『本日18:00から貸し切りとなり17:30には閉店となります』
「ドクター!!何で今日貸し切りなの!?」
「予約されてるから!!ブレイズ、それは6番テーブルに!」
「人使いが荒い!」
「いいから手を動かせぇ!!」
「ハイビスカスッ!!厨房には行くなァァァ!!」
「どうしてですかドクター!!私も料理したいです!!」
「大丈夫だ!厨房は事足りてる!!これを2番テーブルに!!」
チェンが店に訪れた結果「ロドス以外のオペレーターも入っていいんだ!」と他の陣営が今さら気づき、店はより混沌としていた
しかし今回はバイトが居る…!
ブレイズは上級合成コールを食べたため無理やり手伝わせている、許さん
ハイビスカスは「厨房は任せてください!」と意気揚々と言われたがロドスが内部崩壊するので料理『以外』を任せた
他にもアーミヤ絶賛のハンバーグに胃を掴まれたロドスのオペレーターが多数…
なお、バイトの報酬は俺の実費
ブラックすぎるだろ
まぁ金の使い道が昇進とレベル上げ位しかないし別にいいが…
「はぁはぁ…お、終わった…」
カウンターテーブルで1人つぶやく
今回はマジでやばかった
龍の逆鱗もそうだが、酒で酔っ払った客の対応は俺だった
誰だよ!ジェシカに酒飲ませたやつ!真っ赤になって倒れて『お菓子…いや、銃弾…ふぇぇぇぇん!!』って泣き始めたからな!!
仕方なくジェシカが気に入っている銃弾をロドスの経費で買った
…後でケルシーとドーベルマンに謝っておこう
「…んでブレイズ」
「んー、何?」
「何でいるんだよ!?」
「貸切ずるいもん!!」
「子供かお前は!?」
床に転がるロドス屈指の強襲型エリートオペレーター
…こんな姿をケルシーに見せたらゲンコツどころじゃすまなそう、Monsterでボコボコにされるな
「いいから…!今日は予約されてるの!!」
ブレイズを担いで店から出そうとする
しかし…
「ヤダヤダ!!」
「ちょ、暴れんな!」
じたばたと抵抗をする
「ドクター、失礼しま…ブレイズ?」
「予約したのってホシグマ!?」
予定より早めに到着し扉から姿をあらわしたのは龍門の重装オペレーターホシグマ
政治家であり、龍門の執政者である『ウェイ・イェンウー』との交渉により龍門の特別督察隊へ
身長は184CMと女性陣の中で最も大きく、忍耐力、警護力がとても素晴らしい
そして一番の彼女の個性であり強調する、大盾『般若』…とある龍門の近衛局の兵士がホシグマの般若が天災の隕石を受け止めたとか、普通じゃ考えられない噂もしばしば
しかし、ホシグマの般若にとある過去があるとウェイから聞いた
彼曰く「ホシグマが般若を彼女自身が告げたとき、真の意味で彼女を理解できたと言えるだろう」…と
まぁ堅物そうではあるがそこら辺はオンオフがしっかりしている
あと趣味でバイクと酒がある、彼女の酒豪っぷりは凄い…何でも酔いつぶれた所を見せたことがない
「ねぇ!ホシグマが何で予約できたの!?」
「私がドクターの代わりに隊長の保護を引き受けたからですね…」
「ずるい!!」
「何がずるいんだ…」
ホシグマも少々呆れている様子を見せている
「まぁ…今回は私のほうが早かったというわけだ」
「…!?」
「今回は譲ってもらうぞ」
「ちょ、ちょっとホシグマ来て!!」
勢いよくブレイズが立ち上がりホシグマを連れて店の外へ出て行った
「何なんだ…?」
「ちょっとホシグマ抜け駆けは禁止じゃなかった?」
「もちろん存じている」
「なら、どうして…」
「今日、ドクターをこいつで酔わせる」
「え!?」
「龍門の最高級の酒『龍殺し極』…この酒は酔わない人がいないほどの一等品を用意した」
「それで酔わせると…?」
「いや、これで酔うかどうかは分からない…だが、ドクターが酔うのか酔わないのか、そこの確証が欲しい」
「つまり最強の酒を飲ませて酔うかどうかを確認するってこと?」
「あぁ…私たちの作戦『ドクターお持ち帰り作戦』を成功させるためにも」
「分かった!ならいい報告を待ってる!」
「お帰り」
ブレイズとホシグマが店から出て約5分
ホシグマだけ帰って来た
「あぁ、ただいま」
「…ブレイズは?」
「次に龍門のいい店を紹介すると言っておいた」
「本当何から何まですまない…」
「いいさ」
そういって腰かけた
「して、何食べる」
「隊長から聞いているぞ?」
「…あぁ、作ってほしいと」
「まぁそうだな」
ホシグマのオーダーか
「んでどういうの作ってほしい?」
「これを使って良いものを頼む」
「…?」
どこから出したのか分からないが大きい青い箱を渡された
「んっ!?重い…!」
「ほら、これで頼む」
そしてホシグマが箱を開ける
中身は
「龍殺し極が3本…それとこの分厚いお肉は?」
良い肉だな…約2KGくらいで程よい脂も載っている
「いやな、前の護衛の任務で貰ったんだ…だが私はここまで大きいものの調理が分からん」
「だから任せたいと?」
「そういうことだ」
なるほど、理解したが…
「これほどの大量の肉を二人で食べるのは無理じゃないか?」
「安心しろ、あと二人来る」
「誰…あ、いやチェンとスワイヤーか」
「ご名答」
あの二人も来るのか、それなら食いきれそうではある
「あぁホシグマ、あの二人はいつ頃ここに着くんだ?」
「そうだな…30分はかかるな」
「分かった、ならもう準備を進めておくか」
「いい品を待ってるぞ」
ここまで大きい肉となると丸焼きもありだが…個人的にローストビーフにしようと思う
酒にも合うだろ
エプロンの紐をキュッと縛り調理開始!!
