ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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メジロドーベルで耳かき(地の文あり)を投稿しました。今回の作品は今回はK様(user/73141316)からのリクエストとなります。

ドーベルには皆がしてるから。と言って恥ずかしいと思ってる事でも自分を納得させる姿が何となく似合うような気がする今日この頃です。理由は特にない。


メジロドーベル(地の文あり)

私の名前はメジロドーベル。一応……メジロのウマ娘で。その……メジロに恥ずかしくないように頑張ってるつもり。

 

 トレセンに入る前に比べると少しは自信を持てるようになったと思ってる。それは……うん、トレーナーのおかげ。私だけじゃきっと、まだ全然克服できてなかったし、レースの結果も、全然違ってたと思う。

 

 それで、前に何かお礼をできないかって考えて、良いのが思いつかなかったから皆に相談したら、最近じゃトレーナーに耳かきをするのが一部で流行ってるらしいって聞いたの。正直、最初聞いたときは何言ってるんだろう? って思ったけど、フクキタルやスズカもしてるって言ってたから……。うん、わ、私が距離感おかしいとか、そう言うのじゃないから!

 

 そんな私は今、耳かきの道具を持ってトレーナー室を訪れていた。突然だったけど、トレーナーは普通に部屋に入れてくれて、紅茶を入れてくれた。

 

「ふぅ……美味しいよ、トレーナー」

 

「そう言ってもらえると嬉しいよ。ドーベルのトレーナーとして、こういうところからも支えていきたいからな」

 

 う……そう言うの不意に言ってくるのが正直ズルイ。私、こんなちょろかったっけ? いやいや、そんな事よりも、お礼、お礼してあげないと。

 

「ねぇ、トレーナー。その……前に耳かきしてからけっこう時間経ったでしょ? そろそろ、また耳かきしたほうが良いと思って」

 

「えっと……ドーベル。やってくれるのは嬉しいけど、無理はしなくていいんだぞ?」

 

「だ、大丈夫だから! ほら、早くこっち来てよ!」

 

 ベッドに座ってトレーナーを呼ぶと、そのまま彼は膝枕に頭を置いてくれたから……うん、大丈夫。やっていける。

 

「えっと……前はウェットティッシュだったけど、今回はこんなの用意してみたんだ」

 

 私は保温機から温かいタオルを取り出してトレーナーの耳を拭いていく。

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 トレーナーの耳を温めたタオルで擦っていると、熱が伝わって、血流が早くなって、耳がちょっと赤くなっていく。

 

「あ~……温かくて良いな……ウェットティッシュより好きだな」

 

「本当? それじゃぁ次からはこっちでやっていくね」

 

 ふふ、こっちに変えて良かった。えっと、これで外側は大体拭いたから……中の掃除だね。

 

「トレーナー。中の掃除していくからね」

 

「あ、うん。わかった」

 

 タオルで水気を帯びた耳の外側を摘まんで軽く引っ張って、広げた穴の中をよーく覗いて……うん、汚れ見つかった。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 暗くてよく見えないけど……変な所を搔かないように気を付けて……。

 

「トレーナー、痛くない? ちゃんと掃除できてる?」

 

「あ、大丈夫大丈夫。ちょっと痛いけど、耳かきならこんなもんだと思うよ」

 

 これぐらいの力加減で大丈夫……と。前もこれぐらいの力加減でやったし、今後も同じようにしていけば問題ないね。

 

 ガリガリガリ……ゴリゴリゴリ……

 

 ベリベリ……ガリガリ……

 

 うん、耳垢も順調に取れていってるわね。うん、このまま掻いていって……掃除していって……あ、これぐらいかな? 大体取れたね。

 

「トレーナー、耳の中どう? 変な感じしない?」

 

「ん? うーん……うん、大丈夫。変な感じはしないよ」

 

 良かった。前は中途半端に汚れを残しちゃったりしたからね。今度はちゃんと取れたんだ。

 

