といってもランチさんは間接的に出てきますー。
名無しの観戦者
なんか凄いものを見た…。
ツッコミどころ満載だが1つ1つ行こう。
まずは一対一の時だが…。
とりあえずなんで死なないんだろ。
武器を避けるとか弾くとかいうわけでもないようだ。
凄いダメージエフェクト出てたよな…。俺なら間違いなく死んでる。
単純にHPが多いからとか?
分かりやすいのはHPだな。…ただ、それでも耐えれるとは思えんのだが。
実は回復してたりするとか。
分からん。さらに分からんのが、武器を食べたことだな…。
ヤバい。
食べる姿は可愛かったが、やってることがえぐ過ぎる。
相手のプレイヤー、絶望的な顔してたもんな…。
そりゃ、丹精込めて作った自分の武器が食べられたら…。
しかも、食べられないように抵抗しようとしてたが全く無理そうだったし。
一度掴まれたらなんか特殊効果でも働くのか?
何もかも分からん…。
一時的に使えないだけでもヤバいだろ。
あと、相手が「スキルが使えない」とか言ってたのが気になる。
あれか。武器食べられてから使えなくなったみたいだよな。
武器食べられたら本人のスキルも封印される…?
だとしたらヤバすぎる。しかも一度武器を掴まれたらほぼ確実に食べられるんだぞ…。
つまり、一度でも武器を掴まれたらほぼ詰みってことか。
まあ、その後ボウルに集められてかき混ぜられるんだろうな…。
それな…。あれマジで意味が分からん。
前に、南の森で巨大化した女の子が出たと話題になってたが、この子だったんだな。
やっぱ対人戦でも有効なんだな…。
集められた奴らは全く身動き取れてないように見えたな。
状態異常じゃないか?わかりやすいのは麻痺か。専用のものかもしれんが。
ボウルの中身が無くなったら大きさが戻ってたから、一連のスキルなのかもな。
あの白い霧も関連してそう。トリガーなのか?
とりあえず要注目だな…。上位陣とかち合うとどうなるのか…。
お、なんかその女の子がまた戦ってるぞ
相手は3人か。タンク役、戦士、魔法使い。バランス良いな。
戦士が攻撃しつつ、タンク役も攻撃に回ってる。そこに魔法か。
…まああの子直接攻撃はしないからな。
全部喰らっちゃってるな。凄いダメージエフェクトだ。
…死なないけどな。
複数個所から攻撃されてるから、どうすればいいかオロオロしてるな。
光景だけ見ると、とても助けてあげたくなるんだが。
見た感じ、非戦闘員の女の子を寄ってたかってイジメてるようにしか見えん。
……死なないけどな。
攻撃する側が驚くっていうか焦ってるのが分かる。
お、なんかタンク役に近づいてく。戦士と魔法使いの攻撃は無視してるな。
あ、タンク役の盾が掴まれた。すげー焦ってる。
本人も他二人も必死で攻撃してるが…。ああ、盾が一口喰われた…。
…盾、全部喰われたな。ついでに剣も喰われた。タンク役の奴、何もできず狼狽えてるな。
まあ、武器も盾も無くなってスキル封印が付いてたとしたら…。
俺も何もできないわ。逃げることもできない気がする…。
次は…。戦士か。まあ近くにいるもんな。って、魔法使いが強い魔法唱えてるな。
【炎槍】だっけ? すげーな。下手すると炎耐性あっても当たれば死ぬ可能性あるぞ。
女の子も魔法使いの方に向いたな。そして…槍発射!どうなる?!
は?
は?
は?
…魔法もつかめるんかい!ダメージエフェクト凄いけど普通に掴んでる。
観戦席のプレイヤーは知る由も無いが、ランチは以下のスキルを保持していた。
【暴食】 …食べられるものに制限がなくなる
【捕食の手】…食べられるものを掴むことができる
ってことは次は…。食べた!
魔法使いが超焦ってる。そりゃ、渾身の魔法を食べられちゃうとなぁ…。
いやまて、あの焦り方、なんか様子がおかしくね?
魔法を何度も唱えようとしてるように見える。
…まさか、スキル封印されてるのか?
まてまて。撃った魔法を掴んで食べられても、スキル封印になるってこと?!
それなら矢とか衝撃波とかもダメってことか…。ヤバいだろ、それ…。
これで魔法使いは実質戦力外だな…。
まあ、そうなると後は…。あ、戦士の剣が掴まれた。
食べられた…。デスヨネー。
そして最後は…。ああ、なんか画面が白く。
この霧に触れたら集められるのか?
多分そうだろうな。霧を晴らせば大丈夫なのかも。
…初見で見切るのは不可能な気もするがな。
霧の範囲、さっきより広くね?