ます箱からお肉を取り出す…重い
次に塩こしょうをして味をなじませまる、塩の分量は肉の重量の1%くらいかな…
この辺の作業はパワーがなくても大丈夫
程よくなじませたらフライパンにオリーブオイル入れて熱して良き色を付けていく
片面は約1分~2分タイマーで計りつつ均等に焼いていく
(あ、そういえば…)
ローストビーフは色々な楽しみ方がある
和風・洋風・中華・薬膳・エスニック…と様々
今回はにんにく、しょうがを加える
そして、肉を焼いている間に鍋に水を入れて熱しておく
程よく良い焼き加減が見えたら一度取り出し、ラップで二重に包み更にアルミホイルで巻いていく
次に熱しておいた鍋の温度が80℃前後になったら上から身長にアルミホイルで巻いた物を入れて5分~10分弱火、中火でぐつぐつ…
時間が経ったら火を止めて30分湯の中で放置
「ふぅ…あ、チェンとスワイヤーは来たか?」
一度キッチンから出る
すると…
「はぁ!?何であんたもいるのよ!!」
「それはこっちのセリフだ、お嬢様ならもっといい店を探さばいいのでは?」
「*龍門スラング*」
「*龍門スラング*」
「まぁまぁ…二人とも落ち着いて」
あぁ、もういるのか
チェンとスラングの投げ合いをしているのは龍門近衛局の上級警司スワイヤー
特別協力者としてロドスと行動を共にしており、現場では戦術指揮の支援も行ってくれる
それにスワイヤーと共に交流したオペレーターからは厳しい一面と優しい一面を知っている
そしてセレブ?どケチ?らしい
スワイヤーの家族が一流の企業を持っており幅広い場所で活躍している
だがスワイヤーは龍門近衛局で働いている、何故親の仕事を継がなかったのか…それは本人しかわからないだろう
あと、よくチェンと衝突する
前は龍門奪還作戦でチェンの部隊がスワイヤーの家族の商品を誤って壊してしまったらしい
確か…ピアノだったか?
それでめっちゃ口論していたのは覚えている
「…なぁホシグマ」
「あぁドクター飯は出来たのか?」
「もう少し、一応確認しに来たんだが…来なかったほうが良かったか?」
「いいや、ついでに見ておけばいい」
「口喧嘩を?」
「あぁ」
さて今回はどんなことで言い合っていたんだ?と聞くと
『チェン隊長が誇らしげにスワイヤー様に自慢していて、それで二人が私が予約していることをしりお互い私に相席させてくれと…』
結果、チェン、スワイヤーはお互いに来ることを知らずエンカウントしこうなったって訳だ
「チェンだって一度来てるんだから私に譲ってくれても良いじゃない!!」
「それとこれとは話が別だ、行きつけの居酒屋がしまっていたから(嘘)こちらに来ただけだが?」
「なら他の店をさがせば!?」
「それはこちらも言えるぞ」
「あぁ、なるほどね…ふーん」
「…何だ?」
どうやら、スワイヤーが突破の糸口を見つけたらしい
「…ドクターが取られると思ってこっちに来たんじゃないの?」
「なっ!?」
「やっぱりそうなのね!流石龍門の隊長様の独占欲は凄いわー」
「…そうかそうか!高級レストランの予約を二人分取ろうとして奮闘しているのはこちらのお嬢様か!!」
「な、何でそのことを!?」
「何で俺が恥ずかしいんだ?」
「良かったじゃないか慕われていて」
「あまり実感できなくてな…じゃあ料理持ってくるから」
「期待してる」
「あいよ」
少し照れながらそそくさと厨房に戻る
二人を見ることが出来なくなりそうだ
「二人ともドクターが来ますよ」
「「…。」」
「本当、ドクターか関わると二人とも大人しくなりますね」
「ドクターにこんな姿見せられん」
「私もそうよ…」
30分近くたったのでトングで肉を取り出す
アルミホイル、ラップを取り除き包丁で程よい大きさで切っていく
そして皿に肉、キャベツを盛り付けタレをかけて完成!!
