9人の戦士と10人の虹乙女   作:カツ丼DⅩ

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お待たせいたしました……!何とか前回更新から1年経つ前に更新出来た!けど嬉しすぎて今日仕事場のロッカーの鍵どっか行っちゃったwwww

エスパーダのキーホルダーがぁ(´;ω;`)


第38話 行方不明の少女

 

 

 

―――太陽視点―――

 

 

 

 

 歩夢が行方不明になって既に2週間近くが経とうとしていた……。その間、俺達は放課後や休日の時間を使って歩夢を探し回っていた。

 

 そして今、俺は菜々と一緒に街中を探し回り、疲れたので休憩をするため最近菜々が気に入ってる喫茶店にやってきていた。

 

 ここの喫茶店はどうやら家族経営らしく、落ち着いた雰囲気があって何故か丸々としたフクロウ?がいる。

 

 

 

 

太陽「なんて言うか……良い雰囲気の喫茶店だな。菜々、いつから通ってるの?」

 

菜々「私も先週くらいから通い始めたんです!良い雰囲気ですよね!出てくる料理も美味しくて、私もすぐ気に入っちゃいました!」

 

太陽「確かに。コーヒーも美味しいし、俺もここ気に入ったかも!」

 

菜々「本当ですか!嬉しいです!」

 

 

 

 

 俺達がそんな会話をしている中で、端のテーブル席に目をやると…そこには紺色の制服を着た2人の少女がいて、少し重い空気を漂わせていた。

 

 

 

 

???「千紗都……やはりかのんは……」

 

???「ダメ……全然手掛かりが無いよ……」

 

???「れんれん達の方は……?」

 

???「あっちもダメだって……」

 

???「一体……どこに行ったのでしょう……かのんは……」

 

???「かのんちゃん……」

 

 

 

 

 会話の内容まではちゃんと聞き取れないけど、あの2人……何かあったんだろうか……?

 と、いつの間にかその話に集中していたのか、菜々の俺を呼ぶ声で我に返った。

 

 

 

 

菜々「太陽君!!!」

 

太陽「うわぁっ!?びっくりした!?」

 

菜々「もう!どうしたんですか急にぼーっとして」

 

太陽「あぁいや……ちょっとあっちの子達の会話が気になって……」

 

 

 

 

 そう言って俺は視線だけを軽く先程の彼女達の方へ向ける。せつ菜が俺の視線と同じ方向を見ると、一瞬眉間にしわを寄せて彼女達を見て…その後、何かを思い出した様にはっと嬉しそうな表情を浮かべた後、意気揚々と彼女達の方へと歩いて行った。

 

 

 

 

菜々「あの方々は……もしや……!」

 

太陽「ちょ、菜々!?」

 

 

 

 

 俺は慌てて鼻息荒く彼女達にせまる菜々の後を追いかけた。突然の菜々の登場に驚きと怯えた目で見ている2人組の女の子達。

 

 まぁそりゃそうだよな……知らない人がいきなり自分達の前に現れたら誰だって怖いよ。うん。

 

 

 

 

菜々「あの!もしかして貴女達はLiella!の唐可可さんと嵐千紗都さんではありませんか!!!」

 

千紗都「え、えぇと……」

 

可可「そ、そうデス……」

 

菜々「やはり!ふぉお!こんなところで出会えるとは感激です!!!」

 

太陽「ちょっと菜々。2人とも困ってるしお店に迷惑だからとりあえず落ち着こう。」

 

菜々「あ、そ、そうですね……。すみません……」

 

千紗都「い、いえ……」

 

太陽「それで、少し話が聞こえちゃったんだけど…よければ詳しく話を聞かせてくれないかな?」

 

可可「え…ですが……」

 

 

 

 

 うーん、やっぱり知らない人にそう簡単に言えないよな……

 

 

 

 

太陽「ほら、人を探してるんだったら人数は多いに越したことはないでしょ?」

 

千紗都「それはそうですけど……どうして見ず知らずの私達の為にそこまで?」

 

