ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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シンボリルドルフで耳かき(地の文あり、女トレーナー視点)を書きました。

シリウスやフジキセキのように同性を陥落させるタイプのキャラってウマ娘でも何人か居ますけど、ルドルフもやはりそう言うタイプのウマ娘な印象がありますねぇ。

追記
最近はリクエストもなくて寂しい今日この頃。


シンボリルドルフ(地の文あり、女トレーナー視点)

 私はつい何年か前まではごく普通の新人トレーナーであった。と言うより正直今でも初級者トレーナーぐらいだと思ってる。でも、そんな私の元に届いているのは、なんとチーム創設の願い。と言う内容の書類だ。

 

 理由は明確、私が担当しているウマ娘……名家シンボリ家の本家出身であるシンボリルドルフが無敗で三冠を達成し、更に七冠を達成した事である。どう考えてもこれは彼女の実力であり、私はその手伝いをしただけに過ぎないし、実際世間では私の存在は大したものではないのだが、それでもやっぱりそう言う扱いは受けてしまうらしい。

 

 まぁそう言うわけで他の書類を片付けながらもこの書類と睨めっこしている。あー……どうしようかなぁ……。 

 

「うーん……うーーん……うーーむ」

 

 ぶっちゃけ私の実力で複数のウマ娘の指導なんてできるともとても思えない。そりゃ先輩の元でチームのサブトレしてた事はあるけど、メインでやった事なんてないんだけど。せめてまずは二人から……んー、それでもせめてルドルフが卒業してからじゃないと。あの子海外遠征控えてるからなぁ……。まさか請け負った子を速攻で海外に連れて行くわけにもいかないし……。

 

「トレーナー君、そろそろ一度休憩にしないか? これ以上仕事を続けても効率が落ちるばかりだろう」

 

「ん? あー……そうしよう……か」

 

 不意にルドルフに声をかけられ時計を確認すると、思った以上に書類と睨めっこしてたみたい。私一人なら別に良いんだけど、今日はルドルフと一緒にミーティングルームで仕事してるから。と言うか、ルドルフはなんでこんなトレーナー顔負けの書類仕事を抱えながら無敗三冠に七冠なんて達成できるんですかね? 明らかにポテンシャルがおかしいと思うんだけど。この子、これで未成年なのよね。

 

「どうやらお疲れのようだね、それだけ重要な書類なのかな?」

 

「あー、まぁねぇ。仕方ないとはいえ、面倒なんだよなぁ……」

 

 ルドルフに声をかけられて、私は言葉を濁しながらもお茶を淹れてルドルフに渡す。海外遠征を控えてるルドルフにチーム創設するなんて事伝えるのもなぁ。余計な刺激を与えるのは得じゃないでしょどう考えても。

 

「ふぅ……しかし、お互いこうも仕事は忙しいというのはいささか不健全と言うべきかな。トレーナー君、書類の方は進んでいるのかな?」

 

「あー……うん、内容自体は難しい事じゃないから終わらせるのは問題ないのよね。ちょっと困った内容だけど……」

 

 また書類に言及されたので再び言葉を濁す。

 

「トレーナー君、今日は久しぶりに耳かきをしてあげたいのだが、大丈夫だな」

 

「え? ちょ、それ、私に否定権なくない?」

 

 次に追及されたらどうしようかと思っていたら、予想外の拒否権の無い提案をされてしまった。どうしよう。

 

「否定権をあげたら君は遠慮するだろう? それとも、そんなに私の膝枕は嫌いなのかな?」

 

 ルドルフがそう言って自分の膝を叩いてくると、私は否定することができず、言葉を詰まらせながら首を横に振った。鍛え上げられてるからか、良い感じに反発して、寝心地良いんだよねぇ。所謂高反発枕的なね。

 

「そう言うわけじゃないんだけど……うっかり寝ちゃうかもしれないでしょ? 仕事もまだ終わってないし……」

 

「何、一眠りした後のほうが効率が良いかもしれないじゃないか。大丈夫、寝落ちしてもちゃんと起こそうじゃないか」

 

