食べるのが大好きなので、全てをいただきます   作:にゃもー

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ランチさん新スキルをまたまたゲット。



美咲とイベント準備

 

「メイプルー」

 

「あ、ランチ!」

 

戻ってみると、メイプルは自分の盾でモンスターを押しつぶしていた。

盾の下から、大量のダメージエフェクトが飛び出している。

 

「すごい倒し方だね」

 

「攻撃力ないから、普通に攻撃してもダメなんだよねー」

 

「食べれば大丈夫!」

 

「多分それはランチだけだと思うなー。まあ、私も今から食べるんだけど…」

 

メイプルの目的、それは爆発テントウというモンスターだった。

 

「この近くにいっぱい出るらしいから、頑張って食べてみるよ!」

 

「あのモンスターは食べると楽しいよ。お勧め!」

 

「うん、分かった!」

 

「あ、それで、私も新スキル手に入れたから、ちょっと向こうで試してくるね」

 

「そうなんだ。じゃあ、後でー」

 

「はーい」

 

 

 

メイプルと別れたランチは、そのまま元居た場所まで戻る。

暫くすると蜂のモンスターがやってきた。

 

「とりあえず捕まえて少し食べてみよっかな」

 

捕まえるのにも慣れてきたのか、初回攻撃時にしっかりキャッチ。

そのまま羽の部分を少しだけ食べてみる。

 

すると、モンスターに紫色の光のようなエフェクトがかかった。

手を離すと、飛べるはずの蜂は地面に落ちてもがいていた。

 

「これが【口腔浄化】の効果?何が起こってるんだろ?」

 

「あ、そうだ!【食神の霧】!」

 

HPを100だけ消費して発動。周囲1mが霧に包まれた。

 

「これで食材扱いのはずだから…。【食材観察】!」

 

 

name:フォレストクイーンビー

HP :30

MP :0

STR :20

VIT :10

AGI :40

DEX :30

INT :10

 

装備

 なし

 

スキル

 【飛行】【毒液】【針挿し】

 

状態

 【スキル封印】

 

 

「あ、なるほど。飛ぶのもスキルだから飛べなくなってたんだね」

 

「相手の一部を食べると封印されるってことかー。結構強そう!」

 

…実は「食べると封印」になる対象は「装備」も入ってしまう。

そのため、対プレイヤーには脅威となるスキルなのだが、今のランチに知る由もなかった。

 

「色々試してみよっと!」

 

動けないフォレストクイーンビーを戴いたランチは、

他のモンスターを探し始めた。

 

 

  【スキル「捕食の手」を取得しました】

 

「あれ、またなんかスキルが手に入った」

 

暫く捕まえては食べて。を繰り返していると、新しいスキルが取得できた。

 

「どんなのだろう・・・?」

 

 

【捕食の手(ほしょくのて)】

  食べられるものを掴むことができる。

  掴まれた側は、スキル使用者が手を離すまで動かせなくなる。

  攻撃判定があるものを掴むと、判定の分ダメージを受ける。

 

 消費

  MP(5/回)

 

 取得条件

  暴食を取った状態で、手でつかんだ通常食べられないものを200回以上食べる。

 

 

「食べられるものかぁ。あれ、でも私って【暴食】で何でも食べられるんじゃ…?

じゃあ、相手の武器とかも掴んで食べられるってことかな」

 

恐ろしい事実に気が付くランチだった。

 

「ちょっと試してみよう!」

 

しばらく森を探索すると、狼が現れた。

狼に合わせてしゃがんで構える。

 

「えいっ!よし!キャッチ!」

 

近づいて爪で攻撃してくる狼の腕を、ランチは上手く捕まえた。

ダメージエフェクトは出るが、ランチのHPの前には誤差のレベルになっていた。

 

「うーん、どんな状態なんだろ?」

 

狼は掴まれた腕を外そうと色々もがいている。

しかし、他をどんなに動かしても、腕の部分だけは完全に固定されていて、

腕を中心に身悶えしているようにしか見えなかった。

動くことによる抵抗感などもランチ側にはない。

 

「とりあえず、いただきまーす」

 

そのまま狼の腕を引き寄せると、抵抗なく引き寄せられた。

 

腕を食べることで狼にはスキル封印が付き、何もできなくなる。

なすすべなく狼はランチのお腹に収まった。

 

「相手の武器を捕まえて食べることができるんだねー。

うん、やっぱ武器や装備は食べられるんだよ!」

 

…残念ながらツッコミを入れるものはいなかった。

 

「よーし、じゃあメイプルと合流しよう」

 

一通りスキルを試せて満足したランチは、

メイプルの方へ歩いて行こうとする。

 

「ランチー」

 

そこに、今度はメイプルの方からやってきた。

 

「あ、メイプル!今そっち行こうと思ってたとこ!どうだった?」

 

「うん、おかげで新しいスキルが手に入ったよー」

 

「良かったー。私も手に入ったよ」

 

「え、どんなの?」

 

「こんなのー」

 

「あ、私取れてないスキルだ!すごい!」

 

「ランチのも見たことないスキルだねー」

 

「これでイベントも頑張れそうだよー。やっぱ武器は食べるものだよね」

 

「違うからね!?」

 

きゃっきゃ言いながらスキルを見せ合う二人。

大変尊い光景だが、見せ合っているスキルは

【悪食】【口腔浄化】【捕食の手】

という、1つ1つが戦局に影響を与えかねないものばかりだった。

 

「これで、後はレベル上げとアイテム集めかなー」

 

「私はMP増加とかほしいなー。あとは、いっぱい料理作ろうっと!」

 

「え、料理も作れるの?」

 

「うん!【料理生成】ってスキルで。メイプルにもあげるー。何か食べたいものとかある?」

 

「ありがと!私はチョコケーキとか大好き!」

 

「分かった!チョコケーキなら作れるから、イベントの時までに作っておくね!」

 

「うん、楽しみ!」

 

「じゃあ、今日はこんなところかな。またねー」

 

「うん、またー」

 

ログアウトする二人。

 

対プレイヤーでこの上なく有効なスキルを取得したことことを、二人は知らなかった。

そして、対プレイヤー戦である第1回イベントが、近く開催されようとしていた。

 




ということで、色々ゲットする二人でした。

…次回はいよいよ第1回イベントが開催ですー。
メイプルとランチの活躍にご期待をー。
他のプレイヤーは…。がんばれ。

そして新たな捏造設定…。
メイプルはチョコケーキが好きです。
他の各キャラにも、好きな食べ物を用意する予定ですー。
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