ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ルドテイで耳かきを書きました。前から書いてみようかなと思ってましたが、なんやかんや時間がかかってしまいました。

ルドテイはもっと増えて欲しい。でも二人ともCP先が多いせいか中々増えないんですよね……。


ルドテイ

 ある日のトレセン学園の生徒会室。生徒、教職員を合わせて数千人にもなるこの学園では生徒会にも大きな権限が与えられ、日夜トレセン学園の為に仕事をこなしている。

 

 今日も、会長であるルドルフと副会長のエアグルーヴは書類仕事を行っている。尚、同じく副会長であるブライアンは書類仕事を面倒と考え、レースの練習を理由に生徒会室を離れている。

 

 そんな穏やかで大きな問題の無い昼下がり、不意に部屋の扉が勢いよく開かれ、同時に一つの人影がルドルフに向かって走ってきた。

 

「カイチョ~~! ボク、レースで勝ってきたよー! 見てみてー!」

 

 そう言ってルドルフに抱き着いたのはテイオーであった。その手には先日のレースで勝利した際のウイニングライブの写真が握られており、それをルドルフに見せている。

 

「ああ、よくやったなテイオー」

 

「えへへ~」

 

 抱き着いてきたテイオーの頭を撫でるルドルフに、笑顔で嬉しがるテイオーそんな二人を見て、エアグルーヴが立ち上がった。

 

「テイオー! 入る時にはノックぐらいしろと何回言ったらわかる! それに会長もテイオーを甘やかしすぎです!」

 

「ベー。エアグルーヴはいっつもお堅いんだから、ねぇカイチョー」

 

 エアグルーヴに睨まれ、ルドルフに抱き着きながら頬を膨らませるテイオー。その二人を見てルドルフは苦笑を浮かべる。

 

「テイオー、グルーヴの言ってる事は正しい。君も二冠ウマ娘として他のウマ娘の模範にならなければならないんだから、公の場での礼節は弁えなければならないよ」

 

「ムー」

 

 ルドルフの言葉にテイオーの頬が膨らむ。だが、そんなテイオーの頭を撫でながらルドルフは微笑んだ。

 

「ほら、後でレースに勝ったご褒美をあげるから、今は仕事をさせてくれないか?

 

「ムー。わかったよぉカイチョー。でも、後でちゃんとご褒美頂戴ね」

 

 そう言うと、テイオーはルドルフから離れて部屋から出ていく。それを見送って、エアグルーヴはため息を吐いた。

 

「まったく……あんなのが二冠ウマ娘とは……会長からもビシッと言ってください」

 

「ああ、後で注意はしておくよ。さぁ、仕事を続けよう、テイオーを待たせてしまう」

 

 そう言うと、ルドルフは普段よりも早く手を動かしていく。普段でも十分仕事の早い彼女だが、今回は更にスピードを早くしている。そして1時間ほどで仕事を終えた彼女は大きく息を吐いて椅子にもたれかかった。

 

「ふぅ……これで終わりかな、エアグルーヴ」

 

「はい、今日の仕事はこれで終わりです。お疲れ様でした、会長」

 

 書類を受け取ったエアグルーヴは一礼すると、生徒会室を後にする。残ったルドルフは一度大きく息を吐き、しばし天井を見上げてながら回転させ続けた脳を休める。そうして気持ちを切り替えている彼女の耳にドアがノックされる音が聞こえた。

 

「入り給え」

 

「へへへー、カイチョー、今度はちゃんとノックしたよー」

 

 ドアを開けて入ってきたのはテイオーであった。ルドルフ以外に誰もいない事を確認すると、そのままルドルフに正面から抱き着く。

 

「えへへー、カイチョー。今ならカイチョーを独り占めだね」

 

そう言ってルドルフの胸に顔を埋める様子はまるで親に甘える子の姿であり、それを笑顔で迎え入れるルドルフもまた、子を愛する親のように見えるだろう。だが、不意にルドルフの視界に、嬉しさで動き続けるテイオーの耳が入ってきた。

 

「ん……? テイオー、少し失礼するよ」

 

 そう述べてからテイオーの耳を摘まみ、観察するルドルフ。

 

「ふぇ? カイチョー?」

 

「ふむ……テイオー、ちょっと耳が汚れてるんじゃないか? ちゃんと手入れをしているのか?」

 

「ムー! ちゃんとしてるもん!」

 

 ルドルフの言葉に頬を膨らませるテイオーだが、ルドルフの目から見るとあちこちに汚れが見えており、彼女の中で手入れをしたいという衝動が湧き上がってくる。

 

「よし。テイオー、耳かきをしようじゃないか」

 

「え? 良いの? ワーイ!」

 

 ルドルフの言葉に喜ぶテイオー。そして、ルドルフは引き出しの中に置いてある耳かきを取り出すと、テイオーを抱きしめたままソファーへと移動し、そのままテイオーを自分の膝の上に寝かせる。

 

「さて、と。改めて確認しようか」

 

 体を前に倒し、テイオーの耳に顔を近づけるルドルフ。真剣な表情で見つめるルドルフに、テイオーは恥ずかしさを覚える。

 

「か、カイチョー……ちょっと恥ずかしいよぉ」

 

「我慢してくれテイオー。ふむ、まずは外側から掃除していこうか」

 

 ルドルフの耳かきがテイオーの耳に触れ、そのまま汚れを掻き始める。

 

 カリカリカリ……コシコシコシ……

 

 サリサリ……サリサリ……

 

 耳かきが汚れを搔き集めていき、溜まった物をティッシュの上に捨てていく。人の耳よりも大きいウマ娘の耳にはその分耳垢や埃等が溜まりやすいため、耳かきの動きは留まることなく、ティッシュの上に汚れが溜まっていく。

