デジたんはなんやかんやで推せるウマ娘なので、トレーナーともっといちゃついて欲しいし、ウマ娘が絡んでない所ではトレーナーと割と近い距離でいちゃついて欲しいと思う今日この頃です。
私の名前はアグネスデジタル。このトレセン学園と言う至福の空間で、日夜ウマ娘ちゃん達の青春を過ごす姿を眺め続ける一般ウマ娘です。ウフフ……日々頑張るウマ娘ちゃん達の汗の輝く姿……たまりませんねぇ。
とは言えトレセン学園に居る以上、私も一人のランナー。同士……もといトレーナーさんと共にレースに向けて練習を続けています。レース中でなければ見れない彼女達の表情をこの目を通してしっかりと脳みそに焼き付ける為にも、彼女達の必死のレースを侮辱しないためにも、自分自身にしっかりと実力を持たなければなりません。
「と言うわけで……次のレースでの注意すべき相手としては……」
今もトレーナーさんと一緒に次のレースで出場するウマ娘ちゃん達の情報を頭の中に纏め、戦略を立てていきます。んー……このウマ娘ちゃん達の必死の姿を間近で見られるなんて……ああ……。
ハッ、いけないいけない。危うく天に召されるところでした。集中しないと……。
「……デジタル、また逝きかけてたな?」
「う……バレましたか」
ふと気づくとトレーナーさんがジト目でこちらを見ていた。アハハー……。
「ご……ごめんなしゃい……」
「いや、良い。集中力も切れる頃合いだし、いったん休憩にしよう」
そう言うとトレーナーさんは温かいお茶を入れてくれました。それを飲んで……ハーッ、トレーナーしゃんのお茶は美味しいですねぇ……。
そうしてトレーナーさんのお茶を堪能していると、ふとトレーナーさんがため息を吐いていました。おや? おやおや?
「トレーナーさん……? もしかして、またお疲れですか?」
「ん? ああ、いや。大した事じゃないぞ。だから気にしなくていいからな。フリじゃないぞ、フリじゃないからな」
……トレーナーさんはタマモクロスさんの影響でも受けたんでしょうか? これはもう気にしないといけないじゃないですか。私は別に関西出身じゃないですけど。
「トレーナーさん、まだ行けるは引き返すタイミングってよく言うじゃないですか。トレーナーさんは私の事を気にして過剰なトレーニングを規制するんですから、貴方自身も無理はしないでください」
トレーナーさんを見上げながらジト目を向けると、むぐぐ……と何か言いたそうにしてきますが、更に圧をかけていくと、大きくため息を吐きました。
「……今日のミーティングが終わったら一息入れるよ。それでいいだろ?」
「はい、わかりました」
ふぅ、トレーナーさんはこちらが気を抜くとずーっと働き続ける悪癖がありますからね。このデジタル、同士を見捨てるわけにはいきません。
「それじゃぁ、レースのミーティングに戻るぞ。特にデジタルが注意すべきは……」
そして再びトレーナーさんのミーティングが進んで行って……大体1時間ほどの間、ミーティングが行われました。
「さて……取りあえずはこんなところか。何か質問はあるか?」
「いえ、大丈夫です。後は自室で復習もしますから……」
トレーナーさんとのミーティング内容を纏めたノートを片付けながら彼の方を見てみると、大きくあくびをして、眠そうに眼を擦っていました。
「トレーナーさん。やはりお疲れですか?」
「ん、いや、大丈夫だ。後でちょっと横になるからな」
むー……本当に横になってくれると良いんですが、トレーナーさんって信用ならないんですよね、そう言う部分は。仕方がありません、トレーナーさんがちゃんと眠るように私が頑張りましょう。
「えーと……ああ、ありますね。後は……ちょっと待っててくださいねー」
そう言って私はいったん部屋から出て、急いで自室までローションを取ってきて、そのまま戻ってきます。
「デジタル、どうしたんだ? わざわざ戻ってきて」
「トレーナーさん……休む気やっぱりなかったんですね」
戻ってきた私が見たのはトレーナーさんが書類を書いているのを見て思わずため息を吐きました。どうやら予想通りでしたね。
「いや、この書類書いたらちゃんと寝るから……」
「やらないフラグじゃないですかーヤダー。と言うわけで、問答無用です」
そう言って私はトレーナーさんを持ち上げてベッドまで運びます。多少抵抗されましたが人間がウマ娘に勝てるわけがないので……よっこいしょっと。
「おい、デジタル。なんかデジャブを感じるんだが……」
「奇遇ですね、トレーナーさん。私も感じております。では、耳かきをしていきましょう」
と言うわけで、早速トレーナーさんの耳かきをしていきましょう。まずは……外側の粉をカリカリと掻いていきますねぇ。