太陽「話の内容的に放っておけなかったから……かな?」

 

可可「疑問形なんデスね……」

 

 

 

 

 う~ん、どうしよう……。完全に警戒されちゃってるなぁ………まぁ、そりゃそうか。

 

 

 

 

太陽「兎に角、一度場所を移して話の続きをしたいんだけど…いいかな?俺の力は……きっと君達の助けになると思うからさ。」

 

クゥちさ「「は、はぁ……」」

 

 

 

 

 そうして俺達は、一度喫茶店を出て少し離れた裏路地へとやって来た。

 

 何故裏路地なのかって?いやほら、俺の魔法をそう色んな人に見せる訳にもいかないでしょ?

 

 

 

 

太陽「って訳で、まずは自己紹介からってことで、俺は希魔太陽、よろしく」

 

菜々「私はゆu…ではなくて!中川菜々と言います!」

 

千紗都「私は嵐千紗都(あらしちさと)って言います!」

 

可可「你好!クゥクゥは唐可可(たんくぅくぅ)と申しマス!」

 

 

 

 

 どうやら嵐さんと唐さんは設立されて間もない私立結ヶ丘女子高等学校の二年生で、さっき菜々が言った様にLiella!(リエラ!)というグループ名でスクールアイドル活動をしているらしい。

 しかも嵐さんはダンスの腕前が凄く、色んな大会で実績を残してるんだとか。

 

 そしてあらかた2人のことを聞いた俺達は、2人が探しているという女の子について聞くことにした。

 

 

 

 

太陽「それで……君達が探している子ってどんな子なの?」

 

千紗都「あ、えっと……この子です。」

 

 

 

 

 嵐さんに見せてもらった写真にはツリ目で特徴的な前髪をしたオレンジ髪をした嵐さん達と同じ制服を着た女の子が少し恥ずかしそうに顔を赤らめながら笑顔でピースしている姿が写っていた。

 

 しかしこの子、幼さを残してるけどすっごい美人だな……いや、俺が会って来たスクールアイドルの子は皆美人ばっかりなんだけど………

 

 

 

 

菜々「………太陽君?」

 

太陽「ひゃいっ!?いや、何でもない!」

 

菜々「ほぅ……まぁいいです。」

 

千紗都「あの…続き話してもいいですか……?」

 

太陽「あ、あぁごめん!どうぞ!」

 

千紗都「えっと…この子の名前は澁谷かのん。さっきまで私達がいた喫茶店の子なんです。」

 

太陽「あの喫茶店の……。それでこの子の行方が突然わからなくなったと?」

 

可可「はい……。本当に突然でシタ……」

 

千紗都「私達も思いつく限りの場所を探したんですが……全然見つからなくて………」

 

 

 

 

 と、2人はまた暗い表情に変わっていく。確かに、一か月近く友達が行方不明となると不安と心配で泣きたくもなるよな……。

 よし、そろそろ俺の力を見せてちゃんと協力しようか。

 

 

 

 

太陽「よし。ちょっと待ってて」

 

千紗都「へ…?」

 

可可「一体何を…?」

 

 

 

 

 俺は右手にリングをはめ、腰の待機状態のウィザードライバーにかざす。すると俺の目の前に赤・青・黄のプラモデルのランナーが現れ、自動でカチャカチャと赤いガルーダ・青いユニコーン・黄色いクラーケンが組み立てられた。

 これを見た嵐さんと唐さんはそれはもう驚いた。

 

 

 

 

『ガルーダ!』『ユニコーン!』『クラーケーン!』

 

千紗都「うえぇぇ!?なにこれ!?」

 

可可「どどどどうなってるデスかぁー!?」

 

菜々「この子達は太陽君の使い魔なんですよ!」

 

千紗都「使い…魔…?」

 

太陽「俺は色んな魔法を使う指輪の魔法使いなんだ。」

 

千紗都「魔法使いって……」

 

