9人の戦士と10人の虹乙女   作:カツ丼DⅩ

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今週のジャンプに掲載されてたBLEACHの読み切り面白かったです!


まったく話は変わりますが、果林ちゃんボックス予約しましたよ!今から届くのが楽しみです!


2章の章タイトル変えました。


第17話 復活の魔人、死風となりて。

 

―――陽哉視点―――

 

 

 

 桜坂邸での戦い以降、姿を見せなくなったディヴェンジャー。俺達はいつまた現れても対処出来る様に警戒していた。・・・・そんな中で、今日は歩夢と侑と3人で久々に遊びに来ていた。

 

 

 

 

陽哉「こうして3人で遊びに来るなんて久々だな!」

 

 

侑「最近は色々あったしねー!・・・前3人で遊んだのって陽が私達の前でセイバーに変身した時だっけ?」

 

 

歩夢「そうだよ侑ちゃん!あの時の陽君、かっこよかったよね!」

 

 

陽哉「あ、あはは・・・・何か恥ずかしいな・・・・」

 

 

 

 

 俺達がそんな会話をしていると、家電量販店のショーウインドーに飾られた液晶テレビがニュース番組を映していた。

 俺達はそのニュース内容に足を止め少しだけ聞き入った。

 

 

 

 

『・・・・次のニュースです。先週から都内で起きているスクールアイドルばかりを狙う連続殺人事件ですが、まだ犯人は見つかっておらず、被害は日に日に増えている模様です。この件を受けて、警察庁は不要な外出は控えるように呼び掛けております。』

 

 

侑「・・・・これ、まだ犯人捕まってなかったんだ・・・・・。許せないよね、スクールアイドルばかりを狙うなんて・・・・・」

 

 

歩夢「・・・・確か、死因が分からないんだよね?刃物で切られたわけでもないし、銃で撃たれた訳でもないって・・・・・」

 

 

陽哉「被害者の状態もバラバラで、何人かは獣の爪で引き裂かれたみたいな傷痕があったり、他の何人かは何かに刺されたみたいに首に3cm大の痕があったり・・・・本当に謎だよな、2人共気を付けろよ?」

 

 

侑「そうだね・・・・・でもまぁ、陽がいるし大丈夫でしょ!」

 

 

歩夢「・・・・私、ちょっと怖い・・・・」

 

 

 

 

 あっけらかんとする侑に対し、少し体を震わせて俺の服の袖を掴む歩夢。そんな歩夢を安心させる様に頭に手をやり、侑には半目で睨む。

 

 

 

 

陽哉「・・・・まぁ、そりゃ俺が守るけどさ・・・・とりあえず危機感くらいは持っててくれよ?」

 

 

侑「おっけーおっけー!」

 

 

歩夢「もう、侑ちゃんったら調子いいんだからー・・・・!」

 

 

 

 

 俺達はそんな会話をしつつまた歩き出そうとした時、歩夢が何かを見つける。

 

 

 

 

歩夢「・・・・あれ?」

 

 

陽哉「どうした?歩夢?」

 

 

歩夢「あそこにいるの、太陽君と走介さんじゃない?」

 

 

はるゆう「「・・・・・・・え?」」

 

 

 

 

 歩夢が指さす方向を見てみると、そこには何かを話し合っているウィザードとドライブの姿があった。俺達が2人に近づくと、こっちに気が付いたドライブが手を上げて出迎えた。

 

 

 

 

陽哉「本当だ・・・・」

 

 

歩夢「2人で何やってるんだろう?」

 

 

侑「気になるし行ってみようよ!」

 

 

陽哉「あちょ、侑!・・・・たく、俺達も行こうか歩夢。」

 

 

歩夢「う、うん・・・・」

 

 

太陽「・・・・使い魔達に探させてみたけど、これといった手がかりが掴めない・・・・」

 

 

走介「う~ん、やっぱそっちもダメだったか・・・・・・ん?おぉ、セイバーに侑に歩夢!」

 

 

太陽「・・・・・え?あ、ほんとだ。」

 

 

陽哉「2人共こんなところで何してんだ?」

 

 

侑「2人で遊びに来たとか?」

 

 

 

 

 俺達の言葉に、少し難しい顔で見合わせるウィザードとドライブ。そして、ドライブが口を開いた。

 

 

 

 

走介「・・・・お前等、今起きてる連続殺人事件のこと知ってるか?」

 

 

