HDD飛んで全データ無くなったりと色々ありましたが、
徐々にですが再開できたらなーと思っています
今日はまったり四層でー
「サリーサリー!こんなのもあるよ!」
メイプルが嬉しそうにサリーへ見せる。
それは様々な角や耳のアクセサリだった。
「何か色々増えてるねー。食べ物も増えてるかな?」
本来の姿を取り戻した第四層、その中の1つの店で色々見て回る。
先ほどまでとは売り物の数が全く違っていて、様々なものが追加されていた。
「試着可能だって。試しに着けてみたら?」
「うん!これとか!」
大きめの巻き角を付けたメイプル。
「うーん、うん…」
「羊に合いそうだよね!」
「ああ、羊ね。うん。羊。」
何となく別の形態を思い浮かべるサリー。
「サリーはこれとかどう?朧とおそろい!」
「うーん、他の人が居なければ…あと、撮る人が居なければ!」
「うんうん。大丈夫、撮らないからにじり寄るのは止めようサリー」
何故かを警戒しながらにじり寄るサリーに参ったポーズをするランチだった。
「…まったく。さて、今日は用事あるからこれでログアウトするね」
「うん?…あ。私もこの後用事があるから今日はここまででー」
サリーがそう言ってログアウトした後、
ランチが自分のメッセージウィンドウをチラチラ見ながら言う。
「そうなの?ん、残念だけどまたね」
「うん。また明日―」
「どこかご飯でも食べるのかな?まあいいや。私も今日は色々見てみよっと!」
ランチと別れたメイプルは、今まで行ったことのない場所へ行ってみることにした。
「何もないかもしれないけど、探索も楽しいよね!」
あまり店などが無い路地のようなところへ進んでいくと、
見覚えのある姿を見た気がした。
「あれ…?」
思わずその影を追いかけてみると、やはり思った通りだった。
「やっぱりミィだ。何してるんだろう?って、あれ?ランチ?」
何度か曲がった後、立ち止まったミィに、
これまた見たことある姿のランチが声をかけた。
…実は一度同じ場所に戻ったりと人をまく動きをしていたりしたが、
メイプルは気が付いていなかった。
「ランチ!今日もよろしくね!」
「うん。良いよー。そういえば、あそこも何か変わったのかな?」
「あ!そうかも!楽しみ!」
「あ、ミィ、そのままで良いの?」
「おっと!忘れてた!ランチと一緒だと素が出ちゃうから…」
そう言うと、ミィは髪の色と服装をガラッと変える。
「今日も癒されるぞー!その後はモンスター借りに行こうかな」
「うん。ご飯も食べに行きたいなー」
「良いよ!」
そう言うと、楽しそうに奥へ見えるの店に入っていた。
「ど、どうしよう…見ちゃいけなかったのかな…」
気になっていたのはランチが予定をぼかしたことだった。
ただ単にミィへ会うだけならランチは隠さなかっただろう。
「し、仕方ない。見ちゃったことは伝えよう。誰にも言わないって!」
そう言って店の前までくる。看板にはこう書いてあった。
【ふわふわふれあいルーム】
「ほわぁぁぁ♪」
「可愛いねぇー」
中に入ると、とろとろになった顔で猫を愛でるミィと、
笑顔で猫をなでなでするランチが居た。
「あ、メイプル」
「え”っ!?(サッ!)」
咄嗟に猫で顔を覆うミィ。無論隠せるわけはない。
「ご、ごめんね。さっき偶然見ちゃって…」
「あ、メイプル、私がミィを誘ったんだよ」
「うん…さっきの会話も聞いたんだ。ごめんね」
「うううぅぅぅぅーーーー!!」
咄嗟にごまかそうとするランチだったが、そこはメイプル。
重要な場面などに居る能力は誰にも負けない。
明らかにミィが行きたかったことがわかる場面を見尽くしていた。
「とりあえず、猫をかわいがろう」
「賛成!」
「ほらミィも、せっかく来たんだし。ほーら猫ー」