可可「いやいやそんなバカなデスよ~」

 

太陽「まぁそうだよね……なら、変身」

 

『フレイム!』

 

『ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!』

 

 

 

 

 目の前でプラモンスターを出しても俺の言葉を信じられないといった態度の2人に俺は変身。すると2人はまたしても驚愕した。

 

 

 

 

クゥちさ「「うええぇぇぇッッッッ!?!?!?」」

 

ウィザード「ふぃ~。 どう?ちょっとは信じてくれるかな?」

 

千紗都「は、はぁ……」

 

可可「そりゃもう……デェス」

 

 

 

 

 俺が変身したところを見た2人は放心状態になりながらも魔法使いであることを納得してくれた。

 

 それから俺は変身を解除して俺達は話し合いをして俺・嵐さんチームと菜々・唐さんチームの2手に別れることにした。

 何故2手に別れたかというと、簡単に言うと効率が良いから。それに、嵐さん唐さんを別けたのは俺と菜々を同じチームにすると見落とす可能性があるから、俺達より澁谷さんのことを知っている2人を別け探した方が見つけやすかったり何か気付きがあると思ったからだ。

 

 まぁ、これに関しては菜々がちょっと不満気ではあったが……アハハ……

 

 

 

 

太陽「さてっと、じゃあ最後の仕上げをしようか」

 

菜々「最後の仕上げですか?」

 

太陽「あぁ、人探しといえばって2人に連絡入れとこうと思って」

 

可可「そのお2人も魔法使いさんなのデスか?」

 

太陽「いや、魔法使いではないけど頼れる仲間さ」

 

 

 

 

 そう言って俺はとある2人に電話をかけた。連絡を取った2人は快く了承してくれた。1人は後で菜々と唐さんと合流することになっていて、もう1人は嵐さん唐さん以外のリエラのメンバーを陰ながら護衛してもらうことになった。

 

 まぁ色々準備があったが、俺達は澁谷かのんさん捜索に乗り出した。

 

 

 

 

太陽「それじゃあ行こうか」

 

千紗都「はい!お願いします!」

 

 

 

 

 菜々と唐さんと別れた俺達は歩き出した。本当はバイク使った方が楽なんだろうけど、それだとさっき言ったみたいに見落としたり急に見つけた時に対処が出来ないからだ。

 

 

 

 

千紗都「あの……希魔さんはもしかして都市伝説の戦士なんですか?」

 

太陽「はぇえっ!?と、都市伝説の戦士って……なに?」

 

千紗都「最近、SNSとかでひそかに話題になってるんですよ、怪物と戦う謎の戦士って。ただ、SNSとかに動画がアップされてもすぐに消されたりニュースでも取り上げられないから、大半の人達からは都市伝説として扱われてるんです」

 

太陽「な、なるほどね……。ところで、どうして嵐さんは俺がその都市伝説の戦士って思ったんだ?その動画を見たことあったとか?」

 

千紗都「えっと、まぁ先程の姿と使い魔?を出した魔法を見せられたら……そうなのかなって。あ、ちなみに動画は見たこと無いです」

 

太陽「そ、そっか………」

 

 

 

 

 う~ん、基本的に俺達の情報はゼロワンの家の力で隠蔽してくれてはいるけど……流石に消す前に観た人の記憶は消せないし、ネットに一度出た動画や画像も全ては消しきれない……か。

 自分で答え合わせしちゃったのはミスったな…でもまぁ俺のこと信じさせるにはあぁするのが手っ取り早かったし仕方ないか……この子は周りに言いふらす様な感じの子じゃなさそうだし、大丈夫かな。

 

 

 

 

 太陽「一応君の言う通りだけど、1つお願いを聞いてもらっていいかな?」

 

千紗都「お願い?」

 

太陽「うん。俺がその都市伝説の戦士……仮面ライダーであることは内密にお願い出来るかな?」

 

千紗都「内密にってことはそれほど不特定多数の人に知られたくないことだからですか?」

 