陽哉「あの毎日ニュースでやってる?ちょうど俺達もその話をしてたんだよ」

 

 

歩夢「それがどうかしたんですか?」

 

 

走介「実はちょっと怪しいって思っててさ。ウィザードに頼んで一緒に痕跡を追ってたんだ」

 

 

侑「怪しいってどういうことですか?」

 

 

太陽「被害状態からして、人間の仕業に思えなくて・・・・」

 

 

陽哉「・・・・まさか、ディヴェンジャーか?」

 

 

走介「・・・・・その可能性が高い。だから俺達はその手がかりを追ってたんだが・・・・これがなかなか見つからなくてな。今から最初の被害現場に行こうかって話してて・・・・」

 

 

太陽「そこでセイバー達に遇ったって訳」

 

 

 

 

 どうやらドライブは今回のこの事件を人間ではなくディヴェンジャーの仕業ではないかと睨んでおり、プラモンスターと呼ばれる使い魔を使役出来るウィザードに協力を頼み、シフトカーと使い魔を使って独自捜査をしていたと。

 だけど、明確な手がかりが見つけられず、最初に起きた事件現場に行く相談をしていたところで俺達と遭遇したらしい。

 

 

侑「じゃあさ、私達も一緒に行かない?」

 

 

陽哉「侑、お前・・・・遊びじゃないんだぞ?」

 

 

侑「わかってるよ!だけどさ、人数が多い方が気付くことってあると思うし!」

 

 

歩夢「それはそうだけど・・・・・」

 

 

走介「まぁ、何かあっても俺達3人がいれば何とかなるし、一緒に行くか?」

 

 

侑「いいんですか!やったー!」

 

 

 

 

 こうして俺達も一緒に事件現場に行くことになった。事件現場に向かっている道中、彼方さんとせつ菜ちゃんがいないことを聞いてみると、彼方さんはスーパーのバイトでせつ菜ちゃんは生徒会の仕事で学校らしい。

 そして、初めて起きた事件現場の廃工場跡地に到着すると、どうやら警察が現場撤収をした後らしく所々の柱に傷こそあれど、他は綺麗さっぱり元通りになっていた。

 

 

 

 

侑「うわ・・・・ここで事件が起きたのって遂この間なのに、もうほとんど元に戻ってる・・・・・。」

 

 

陽哉「所々の柱に傷があるな・・・・この傷、やっぱり刃物じゃないっぽいな・・・・」

 

 

歩夢「そうなの?」

 

 

陽哉「うん。・・・・確かに刃物でも柱に傷を付けることは出来るけど、ここまで抉った様なのは無理だ・・・・」

 

 

走介「何だこの傷・・・・本当に獣の爪痕なのか?もっと別の何かの様な・・・・・」

 

 

太陽「この跡から伝わる気配・・・・風?・・・そうか!鎌鼬!」

 

 

 

 

 俺達が柱に付けられた傷痕を訝しく見ていると、痕に触れたウィザードが何かを感じ取ったらしい。

 

 

 

 

走介「ウィザード!何かわかったか?」

 

 

太陽「あぁ。この柱に付けられた痕・・・・これは、鎌鼬の痕だ」

 

 

歩夢「かまい・・・たち?」

 

 

侑「何、それ?」

 

 

太陽「鎌鼬っていうのは・・・・まぁ簡単に言うと、突風がまるで刃の様に物体を切り裂くことなんだよ。」

 

 

陽哉「エレメントの力を使うウィザードだから感じ取れたって訳か・・・。」

 

 

走介「しっかし、鎌鼬とはな・・・・こんなの、人間には無理だな・・・・」

 

 

陽哉「あぁ、となると・・・・・」

 

 

 

 

 ウィザードのおかげで、傷痕の謎を解明出来た俺達。そんな中、俺が今回の事件の犯人を言いかけたところで・・・・・俺達が入って来た入口とは反対方向の出入口から声が響いた。俺達が声のする方へ顔を向けると、そこには信じられない奴がいた・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――侑視点―――

 

 

 最近起きている連続殺人事件を探る為、私達は最初に起きた廃工場跡地に来ていた。そして、太陽君のおかげで柱と今までの被害者に付いた切傷の謎がわかった私達の前に現れたのは・・・・何というか、めちゃくちゃ怖い見た目をしたディヴェンジャーだった。

 

 

 

 

???「へぇ~、まさかそんなやり方で割り出すとはな~。やっぱ面白れぇな、仮面ライダー!」

 

 

陽哉「・・・・誰だ!」

 

 

???「へへっ・・・よぉ、久しぶりじゃねぇか炎の剣士!」

 

 

陽哉「なっ!・・・・お前は・・・・デザスト!?」

 

 

 

 

 どうやら目の前にいる不気味な怪人はデザストというらしい。・・・・ていうか、陽は知り合いなの?何か、凄い驚いた顔してるけど、何があったんだろう・・・・?

