ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ブラマヤで耳かきを書きました。今回は前回のマヤブラに続き、OMICHI様(https://syosetu.org/user/358899/)のリクエストとなります。

今回は前回のマヤブラからの続き物となります。完全に別々のストーリで書こうかどうかと悩みましたが、折角なので続き物として書いてみようと思いました。

これはこれで書いていて面白かったので、機会があれば似たような物を書いてみたいと思います。


ブラマヤ

「カリカリカリ……カリカリカリ……どう? ブライアンさん、気持ち良い?」

 

「ああ、悪くはないな」

 

 トレセン学園の一角にあるベンチ。そこでは二人のウマ娘がそのような事を話している。一人はマヤノトップガン、そしてもう一人はナリタブライアンである。

 

 先日ナリタブライアンに、自分の耳かきで昼寝させてやる。と宣言して以降、マヤは時折こうしてブライアンの耳かきを行っているが、ブライアンは気持ち良さとある程度の眠気こそ感じる者の、昼寝に至るほどではなく、今もこうして起きているという状況である。

 

「……ねぇブライアンさん。本当にそんなに眠くないの? 我慢してない?」

 

「バカな事を言うな。お前の耳かきの腕前が足りてないだけだ」

 

「ムー」

 

 ブライアンの言葉に頬を膨らませながらもマヤは耳かきを続けていく。だが、結局最後までやってもブライアンは軽く欠伸をするだけで、眠るまでは至らなかった。

 

「さて、今日はここまでだな。じゃぁ、私は行くから」

 

「えー、ブライアンさん、本当に眠くないの? どこかに行った後でお昼寝したりとかしてないよね?」

 

「ふん、そんな小細工なんかするものか。眠くなってたらちゃんとお前の膝の上で寝てやるさ」

 

「ホントー? やせ我慢してない?」

 

「ああ……まったく、煩いな、お前は」

 

 再三の質問に業を煮やしたのか、ブライアンはマヤの手から耳かきをひったくると、力任せにマヤを持ち上げ、自分の膝の上に寝かせる。

 

「そこまで言うなら私が手本を見せてやる。おとなしくしていろ」

 

 そう言うと、ブライアンはマヤの耳に視線を向け、汚れている部分に的確に耳かきを押し当て、汚れを掻き出していく。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

「ふぁ……ブライアンさん……くすぐったい……」

 

「お前のはまだ雑さがある。もう少し相手の反応を見て……ほら、ここが弱いんじゃないか?」

 

「ふぁぁ……」

 

 一点を何回か搔き続けると、マヤの口から気の抜けた声が漏れ出る。その様子を観察しながら、ブライアンは耳かきを動かしていき、外側の汚れを粗方取り終えると、次に耳の穴に耳かきを差し込んでいく。

 

「耳の中は外側より慎重にだ。お前の耳かきは外も中も同じような調子でやってる節があるからな。メリハリをつけろ」

 

 カリカリカリ……ガリガリガリ……

 

 ペリペリペリ……ズリズリ……ズズ……

 

リズミカルに動かされる耳かきは順調にマヤの耳の中を掃除していく。そして、その中で顔や耳の動きからマヤがどこで気持ち良くなっているのか、どこで痛みを感じやすいのかを確認し、注意深く掃除を続けていく。

 

 ガリガリガリ……ベリベリ……

 

 ゴリッ……ゴリッ……ベリッ……

 

「ッ……ブライアンさん、痛いよ~」

 

「ああ、悪いな。かなり固い耳垢だったんだ、泣かないでくれ」

 

 涙目でブライアンを見上げるマヤの頭を撫で、慰めるブライアン。少しの間そうしているとマヤの涙も引っ込んだため、ブライアンは耳かきを再開させていく。

 

 そうしている内に片側の掃除を終えたブライアンは耳かきを引き抜き、そのままマヤの耳に顔を近づけ。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「ひゃぁん……くすぐったいよぉ」

 

「これぐらいなら我慢しろ。ほら、もう片方の掃除をしていくからな」

 

 可愛い声を上げるマヤを気にする事は無く、ブライアンは反対側の耳の掃除を始めていく。

 

 カリカリカリ……サリサリサリ……

 

 サリサリサリ……サリサリサリ……

 

「はぁ、なんだかんだと私に言ってるだけあって、そんなに汚れてはなさそうだな。ん、ここか」

 

「んんッ……そこ……気持ち良い」

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

 ゴリゴリ……ベリベリ……ガリッ……

 

「お前の耳垢、少し固いな。痛かったらはっきり口で言えよ」

 

「ん……わかってるよぉ……」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「ふん、こっちの事をあれこれ言っておきながら、お前も良い反応を見せる物だな」

 

「む……ムー。言わないでよー」

 

 そうして最後まで耳掃除を終えたブライアンは瞼が落ちてきているマヤの額にデコピンを当てる。

 

「い……痛いー」

 

「ふん、私を寝かせたかったらこれぐらいの耳かきをしてみるんだな」

 

 そう言うとブライアンはマヤを膝から降ろしてその場から歩いていく。マヤはその後姿を涙目で睨むのだった。

 

(……姉貴から聞いた事が、こんな事で役に立つとはな)

 

 歩いていくブライアンの脳裏に過るのは幼いころの記憶。ハヤヒデはよくブライアンの耳かきをしつつ、こういう話をよくしていたのだ。

 

(……久しぶりに姉貴に耳掃除を頼むか)

 

 そう考えながらも、次に耳垢が溜まる頃にまたマヤが耳かきをしてくるだろう……と考え、それをどう逃げるかを考えるブライアンであった。

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