カリカリカリ……サリサリサリ……
ザリザリ……ゾリゾリ……
「粉をこうして掃除していって……あー……汚れはそんなに無いですねぇ。もう擦っても取れそうにないです」
疲れてるのと耳の汚れは=じゃないですからねぇ。前はけっこう汚れてましたけど。
「ではでは~……中の掃除……の前に、耳のツボを押して行きましょうか」
「ツボ?」
「はい~、トレーナーさんの事ですからあちこち凝っているでしょうから。少しでも解消できればと思いまして」
さてさて、まずは上から順番に、ストレス、ひざ、整腸、肩こり、疲れ目……子宮は関係ないのでスルーして、ツボをギューッと押して行きます。
「おお……痛……気持ち良い。温かくなるし……」
「はい~、ここがこうして効くって事はトレーナーさんが疲れている証拠なのですよ。やはりこのまま休んでもらうのが一番ですね」
暫くの間耳のツボを押して行き……指に感じる血流も心なし早くなった気がしてきましたので、そろそろ中の掃除をしていきましょう。
「では、そろそろ中の掃除をしていきますね。えーと……はい、ここもササッとしていきましょう」
カリカリカリ……ガリガリガリ……
ズズ……ベリベリ……ベリッ……
中に少し汗をかいた事によって水分を吸った耳垢が少し剥がれやすくなっているおかげで掃除もやりやすいですねぇ。ちょっと固めのなんだろうな。と言う耳垢も意外と取れやすくなってますねぇ。
「カリカリカリ♪ ペリペリペリ♪ トレーナーしゃんの耳垢を掃除するのは楽しいですねぇ♪」
「……こんなのが楽しいってのもどうかと思うんだが」
いやいやいやいや、同士のお世話をするのは中々楽しいものですよ。ウマ娘ちゃんに何かあった時の為に色々と勉強はしてきましたが、イエスウマ娘ちゃん、ノータッチの精神は守らなければなりませんからねぇ。活用する機会がないんですよ。
「まぁ~……とは言え、耳垢も大体取れましたし~……次はローションを塗っていきますから、動かないでくださいねぇ」
耳垢を取り終えたので、次はローションを綿棒に塗り混んで……さて、塗っていきましょうか。
「塗り塗り塗り♪ トレーナーさん、冷たくないですか?」
「あー……大丈夫だ」
どうやらトレーナーさんは問題ないようなのでこのままローションを塗り塗りしていって……では、最後にと。
「ふ~……ふ~……」
「う……」
トレーナーさんの耳に息を吹きかけて……と。
「うへへ……トレーナーさんが体をビクッてさせるとちょっと可愛いですね」
「いや、男に可愛いはどうだと思うんだが……」
そうは言っても、普段はしっかりとした男性のトレーナーシャンがビクッて体を震わせるのはギャップ萌えってやつが凄いんですよねぇ……。
「さて、ではでは、このまま反対側をやっていきましょう。反対向いて貰えます?」
「ああ、わかった」
ゴロッと体を入れ替えたトレーナーさんの頭をしっかりと押えて……さぁ、こっちの耳かきをしていきましょう。
「まずは外側の粉をサリサリっと掃除していきまして~」
サリサリサリ……ザリザリ……
ゾリゾリ……ソリソリ……
「ん……くすぐったいな」
「我慢してくださいね~……では、次はツボを押して行きましょう」
グリグリ……ギュッギュッ……
ギューッ……ギューッ……
「デジタルの指が耳に絡みついてくるのって……なんかドキドキするな」
「ちょ、トレーナーさん、変な事を言わないでくださいよー。私みたいなのにドキドキする人なんて居ませんって」
そんな事を言いながら、大体のツボを刺激していったので、次は耳の中の掃除をしていって……。
カリカリカリ……カリカリカリ……
ゴリゴリ……ズズ……ベリッ……
「ふむふむ、ふむふむ。うーん……そんなにやりがいがないですねぇ、こっちは」
「そこ、残念そうにしない」
まぁ、ちゃちゃっと掃除していきましょう。そして掃除し終わった耳の中にローションをっと。
ヌリヌリ……ペチャペチャ……
ヌリヌリ……ヌリヌリ……
「ふー、これでローションも無事に塗り終わりました。さて、それでは最後、行きますよー」
ふ~……ふ~……
ふ~……ふ~……
「ふぅ……デジたん、トレーナーさんのお耳の掃除、達成です」
「ん、そうか。それじゃぁ俺はこのまま寝るよ……お休み……」
「え? あらら? ……あらー。とてつもなく早い寝つき。デジたんじゃなければ見逃していましたね」
そんなことを呟いちゃいましたが……単純に疲れてるんでしょうねぇ。これは、デジたんがこれからもトレーナーさんが無理をしないように注視しなければいけませんね。
「だから……トレーナーさん、自分の事を大事にしないとデジたんも困っちゃいますからね。これからも無理はしないでくださいね」