 

 

 

 

陽哉「デザスト!何でお前がここにいるんだ!だって、だってお前は・・・・・!」

 

 

デザスト「緋道蓮に倒されたはずなのに・・・・・か?」

 

 

陽哉「くっ・・・・あぁ、そうだ!お前はあの時本ごと破壊されたはずだ!」

 

 

デザスト「おいおい忘れた訳じゃないだろ?お前等が今戦ってる奴等の大元はどんな力を持ってた?」

 

 

陽哉「死んだ怪人の・・・・蘇生と融合。ていうことは、やっぱりお前もか・・・・」

 

 

デザスト「あぁ、まぁな。」

 

 

 

 

 緊迫した空気の中で、陽とデザストの会話は続いていく。そんな中で、私はデザストって怪人が言っていた“緋道蓮”という名前が気になり、隣にいる太陽君に話しかける。

 

 

 

 

侑「ねぇ、太陽君?・・・・緋道蓮って誰?それに、あのデザストってなんなの?何か、陽と知り合いっぽいけど・・・・・」

 

 

太陽「緋道蓮はセイバーの仲間の1人で、風の聖剣に選ばれた剣士・・・・そしてあのデザストは、セイバーとその仲間達が最も苦戦した相手らしいんだ・・・・」

 

 

侑「そう・・・・なんだ・・・・」

 

 

 

 

 私達が話してる間も、陽とデザストとのにらみ合いは続き・・・・そして、デザストが思い出したかの様に、陽に腰に挿してある剣を見せて来た。

 

 

 

 

デザスト「・・・・おぉ、そうだ!せっかくの再会の記念に、お前に見せてやるよ!俺の新しい剣を・・・・ほらこれ、見覚えあるだろ?」

 

 

歩夢「何、あの紫と緑に彩られた禍々しい剣・・・・!」

 

 

陽哉「・・・・っ!?ま、まさか・・・その剣は!?」

 

 

デザスト「あぁそうだ。・・・・懐かしいだろう?」

 

 

 

 

 デザストが見せて来た剣、それは濃い紫と濃い緑に彩られた禍々しい形をした剣だった。私達はその剣が何かわからなかったけど、陽には心当たりがある様で・・・・・それを見た陽は、今までに見たこともないほどに激昂し、デザストに向かっていく。

 

 

 

 

陽哉「何で、お前がそれを持ってるんだ・・・・!」

 

 

デザスト「・・・・言ったろ?俺の剣だって。」

 

 

陽哉「・・・・ふざ・・・・けるな!!!!変身!!!!!」

 

 

『ブレ~イブ、ドラゴ~ン♪』

 

 

陽哉[セイバー]「それはアイツの・・・・蓮の剣だ!お前の物じゃない!!!」

 

 

デザスト「はっ、その蓮はもういねぇだろうが!それによぉ、この剣はもう俺用にカスタマイズされてんだ・・・・よ!!!」

 

 

陽哉[セイバー]「ぐはっ・・・!」

 

 

デザスト「コイツはもう聖剣“風双剣翠風”じゃねぇ・・・魔剣“死風剣翠風(しっぷうけんはやて)”だ!見せてやるよ・・・・コイツが俺の物になった証・・・そして、俺の新しい姿を!」

 

 

 

 

陽を蹴ったデザストは、懐から取り出した一冊の本を開き死風剣翠風に収めると、2つの剣に分離させ、新たな姿へと変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――太陽視点―――

 

 

 俺達の前に現れたデザストという怪人は、かつてセイバーの仲間の1人が持っていた聖剣の1振りを手に、懐から取り出した禍々しい形をしたワンダーライドブックによく似たアルターブックという本を開いた。

 

 

 

 

『魔蠍死風忍者伝(まかつしっぷうにんじゃでん)!』

 

 

『とある死界に忍は死風!あらゆる毒牙でいざ候・・・』

 

 

デザスト「・・・・・行くぜ。」

 

 

『双刀分断!壱の手、手裏剣!弐の手、二刀流!死風剣翠風!』

 

