コロナが終息したら行きたい旅の話   作:鳥頭堂正太郎

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獅子巌

まださしてコロナが大事になる前に父と熊野に行こうかと話をしていた。

私は一度熊野に行っているが、父は行った事が無いからという訳で、ほとんど感染者が出ていなかった熊野に行こうと思ったのだ。

宿や飲食店などの予約もしたが、行く1週間前くらいに、我が地元でも感染者が出るようになって取り止めてしまった。

それから県をまたぐような旅など一切出来なくなってしまった。

かつての熊野への旅を思い返しながら、コロナが終息した後に熊野へ旅をしたいなと思い書いてみる。

 

行くのは12月から2月までの冬の間に行きたい、理由は川湯温泉にある仙人風呂が冬場にしか入れないからだ。

この仙人風呂というのは、熊野川支流の大塔川の一部をせき止めして、川底から湧き上がる73℃の源泉に、大塔川の清流を引き入れ、40度前後の適温に調整した野趣あふれる天然の露天風呂で、その名の通り千人はつかれそうなほどの大きな露天風呂なのだが、これが川の水量の少ない12月からの3ヶ月に限られているためだ。

だから、冬場に行ってみたいと思っている。

 

さて、熊野は熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社の3つの神社、いわゆる熊野三山を主とした地域であり、私の住んでいる町から、三山の中でも最も近くの熊野速玉大社でさえ、高速道路を使っても三時間半もの時間がかかる。

よって、前日のうちに尾鷲か熊野あたりまで行って宿をとり前日入りしておきたい。

そして、朝食には獅子岩に近い海沿いにある山茶郷という喫茶店まで行きモーニングを頼む。

この店のモーニングは8時から11時までで、コーヒーまたは紅茶にパン、目玉焼き、サラダが付き600円だそうである。

店内の窓からは熊野灘や獅子巌が見渡せるロケーションの良さは格別であろう。

 

この獅子巌とは世界遺産であり、国の天然記念物及び名勝にも指定されており、地盤の隆起と海蝕現象によってうまれた高さ約25m、周囲約210mの奇岩なのだそうで、まるで海に向かって獅子が吼えるが如き姿をしているので、獅子巌と呼ばれたそうである。

南側に位置する神仙洞の吽の岩に対し、阿の岩と呼ばれ、井戸川上流に位置する大馬神社の狛犬として敬愛されているのだという。

この獅子巌、夏至の頃になると、朝日が北の方から登る為に、獅子岩のあたりまで太陽が近づき、獅子巌がまるで太陽を咥えてしまうように見えるそうである。

が、冬場ではおそらくだいぶ引いて見れば、獅子巌と太陽が同じファインダーの中になんとか納まるといったところであろう。

ちなみに、冬至の頃の満月も冬至の太陽のように北側から出るから、冬場であれば登ってくる月を獅子巌が咥えているような姿が見れるかもしれないが、月の出は一日違うだけで、出てくる時間が一時間近く変わってしまうし、昼間の月はほとんど見えないと言ってもいいほどわかりにくいので、太陽を咥えた獅子巌を見たり撮ったりするよりもはるかに難易度が高くなるであろう。

さて、獅子巌や熊野灘を眺めながらの食事が済んだら、次の目的地の花窟神社に向かうとしよう。




まだ書き始めです。
というか、スタート地点にさえついてないw
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