「よし…!」
あぁコップも忘れちゃだめだ
龍殺し極が3本あるってことは俺も飲めってことだろう
「出来たぞー!」
「待ってたぞ!!」
「そんなに期待すんなよ…はい、ローストビーフ」
「…!」
「やはりドクターの腕は素晴らしいな」
「まぁチェンは昨日食べたしな」
「あれも美味かった」
「ちょ、ちょっと連続なの!?」
スワイヤーが身を乗り出す
「そうだが?」
「ずるい!」
「ずるくない」
「落ち着け…とりあえず食べて飲むといい」
龍殺し極の線を抜く
「ドクター、もちろん」
「飲めってことだろ?」
「察しがいいな」
「3本もあればな…」
カウンターに俺も座る
「では、頂きます」
肉をソースに絡めて一口
「…美味い」
「ん、美味しいか?」
「正直、驚いている…ここまで味を出せるとは思わなかった」
「気に入ってくれたようで何より」
酒も…美味しい
「ねぇ、ドクター?」
「ん、どうした」
「専用シェフとか…興味ない?」
「ぶっ!?ゴホッゴホッ…」
思いっきりせき込んだ
まぁ、この後龍門で働いてくれないかとかまた予約が取りたいとか…
結構飲みつつ喋りあった…
「あぁぁ…」
「すぅすぅ…」
スワイヤー様と隊長が仲良く酔いつぶれてしまいました
申し訳ありませんが私の龍殺し極の中身は『水』に変えておきました
つまり、今日は意識が優れています
これでドクターが酔ったか酔ってないか判断が出来ます
さて…ドクターの様子は
「…少し飲みすぎたか」
「酔いました?」
「…あぁ」
返事の反応が遅く少しふらついている…
成功だ…!ドクターは『酔っぱらう』!
「なぁ、ホシグマ」
このことを早く報告しないと…
「ホシグマぁ!!」
「は、はい!」
突然声を荒げるドクター
「ど、どうしました…?」
「ホシグマ…いつもありがとう」
「なっ!?」
するとドクターは立ち上がり私を抱きしめ頭を撫でてきました
普段のドクターはこのようなことは絶対にしません
「髪もきれいだし…かっこいいし、強いし…」
「ど、ドクター!?」
「本当、いつもありがとう…」
ドクターの腕に力が入る…!!
ま、まずい…このままじゃ私の理性が…
「んン…ホシグマ、俺にしてほしいことある?」
「し、してほしいことですか!?」
「いつもお世話になってるし…なんでもいいよ」
「な、なんでも…」
ゴクリと固唾を飲む
「良いんだよ…何でもホシグマがしてほしいことなら…」
「くぅ!?」
耳元で囁かれビクッと反応してしまう
に、逃げないと…しかし、いまの状況を逃したくない…*龍門スラング*!
心の中の悪魔と天使が…!
「…ホシグマ?」
「お邪魔しましたぁぁぁぁ!!」
無理やりドクターを引きはがし、チェン隊長とスワイヤー様を担いで店から逃げます!
あれは…悪魔だ
心を許してしまえば、私は暴走してしまう!!
とある連絡グループ
ホシグマ→ホ
ブレイズ→ブ
シュヴァルツ→シュ
ニェン→ニェ
ホ「ドクターを酔わせることに成功しました」
ブ「本当!?」
シュ「信じられません…シエスタの時にお嬢様と飲みましたが少しも酔わなかったドクターが…」
二ェ「へぇ…んで何で酔ったんだ?」
ホ「龍殺し極です」
ニェ「やっぱりか」
ブ「そんなに強いの?」
シュ「噂では酔わないものが居ないと言われるほどの物では?」
ホ「その通りです…ただ」
ブ「ただ?」
ホ「ドクターを酔わせるのは止めておいたほうが良いです」
ニェ「それは…どうしてだ?」
ホ「ドクターが酔うと凄い甘やかせてきます、それも理性が持っていかれるほどに」
ブ「でも耐えればいいわけでしょ?」
ホ「…それが出来ないんですよ」
シュ「察しました」
ニェ「なぁ、ドクターの理性回復剤を代用するのは?」
ブ「危険すぎるでしょ…でも、酔うって分かったなら私も挑戦してみる!!」
ホ「本当に危険なんですよ!?」
ニェ「…既読着かねぇな」
シュ「きっともう行ってしまったんでしょう」
ホ「…無事を祈ります」
結局、ブレイズも耐えきれず壁を破壊して店から逃げたらしい…結果、怒られたのも言うまでもないな
そして、あのローストビーフは隠しメニューとして様々なオペレーターの噂になった
それとメニュー名はホシグマが決めておいてくれました
名前は『挑戦状』
アンケートを確認した結果、かなり番外編を書いて欲しいと投票してくれた方がいらっしゃったので時間が空き次第、番外編も書いていきますのでお楽しみに!
誤字脱字、語彙力の低さが目立っている可能性がありますが暖かい目で見守ってください。
番外編は必要か、不必要か
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いる
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いらない