 

『翠風の巻!冥界の双剣が、死風となりて世界に刃を突き立てる!』

 

 

 

 

 アルターブックを剣に収め、死風剣翠風を2つに分割すると、紫色と緑色の風がデザストの身体を包んでいき・・・・その風が晴れた時、そこには背中に蠍の尻尾を生やした仮面ライダーと怪人が混ざった様な姿をしたデザストが立っていた。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「・・・・・・っ!?」

 

 

侑「えっ、変身・・・・した・・・・!」

 

 

走介「マジかよ・・・・・」

 

 

歩夢「ねぇ、太陽君?あれも、仮面ライダーなの・・・・・?」

 

 

太陽「いや・・・わからない・・・・」

 

 

デザスト?「所々に剣斬の面影があるだろ?そうだなぁ~・・・・この姿の時は、デザストームディヴェンジャーとでも名乗っとこうか。」

 

 

 

 

 新たな姿に変身したデザストことデザストームは、愉快そうにしながら持っている死風剣翠風をクルクルと手元で振り回す。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「くっ、・・・・・・あぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!!!返せ!その剣を返せ!!!!!」

 

 

デザストームディヴェンジャー(以下、デザストーム)「ははっ、そうだ!来い!炎の剣士!」

 

 

 

 

そんなデザストームの姿を見て、更に怒りを露にするセイバーは、その怒りの感情のままにデザストームに火炎剣烈火を振っていくが、デザストームはそれを全て躱して合間合間にセイバーへ攻撃を加える。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「お前だけは、お前だけは倒す!・・・はあっ!」

 

 

デザストーム「・・・・おいおい、そんなもんか?そんなんじゃ俺どころかアイツさえ倒せないぜ!・・・・おらよっ!」

 

 

陽哉[セイバー]「ぐ、がはっ・・・・!まだ・・・・まだだ!!!!」

 

 

 

 

 何度斬られても、怒りに任せて攻めていくセイバーを見て、こんなセイバーの姿を今まで見たことが無いという風に、侑と歩夢が戦慄している。そんな中で、俺とドライブは冷静に状況を見ている。

 

 

 

 

歩夢「・・・陽君、どうしちゃったんだろう・・・・」

 

 

侑「わかんない・・・・あんな陽、見たこと無いよ・・・・」

 

 

走介「・・・・ウィザード、今のセイバー・・・・ちょっとやばくないか?」

 

 

太陽「・・・・あぁ、完全に我を忘れてる・・・・・あんなの攻撃じゃない、ただ怒りに任せて棒きれを振り回してるのと同じだ。あれじゃ、あのデザストームとかいう奴は倒せない・・・・」

 

 

走介「・・・・じゃあ、どうする?」

 

 

太陽「・・・・・俺がセイバーを止める。だからその間、ドライブにはデザストームの相手をしてほしい」

 

 

 

 

 俺がそう言うと、ドライブは一瞬めんどくさそうな目をしたが、一息吐くと俺の提案を呑んでくれた。

 そして、俺は黄色いリング“ランドウィザードリング”を左手に嵌め、ドライブは黒いシフトカー“シフトワイルド”をブレスに装填し、変身した。

 

 

 

 

走介「うへ・・・。・・・・はぁー、わかった。それで行くか。」

 

 

太陽「・・・・じゃあ行こう!」

 

 

『ドライバーオン!』

 

 

『シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!』

 

 

ベルトさん『スタート・ユア・エンジン!』

 

 

そうたい「「・・・・変身っ!」」

 

 

『ランド!プリーズ』

 

 

『ドッドッ、ド・ド・ド・ドンッドンッ、ドッドッドン!』

 

 

ベルトさん『ド、ラーイブ!ターイプ、ワイルド!』

 

 

 

 

 それぞれ、ランドスタイルとタイプワイルドに変身した俺達は、セイバーとデザストームの間に割って入る。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「次こそ!はぁぁぁ・・・・!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「ちょっと待て、セイバー!」

 

 

陽哉[セイバー]「なっ!?は、放せウィザード!俺はあいつを倒さなきゃいけないんだ!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「いいから落ち着くんだ!デザストームに弄ばれてるのが分からないのか!・・・・ドライブ!」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「・・・・あぁ!任せろ!」

 

 

デザストーム「・・・・なんだ?今度はお前が相手してくれんのか?」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「あぁ!ひとっ走り付き合ってやるよ!」

 

 

 

 