太陽「まぁそうだね」

 

千紗都「わかりました!」

 

太陽「ありがとう」

 

 

 

 

 大丈夫とは思っても念のためくぎを刺しておいた。それから色々話しながら辺りを見回して人気の少ない場所に来た瞬間だった。

 

 

 

 

太陽「それにしても……ここまで探して手掛かりすら見つからないなんて………」

 

千紗都「はい……」

 

太陽「家出とかだったら、一人の人間を割と大勢の人間が探して手掛かりすら見つからないのはどう考えてもおかしい………」

 

千紗都「もしかして、誘拐とか!何か犯罪に巻き込まれたんじゃ!?」

 

太陽「いや、それにしたって見つからなさすぎる……プラモンスターまで放っているのに……」

 

 

 

 

 これはもしかしたら、俺が考えていた最悪の方が当たったかもしれないな……。そうなってくると、ちょっとめんどうだな………

 

 俺がそんなことを考えていると、突然背後から声をかけられた。

 

 

 

 

???「あの、これ……あなたのですよね?」

 

太陽「へ…?」

 

 

 

 

 俺がその声に振り返ると、フードを目深かに被って更に目元に仮面を付け明らかに素顔を見せない様にしている子がいた。多分声からして女の子だと思うけど……。

 そして、俺はその怪しい女の子が右手に持っているものを見て驚愕した。

 

 

 

 

太陽「って、ガルーダ!?」

 

???「困るんですよね……こういうことされるの……」

 

 

 

 

 そう言うと女の子は俺にガルーダを投げ渡し、ローブのお腹付近を捲ると……そこには、見覚えのあるバックルが腰に装着されていた。

 

 

 

 

太陽「な、それは!?」

 

『フクロウ!』

 

???「……変身。」

 

太陽「くっ…!嵐さんッ!」

 

千紗都「わっ!?」

 

 

 

 

 目の前の女の子の腰に装着されていたバックル…仮面ライダーアケディアの使っていたドライバーを見て驚愕している間に手の平大のフクロウが模られたスタンプを取り出して上部のスイッチを押してそのスタンプを起動しドライバーにセットする。

 やばいと思った俺は、横で何が起きているのか分からず戸惑っていた嵐さんを庇う様に抱きかかえながら倒れる。

 すると、先程まで俺達の頭があった場所をオレンジ色のゲル状のフクロウが通り過ぎて行った。

 俺はすぐに嵐さんを起き上がらせてローブの女の子から距離を取ると空に飛びあがったゲル状のフクロウが急降下し女の子の身体を包み込んだ。

 

 

 

 

太陽「嵐さんッ!離れてて!」

 

千紗都「え、えっ!?あの、一体何が……!?」

 

太陽「後で話すッ!だから今は離れて!」

 

千紗都「っ…!? は、はい!」

 

『ドライバー、オン』

 

太陽「変身ッ!!」

 

『ハリケーン!ドラゴン!ビュー!ビュー!ビュービュー、ビュービュー!』

 

 

 

 

 嵐さんを離してすぐ俺はハリケーンドラゴンスタイルに変身し、ローブの女の子の方もゲル状のフクロウが弾け飛んだと同時に俺が以前戦った仮面ライダーアケディアへと変身した。

 

 

 

 

アケディア「行きます…!」

 

ウィザード[ハリドラ]「ふっ!はぁ!」

 

アケディア「くっ…!やぁっ!」

 

ウィザード[ハリドラ]「…………」

 

 

 

 

 ………やっぱりそうだ。前から感じてたけど、この子……武器を扱いきれてない……戦い慣れてない?

 でも、あの時は何故か突然戦うスタイルが一変したし……一体どうなってるんだこの子……?

