ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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マクサトで耳かきを書きました。テイキタはちょくちょく見かけますが、マクサトって全然見ないなぁ。って思ってたらアイデアが降ってきました。アニメ三期ではこの二人がどう関わっていくかも気になります。


マクサト

 メジロ家とサトノ家。共に日本ウマ娘界における名家であり、好む好まぬに関わらず、高い教養と知識、そしてレースにおける強さを持つ一族である。

 

 そんな両家ではあるが、レースにおける強さを競う事はあれど、それ以外では概ね良好な関係を維持しており、それは今日メジロ家で行われているお茶会でも良く表されていた。

 

「マックイーンさん。本日はお招きいただきありがとうございます」

 

「サトノさん、そんなに畏まらなくても大丈夫ですわ。本日は私的なお茶会なのですから、肩の力を抜いてくださいまし」

 

 メジロ家の庭テラスにて、メジロ家の執事に連れられたダイヤが椅子に座るマックイーンに挨拶する。それに返答するマックイーン。そして、互いに微笑みながらお茶会は進んで行く。

 

「サトノさん、学園での生活はどうですか?」

 

「はい、最初は緊張しましたが、今はお友だちもできましたし、キタちゃんと一緒に頑張っています」

 

「そうですか。それは良かったですわ」

 

 そんな事を穏やかに話し合う二人。そんな中、ふとダイヤの眉間に皺が寄り、耳を掻いた。

 

「あ……申し訳ありません。マックイーンさんの前ではしたない事を」

 

「いえ、お気になさらないでください。もしかして、耳の調子が良くないのでしょうか?」

 

「えっと……先日から少々耳の中が痒くて……」

 

 そう言って恥ずかしそうに顔を俯かせるダイヤ。その姿に妹のような印象を感じ、微笑ましさを感じるマックイーンであったが、しばらし考えた後、こう口にする。

 

「でしたら、失礼ですが少々中を見ても宜しいですか? 耳の不調はレースにも影響します、確認は大事ですわ」

 

「え、あの……お、お願いします」

 

 マックイーンの提案に少し迷うも、承知するダイヤ。耳の中を見られるという恥ずかしい行為ではあるが、尊敬する先輩であるマックイーンの好意ゆえ、断る事はできなかった。

 

「では失礼して……ふむ……あー……あれですわね、サトノさん。ここから見える位置に耳垢が引っかかってますわ。これが原因でしょう」

 

「あ……そうなんですね。それでは、帰ってから対応しますね」

 

「あら、良ければ私が掃除しようと思いましたが、宜しいのですか?」

 

 ダイヤの言葉にマックイーンが返答する。その内容にダイヤは思わずマックイーンを不思議そうに見つめる。

 

「あの……流石にその……恥ずかしいです」

 

「あら、そんなに気にされる事はないですわ。親しい後輩の体調を気遣うのは先輩として当然の事ですもの。さ、お茶を飲み終えたら私の部屋で掃除しましょう」

 

 そうして、お茶を飲み終えた二人はマックイーンの私室へと足を移動する。そして、マックイーンは耳かきを手にすると、ベッドに腰掛けダイヤを手招きした。

 

「そ……それでは、失礼しますね」

 

 心臓の鼓動が強まる事を感じつつ、ダイヤはマックイーンの膝に頭を置く。憧れの先輩からのまさかの耳かきを受けるという事態に、ダイヤは動揺を隠せない。

 

「それでは失礼しまして……ふむ、こうしてみると先程より多く耳垢が見えますわね。入学してから色々と忙しくて耳のお手入れが疎かになったりしてませんでしたか?」

 

「そ……そう言われますと、確かに……」

 

 自分の行動を見透かされ、ダイヤは恥ずかしくなる。そんなダイヤの耳をマックイーンは優しく包み、そのままマッサージを始める。

 

「まずは耳の凝りをマッサージしていきましょう。大体この辺りが凝りやすいですから……グリグリグリ……♡」

 

 マックイーンは包み込んだダイヤの耳を全体的に触り、筋肉の凝っている部分を確認する。そして、凝り固まっている部分を発見すると、そこに指を押し当て、滞っている血流を促進させていく。

 

「モミモミ、グリグリ、ギュッギュッギュッ♡ ふふ、こんなに凝るまでレースのトレーニングをされているのですね、偉いですわサトノさん」

 

「ん……あ、ありがとうございます……」

 

 真正面からマックイーンに見つめられながらマッサージを受けているダイヤ。マッサージによって耳の血流が促進され、熱を帯びているが、それ以上に恥ずかしさによってダイヤの体温は更に上がっていく。

 

「グリグリ♡ ギューッギューッ♡ ……あら、思ったよりも早く凝りが解れてきましたね。最初の感触からしたらもう少しマッサージが必要かと思いましたが……思ったよりもサトノさんの血流は早いのかもしれませんね」

 

「ど……どうなんでしょうか……」

 

 そうして話している間にもマックイーンの指はダイヤの耳を揉み続けて行き、程なくして汗でしっとりとする頃にはダイヤの耳の凝りはすっかりと解されていた。

 

