ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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マヤブラで耳かきを書きました。今回はOMICHI様(https://syosetu.org/user/358899/)のリクエストとなります。

マヤブラは特に触れてこなかったのですが、なんとか書けて幸いです。でも懐いているマヤと、ぶっきらぼうだけどちゃんと相手するブライアンって良いと思いませんか? 私は思います。

追記
メインパソコンのネット復帰が色々絶望的なので年末年始のセールで新しいパソコンを買おうと思います。それまでは日曜から土曜日に投稿日が変更され続けるかもしれませんが、日曜日が休みの場合には元の日曜に投稿するかもしれません、ご了承ください。

後、ネット繋がなくてもそこまで不便じゃない、むしろネットに時間を縛られない分以外と快適かもしれないと思う今日この頃です。


マヤブラ

トレセン学園のとなる通り道。今そこを歩いているのは三冠ウマ娘にして生徒会副会長であるナリタブライアンであった。

 

 口に枝を咥え、歩いているブライアン。先程まで生徒会室にて仕事を行っていた彼女はようやくそれから解放された事によって、疲れを取るべくどこか昼寝ができそうな場所を探している。

 

「ブライアンさ~ん」

 

 そんな彼女に声をかけてきたウマ娘がいた。マヤノトップガン、通称マヤはいくつかのレースでブライアンと対決した事のある彼女は、なにやらブライアンに懐いており、何かにつけて声をかけてくるのだ。

 

「マヤか。何か用か?」

 

「え~、何か用がないと声をかけちゃダメなの? じゃぁ一緒に遊ぼうよー」

 

「断る。私は眠いんだ。遊び相手は他を当たれ」

 

「えー、いいじゃーん。遊ぼうよー」

 

「……喧しいぞ」

 

 すげなく去ろうとするブライアンにしがみつくマヤ。それに苛ついたブライアンはマヤの服を掴み、自分の視線まで持ち上げて睨みつける。しかし、それに対してどこ吹く風と言う感じに見つめるマヤだったが、不意に彼女の視線が上を向いた。

 

「あれれー? ブライアンさん、なんかお耳汚れてない? ちゃんと掃除してるの?」

 

「ん……」

 

 マヤに指摘され、ブライアンは少し自分の事を思い出し、つい目を横に逸らした。

 

「あー、またテキトーにしてるでしょ。ダメだよブライアンさん。ブライアンさん美人なんだし、ちゃんと綺麗にしないと」

 

「こんなものレースには何の関係もないし、時間をかける必要もないだろう」

 

「ムー……あ、マヤわかっちゃった。マヤがこれからブライアンさんの耳かきしてあげるね」

 

「はぁ?」

 

 突然のマヤの言葉にブライアンが困惑するが、マヤは構わず話を続ける。

 

「だって、ブライアンさん放ってたら何もしないでしょ? だから、マヤがしてあげるよ。今日は時間あるし、いいでしょ?」

 

「……あー……もうそれでいいぞ」

 

 途中から面倒くさくなってきたブライアンはため息をつきながらマヤから手を離す。そして地上に降りたマヤは笑顔を浮かべながらブライアンの手を取って近くのベンチへと移動した。

 

「それじゃ、早速始めていこうね」

 

「……ああ」

 

 ベンチに座って手招きするマヤに、ブライアンはため息をつきながらその膝の上に頭を乗せる。

 

「んー、あー、やっぱり汚れてるねぇ。それじゃぁ掃除していくよー」

 

 懐から耳かきを取り出したマヤはそのままブライアンの耳の掃除を始めた。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 マヤの指がブライアンの耳を摘まみ、軽く引っ張る事によって広げられた部分に耳かきが触れ、汚れを搔き集めていく。

 

「ふんふんふん♪ ブライアンさんのお耳って温かいね」

 

「……無駄口を叩いてないでさっさとしろ」

 

 そんな事を話している間にも耳かきは動き続ける。乾燥し、細かい粉状になっている耳垢を搔き集めていき、匙に溜まったものは捨てられ、再び搔き集められていく。耳毛に絡みついている埃、砂と言った汚れも纏めて集められ、捨てられていく。

 

「んー、ブライアンさんのお耳、もっと触っていたいなぁ……あ、そろそろ中の掃除していくね。ブライアンさん」

 

「ああ、わかった」

 

 カリカリカリ……ペリペリペリ……

 

 ペリペリ……ズリズリ……ズズズ……

 

 耳の中に耳かきが差し込まれ、手前から掻かれていく。暗い中から掻き出される黄色や茶色の固まった汚れが引き上げられ、捨てられていく。

 

「あー、ブライアンさんの耳の中、汚ればっかり。これじゃぁお耳の調子が悪くなっちゃうよ」

 

「ふん、これぐらいで調子が悪くなんてなるものか」

 

「もー、そんな事言ってー」

 

 そんなやり取りをしながらも耳の掃除は続いていく。マヤの耳かきによって耳垢が剥がされた時の痛みと快感に、ブライアンに僅かに眉間に皺が入ったり、耳が動いたりと、彼女の表情以外の部分からも良く反応見せていた。

 

「えへへ、ブライアンさんが反応してるね、可愛いなぁ。ブライアンさん、可愛い♪」

 

「おい、くだらない事を言ってるならもう止めろ」

 

「ムー、素直じゃないなぁ」

 

 そんな話をしている間にも耳かきは動き、程なくして汚れを取り終えたのか、耳かきを引き抜いたマヤは耳かきを置いて、ブライアンの耳に顔を近づけ。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「ッ!? おい……何をしている」

 

「えへへ、息を吹きかけてみたんだけど、ブライアンさんの反応が本当に可愛い♪」

 

「チッ……」

 

ご機嫌なマヤに対して不機嫌な声を上げるブライアン。だが、それを気にする様子もなく、マヤは反対のブライアンの耳の掃除に取り掛かった。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

「ブライアンさんのお耳、温かくて好きだなー」

 

「何をワケのわからない事を……耳の体温なんて大差ないだろう」

 

 ペリペリペリ……カリカリカリ……

 

 ズリズリ……ズズズ……カリカリカリ……

 

「ん~、ブライアンさんのお耳ってやっぱりもっと手入れしたら、もっと綺麗になるよねー」

 

「そんなもの、レースには何の関係も無いだろう」

 

「え~、気分がアガルと思うんだけどなぁ」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「えへへ、やっぱりブライアンさんって可愛いよね♪」

 

「……フン」

 

 そうして耳かきが終わったと判断したブライアンはすぐに体を起こし、そのまま歩き去ろうとする。

 

「あれ~、ブライアンさん。お昼寝はしないの?」

 

「あいにく、そこまで眠くなる事もなかったな。私を寝かせたいなら、もっと上手く耳かきをしてみせる事だな」

 

「ム~……次は絶対にブライアンさんをお昼寝させてみせるもん」

 

 マヤの言葉にブライアンは僅かに口角を上げながら、そのままその場を後にするのだった。

 

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