そう促されては逃げる術もなく。私はおとなしくルドルフの膝枕に頭を置いた。すると、彼女は私の頭を撫でながら、顔を近づけて俺の耳を凝視してくる。

 

「さぁ、マッサージをしていこうじゃないか。ギュッギュッ……グリグリ……ふふ、トレーナー君の耳を揉むのは楽しいな」

 

 ルドルフの手に包まれた耳はそれだけで温かさに包まれ、親指を使って耳のツボを指圧され、それがとても痛気持ち良い。

 

「グリグリ……グリグリ……トレーナー君、力加減はこんな物かな?」

 

「う、うん……大丈夫……マッサージも上手だよね、ルドルフは」

 

「君の為に練習したからね。気持ち良いなら練習した甲斐があるという物さ」

 

 あー……そう言う事言われちゃうとねぇ。心に来るよね、心に。私の担当とは言え、あのシンボリルドルフにこう言われるなんてトレーナーやってて良かったと思う。思うんだけど……あの、ルドルフさん、なんか長くないですか? ちょっと痛いんですけど。

 

「……さて、少しやりすぎてしまったが、大体こんなものだろう。中の掃除をしていこう」

 

「……ちょっと痛いなぁと思ったのは気のせいじゃなかったんですね」

 

 最初の頃はともかく、なんだか時間かかってたからなぁ。正直ちょっと痛いです。

 

「トレーナー君が私の気が散るような事を言ったのが悪いという事にしてくれるかな。さぁ、掃除に取り掛かろうじゃないか」

 

 なんか非常に理不尽な事を言われた気がするけど、ともかく、耳かきが耳の外側を擦っていき、粉をゾリゾリって感じで搔き集めていく。

 

「ザリザリ……ゾリ……と言うよりはグジュッと言った擬音が似合いそうだね」

 

「……そんなオノマトペは嫌だから普通のでお願いします」

 

 流石にグジュグジュとか、そんなオノマトペを聞き続けるのは嫌なので素直にお願いする。いや、普通に嫌じゃない? 私は嫌だ。

 

「カリカリカリ……サリサリサリ……これでどうかな?」

 

「あー……うん、そっちの方が良いよ……」

 

 うん、こっちのオノマトペの方が聞いていて気持ち良い。こっちを頼んで正解だった。

 

「それじゃぁ、このまま中の掃除をしていくよ。痛かったら言ってくれるかな」

 

 そう言ってルドルフは耳かきを差し込んできた。ひんやりとした耳かきが耳の中をカキカキと搔き始めて、耳垢が掃除されていく。

 

「ガリガリ……ベリベリ……トレーナー君の耳掃除をしている時の表情、私は好きだな。ずっと見ていたくなるよ」

 

「それは恥ずかしいから、止めて頂戴」

 

 耳から視線を外し、私の顔を見てくるルドルフに、私は視線を逸らす。何が悲しくて一回りは年が離れている少女に顔を凝視されなきゃならないんだ。しかも美少女だらけのウマ娘の中でもめっちゃ美少女であるシンボリルドルフに。私の顔はそんな美少女と並べるほどの顔じゃないのよ。

 

「そんなツレない事を言わないで欲しいな。ほら、ここが弱いんだろ? ここをこう、カリカリカリ……カリカリカリ……」

 

「ちょ、まじ……マジで止めて……恥ずかしい……」

 

 私の顔を見ながらルドルフが耳かきを動かすと、私の弱い部分を念入りに掻かれていき、私は目を瞑って必死に耐える。

 

「わかった。そこまで言うなら我慢して普通の掃除をしていこう」

 

「本当、頼むから……お願いだから……」

 

 私の様子を見て諦めてくれたのか、ルドルフは今度は普通に耳掃除を始めてくれる。少しして、耳垢が一つ剥がれ、そのままティッシュの上に捨てられるのが視界に入った。

 

「カリカリカリ……カリカリカリ……表面を擦っていって……剥がれてきた部分から匙を差し込んで……ガリ……ガリ……」

 

「ん……あ、そこ……そこそこ……」

 

 ちょうどよい部分を掻かれ、思わずもっと掻いて欲しいとおねだりしちゃう。いや、仕方ないのよ、そこがちょうど痒いんだから。痒い部分を掻かれるのが気持ち良いのは仕方ない事なの。

 

「ガリガリ……ベリッ……ベリッ……ふぅ、ちゃんと取れたぞトレーナー君。ほら、以前と似たような茶色く変色した耳垢だ」

 

「うわ……またそんなのが出てきたんだ……」

 

茶色く濁った耳垢は普段目にするような機会もない為、どうしても自分の耳から出てきたとは信じがたい異質感が拭えない。本当にこれ、私の耳の中から出たんだよな?