「これでマッサージはひと段落しましたから、改めて耳の掃除をしていきましょう。じっとしていてくださいませ」

 

 しっとりと汗で濡れたダイヤの耳は汚れが浮き上がり、乾いている時よりも取れやすくなっている。そんな汚れを耳かきで搔き集めていき、捨てていく。

 

「カリカリカリ♡ ペリペリペリ♡ ダイヤさんの耳の汚れをペリペリペリ♡」

 

「マッ……マックイーンさん……その、その囁きは……?」

 

「あら、耳かきをするときのお約束ですわ。気になさらないでください」

 

 ダイヤの問いにマックイーンは何事でもないように答える。そしてそのままマックイーンは囁きながらの耳かきを続ける。

 

「カリカリカリ♡ ペリペリペリ♡」

 

「はぅ……」

 

 耳元で囁かれ続けているうちにダイヤの体が更に熱を帯びていく。だが、マックイーンはそんなダイヤの様子を気にすることなく掃除を続けていき、やがて耳の中の掃除にひと段落が付いたのか、耳の中から耳かきが引き抜かれる。

 

「ふふ、サトノさんの耳垢は剥がれやすくてやりやすかったですわ。良い子良い子♪」

 

「は……恥ずかしいですよ、マックイーンさん……」

 

 耳かきが終わり、マックイーンが頭を撫でると、ダイヤは顔を赤くする。それを見たマックイーンはダイヤに顔を近づけ、耳に息を吹きかけた。

 

「ふ~……ふ~……」

 

「ひゃう!? マ、マックイーンさん!?」

 

「あらあら、耳かきの後の息の吹きかけはお約束ですわ」

 

「え……あ、はい」

 

 マックイーンの笑みに押され、反論を封じられるダイヤ。そして、その間にマックイーンは次の耳に手を添えている。

 

「さて、それでは反対側も掃除しておきましょうか。片方だけでは中途半端ですし……宜しいですか? サトノさん」

 

「あ……お、お願いします」

 

 マックイーンに促され、ダイヤは顔を赤くしながらも頷く。それを確認したマックイーンは、ダイヤの頭を撫でながら囁いた。

 

「それでは、力を抜いていてくださいませ。こっちの耳も、しっかりと掃除しますから」

 

 そう囁いた後、マックイーンは最初と同じように、まずはマッサージから始めていく。

 

「モミモミ♡ モミモミ♡ サトノさんの耳は柔らかくて……揉んでいるこちらも気持ち良くなりそうですわね」

 

「あ、そ……そんな事……ないですよ……♡」

 

 マックイーンのマッサージにダイヤの気持ちが蕩けていき、声に甘さを含んでいくようになる。

 

「カリカリカリ♡ サリサリサリ♡ サトノさんのお耳の汚れをサリサリサリ♡」

 

「ふぁ……♡ ああ……♡」

 

 優しく、甘く囁かれるマックイーンのオノマトペにダイヤの脳が溶かされ、最初の緊張など既に消え失せている。

 

「最後は……ふ~……ふ~……」

 

「ひゃううう♡ はぁぁ♡」

 

 敏感な耳に息を吹きかけられ、くすぐったさに体を震わせるダイヤ。そうして、耳かきは終了した。

 

「さて、これでお終いですわ。このままお昼寝しても宜しいですけど……どうされますか?」

 

「あ……お、起きます……」

 

 マックイーンに尋ねられ、ダイヤは気持ち良さを感じながらも体を起こす。流石にこのまま昼寝する程、ダイヤは気を抜いていなかった。

 

 そしてそれから二人は穏やかに過ごしつつ、一日を過ごし、共に学園へと帰っていった。そして数日後。

 

「ダイヤちゃん。今日の練習、一緒に頑張ろうね」

 

「うん、勿論よ」

 

 キタサンとそんな話をしながら学園の中を歩いていく二人。すると、二人の正面からマックイーンが歩いてきた。

 

「あら、お二人さん。ごきげんよう」

 

「こんにちは、マックイーンさん」

 

「ごきげんよう、マックイーンさん」

 

 お互いに挨拶をする三人。それからマックイーンはダイヤに視線を向ける。

 

「サトノさん、先日のお茶会は楽しかったですわ。また機会があれば、是非お越しください」

 

「はい、その時は是非参加させていただきます」

 

「それと……あれからお耳の調子は大丈夫ですか? もしまだ不調が続いているなら、また耳かきをして差し上げますわ」

 

「はぅ……だ、大丈夫ですから……」

 

 マックイーンの言葉にダイヤが顔を赤くしながら答える。そんな彼女に微笑ましさを感じながら去っていくマックイーン。そして、そんな二人をキタサンは不思議そうに見つめるのだった。

 

「ねぇ、ダイヤちゃん。マックイーンさんに耳かきしてもらったの?」

 

「き……聞かないで、キタちゃん!」

 

 キタサンが尋ねると、ダイヤは顔を真っ赤にして走っていき、キタサンは困惑したまま置いてけぼりになるのだった。

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