広いな…。高さも倍くらいある。
あ、大きくなり始めた。おおお、どんどん大きくなる。
さっきよりはるかに大きくなったな…。これが前に話題になってたやつか…。
んで、中にはさっきの3人…+巻き込まれた奴ら多数。
ワケガワカラナイという顔してるな、みんな。
そりゃそーだろ…。実際巻き込まれたら何が起こったか分からんと思うぞ。
ああああ…。かき混ぜられていく…。
やっぱ、持ってる武器とか盾も消えてるな…。
あと、分かりづらいが、みんな同じエフェクトの量が出てる気がする。
割合ダメージか何かか?
かもな。…ま、そんなことあまり関係なさそうだが。
あ、またちっちゃくなった。他のプレイヤーは全滅か…。
ヤバいとこ
・死なない
・武器やスキルを食べる
・食べられると消える。スキル封印もあると思われる。
・霧を出した後、周りを集めて大きくなる
・泡だて器で集めた対象を混ぜて倒す
うん、どうしようもないな。
まず死なない理由が分からんとどうしようもない。
食べるのは…対策は単純だが難しくね?
霧は散らせば行ける…のか?
おい!こっちもヤバいの居るぞ!
なんだなんだ!?今度は本人じゃなくて盾が食うのかよ!?
彼らはランチのことを考える暇もなく、
メイプルの映像を見せられることとなった。
そしてそれはスタッフも同じだった
<スタッフルーム>
「…………」
「…………」
可愛いアバターが微動だにせずモニターを見ていた。
モニターには、周りのプレイヤーを食べ尽くすランチの姿が映っていた。
「どうするかなこれ…」
「多分、今のプレイヤーじゃどうにもなりません…。相対したプレイヤーは食べられるだけかと…」
「トッププレイヤーならどうだ?」
現在トップを走るプレイヤー数人はいずれも人外とも
いえる強さを発揮して数多のプレイヤーを葬っていた。
しかし。
「厳しいんじゃないかなと…。プレイヤーだと気づけないと思いますが、実は一番の問題はコレです」
モニタを見せる。そこには、ランチのステータスの変化が映っていた。
「ううむ、ステータスすべて 0 なのに、コレか…。」
「注目してほしいのは戦闘時のHPです。」
戦闘時のHPの変化がグラフに現れる。
VITが 0 のため、攻撃を受けると数値上はかなり減る。
しかし、全体比率からすると危険なほどでもなかった。
そして数秒でHPは回復していた。
「なんですぐにHPが回復してるんだ?!」
「確認してみたんですが、どうやら【飴】を舐めてるみたいなんですよ」
「飴?食べ物にあったよな、たしか。デジタルな飴とか言われた気がする」
「はい。現実の飴と違って、3秒に1回味の判定が出るようになっています。
それが、ランチの持っている【生命循環】ってスキルと嚙み合ってしまってるんです」
「生命循環…【ものを食べると、HPとMPが5%回復する】…あ、そういうことか」
「はい。彼女が飴を舐めている間、3秒に1回5%…つまり1500のHPが回復します…」
「1500…。トッププレイヤーと比べても数倍の量だぞ…。それが3秒に1回か…」
「それこそ、HPを10秒くらいで削り切れれば良いのですが、あのHP量だと非現実的かと」
全てを察した責任者の「黒」は、深く椅子に腰かけた。
「とりあえず、見守ろうか…」
「ですね。ただ、あの霧の中で集められなかったプレイヤーも居たりします。
ちょっとは期待してもよいかもしれません」
「そうだな、ちょっとは期待できそうだ!」
「はい。ははは」
「ははは」
「…………」
若干うつろな笑いが響くスタッフルームだった。
そして、森の中では霧を回避したプレイヤーである、斧使いのドラグが歩いていた。
「ったく。何だったんださっきの霧は…。」
ドラグが戦っていると、白い霧が周りを覆い始めた。
戦っているプレイヤーは何が起こっているのかわからない様子だった。
ドラグも同じだったが、直感から対応しないとヤバそうだという感じがして、
出し惜しみを捨て、広範囲スキルで相手プレイヤーごと霧を吹き飛ばしたのだ。
特に何も起こらなかったが、あのまま霧に包まれていたら危なかったんじゃないか?
ドラグはそう思っていた。
「向こうの方からだったな…。ちょっと行ってみるか。」
初見で【食神の霧】をしのいだ掛け値なしのトッププレイヤー。
暫定ランキング5位のドラグが、ランチに迫ろうとしていた。
そんなわけでランチさんお食事タイムでした。
そして、ドラグさんがランチさんを捕らえようとしています。
がんばれ。
霧を晴らすのはドラグさんナイス判断ということで。
ペインさんとかもそうですが、勘の良いプレイヤーなら気づきそうですねー。