「それじゃぁローションを塗っていくから、動いちゃダメだよ」

 

「ん、大丈夫。動かないよ」

 

 トレーナーに動かないように釘を刺してっと。ローションを用意して、と。

 

「じゃぁ、塗ってくね」

 

 甘い、心が落ち着く匂いのローションをトレーナーの耳の中に塗っていく。耳垢を取った後の赤くなっている部分はより多めに、丁寧に。

 

 ヌリヌリ……ヌチョヌチョ……

 

 ヌリヌリ……ヌリヌリ……

 

「甘くて良い匂いだな。普段から香りを楽しみたいんだが、どこで売ってるんだ?」

 

「え!? そ、そうなんだ。うん、今度私が持ってるの分けるね」

 

「良いのか? どこで売ってるかを教えてくれたら自分で買いに行くんだが」

 

「良いの。これぐらいなら安いものなんだから」

 

 ローション……を直接渡すよりかは、同じタイプの匂いのコロンとかお香とか、そう言うののほうが良いかな? ローションだと使い方が限られるもんね。

 

「じゃぁ、後は……」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 トレーナーの耳に顔を近づけて、息を吹きかける。うう……これ、ちょっと恥ずかしいよ。皆、なんで平気でできるんだろう?

 

「うん……ヒンヤリして、くすぐったいな」

 

「そ、そんな感想言わなくていいから。ほら反対側してくから、その……え、えい!」

 

 トレーナーの体の下に手を差し込んで、そのまま引っ繰り返す。うう、トレーナーの顔がお腹の方を向いてるのは恥ずかしいけど……み、皆してるんだから、大丈夫……大丈夫!

 

「ド、ドーベル? こっちを向くのは恥ずかしいんじゃなかったのか?」

 

「み、皆してる事だから!」

 

 うん、皆してる事だから……大丈夫だから。

 

 ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

 

 グリグリ……グリグリ……ギュッギュッ……

 

 トレーナーの耳を温めたタオルで痛くないように。でも窪みの部分とかをちゃんと擦っていって……。

 

「あ~……温かい……」

 

「うん、温かいタオルって気持ち良いよね」

 

 気持ち良さそうなトレーナーの顔を眺めながら……うん、次、やっていこう。

 

 カリカリカリ……ガリガリガリ……

 

 ゴリゴリ……ベリベリ……

 

「耳垢の取り残しのないように……気を付けて……」

 

「あの、ドーベルさん? そこまで真剣に見なくても、痒い感じとかないから大丈夫だよ」

 

「ダメ。ちゃんと確認しないと」

 

 前みたいな事にならないように、ちゃんと確認確認……大丈夫ね。

 

 ヌリヌリ……ヌチョヌチョ……

 

 グチュグチュ……ヌチョー……

 

 ローションをしっかり塗って、保湿を忘れないように。

 

「これまであんまり匂いって気にした事なかったけど、こういう匂いって良いな」

 

「うん、私もお気に入りなんだ。今度持ってきてあげるからね」

 

 最後は……息を吹きかける……恥ずかしがらないように……!

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「少し甘い匂いが強まる気がするな……スーッてして気持ち良いけど……」

 

「だ、大丈夫だから!」

 

 ふぅ……ちゃんと息も吹きかけたから……うん、後は……うん。頑張ろう。

 

「ト、トレーナー。疲れてるでしょ? 今日はその……このままお昼寝……していいから」

 

「え、本当に良いのか? 本当に?」

 

「本当だから! ほ、ほら、気が変わらない内に寝ちゃってよ!」

 

「お、おう……わかった」

 

 念押ししてくるトレーナーを急かして早く寝てもらう。早くしてくれないと、恥ずかしさに負けちゃうじゃないの!

 

 トレーナーは上を向いたまま目を閉じて……うん、寝た……よね? ふ~……緊張するなぁ……。

 

「でも……うん、皆してる事だから」

 

 皆してるんだからこれぐらい大丈夫……だよね。

 

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