 

 

 

 

アケディア「やあっ!」

 

ウィザード[ハリドラ]「おっと…!?」

 

アケディア「もう!なんで避けるんですか!?」

 

ウィザード[ハリドラ]「いや、避けるでしょそりゃ!?」

 

アケディア「~~っ! えい!えい!」

 

ウィザード[ハリドラ]「ほっ!よっと!」

 

 

 

 

 しばらくこんな感じで向こうの拙い攻撃を避けてたんだけど、またあの時みたいに急に頭を押さえて苦しみだした。

 

 

 

 

アケディア「いい加減にしてッ……!?貴女は…出て…こないでッ……!!」

 

ウィザード[ハリドラ]「…ッ!まさか、また……!?」

 

 

アケディア「……………ほんとはさぁ?出てくるのめんどくさいし、今回は見とこうかなって思ってたんだけどさ?………流石に戦い方が拙すぎるでしょ!?うざったい!!」

 

ウィザード[ハリドラ]「くっ…!ぐはっ!?」

 

 

 

 

 前回同様、突然性格が変わったアケディアが自身が持っていた双剣を変形させて二丁拳銃にすると、俺に向けて発砲した。

 

 

 

 

ウィザード[ハリドラ]「ちょっその双剣、二丁拳銃になるのか!?」

 

アケディア「…ん?前回使わなかったっけ?」

 

ウィザード[ハリドラ]「使ってませんがっ!?」

 

アケディア「ふ~ん、そっか。じゃあ良かったね、今知れて!」

 

ウィザード[ハリドラ]「あぶなっ!…って、うえっ!?」

 

 

 

 

 会話中にいきなり撃って来たのを何とか避けたが、アケディアの方を見ると背中からゲル状の翼を出現させて飛び立ちながら更に銃撃を放ってきた。

 

 

 

 

アケディア「ほらほらほらぁ!いつまで避けれるかな!」

 

ウィザード[ハリドラ]「くっ!この…!調子に乗るな!」

 

『サンダー!プリーズ!』

 

ウィザード[ハリドラ]「はあッッ!!」

 

アケディア「ぐッ…!がああああッッ……!?」

 

ウィザード[ハリドラ]「これで決める!」

 

『キャモナ・シューティング・シェイクハンズ!』

 

『ハリケーン!シューティングストライク!ビュー!ビュー!ビュー!』

 

ウィザード[ハリドラ]「はぁぁ……はああああッッ!!!」

 

アケディア「ぐッ…!うぅああああああ………!?!?!?」

 

 

 

 

 アケディアの銃撃をウィザーソードガンのガンモードで撃ち返しながら避け、隙が出来たところですかさずサンダーウィザードリングを使って強力な雷撃をアケディアに放った。

 アケディアは飛びながら避けていたが雷の数に対処しきれず命中。ダメージが入って地面に落ちたところをウィザーソードガンで緑色のウィザードラゴンを模した強力な風の弾丸をアケディアに放った。

 アケディアは先程の雷のダメージが入っていて避け切れず直撃し、風の弾丸と共に後方に吹き飛んで行った。

 

 

 

 

ウィザード[ハリドラ]「ふぃ~。さてっと……」

 

???「ぐっ、うぅ……!」

 

 

 

 

 俺は念のため変身を解除することなく、アケディアが吹き飛んで行った方へと向かった。そこには、ダメージが蓄積して変身が解除されたローブの女の子が膝に力を入れながら小さく震えつつ立ち上がろうとしていた。

 すると、付けていた仮面の右目部分が砕けて少しだけ素顔が見えた。しかもフードがボロボロになっていて髪まで覗いている。

 何処かでこの子を見たことがあると思ったけど、中々思い出せなかった俺の真後ろで物陰から戦いを見守っていた嵐さんがいつの間にか来ていて、俺達の目の前にいる女の子を見て驚愕しながら震える声でその女の子の名前を呼んだ。

 

 

 

 

千紗都「う、嘘……」

 

ウィザード[ハリドラ]「うわっ、嵐さん!?いつの間に…っていうか、もしかして知ってる子?」

 

千紗都「し、知ってるも何も………その子が、かのんちゃん……私達が探していた()()()()()()()()です……!」

 

