食べるのが大好きなので、全てをいただきます   作:にゃもー

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4層攻略中ー

不思議な少女と出会いますー


美咲と少女

「なにこれー!?壺の中ー!?」

 

壺の中に引きずり込まれるメイプルがいたり

 

「ふふふ・・・うふふふ・・・」

 

変な声を出しながら攻略に邁進するカスミがいたり

 

色々ありながらも4層攻略は進んでいた。

 

「んー、今日は森で素材集めかなー。料理でも結構要りそうだし・・・」

 

そんな中でもランチはマイペースに攻略を続けていた。

今日は4層の森へ来ていた。手には自分が作ったおやつがある。

 

【きな粉餅・EX】

  食べ物。食べると美味しい。

  付与効果:HPアップ 20分間 10%

 

実際の素材に【料理の素】を加える形で作成した料理で、

付与効果の内容と時間が2倍になっている。

 

ちなみに味も素材で色々変えることができると気づいたランチは、

探索と同じくらいの時間を料理に費やしていたりした。

結果出来上がった様々な料理は戦場でみんなに振舞われることとなる。

 

「よーし、じゃあ色々集まったし、次はどうしよっかな」

 

ディナーに乗って色々回りながら霧で食材集めをしていたランチ、

料理に割く時間が多くなったので以前より上がり幅が抑えられたとはいえ、

それでもNWOトップ10に入るレベルを維持していた。

 

「ディナーもいっぱい食べようねー」

 

(わうわう♪)

 

頭をなでなですると嬉しそうに鳴くディナーだった。

ディナーもまた強力な相手との戦いなどでレベルを上げている。

 

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name:ランチ

Lv :65

HP :5240(+1000) (戦闘時:49920)

MP :310(+10) (戦闘時: 2560)

STR :0

VIT :0

AGI :0

DEX :0

INT :0

 

装備1

 頭 :食神のシェフハット

 左手:食神のボウル

 右手:食神のウィスク

 体 :食神のコックコート

 装飾:食神のコックタイ

   :海皇のペンダント

   :絆の架け橋

 

  ステータスは装備1のもの

 

装備2

 頭 :食神のボディス

 左手:食神のトレイ

 右手:食神のブラウス

 体 :食神のエプロン

 装飾:食神のスカート

   :海皇のペンダント

   :絆の架け橋

 

 

スキル

【超大物食らい】【暴食】【双身】

【食材集合】【相対成長】【食材分割】

【食神の霧】【食材観察】【料理生成II】

【生命循環】【口腔浄化】【捕食の手】

【MP強化小】【麻痺耐性大】【毒耐性大】

【海皇の魂】【銀翼の魂】【封鎖海域】

【暗視】【比翼連理】【魔神III】

【あーん】【ウェイトレス】

----------------------------------------------------------

name:ディナー

Lv :12

HP :2400

MP :60

STR :350

VIT :60

AGI :420

DEX :80

INT :60

 

スキル

【食らいつき】【覚醒】【休眠】【レージング】【ドローミ】

【グレイプニル】【フローズヴィトニル】【ヴァナルガンドII】

----------------------------------------------------------

 

特にランチはトッププレイヤーですら対策スキルを持っていないと

容易に詰むため、第4回イベントでの活躍も相まってディナーともども

メイプルと対を成すヤバいプレイヤーとして知れ渡ることとなった。

 

 

 

「んー、一度ホームに戻ろうかな。素材も集まったし」

 

(わうう!!!)

 

「わっ。どしたの?ディナー」

 

一段落してどうしようか考えていると、突然ディナーが横を向き吠え出した。

 

「あっちに何かあるのかな」

 

(わうわう!)

 

「よーし、ディナー、行こう!」

 

ディナーに話しかけた瞬間、一気にトップスピードで駆けるディナー。

向かうのは森の奥の方で四層ということもあり敵もかなり強いエリアだったがが、

単体でディナーに勝てる相手はおらず、さくさく食べながら進んでいった。

 

 

「はああああぁぁぁ!!??」

 

「ん?なんか聞こえたね。あっちかな」

 

(わわう!)

 

進んでいくと、突然何かの叫び声が聞こえた。声の感じは若い女性だった。

どこだろうと探す間もなく、ディナーが突進する。

 

「お、おい!愛嬌のある姿だろう!?見逃せ!」

 

そこでは胸をサラシで巻き下に袴を着た少女がモンスターに襲われていた。

 

(わうう!!)

 

「ディナー!ゴー!って、あれ、先に倒しちゃった」

 

すかさず助けるよう指示を出そうとしたが、

ディナーはランチの命令が来る前にモンスターを蹴散らした。

 

「た、助かったか…。って、はっ!?」

 

危機が去ったことを知った少女は、しかしランチのことを見て驚愕する。

そんな間にもランチはディナーから降りて少女のもとへやってきた。

 

「んー、こんな小さな子って居たかな。イベントとかかな?」

 

「あ、あのその!」

 

内心滅茶苦茶焦っている少女のことを、取り乱していると思ったランチは、

落ち着かせるためにしゃがんで視線を合わせる。その時ふと気が付く。

 

「誰かに似てるよーな気も…。まあ良いか。大丈夫ー?お名前はー?」

 

「え、ええと…(ま、マズい!何でランチが!)」

 

相変わらず落ち着かない少女の為のためにしゃがんで少女を抱き上げる。

 

「大丈夫だよー。もうモンスターはやっつけたから。そーれ♪」

 

「え、わっ!わわっ!」

 

そのまま抱きかかえるように体の前へ持ってきた。

 

(や、柔らかいな…。色々と。…ってそうじゃなくて!)