 俺がセイバーを羽交い絞めで止めている間に、ドライブとデザストームの戦闘が開始される。

 ドライブは、タイプワイルドのパワーで果敢に攻めていくが、デザストームはそれをまるで忍の様に軽々と避けていく。

 

 

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「ふ、はぁっ!おら!」

 

 

デザストーム「・・・ほぉ、中々威力のある攻撃だな~!だが、攻撃力に振ってるせいで速さが無い!そんなんじゃ俺を捕らえられないぜ!」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「・・・・くっそ!ちょこまかと!」

 

 

デザストーム「ははっ!そんなもんか?」

 

 

 

 

 ドライブとデザストームの戦闘が続く中、セイバーは今もなおデザストームに斬りかかろうと俺の腕を振りほどこうともがいている。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「・・・ぐ、うぅ!・・・あぁ!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「くっ・・・!セイバー!落ち着くんだ!このままじゃお前は・・・・!」

 

 

陽哉[セイバー]「うるさい!あいつは・・・あいつは俺が殺さなきゃいけないんだ!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・・っ!?」

 

 

 

 

 俺は、今のセイバーの言葉に戦慄した。そう、こいつは今“倒す”ではなく“殺す”と言ったんだ。これはまずい、セイバーの中で怒りが殺意になり始めている。何とかしなければいけない・・・・そう思っていた時、デザストームと戦っていたドライブが吹き飛ばされてきた。

 

 

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「・・・・ぐあぁぁぁっ!?!?!?」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・ドライブっ!?」

 

 

 

 

 しかし俺がドライブに気を取られてしまった瞬間にセイバーが俺の腕から抜け出し、デザストームへと斬りかかって行った。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「・・・・っ!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・っ!?しまった!?待てセイバー!」

 

 

陽哉[セイバー]「デザストーーーー!!!!」

 

 

デザストーム「デザストームだって言ってんだろ。・・・・まぁいいか、来いよ!」

 

 

陽哉[セイバー]「・・・はあっ!!!!」

 

 

 

 

 俺の制止を聞かずデザストームに向かって行ったセイバー。デザストームと鍔迫り合いになったその時、セイバーの身体からほんの一瞬赤黒い炎が漏れ出した。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「はあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・!!!!!!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・なんだ、今一瞬・・・・」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「どうしたウィザード・・・?」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・いや、今一瞬セイバーの身体から赤黒い炎が・・・」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「・・・・そうか?俺には見えなかったけど」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・・・・・」

 

 

 

 

 ドライブの言葉を聞いて見間違えだったのかと思っていたら、その炎の影響なのかデザストームを弾き飛ばすことが出来た。

 

 

 

 

デザストーム「・・・うおっ!?やるな!・・・・だがいいのか?その感情に身を堕とせばお前・・・終わるぜ?」

 

 

陽哉[セイバー]「・・・黙れ!!!!」

 

 

デザストーム「・・・・ちっ、聞く気無しかよ。・・・・しょーがねぇ、ちょっと正気に戻すか。」

 

 

陽哉[セイバー]「何をごちゃごちゃと・・・・・!」

 

 

デザストーム「・・・・いいのか?俺にばっかり気を取られて?そんなんじゃ、大事なもんを失っちまうぜ?」

 

 

陽哉[セイバー]「何を言って・・・・・」

 

 

ゆうぽむ「「・・・きゃあーーーー!!!!!!」」

 

 

 

 

 セイバーが聞き返そうとしたその時、俺達の後ろから悲鳴が聞こえた。セイバーを含め俺とドライブも後ろを振り向くと、そこには地面から生えた蠍の尻尾に襲われている侑と歩夢の姿があった。

 蠍の尻尾を見て俺はもう一度デザストームを見ると、そこにはいつの間にか背中から生えていた蠍の尻尾を地面に突き刺していたデザストームがいた。そう、つまりデザストームはセイバーの剣を受けつつ地面に尻尾を突き刺し、侑と歩夢を襲ったということ。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「・・・・侑!歩夢!」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「なっ!?いつの間に!?」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・・くっ!」

 

 

侑「・・・・う、うぅ・・・・!」

 

 

歩夢「・・・・く、苦しぃ・・・・!」

 

 

 

 

 デザストームの蠍の尻尾に刺された侑と歩夢は、突如苦しみだしその場に倒れる。そんな2人の姿を見て呆然とするセイバーをデザストームが俺達の方まで蹴り飛ばす。

そして俺は即座にドライブに侑と歩夢を助ける様に指示する。

 