 

「こらこら、これは流石に汚れすぎじゃないか? 君はマックイーン達と仲が良いんだし、自分じゃやりにくくても彼女達に頼むなりもできたんじゃないか?」

 

「ムー……いくら仲が良くても、耳かきのお願いなんて簡単にできないよー……恥ずかしいし。カイチョーだけだもん」

 

 そう言って少し首を横に向け、視線を逸らすテイオー。その姿に微笑ましさを感じながら、ルドルフは耳かきを続ける。

 

「カリカリカリ……カリカリカリ……どうかなテイオー、痒い所とかないかな?」

 

「あ、そこ……そこ、もうちょっと掻いて……」

 

「ここかな。ふふ」

 

 ある程度汚れを取り終わった後、耳かきで再び耳を掻いていく。痒い部分を直接掻かれ、テイオーはピクピクと耳を震わせながら反応する。

 

「さて……と。あまりやりすぎても耳が痛くなるから……そろそろ中の掃除をしていこう」

 

 テイオーの耳から耳かきを離したルドルフは更に顔を近づけ、テイオーの耳の中を観察する。更に顔が近づいた事で、互いの呼吸まで感じ、テイオーの顔が赤くなっていく。

 

「ピェェ……カイチョー……顔が近いよぉ」

 

「ふふ、なんだ、いつも自分から抱き着いてくるじゃないか。その時もこれぐらいの顔の距離じゃないか」

 

 顔が赤くなるテイオーに笑いかけながら、ルドルフは耳かきを続ける。手前の大きな耳垢をカリカリと掻いていき、掃除をしていく。

 

 ガリガリ……カリカリ……

 

 ペリペリ……ズズズ……

 

「ピッ……」

 

 手前の大きな塊が剥がれた時、テイオーが口から小さく悲鳴を上げる。

 

「テイオー、痛かったか? すまなかった」

 

「ん、ううん! 大丈夫だよ。大丈夫だから……続けても大丈夫」

 

 申し訳なさそうに謝るルドルフにテイオーは慌てて首を横に振る。

 

「そうか、次は気を付けるが、痛かったら言って欲しいな」

 

「うん、わかった」

 

 テイオーの了承を確認してルドルフは再び耳かきを動かしていく。カリカリカリと言う囁きの中で耳かきが耳垢を掻りとっていく。そして少しして耳かきが引き抜かれた。

 

「よし、こっち側はこれでお終いだよ。反対側をやっていこうか」

 

「うん、お願いカイチョー」

 

 反対側の耳の掃除に取り掛かろうとするルドルフ。だが、顔を耳に近づけた途端、先に掃除した側の耳に息を吹きかけてきた。

 

「ふ~……ふ~……」

 

「ぴゃっ!?」

 

 不意打ちの息の吹きかけにテイオーから奇声が上がる。それを見てルドルフは視線を横に逸らし、笑いをこらえる。

 

「ムー……カイチョー! 酷いよー!」

 

「ああ、ごめんごめん。つい悪戯心が……な。ほら、こっち側の耳かきをしていくから、怒らないでくれないか」

 

 頬を膨らませるテイオーの頭を撫でながら謝るルドルフ。少しして機嫌が収まったテイオーの様子を見て、ルドルフは耳かきを再開した。

 

「外側を……カリカリカリ……カリカリカリ……」

 

 カリカリカリ……サリサリサリ……

 

 ゾゾゾ……ズズ……

 

「んー……くすぐったーい……」

 

 耳の外側を掃除していきくすぐったさに悶えるテイオーの調子に合わせながら、ルドルフは耳かきを動かしていく。

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

 ゴリッ……ゾリゾリ……

 

「次は内側……固形になっている耳垢をカリカリ……ガリガリ……ん、ちょっとこれは大きいな。少し痛いかもしれないが、我慢してくれ」

 

「うう……痛いのヤダなぁ……ウッ!」

 

 固めの耳垢を取る時に涙目になったテイオーの頭を撫でながらあやすルドルフ。そうして順調に掃除は続いていき。

 

「さぁ、これで最後だな。今度はちゃんと予告してから息を吹きかけるからな」

 

「ん……それなら良い……よ」

 

 ふ~……ふ~……

 

「ん……ひゅぃ……」

 

 今度は予告の上で息を吹きかけられ、最初程の奇声は上げる事はなかったが、それでも口から声が出るテイオー。

 

「さて、これでお終いだよ。さ、起きてくれるかな」

 

「んー……カイチョー……このまま寝ても……良い?」

 

「ん? そう……だな。構わないよ。起きるまで一緒に居てあげようじゃないか」

 

「えへへ……これで、本当にカイチョーを独り占めだね」

 

 そう言うと、テイオーは小さく笑みを浮かべながら目を閉じ……そして、程なくして寝息を立て始める。だが、その手はしっかりとルドルフの服を握っており、ルドルフが試しに外そうとしても中々外せそうにはない。

 

「ふふ、意外と独占欲が強いんだな、テイオーは」

 

 その様子を見て苦笑を浮かべるルドルフ。そんな時、テイオーが寝返りを打ち、ルドルフの腹に顔を埋める。

 

「んー……パパァ……大好……き……♡」

 

「……こらこら、私はそんな年じゃないぞ。そもそも私は女だ……ああ、でも……」

 

 顔を埋めながら寝言を囁くテイオーに苦笑を浮かべるルドルフ。だが、テイオーの頭を撫でながら、彼女はテイオーに囁いた。

 

「私も……テイオーが子供だったら嬉しいよ。例え君が二冠ウマ娘でなくても……帝王でなくても……君が私の子であるならそれはとても嬉しいことだ」

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