 

「とりあえず、安全なところまでお姉さんが運んであげるねー」

 

「い、いや、私は!」

 

割と混乱している少女とともにディナーの背中へ乗る。

 

「大丈夫だよー。ディナーに乗っていくからあっという間だから。行くよ、ディナー!」

 

(わう!)

 

「うわぁぁぁ・・・(こ、こんな速かったか!?)」

 

第4回イベントよりさらに速くなったディナーは、数分で一気に町中まで駆けた。

 

 

 

「ううう…」

 

「もう大丈夫だよー。怖かったねー」

 

町に戻ったランチは、入り口近くの長椅子に座りながら、

少女を抱きかかえながらなでなでしていた。

 

その姿は大変愛らしく、普通は見かけない少女ぷれいたーも相まって、

見かけたプレイヤー達の間でひそかに話題になっていた。

 

「はっ、いや、違うんだランチ!」

 

「はーい、ランチだよー。あれ、私の名前言ったかな?」

 

「だ、だから私は」

 

「わっ!大丈夫!?って、うわっ!?」

 

話しかけた少女の全身から突然煙が発生する。

次の瞬間、抱きかかえていた少女が突然大きくなり、ランチは後ろにつんのめる。

 

「よっとと、って、カスミ!」

 

「ああ…バレてしまったか…」

 

「どうしたの?とりあえず、これ食べる?」

 

割と諦めきった表情を浮かべるカスミにおやつを渡すランチ。

 

【どら焼き(あんこ)】

  食べ物。食べると美味しい。

  付与効果:状態異常時間軽減 10分間 10%

 

 

「…いただこう。」

 

「ゆっくり食べてね。はいお茶」

 

【玉露】

  飲み物。飲むと美味しい。

  付与効果:状態異常抵抗アップ 10分間 10%

 

「ふう。ありがとうランチ。美味しかった」

 

「どういたしまして―。で、さっきのカッコは?」

 

割と目をキラキラさせているランチにあきらめ顔で答えるカスミ。

 

「…まあ隠していてもいずれ分かるしな。新しい武器の特殊スキルの反動でな。

 強いんだが使った後は身体制限状態になってしまうんだ」

 

「そっかぁ。じゃあその時は誰か守ってあげないと!」

 

「ん?ま、まあ使った後は敵とは戦えないが」

 

「任せて!使うときは呼んでくれればいつでも守るよ!」

 

とても嬉しそうに言うランチの手はワキワキ動かされていた。

 

「い、いや、大丈夫だ。あとその手はなんだ」

 

「守るんだから近くに居た方が良いよね!」

 

「と、とにかく不要だ!では、私は探索があるからこれで!ありがとランチ!」

 

何となく危機感を感じたカスミはすぐに会話を切り上げて離れていった。

 

「あー…。残念…。可愛かったんだけどなぁ。まあ、またチャンスはあるかな!」

 

そして、カスミが張り切って探索を進める中秘かに何かを狙うランチの姿があった。

 

 

 

「通行証が上がらない~・・・」

 

そう言って4層内のお店の机にへにょっているメイプル。

更に1週間がたち、攻略がますます進んでいった。

 

「まあ、メイプルには大変だよね。今幾つ?」

 

「伍から進んでないよぉ・・・」

 

中でも第4回イベントの10位以内のギルドは既に最上階に近いところまで進めていた。

そんな中、メイプルは中々進めないでいた。

 

「あー。大変だよねー。美味しいところいっぱいだし」

 

「ちなみにランチはどこまで進んだの?」

 

「私は漆かなー。」

 

「うう。頑張る…」

 

「手伝おっか?」

 

「お願いするかも。今のところは一人で頑張ってみるよ!」

 

「分かったー。わっ!?」

 

そんな話をしていると、突然地面が揺れる。

しばらく続いた揺れの後、システムメッセージが表示された。

 

【プレイヤーが初めて玖の鳥居を突破しました】

【町が本来の姿を取り戻しました】

【いくつかの要素が追加されました】

 

「運営から告知が来たよ!」 

 

「見て!店員さん姿変わってる!」

 

「おー。耳が付いてる。尻尾も」

 

同時に、今居る店の店員が全員猫耳を生やしていた。

 

「出てみよう!メイプル!」

 

「分かった!」

 

慌てて町に出るメイプル達。

 

「周りも妖怪ばっかりだ!」

 

「あ、町の紹介追加されてる。【妖怪と呪術の町へようこそ】だって」

 

「これが本来の姿だったんだね。…ひっ!?」

 

「ん?あ、火が浮かんでる。」

 

「サリー、大丈夫?」

 

「う、うん。向かってこないし…驚かしたりしないならまあ…」

 

様変わりした街を歩くメイプル達。

 

「凄い仕掛けだね!」

 

「到達したのはもしかして…」

 

 

 

「驚いたな…。こんな仕様があったとは…。」

 

サリーが予想する通り、玖の砦を抜けたプレイヤーはカスミだった。

 

「拾の鳥居は近いな…。行ってみるか」

 

現在唯一、最後の鳥居を進めるカスミが進む。

その先には巨大な和風の塔と、それをふさぐ柵があった。

 

【次代の主は『赤鬼の角』『竜の逆鱗』『天のしずく』を持つものに託す】

 

「アイテムをそろえる必要があるということか…」

 

「今までにはなかったが…いろいろ変わっているかもしれないな」

 

「うん!ここは店を再度めぐる必要があるな!追加されているかもしれないし!」

 

最後だけなぜか一段大きな声でカスミがつぶやく。

第4層の最奥が見えて来ていた。

 




そんなわけでカスミをお気に入りマークしたランチさんでしたー

次回は4層最奥の攻略が進みますー
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