ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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一所懸命なスペちゃん、個人的には大好きです。


遅くなりましたが、多くの方に閲覧、評価、誤字報告、コメント等々、して頂き誠にありがとうございます。今後もネタとリアル体力に余裕がある限り書き続ければと思いますので、今後も読んで頂ければ幸いです。


スペシャルウィーク

 トレーナーさん、今日のトレーニングの指示をお願いします。

 

 わかりました、では行きま……あれ? どうしたんですか? そんなに眉間に皺を寄せて。

 

 ええ!? 耳の中がずっと痒い!? 大変! それ、耳垢が溜まってるかもしれませんよ! すぐに掃除しましょう。

 

 なんかやだ、じゃありません! ほら、トレーナー室なら横になっても大丈夫ですから早く行きましょうトレーナーさん! 早く早く!

 

 はい、ここでしましょう、耳かきはどこですか? ええ!? 置いてないんですか? わかりました、すぐに取ってきます。

 

 お待たせしました! では早速やっていきましょう。ほら、早く膝に頭を置いてください。

 

 本当に掃除でどうにかなるのかですって? 多分大丈夫……だと思いますよ。私もよくお母ちゃんにやってもらいましたから。

 

 では……あー、やっぱり。トレーナーさん、奥で耳垢が固まってますよ。痒いからって指を入れてるから、奥に押し固められたんですね。

 

 そうですね……幸いそんなに大きいのじゃないので、ここで取れると思います。でも、痛すぎる場合には言ってくださいね、その時はお医者さんに行きましょう。

 

 では、まずは……水で湿らせた綿棒で耳垢をふやけさせます。

 

 ゴジュゴジュ……ゴジュゴジュ……

 

 ズジュ……ズジュ……

 

 このまま、周りから少しずつ……剥がしていって……

 

 メヂッ……メヂッ……

 

 ズジュ……ガジュ……

 

 ペリペリ……ペリペリ……

 

 ペリペリ……ペリペリ……

 

 ん、これぐらい……ですね、痒さは大丈夫ですか? はい、我慢できるトレーナーさんは大好きです。

 

 では、本格的に取り除きますよ。痒いですし、多分一気に耳垢が取れる音が凄いと思いますけど、動かないでくださいね。ピンセットを使いますから、動いたら耳かきより危ないですから、動かないでくださいね。

 

 こう……耳垢の剥がれてる部分をピンセットで摘まんで……うん、動きそうですね。あ、痒みが酷くなった? ご、ごめんなさい、すぐに取りますから。

 

 ズゾ……ズゾゾゾ……

 

 ズゾゾゾゾゾ……!

 

 よし……よし、取れました! うわぁ……これ、本当に大きいですよ。こんな大きいのが耳に詰まっていたら、眉間に皺も寄りますよトレーナーさん。

 

 まだ痒い? あ、まだ周りの汚れが取れ切れてないからですね。すぐに残りも取りますね。

 

 ザリザリ……ザリザリ……

 

 ズゾゾ……ザリザリ……

 

 どうですか? あ、痒み、収まってきたんですね。はい、これで掃除は終わりですね。それじゃぁ最後に。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 はい、これで完了です。え、耳の中がすっきりしてとても気持ちがいいって……嬉しいです! 頑張った甲斐がありました!

 

 では、反対側も見ておきましょう。これ以上はなんか悪い? いえいえ、片方だけなんて中途半端ですし、やっちゃいましょう。

 

 えーと……んー……あー、こっちは特に汚れてないですね。んー……そうだ、トレーナーさん、このままお昼寝しましょうよ。ね? ね?

 

 いえいえ、そんな、悪くないですよ。こうしてトレーナーさんと触れ合うのもウマ娘にとって大切な事なんですから。さぁさぁさぁさぁ! トレーニング? 明日今日の分も合わせて頑張りますから!

 

 はい、それじゃぁこのままお休みなさい。手握ってあげますからね。

 

 ……お休み……したかな? ふふ、トレーナーさんの寝顔可愛いなぁ。

 

 これからも、トレーナーさんがけっぱれるように、耳かき、してあげますからね。

 


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