやる」
「ただの時間の無駄だが…まぁ姉貴もお前には何かと世話になっているからな」
「私としては中々面白いジョークだと思うけどね…どうしたんだいヒシアマゾン?」
明らかに動揺して目が泳いでいるヒシアマゾンに最初は呆れていた様子のフジキセキも段々と表情が強張っていく。
「…本当に冗談だったら…僕も良かった…」
そう言いながら僕は腰にあのベルトを現れさせみんなはまた驚く。
「すごい…手品だね、プロ並みだよ」
ルドルフは引きつった笑みで言うけど僕は気にせず右手側のグリップを握ろうとするとヒシアマゾンが僕の右手を掴んで必死に首を横に振る。
「離れて、危ないから」
僕は静かにヒシアマゾンの手をどけて少し離れると右手側のグリップを捻る。
【O・ME・GA】「…アマゾン」
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それからすぐに僕は既に纏めていた荷物を持ってトレセン学園の門を出て行く。
元々数が少なかったけどね。
その時、2人の男性と擦れ違いその内の無精ひげを生やしている男性から妙な気配を感じて僕は振り返る。
するとその男性も振り返り…
「これが世間様で言う現実って奴だ、どれだけ取り繕ってもアイツらの中で生きて行く事は許されない、お前も…俺もな」
「貴方は?」
「な~にまた会えるさ、狩りの場でな」
男性はニヤリと笑って向きを直して学園の方に歩いていく。
「そうですね…貴方の言う通りです」
僕もトレセン学園に向かって一度お辞儀をして宛てもなく歩き始めた。
でもさっきの男性…すごく嫌いだけど懐かしい感じがして僕もまたあの男性に会えるという予感がしていた。
~NEXT RACE~
「やっやあ、2人とも元気そうで良かった」
「あぁ…野狭間 始、よ・ろ・し・く」
「よしっじゃあキタちゃん、ダイヤちゃんと一緒にかけっこしてみよう!」
「4万です」
4th RACE 明かされた獣の正体 ~New Race AMAZON~
「さようなら…何時までも…応援してるから」
ここのキングヘイローは曇らせ担当、それはハッキリしましたね!
そしてやっと仁さんポジの人キター!
皆さんも村長の悠より伝説のヒモアマゾンこと仁さんの方が大好きですよね!
にしても自分で書いててなんですがここの主人公メンタル弱すぎ…ウマ娘の二次創作界隈でもワーストじゃないでしょうか?
次回は所詮説明回です。