 

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・・ドライブ!マッドドクターを!早く!」

 

 

走介[ドライブ:ワイルド]「・・・あぁ!」

 

 

ベルトさん『ターイヤ、コウカーン!マッドドクター!』

 

 

走介[ドライブ:ワイルドドクター]「ちょっと痛いだろうけど我慢してくれよ!侑、歩夢!」

 

 

侑「・・・うぐっ!あ、あぁぁぁ!!!!」

 

 

歩夢「い、痛い!痛い痛いぃ・・・・!!!!」

 

 

陽哉[セイバー]「・・・・侑、歩夢・・・・」

 

 

 

 

 毒で苦しんでいる2人を治そうとしている俺達を、あざ笑う様にデザストームは更なる絶望を俺達・・・特にセイバーに叩きつける。

 

 

 

 

デザストーム「解毒しようとしても無駄だぜ?俺の毒は特殊でな!あと12時間後にはその2人はぽっくりだ。」

 

 

陽哉[セイバー]「そ、そんな・・・・!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「くっ・・・・ドライブ!」

 

 

走介[ドライブ:ワイルドドクター]「今やってる!・・・・ベルトさん、どうだ?」

 

 

ベルトさん『・・・・残念ながら、奴の言っていることは本当の様だ。この毒は特殊過ぎて分析に時間がかかる・・・・解毒剤が出来たとしても早くて一週間はかかるだろう。』

 

 

走介[ドライブ:ワイルドドクター]「・・・なっ!?それじゃ間に合わない!」

 

 

陽哉[セイバー]「どうすれば・・・・・侑・・・歩夢・・・・」

 

 

デザストーム「・・・・まぁ、その毒を消す方法ならあるけどな?」

 

 

太陽[ウィザード;ランド]「・・・・・なんだって?」

 

 

デザストーム「俺を倒せばいい。完全に、本ごとな?」

 

 

 

 

 そのデザストームの言葉に、セイバーは再び火炎剣烈火を握り斬りかかろうとしたが、デザストームはその前に死風剣翠風を手裏剣の形に変え、俺達に向かって必殺技を放って来た。

 

 

 

 

陽哉[セイバー]「だったら今すぐ殺してやる・・・・!」

 

 

デザストーム「・・・・今のお前にさせる訳ないだろ?」

 

 

『回転!ニンニン!翠風速読撃!ニンニン!』

 

 

デザストーム「・・・・死風嵐絶斬(しっぷうらんぜつざん)。」

 

 

 

 

 デザストームは絶大な威力の紫色と緑色の2つの竜巻を俺達に飛ばしてきた。2つの竜巻は1つに重なり、その威力を増していく。俺は皆を守る為、右手のリングを交換しそれを何度もベルトにかざし俺達の目の前に5枚の土で出来た壁を地面から出現させる。

 

 

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・・まずい!」

 

 

『ディフェンド!ディフェンド!ディフェンド!ディフェンド!ディフェンド!』

 

 

デザストーム「・・・・・・・・・じゃ、また会おうぜ。」

 

 

 

 

 デザストームの放った竜巻が5枚の壁をことごとく破壊していき、何とか最後の壁が破壊されたと同時にデザストームの必殺技を防ぐことが出来た・・・・・が、土煙が消えた瞬間、すでにデザストームの姿は無かった。

 

 

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「・・・・まさか、5枚の壁全て破壊されるなんて・・・・!」

 

 

陽哉[セイバー]「・・・・デザスト!あいつは、あいつはどこだ!」

 

 

太陽[ウィザード:ランド]「逃げられた・・・・」

 

 

陽哉[セイバー]「くそ・・・くそぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバーの声が、廃工場に木霊する。・・・・・俺達3人は、デザストームという怪人1体に・・・・・・惨敗した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回出て来たデザストームの蠍部分はスコーピオンゾディアーツです。つまり、デザスト・剣斬・スコーピオンゾディアーツの3体融合体ということなんですが、どんどん敵も強くなっていってますね・・・・・。

外見は、右腕と左脚が剣斬で左腕と右脚がデザスト、胴体がスコーピオンゾディアーツ、顔は複眼が剣斬で口がデザストです!



そういえば今回陽哉君から漏れ出た赤黒い炎・・・・これは何かの予兆なのでしょうか?




次回【第18話 赤き剣士は鎧を纏いて騎士となる。】
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