「うー・・・ってほわぁ♪」
顔に猫をかぶせると悶えているミィが大人しくなった。
そして3人は暫く猫を愛でた。
「んー、美味しい!」
「美味しいね!」
「ん、美味しい…な」
しばらくの後、近くの茶屋で団子とお茶をつまむ3人が居た。
「ごめんねミィ…」
「いいよ。それにメイプルには知られても良いかな。元々ランチには知られてたし」
申し訳なさそうにするメイプルを笑顔で迎えるミィ。
「そうなの?」
「うん。第二回イベントでミィに会った時に」
「ということは、今のが本当のミィなの?」
「うん。いつもは演技してるだけなんだ」
「…何でって聞いていいのかな?」
「大丈夫だよ。なんかロールプレイしてたら皆に頼られてね。」
「…もしかして第四回イベントでのお姫様モードって」
「あーうん。そーだね」
「…うむ。何やらシンとオハナシしたくなったな」
突然炎帝モードに戻るミィだった。
そんなミィを見たメイプルは大きく手を叩く。
「…分かった!」
「わっ」
「め、メイプル?」
びっくりした猫たちがランチやミィに昇っていった。
そしてメイプルは満面の笑みでミィにこう告げた。
「じゃあ私も今日見たことは絶対に言わないよ!3人の秘密!」
「…!うん!」
「ランチも良いよね?」
「うん。というか、今と変わんないかな。」
「ありがと!メイプル!」
同じく満面の笑みで返したメイプルだった。
笑顔を向けられたメイプルは良いことを思いついたと提案する。
「あ、それなら、見ちゃったお詫びに何か手伝えることないかな?」
「あ、うん。ならこの後モンスター退治付き合ってもらえない?」
「もちろんいいよ!」
「私も行こうか?」
「大丈夫!私がちゃんと守るよ!お詫びもあるし!」
「分かったー。いってらっしゃーい」
店から出た後、メイプルとミィはフィールドへと出ていった。
…この後メイプル達は謎のギミックに巻き込また先で
重要アイテムを手に入れるのだが、現時点でわかるはずもなかった。
そしてランチ自身は店を出てからどうするかちょっと考えていた。
店が並ぶエリアなので食べ物屋や雑貨屋など様々な店がある。
「んー、どしよ。おやつは食べたしなー。…うん?」
視界の端に見慣れた格好を見た気がしたランチは、
そのまま1つ先の通りへと向かった。雑貨屋があるエリアだ。
「…ううむ。足りない…」
そこには難しい顔をして歩いていたカスミが居た。
色々自分の持ち物を見てみたりウィンドウを見たりした
カスミは思わず大きな声が出る。
「やはり足りん!」
「玖層を解放してから更に稼いだが、全く足りないではないか…」
「大体!本来の姿を取り戻したらなぜあんなに売り物が増えるのだ!
しかも欲しそうなものばかり!運営の陰謀としか思えん!!」
一度声に出すと止まらないのか、声に出している自覚もなく呟くカスミ。
既にギルド創設資金の数倍のお金を溶かしているカスミ、
殆どの店の品を見て欲しいものは買いつくしたつもりだった。
しかし、そこはパワーアップした運営が必要以上の本気を出した。
四層の真の姿が解放されると同時、今までの売り物と同数か
それ以上の品が追加されるようなギミックが仕掛けてあったのだ。
しかも追加された品は「妖怪とともに暮らす古代の品」といったような
今までとは全く違うモチーフが採用され、ほぼ全てが目新しいものばかりだった。
(なーるほど。色々買いたいものがあるのにお金が足りないと。………そぉだ♪)
一方で日々大量のモンスターを狩ることでとってもお金持ちなランチは、
懊悩するカスミを見てあることを考える。悪魔の尻尾がピコンと立った気がした。
「どうする?やはり順番を決めて…。いやしかし、順番を決めるなどできるのか?!