ウィザード[ハリドラ]「へ……えぇ!?」

 

 

 

 

 嵐さんの言葉に俺は驚いてもう一度目の前の女の子を見た。

 

う~ん…た、確かにさっき見せてもらった子っぽいな……。

 

 

 

 

かのん(?)「くっ…!」

 

『フクロウ!』

 

ウィザード[ハリドラ]「あっ、しまった!?」

 

 

 

 

 目の前の女の子…もとい、澁谷かのん(?)さんは俺が油断した瞬間の隙を狙って再び変身するとゲル状の翼を出現させ飛び立っていった。

 

 

 

 

千紗都「かのんちゃんッ!?」

 

ウィザード[ハリドラ]「任せてッ!」

 

 

 

 

 俺は急いで風の魔法で飛び出し追跡しようとしたが、スピードに差があり追いつけない。だから俺はスペシャルウィザードリングの力を使ってドラゴンの翼を召喚し、超スピードで肉迫した。

 

 

 

 

『スペシャル!サイコー!』

 

アケディア「ッ…!?」

 

ウィザード[ハリドラ]「君、澁谷かのんさんだよね!少し話出来ないかな!?」

 

アケディア「いい加減、鬱陶しい!!」

 

『フクロウ!』

 

『タイダルスマッシュ!』

 

アケディア「うらぁッ!!」

 

ウィザード[ハリドラ]「ッ!?」

 

 

 

 

 アケディアこと澁谷かのん(?)さんは俺が近づいて来たタイミングでバックルのレバーとなっているスタンプを操作した。すると、ゲル状の翼が倍の大きさになり羽ばたきと共にゲル状の無数の羽根を飛ばして来た。

 俺は無数のゲル状の羽根を回避しつつドラゴンの翼を使って吹き飛ばしたりしたが、気付くと1本の羽根が右太ももに刺さっていた。

 

 

 

 

ウィザード[ハリドラ]「ッ…!?」

 

アケディア「驚いた?この羽根……飛ばすだけじゃなくて私の想い通りに操ることが出来るんだよ!」

 

 

 

 

 マジか!?………あれ?なんか、なんだ?身体が気だるくなってきた……?

 

 

 

 

アケディア「どうやら、効果が出て来たみたいじゃん?」

 

ウィザード[ハリドラ]「こう…か……?」

 

アケディア「説明は……めんどくさいからいいや。どうせ今から体感するしねぇ~」

 

 

 

 

 そう言うと澁谷かのん(?)さんは去って行った。俺は……あー、なんかどうでもよくなってきた。飛んでるのも疲れたしもういいや………落ちよ。

 

 

 

 

ウィザード[ハリドラ]「アーオチルー」

 

 

千紗都「うええぇぇっっっ!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

―――千紗都視点―――

 

 

 

 

 突然私と希魔さんの前にローブを羽織った人が来たと思ったら希魔さんが変身した仮面ライダーに似た?姿に変身して、希魔さんと戦って、希魔さんが勝ったと思ったらそのローブの人がかのんちゃんで、かのんちゃんがいきなり逃げ出して希魔さんが追いかけたと思ったら何か、よく見えなかったけど希魔さんが落ちて来た!?

 

 っていうか…………

 

 

 

 

千紗都「ちょ、ど、ど、ど、どうしようどうしよう!?と、兎に角……可可ちゃーーん!中川さん連れてきてーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 そうして私は中川菜々さんと一緒にいる可可ちゃんに電話でヘルプを出すのだった―――。

 

 

 

 

 

 




という訳で仮面ライダーアケディアの正体は澁谷かのんちゃんでした!

アケディアに関してはこの作品書き始めたくらいからずっと正体誰にするか考えてて、仮面ライダー作品の敵の誰にしよーかなーとか考えてる中でラブライブスーパースター1期1話の冒頭やさぐれかのんちゃん見て「ちょっとアレンジすればこの子だー!」ってなりましたねwww




次回【第39話 かのんとシオン】
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