 

「ふぅ……こちら側はもう終わってしまったか。残念だな」

 

「早く終わるなら良い事だと思うんですけど……ふぁ……」

 

 大きく欠伸をしながら耳の中の解放感に身を任せる。ふー、こうして耳垢が取れると、解放感が凄いな……。

 

「ふ~……ふ~……」

 

「おひょう!?」

 

 解放感に身を任せてリラックスしていると、突然息を吹きかけられ、思わず体が浮いてしまった。

 

「ふ~……ふ~……」

 

「ちょ、ルドルフ! 止め……止めて! 止めて! 降参だから降参!」

 

 それにも関わらずルドルフは息を吹きかけてきて、私の耳の中を責めてくる。ちょ、くすぐったいしむず痒いしで色んな意味でヤバイって!

 

「すまないトレーナー君。調子に乗りすぎたね。誠心誠意謝罪するから、許してほしい」

 

「ん……いや、怒ってはないから。でも、ルドルフに抑え込まれたら私には抵抗できないんだから、やりすぎは本当に勘弁して頂戴」

 

 流石にウマ娘とは言え、年下の女の子に抑え込まれて身動きが取れないなんて言うのは大人としてのプライドとして……ね。流石に抵抗があるの。

 

「次は気を付けよう。さぁ、まだ反対側が残っている。ちょっと失礼するよ」

 

 そう言って私をひっくり返したルドルフは再び耳のマッサージから始めて行く。

 

「モミモミ……ギュッギュッ……グリグリ……」

 

「ふぅ……はぁー……はぁ~……」

 

 今度はやりすぎるなんて事は無く、程よい力加減と、程よい時間で耳のマッサージをしてくれる。おかげで思わず満足のため息が出ちゃった。

 

「耳の外側をゴソゴソ……カリカリ……ズリズリ……湿った粉を掻き取っていき、見苦しくないようにしなければな」

 

「いや……そんなに粉で汚れているの? 私自身そんな自覚はないんだけど」

 

「目が良い娘なら十分気づいてしまうよ。気を付けたまえ」

 

 えー……他人の耳をそんなにジロジロ見てみるものなのかなぁ。そりゃ、ウマ娘は人より色々と能力が高いんだけどさ。普通はそんなの見ないでしょ? そんな近い距離まで近づくのはルドルフぐらいだし……あ、チームを創設したり、そうじゃなくても新しく担当する娘の事を考えたら注意しないといけないかも。

 

「カリカリカリ♪ カリカリカリ♪ どうかなトレーナー君。このオノマトペなら気持ち良いだろう?」

 

「うん……こっちのほうが心地良いよ。これだけで眠くなりそう……」

 

 ルドルフの美声によるASMRはそれだけで耳かきそのものをしなくても眠くなる。今度録音を頼むのもいいかもしれない。私だけの為に囁いてくれるルドルフ……あ、すっごい心に来る。

 

「ふ~……ふ~……」

 

「う……ふぅ……」

 

 最後の吐息によってふぅ~……と息が漏れる。さて、と。これで終わったか。

 

「さぁトレーナー君。耳かきは終わったよ。スッキリしたかい?」

 

「うん……スッキリしてとても気分が良いよ……で、これは昼寝しないといけない流れなのかしら?」

 

「うん、その通りだ。大丈夫、寝るまでずっと囁いてあげようじゃないか。それに、まぁ30分も寝たらちゃんと起こすから、寝すぎる事はない。心配しないでほしい」

 

 どこうとした私の体を抑えながら、ルドルフが耳元で囁き続ける。あ、ダメだこれ。これに耐えれるわけがない……あー……お休み……。

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