順番決めだけで精神力を使い果たしそうだぞ!い、いや」
「…そんな貴方に良いお話が~♪」
「うわ!!?誰だ!?ってランチ!?」
咄嗟に刀を抜く仕草を見せる百戦錬磨のカスミだったが、
あいにくここは平和な城下町。主導権は取れない。
「どーやら、お困りの様子で」
「うん?いや、まあ…その…な」
わりと焦りながらしどろもどろになるカスミ
「ごめんね、聞くとはなしに聞いちゃったものだから
「…欲しいんだよね、色々。分かるよー」
ランチが優しく語り掛ける
「うっ!ら、ランチもここの品が好きなのか!?」
「うん。色々あるよねー。可愛いものはいくつか飾ってるよー。
お人形とかが多いかな。あとは、ご飯もおやつも美味しいよねー」
同じように店のものが好きだと言われたカスミが思わず話す
「う、うむ!人形も良いな。特にあの店は素晴らしい」
「あ、そうなんだ。今度行ってみよっと」
「ああ。他にはココとココも良いな。ココはちょっと人を選ぶかもしれん」
「なるほどー。ありがと、カスミ!」
「いやいや。ここで聞きたいことがあれば何でも聞いてくれ!」
秘かな趣味であるお店巡りと骨董品集めを語ってしまうカスミだったが、
そこでランチがすかさず本題を切り出す。ぱっと分からないように。
「…でさ、カスミ。お礼というわけじゃないんだけど、ちょっと私のお手伝いをしてくれないかな?」
「お礼で手伝いだと…?無論、手伝うのは構わんが。」
「ありがと。具体的には、モンスターからの食材を集めたいんだよ」
「ほう、どのモンスターだ?」
「えーと、これとこれとこれかな」
モンスターの一覧を見せるランチ。
どれもが四層の奥深くに居るモンスターであまり数も居ない者達ばかりだ。
しかし、無論四層を隅々まで巡っているカスミにとっては見慣れた相手ばかり。
「ああ、こいつらなら良く知ってる。沸きやすいポイントも知っている」
「ほんとに?料理の材料になるんだけど、中々集まらなくて」
「任せろ。何回か行くことにはなると思うが、私なら場所も分かる。すぐ集まるだろう。」
「凄いねー。んで、お礼なんだけど…こんな感じでどう?」
そっと見せるウィンドウ
「!!?な、ら、ランチ!?」
そこには信じられない金額が提示されていた。
「どうかな?これなら足りるかなと思うんだけど」
「た、足りるも何も…」
「あ、必要なら分けて渡すことも可能だよー」
ゴクッと思わずつばを飲み込むカスミ。
それが手に入った場合、欲しかった追加の品々にかなり手が届くようになる。
特に一番欲しいと感じていた幾つかの品が即時手に入ってしまう。
「わ、私は…」
思わず受けそうになるカスミだったが、一方でカスミの信念が問う。
同じギルドメンバーのお願いを聞いてそんな法外な報酬をもらうことは、良いことなのか?
喉から出た手を何とか引っ込めて話をする。
「…私の窮状を察してくれたのだろうが、さすがにそこまでは貰えない。普通に手伝うさ」
そしてカスミは爽やかに答えた。
そこにランチは軽やかに答える。
「大丈夫♪正直、お金は結構余ってるし」
…そして本題が現れた
「その分、私のお願いをもう1つ聞いて欲しいんだよね。それでどうかな?」
「ん?もう1つのお願い?もしかして、それがあるからの報酬なのか…?」
更に依頼があるなら、金額は抑えど受けるのはアリかもしれない。
「そうそう♪あのね…♪」
「!!!!!!!!!!!!!!!??????????」
そっと耳打ちしたランチの言葉に、カスミが声にならない声を出して硬直する。
「受けてくれると嬉しいなー」
ちらっとまだウィンドウを見せて呟くランチ。
「~~~っっ!!!!!」
体をブルブルふるわせるカスミ。
そんな時、タイミングが良いのか悪いのか視界の端で動きがある。
それは二人が会話をしている通りの一角、大きな雑貨屋さんだった。
店員である狐耳の女性が大きなのぼりを立てる。
そこには「新商品更に入荷!」とでかでかと書かれていた。
「あ、あのお店、また新商品入荷だって。凄いね」
「……わかった」
「まいどありー♪」
それを見たカスミはガクっと膝を付きながら承諾した。
笑顔で答えるランチの後ろ、悪魔の尻尾がピコピコしていた。
(わ、私は…悪魔に魂を売り渡してしまったのか…)
「よーし、早速行こうー!」
半ば呆然としていたカスミを引き上げてランチが歩き出す。
その先には四層のフィールドが見えていた。
ということで楽しい四層散策です
怪しいとこはありませんー
次回は四層の秘密が解き明かされる?